サンドリア放浪記
サンドリアでのミッションを進める前に街内をウロウロとする．
他国でのシグネットは領事館でしか受けられない．PTを組んだり遠出する場合は要注意だ．
シグネットをかけること＝「コンクエスト」へ参加表明なのだが，これはモンスター討伐数を競う国盗りゲームなのだから，サンドリアがわざわざウィンダスに利するようなことはしない．領事館における外交特権によってシグネットを受ける形だ．領事館へ行く手間がかかるが，今ではホームポイント間ワープが使えるためそれほど面倒ではない．昔は街でPTを組んだらとりあえず領事館へ走るのが習わしだった．ランクが上がって6時間程度保つため，折を見てかけ直しておく程度で良い（サービス開始当初に比べてシグネットの持続時間が増えているような気もする）．
コンクエストでは，各地域におけるモンスター討伐数や戦闘不能数に応じてリージョンポイントが加算され，その地域における国の支配状況を算定する（正確には，三国＋獣人の4勢力で競う．戦闘不能になると獣人勢力が強まる）．今いる地域の支配状況は定期的にメッセージで知らされる．リアルの週に1回，支配状況を集計して各国の総合順位が決まる．
1位となった国では店舗の商品が増えるなどのメリットが生じる．また，各地域がどの国に属するかが決まる＝駐屯地（アウトポスト）に駐屯する国が変わるため，支配状況に応じてアウトポストの各サービスが受けられなくなるデメリットが生じる．コンクエストで溜めた個人戦績はアイテムと交換ができるが，1位でないと交換できないものがあるため，目当てのモノによっては結果に一喜一憂することになる．なお，獣人支配地域ではクリスタルがドロップしない．
普段はシグネットによるクリスタルドロップや個人戦績の蓄積が主眼で，国盗りゲームに参加している認識は薄い．一人の冒険者が頑張っても，国の順位のような大勢に影響することは無いだろう．
往時は「〇〇地域を取り戻そう！」「今週はコンクエストで1位を目指そう！」と言うような話がどこかからやってくる，草の根イベント的なモノも存在した．もちろんお祭りには良く参加した．
ドラギーユ城へ向かった際に城内を散策する．
確か他国籍冒険者は，サンドリアの名声が上がらないとイベント以外で中に入れなかった記憶がある．名誉を重んじる（＝プライドが高い）サンドリアっぽい話だと思ったが，見ず知らずの不審者を城内に上げる方がおかしいか．
城の奥には珍しい花々に囲まれた王妃の墓や，
地下の監獄があったりする．
王城に監獄とはいかにもな設定だが，世界観のためにきちんと実装している点が偉い．
雰囲気にはそぐわないが，服装が珍しいタルタルNPCが居たのでスクショを撮った．かわゆす．
北サンドリアは中央広場の周辺に城・領事館・大聖堂が配置され，少し離れた北西に各種ギルドが軒を連ねる．木工ギルド・鍛冶ギルドはともに武器の生産を担う重要施設のため，守りの厚い北部に置かれたのだろう．城や大聖堂を囲う堀には豊富な水が湛えられ，常時北西にあるサンドリア港へと流れ込んでいる．防御目的で設えた堀ではあるが，ギルドの生産に役立つような作りにも見える．鍛冶に火と水は欠かせない．
北サンドリアの南西部には監視塔も備えられている．西ロンフォールを見渡せる位置だ．
ウィンダスにこのような設備は無かったから，ウィンダス以上にサンドリアは外敵の脅威にさらされているのだろう．あるいは，ウィンダスはヤグードと（見せかけの）和睦を図っているから，あえて相手の警戒を誘う設備を備えないのかも知れない．
ノーガード戦法が得策とは思えないが．
木工ギルド長に会うと，クエストの続きとしてマネキンに関する歴史を教えてもらえた．
要約すると，昔，サンドリアの木工ギルドはウィンダスからマネキンの大量発注を受けたが移送の際に獣人に襲われて散逸，その責任を巡って二国間に亀裂が入るばかりか，略奪に勝利した証として獣人があちこちにマネキンを晒すようになったため，マネキンの存在自体が忌み嫌われるようになったらしい．
これが大戦前後の話だとすると，ウィンダスはカーディアンを量産するためにマネキンを欲したのではないか．とか．納品するまではサンドリアの仕事だがプライドの高さが謝罪を許さなかったのではないか．とか．色々と想像したりもするが，背景は別として歴史ある国々での話としてはお粗末な結末に違いなく，黒歴史化するのも頷ける．
マネキンの精巧な関節部は彫金ギルドが詳しいらしい．次は彫金ギルドのあるバストゥークだろうか．サンドリアを先にして正解だった．
港の名の通り飛空艇乗り場があり，また，輸送の中心地でもあるためオークションや倉庫が配されている．サンドリアは全体的に都市の造りが機能的だ．
逆にウィンダスは，星の大樹周辺を除くと元々あったくぼ地や広場をそのまま流用しているように見え，魔法屋が離れた二か所にあったりと施設の配置もバラバラで，おおよそ計画性のようなものは感じられない．そのおかげで，開放的かつ自然と調和した印象を与える．国民性の違いのようなものが都市デザインにも反映されていて，よく考えられたゲームだと思う．
サンドリア港は，飛空艇乗り場を含む全天が石造りの屋根に覆われていて，かなり大規模な設備として整えられている．もともとあった海洞窟を拡張したのかも知れない．あるいは，北サンドリアから流れる川が谷を穿ち，それぞれが堀と屋根のある港へと変遷したのかも知れない．港＝他国との窓口であるから王国の威信をかけて建設されたのだろう，等と妄想が捗る．
飛空艇乗り場の横には旅行者向けの酒場があり，サンドリア王国では二人の王子が跡目争いの最中らしい噂が聞ける．外患内憂，どの国も御家事情は同じのようだ．
サンドリア港と言えば堀ブナクエスト（フナ1万匹を釣ってくる必要がある）な事に関連して，少し釣りをした．が，まったく釣れない．セルビナでも途中から全く釣れなくなったので少し時間を空けたのだが，錆びたレギンスすらかからないのはおかしい（その考えもおかしい）．
バグなのかと思って調べてみたら，どうやらプレイ開始後2週間は内部疲労度が溜まりやすく釣りをし過ぎると釣れなくなるらしい．思えば船⇒セルビナで釣りを繰り返したのでそれが原因か．ちょっとした時間にできるので楽しみにしていたが，しばらくはお預けとなってしまった．釣りBotは碌でもないな．
名声を上げるために，受けられるクエストは受ける＆できるだけクリアするようにしているが，北サンドリアの魔法屋のバイトは正直辛かった・・・ 昔も苦労した気がする．
基本的にサンドリアの初級クエストはアイテムを渡されることが多く，そもそもカバンを圧迫する．魔法屋ではなんとチラシを15枚配ってくれと渡されるし，興味がありそうなNPCを探しだして渡す必要がある．15人すべて．苦行だ．誰だよこのクエ考えたの！
幸いなことに，興味を持つNPCは近づくと「こちらをちらりと見た」とログが出るためそれを頼りに探せば良く，ウィンダスの類似クエのように一人ずつ話しかける必要は無い．ただ，おそらく視界に入らないとログがでないようで，NPCの周りを一人ずつグルグル回りながら町中を練り歩くことになる．どう見ても不審者だ．おまわりさん私です．ウィンダスと違って3区画回る必要があったのも痛い．宿屋の2階とかね・・・ 嫌がらせかな・・・
なお，ログが本クエストに係わることに気が付くまで，リアルプレイヤに見られているのかと思ったのは内緒だ．ウィンダスでは無い事だったので「サンドリアでプレイする人は積極的だな」とか思ってた（恥
クエストで誰かを探す際には，マップから広域スキャンを使うと楽だ．名前が分かっていれば正確な位置を教えてくれる．と言うかキャラ名と場所を全部覚えられないし，なんなら読めないまである．サンドリア人は特に読めない．このキャラはエクセンミル？
サンドリアにもフェイスを案内してくれるNPCが居て，サンドリアに関連するNPCのフェイス獲得クエストが発生した．ウィンダスでのクピピのように，フェイスに協力してくれるNPCに話しかけることでクエストが進む．ウィンダスで得られるフェイスは随分なイケメンだ．が，性格に難があるかも知れない．サンドリアは居丈高なキャラばかりだなぁ．
町中を一巡と言うかほぼ二巡して，一通りのクエストの受注を済ます．魔法屋のチラシも捌き切ったが，昨日と合わせてトータルで3時間はかかったのではないか．ウィンダスも4時間くらいかかったからこんなものか．
ミッションの目的地は「ゲルスバ野営陣」だが，おそらく黒魔のレベルが高すぎるので赤魔にジョブチェンジして経験値稼ぎをしつつ進めようと思い立つ．これまでLv1では種族装備（タルタルの場合は緑鮮やかな軽装備）を着ていたが，雰囲気を出すためにブロンズ装備一式に着替えた．キャップがかわゆす．
なお，本国以外にも出張版のモグハウスが居住区に用意されている．家具の追加などができず若干使い勝手が悪いが，国毎に特色のある内装をしておりそれぞれ趣がある．各地を回る楽しみも増えるのではないか．サンドリアは木工ギルドの面目躍如な内装をしている．
明日は東ロンフォールから始めようと思いつつ，枕の違うベットへ横になる．
