Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

稀なる客人

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王錫泥棒の顛末を知るのだった.

 

ヨリさんの信頼度限界突破クエストの最中に別クエストが進んだため,少しわき道に逸れる.

そもそも,AFクエストを進めるなかでヨリさん関連のクエストへ逸れたのだから,今更どうと言うことは無い.

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サンドリアへ戻っても,「漆黒の稲妻」ヴィジャルタール・カフューは彼が本来果たすはずだった目的と史実との齟齬に悩んでいた.

命を奪うはずの相手を守り,替わりに自らは命を落とすと言う.

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彼の苦悩をしり目に,王錫泥棒ミルシェラールの逮捕は目前に迫っていた.

なんとしても義弟を助けたいロイドはヴィジャルタールに援助を頼むが,これまで同様に強い言葉で拒絶される.

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父と兄を会戦で亡くしたヴィジャルタールにとってバストゥークは敵.敵の指図など受けない.

彼がバストゥーク人を拒む理由は憎しみだった.

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「それはバストゥーク人も同じでしょ!」

フィヨンの声が割って入る.

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「本当に憎むべきものは戦争よ.戦火に巻き込まれた人々じゃない」

その言葉に,残してきた恋人の姿が不意にフィヨンに重なる.ヴィジャルタールは何も言い返せずに居るのだった.

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「きっといつか解りあえる時がくると思うんです」

フィヨンの想いはヴィジャルタールに届くのか・・・

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王錫泥棒が捕まるのも時間の問題のようだ.

追跡する騎士団員を何とかやり過ごしてミルシェラールに合流すると,

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ミルシェラールは盗んだ王錫をヴィジャルタールへ渡すよう頼まれたのだと言う.

ヴィ「私に? いったい誰に頼まれたのだ?」

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ミ「・・・ヴィジャルタール・カフュー」

ミルシェラールとフィヨンはカフュー家の末裔で,先祖の約束を果たすために盗んだ王錫を手にオルデール鍾乳洞へやってきたのだった.

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追手はすぐそこまで来ている.

身を挺して二人を逃がそうとするロイドにヴィジャルタールは問う.

ヴィ「お前,気は確かか!」

ロ「種族が違っても,血が繋がってなくても,家族を守るのに理由なんていらないでしょ!」

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ヴィ「ロイド,お前を見て思った.バストゥーク人も捨てたものではない」

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ここへ王錫を持ってくるように伝えたのは自分だ.この出会いも,これから起こる過去の出来事も,何もかもを分かった上で・・・

全てを悟ったヴィジャルタールは,王錫の力によって姿を消す.

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「後のことは全部私に任せてくれ」

そうヴィジャルタールは言い残したのだが,結局,ミルシェラールは騎士団に捕まるのだった.

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しかし,その後,窃盗の罪で捕まったはずのミルシェラールがフィヨンの前に姿を見せる.

ミ「奇跡が起きたんだ! やはりヴィジャルタール・カフューは本物だったんだ!」

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同行した宰相ハルヴァー曰く,王家に伝わる古の遺言書にこう記されていたそうだ.

ヴィジャルタール・カフューの名の下に,王錫を盗んだ者たちを無罪とするように,と.

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ハルヴァーは王錫に係る顛末を話し出す.

ヴィジャルタールが弑殺するはずだったフェレナン侯爵は,史実通り反乱を止めて投降し,

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ヴィジャルタールは暗殺者の毒に・・・

だが,不思議なことに,ヴィジャルタールの墓は見つかっていないと言う.

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そして,その後,フェレナン侯爵が脱獄するにあたり手引きした者がいると言う.

「漆黒の稲妻」と名乗る騎士が・・・

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嫌疑が晴れたら,ロイドとミルシェラール,フィヨンは3人で静かに暮らそうと言う.ヴィジャルタールの住んでいたこの家で.

こうして,王錫に纏わるクエストは終わるのだった.

 

物凄く長いクエストだったお陰か,ヴィジャルタールたちのキャラのお陰か,非常に印象に残る物語だった.「漆黒の稲妻」なんてwwwと思っていた頃が懐かしい.思い返してみると,随分と不幸な状況にも関わらずヒョコヒョコとクエストに付いて来たりと,真面目なんだけど少し抜けている様に愛着が湧く.

もうヴィジャルタールは居ないと言うことが,少し寂しい.