ウィンダスミッション5-2「最果てにて君を待つ闇」その1
前世の最後の記憶,あの忌まわしき禁足地へ向かうのだった.
個人的な野望としては,「闇の王」復活に向け,関係者たるラオグリムとコーネリアの過去を知るべく戦士/モンクAFを集めたかったのだが,これまでの足跡のとおりLv60ソロでは苦しいため,泣く泣くその野望は諦めたのだった.
ならばもう迷うことは無い.
さっそくウィンダスミッションを受ける.久しぶりのモキョキョラブ.
神子様含むウィンダス上層部は,「闇の王」討伐のための派兵は行わないことを決めていた.
三国+獣人の力関係の中で,いまウィンダスをもぬけの殻にはできない.それは理解できる.だが,ならば20年前と同じく連合軍の派兵は叶わなかったのだろか.
王復活の時が近いことはライオンからの報告で知っていよう.にも関わらず,神子様にも,ジュノ大公にも,そのような動きは見られなかった.復活してからでは遅い.復活阻止こそが20年前の悲劇を繰り返さないための方策ではなかろうか.
それとも,闇の王を超える何かの存在が,彼ら彼女らを足踏みさせるのか.
そんな憂いと疑心は神子様も十分承知なのだろう.だからこそ,一介の冒険者へ今回の「闇の王復活阻止」を発出したのだ.動けないウィンダスの替わりに,一縷の望みをかけて.
大きなうねりに翻弄されない真の自由人.これこそが Vana'deal における冒険者の有り様.ならばここでいうべき事はただ一つ.
いいでしょうとも!
と言う事でズヴァール城.
前世ではまずズヴァール城へ来るのが大変だった.ジュノ⇒(飛空艇)⇒サンドリア⇒西ロンフォール⇒ラングモント峠⇒ボスディン氷河⇒ザルカバード⇒ズヴァール城の旅程で,少なくとも1~1.5時間くらいかかったのではなかろうか.そこから城へ分け入るわけだからトータル3時間は固い.週末にLSメンバの都合をつけて一気に攻略していた気がする.クリア済みの方にお手伝い頂くと言う,なんとも有難いイベントだった.
さて,戦士AF集めでアチコチ彷徨ったお陰で,ズヴァール城外郭はだいたい把握しており,
西へと伸びる通路をひた走ると,
ズヴァール城内郭へとたどり着くのだった.
ここからが未踏地&本場だ.正確には前世で来ているはずだがもちろん憶えていない.むしろこんなところへ来たのだろうか?ぐらいの認識だ(笑)
相変わらず上下にシンメトリックな構造をしていて,おそらく南北どちらから攻めても同じところに辿り着くのではないかと推測される.取り合えず北を攻めることにした.
内郭広場.
天気もあって薄く靄がかっており不気味さをいや増す.外郭は下へ下へと進む構造だったが,内郭は上へ繋がる構造らしい.
ここは複雑に繋がるいくつもの小部屋で構成されており,これらは格子扉などで繋がっている.
敵に絡まれるのが面倒だったのでMGS魔法を使って進んできたが,扉を開けるには魔法を解除せざるを得ない.ただ,Lv60から見てこの辺りの敵は「楽」以下で,ほとんど絡まれないのだった.
もし絡まれていたら大変なことになっていただろうくらいには,敵が密集していて進みづらい.敵本拠の最終防衛地なだけはある.
スイッチの類があるのではないかと,念のため行き止まりの小部屋に行ってみたりもしたが,なんだか良く分からない前衛的なオブジェがあるばかりだった.
人間の城には絵画や飾り鎧などが陳列されているが,獣人的にはこれらが一般的なのだろうか.もしそうだとしたら,美的感覚の違いが面白い.
地図をチマチマ見ながら北端へ到達すると,上り階段が待っていた.
やはり城の天守閣へ向かうのだろう.
ズヴァール城内郭2階.
中央部分は回廊になっていて,最初に見上げた広間が覗けた.
敵が攻めて来た時には,ここから雨のように矢を射かけるのだろう.複雑な小部屋と言い,獣人も良く考えて城を造っていることが伺える.
西にある階段を更に上り,
ズヴァール城内郭3階.
中央にはいかにもアヤシい構造物があり,
上に乗るも何も起こらない.
しまった,やはり下階にスイッチか何かがあったのか?
と思っていたら急にワープ.
しかも一人だけ(笑)
敵に気付かれたら死ぬーーーーーーーーーーーー!
しばらくじっとしていたら遠方よりフェイス来たる.
コエーー.
ワープ先にも同じ構造物があり,
どうやら定期的に中央の文様が光るタイミングでワープするらしい.
そんな感じのワープを4回繰り返すことで内郭3階奥へ至る.
何を模したのかすら分からない構造物がそこかしこに並んでいる.
本当に何なのだろう.
このエリアの奥にはホームポイントが待っていて,つまりはボス前のセーブが行える.
禍々しい扉を潜ると,
目の前に,ズヴァール城天守閣が天を衝くように聳えているのだった.
つづく.