プロマシアミッション3-5「神を名乗りて」その4
結局,何しにソ・ジャへやってきたんだっけ?と,少し不安になるのだった.
ディアブロス ディアボロスを撃破したはずなのに,かの者は悠然としていた.
夢魔「いくラ 戦ってモ 無駄ダ.これモマタ 夢のひとツニ 過ぎなイ」
夢魔「さァ 私の夢の世界デ 静かニ 眠レ・・・」
その言葉と共に幾体もの悪魔が召喚される.余裕をもって倒せた夢魔だが,これでは限が無い.
テ「そうはいかぬ!」
悪魔の戯言を打ち払うかのように叫ぶテンゼン殿.その手には,燃え盛る一振りが握られていた.
夢魔「その炎,フェニックス!?」
彼が手にする「鳳凰丸」には,霊獣フェニックスの力が宿っているのだった.
だが,その力をもってこの悪夢を打ち破る事はできるのか・・・
彼は刀に語り掛ける.
テ「さぁ,母なるクリスタルを守る霊獣として,『虚ろなる闇』を滅するがために,共に戦おうではないか!」
夢魔「なニ? 虚ろト 戦うダト?」
テンゼン殿の言葉いに悪魔は冷笑する.虚ろと闘う事は無意味なのだ,と.
なぜなら,「虚ろなる闇」は「魂の理」に従い「人の魂の奥底」に永遠にあるモノ.
夢魔「だからコソ 人は 『虚ろなる闇』かラ 逃れるコトハ できなイ」
だが,絶望することは無いと夢魔は言う.
1万年前,「世界の終わりに来る者」による滅びに絶望したクリュー人は,肉体を失っても生き続ける術を求めた.それが「デュミナス」.ディアボロスがもたらす夢の世界.
「・・・さァ 私の夢ヲ 受け入レル のダ」,そう悪魔が囁く.
だが,プリッシュは甘言に靡かない.
プ「勝てない戦いだって!? そんなのやってみなきゃわかんねぇじゃねぇか!」
FFっぽい台詞だ(笑)
あきらめさえしなければチャンスはあるんだ!
絶望に付け込み人を惑わす夢は,プリッシュのその一言で力を失う.
夢魔「なぜ 夢ガ 覚めていク? 私の夢ガ・・・!?」
ディアボロスは「どんナ 夢モ 私の夢ト ナル」と言っていたが,それはディアボロスの夢が誰かの夢になる事も意味していた.
夢魔「・・・そうか,なるほド・・・ 我が夢ニ そなたヲ 招いたワケデハ なク そなたノ 夢ニ 私ガ 導かレタ のカ」
今にも覚めんとする微睡みのなかで,ディアボロスは意味深な言葉を残して消えてゆく.
夢魔「まさカ そノ女 あのトキノ・・・?」「いや しかシ この輝キ・・・,この輝キハ・・・,クリスタルノ・・・」
あのとき? クリスタルの輝き??
Oh...
何が起こったのか.あるいはどこまでが夢だったのか.
疑問符だらけのテンゼン殿は,プリッシュの許へ戻ろうと提案する.彼女が夢魔の力を打ち破った.それだけは確かに違いない.
ところで,気がつくと PT の HP がかなり減っていた.ディアボロスの何かの技は強烈なスリップダメージを負わせるらしい.HP が多いモンクで良かった・・・
ボスを倒してから気がついたが,この迷宮に入った時点で夢の中に誘われていたに違いない.トカゲの血を落とす謎のモンスターが生息していたが,あれは夢.でも,赤と黒の「壁」を行き来しながら真実(本物のトカゲ)を追いかけることで,夢の先に辿り着くことができた,そう言う趣向のギミックだったのでは無かろうか.赤と黒はディアボロスの色だ.
ジュノへ向かうと,やはりプリッシュは目覚めてた.
さっそく彼女が休む部屋へ向かうと,
既にウルミア嬢とワーギャーしていた.元気だなぁ.
何者かに襲われ意識不明になったプリッシュは,今度は夢のなかで夢魔と対峙したと言う.
その話を聞いたウルミア嬢がプリッシュの身を案じて饒舌になるのは,当然の事であり仕方のない事なのだった.
プリッシュとあの「少年」に,何らかの関わり合いがある事は明らかだった.
なぜ同じアミュレットを持っているのか.あの「夢」の中で,少年は少女に何を伝えようとしたのか.これらが偶然の出来事とは,とても思えない.
だから,テンゼン殿は素直に二人を結びつける.
テ「何故,あの場所にあの少年がいたのでござる? あの少年はどこへ行ったのでござる!?」
プ「・・・さぁな.俺にだってよくわからねぇ」
ですよねー.
少年の事はさておき,なぜディアボロスの夢に巻き込まれたのか,その点についてプリッシュは疑問に思っているようだった.
だが,おそらく,それが少年の意思だったのではなかろうか.少年は「夢」の世界でディアボロスに追われていた.あの「夢」は,少年を捕まえようとディアボロスが追い込んだ罠だったに違いない.その場に偶然,プリッシュが,冒険者とテンゼン殿が居合わせたのは,少年がそう言う「夢」を望んだからでは無かろうか.
そして,あの時にディアボロスは言っていた.「少年」の事を「裏切りモノ」と.
テンゼン殿は,ディアボロスに関する蘊蓄を語る.
ディアボロスは「5 霊獣」,すなわち,かつて悪しき意思からヴァナ・ディールを守るために戦った, 5 体の生ける神々の一つなのだと.
その 5 霊獣とは,再生の鳥フェニックス.夢の使者ディアボロス.星月の導きフェンリル.虹の子カーバンクル.空の覇者バハムート.
テンゼン殿がひんがしの国からやってきた目的は,「世界の終わりに来る者」を止めるためにバハムートと会う事なのだった.
テンゼン殿の話を聞いて,プリッシュはディアボロスが話していた事を思い出す.
「世界の終わりに来る者」は「石の記憶」の歌に関係していること.
「世界の終わりに来る者が現れるとき,おまえ(人間?)たちが交わした契約が果たされる」こと.
「世界の終わりに来る者」とは?「契約」とは??
タブナジアへ戻りバハムートに会えば,何か分かるかもしれない.そう呟くプリッシュにテンゼン殿は驚く.
テ「タブナジアへ帰れば? もしや,そなたたちはタブナジアの者でござるか?」
なんたる偶然か,天晶堂のアルドが言っていた「タブナジアへ渡りたいと言っていた客人」はテンゼン殿の事だった.
タブナジアに不案内なテンゼン殿にとって,地元関係者は渡りに船.あれよあれよとタブナジアに向かう事になる.
プ「このアミュレット,俺にしばらく貸してくれ」
「小さい頃にある事故で大きな怪我を負った」その後遺症?から,プリッシュはアミュレットを「肌身離さずに持っていないといけない」事は知っている.だから預けておく事にまったく異論は無いのだが・・・
でも,あの時,少年は「これを・・・? あいつに・・・?」渡すよう,頼んでいたのでは無かったか・・・
それにしても,プリッシュは未だに冒険者の事をお尋ね者と勘違いしているようだ.
プリッシュの疑いを晴らすにはエシャ様の許しが必要なのだが・・・ 残念ながら御目文字叶わず.
そもそも少年に逃げられたのだから報告する内容も無く,「この役立たず!」と罵声を浴びせられても仕方が無い.と言うか言いそう(笑)
少年の行方は杳として知れず,このままジュノで燻っていても仕方が無い.神子さまには申し訳が無いが,タブナジアへ向かったプリッシュたちを追う他ないのだった.