Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

プロマシアミッション4-1「よりしろ」

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久々のタブナジアは,いつも通りの曇天なのだった.

 

アルマター機関のエシャ様から謎の少年の居場所を突き止めるよう言われていたが,ディアボロスの夢から逃れた彼の行き先は不明のままだ.

そもそも,ジュノでエシャ様の依頼を聞かざるを得なかったのは,(脅された事もあるが,)プリッシュの誤解を解いてタブナジアへの帰還に同道するためだった.が,彼女たちはテンゼン殿に伴われて既にジュノを去り,結果,冒険者だけが天晶堂に取り残されていた.

・・・寂しくね? 

そもそも,冒険者に来て欲しいとプリッシュから請われた訳でも無く,バハムートと言う手掛かりを得た今,敢えてこちらからプリッシュの許へ行く理由も無い.冒険者が居なくても,あのプリッシュならばこの先も何とか道を切り拓いていくだろう.

・・・寂しくね?

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強いて言えば,「世界の終わりに来る者」や「契約」の事が気にかかるぐらいか.だが,それは彼女たちの物語であって,冒険者が下手に手を突っ込む話ではないのかも知れない.

うーん.タブナジアへ行くべきか.そもそも,どこに行くべき理由があるのか.

いや,一つだけあった.プリッシュにはアミュレットを貸したままだ.あの少年から預かった,何やら貴重なアイテムをそのままにしておく手はない.

そうだ.プリッシュにアミュレットを返してもらおう.すぐに返す必要は無いから,アミュレットが不要になるまでプリッシュの傍に居ればいい.

そうだそうだ.このままにして,いつかプリッシュがアミュレットを返しに来る事になったら,きっと一騒動起こるに違いない.そんな面倒に巻き込まれるぐらいなら,こちらから取りに行けばいいのだ.

そうだそうだ.

そんな事をブツブツと独り言ちながら,タブナジアへワープすべくホームポイントへ向かった.

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タブナジアへ辿り着くとイベント.

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空路で来たのか海路で来たのか,プリッシュたちもタブナジアに丁度着いたところのようだ.

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が,どうやら雰囲気がおかしい.

「どうした?」と問うプリッシュに,「それが・・・」とボス代理は言い淀む.

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 丁度そこに長老が現れる.

大事な話があるようで,長老は二人を誘う.

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3人を追って長老の部屋へ向かうと,開口一番,長老からは丁寧なお礼を述べられた.

老「わしらはあなたに今一度お会いして,お礼を申し上げねばならないと思っていたのです」

20年ぶりにタブナジアと外界とが行き来できるようになったのは,冒険者とナグモラーダのお陰だと思っているようだ.冒険者が何かをしたとは思っていないが,強いて言えば「虚ろなる闇」の騒動に巻き込まれて,この地にアルマター機関を呼び寄せてしまった事だろうか.バハムートへの暴挙を考えれば,良い事だったとはとても思えないが.

それ以上に問題なのは,外界と繋がる事が 20 年来の宿願であったはずにも関わらず,人々に微妙な空気が漂っている事だった.閉塞と困窮から解放されたはずのこの街で,いったい何が起こっているのだろうか.

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丁度そこに,テンゼン殿が挨拶にやってきた.

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ジュノで言っていたとおり,テンゼン殿の目的は,「世界の終わりに来る者」を止めるためにバハムートに会う事.

律儀にも,彼はその許可を得るために長老の許へやってきたらしい.

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老「この件については,もうしばらくお待ちいただけませぬか?」

テンゼン殿の正直な性格は,時に災いになる.聞かなくても良い事を聞いてしまい,彼は足止めされることになるのだった.アチャー.

それにしても,「今しばらく待てば」「ナグモラーダ様が『お帰りになります』」なんて,南雲氏は我々が離れている間に何度もタブナジアを往復して相当肩入れしたようだ.後々街で聞き込みをすると,長老はナグモラーダ氏に懐柔されたらしく,それが街に漂う微妙な雰囲気の正体のようだった.

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テンゼン殿は,プリッシュに会いたいが面会が叶わないとも訴えていた.

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長老は,プリッシュの「重い病」を理由にする.

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ジュノの病院で苦しんでいたプリッシュを,テンゼン殿は知ってる.

長老の言う事は尤もだとテンゼン殿は理解するが,

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道案内役であるはずだったプリッシュもウルミア嬢も不在な事に,途方に暮れていた.

バハムート捕縛の際にエシャ殿に目を付けられたプリッシュは,おそらく,アルマター機関の(あるいはエシャ様か南雲氏の)意向で軟禁されているのだろう.だが,ウルミア嬢は何処へ消えたのだろうか.

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プリッシュ兼ウルミア嬢の部屋へ向かったが,テンゼン殿と同様に守衛?が取り合ってくれない.長老の言には抗えないようだ.

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一方,ボス代理は長老の計らい,すなわちプリッシュの軟禁に腹を立てているらしい.

ただ,外界との交易を復活させた南雲氏を長老が妄信する理由も分からないでもない.20 年も続いたここの生活は,それだけ厳しかったのだ.

憎むべきは,この状況を利用してプリッシュに手を出そうとするアルマター機関の側だろう.そこを勘違いして,タブナジアが分断されるような事は避けたい.長年の閉塞は,あちこちに火種を撒くのに十分な時間だった.何か良からぬ事が起こらなければ良いが.

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ウルミア嬢の居場所は,ボス代理が知っていた.

「いつもの海岸」へ行くついでに,街がどのように変わったのか(あるいは変わっていないのか)を確かめようと少し散策をした.

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プリッシュを持ち上げる人々に異論をはさむ人や,

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プリッシュの行動力に影響される人が居た.

プリッシュは街に巻き起こされた「新風」の中心にいたが,それは良い風でもあり悪い風でもあった.20年ぶりの大事は,明らかに街を揺さぶっていた.

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交易が復活する事で外界からの人の流入も再開したらしい.

それが原因なのだろう,泥棒にあったタルタルが一騒動を起こしていた.犯人は良く知る人物の知人だった.

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長老は明らかに危うかったし,

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タルトリオの動向も不気味だった.

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交易が再開することで,タブナジアの店の品ぞろえが(ほんの少し)改善していた.

のは良いのだが,なぜかサブリガが物凄い値段で売られていた(笑) 800万ギルて.

そう言えば,フォミュナ水道では多種多様なサブリガが手に入った.意味が分からなかったが,もしかしたらタブナジアはサブリガ発祥の地,サブリガが珍重され時に法外な値段で取引される,サブリガが経済を支えるサブリガの街だったのかも知れない.

タブナジア=サブリメンのメッカ.

イヤすぎる.

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「いつもの海岸」へ向かうと,以前と同じように歌うウルミア嬢の姿があった.

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嬢「すいません,私,どうしていいのかわからなくて」

そういう時,彼女はここで歌うらしい.以前の彼女は何を悩んでいたのだろう.

彼女の悩みは分かる.軟禁されたプリッシュをどうにかしたいが,一方でアルマター機関の機嫌を損ねて交易が反故にされるような事は避けなければならない.友人を取るか故郷を取るか.そんなところだろう.

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嬢「ここには,想いを運ぶ風が吹くんです」

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風に願いを乗せて女神に届ける.

そのようにして,かつて彼女は願いを叶えたと言う.

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それは,幼い頃の記憶.

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おそらく,プリッシュと初めて言葉を交わした思い出.

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聖歌隊に入れなかった事を悲しむウルミア嬢に,

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プリッシュは率直な言葉をぶつけ,励ますのだった.

プ「世界の終わりだとか思うなよなぁ!?」

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プ「ほら,見ろよ!」「こーんなたくさんの世界が,おまえの周りにあるんだ!」

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プ「ウルミアの世界なんて,すっげぇちっぽけなのさ!」

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プ「確かに,おまえがタブナジアの聖歌隊で歌っている世界は,終わっちまったかもしれねぇ」「・・・でもさ,おまえがヴァナ・ディールで歌っている世界は終わっちまっていねぇ!」

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プ「ほら,歌ってみようぜ! その世界を作るために!!!」

諦めるな.たとえ一つの世界が終わっても新たな世界がその先にある.諦めない限り終わりはこない.諦めない限り世界は終わらない.

そう,プリッシュは言っていた.

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ミルドリオン枢機卿に見つかったプリッシュは,

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ウルミアに笑顔で別れを告げる.

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プリッシュが「忌むべき子」と呼ばれていた事に,ウルミアは後で気がつくのだった.

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ウルミアを励まし,その願いを叶えるきっかけとなったプリッシュが.

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「忌むべきものより忌むべき力によって生まれた子」と言う肩書に,いったい何の意味があるのだろう.ウルミアはそう訴えていた.

 現にボス代理を始めとして,プリッシュに突き動かされた人々はウルミア嬢以外にも確かにいる.

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だが,悲しい事に,プリッシュはまたも「忌むべき子」として扱われていた.

かつて,人々から憎しみを一身に受ける存在として扱われたように.今度は,タブナジアの再興と引き換えにその身を捧げられる存在として.

プリッシュは,タブナジアの生贄なのだった.

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嬢「私はプリッシュを救いたい.けれど,それは悪しきことなのでしょうか? 許されることではないのでしょうか?」

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そう女神に教えを乞うウルミア嬢の目前を,一条の光が横切る.

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それは天啓なのかも知れない.霊獣が残した軌跡に,ウルミア嬢は一つの希望を見出す.

嬢「霊獣と呼ばれるバハムートならば,私の問いに答えてくれる・・・?」

 

私,バハムートのところへ行ってみます.そう言うウルミア嬢の唇は,次の瞬間には固く結ばれていた.