プロマシアミッション4-4「そしりを受けつつも」
思わぬ場所での再会なのだった.
タブナジア礼拝堂の宝物庫へ向かうと,そこには男神を象った像が置かれていた.神の声を聞こうとプリッシュがアミュレットを翳したその瞬間,冒険者はプリッシュの,少年の,イブノイルの夢に引き込まれる.それは男神との禁じられた共鳴なのだった.
タブナジア地下壕の長老の許へ向かうと,彼は凄い剣幕でプリッシュを責めていた.
老「やはりプリッシュこそがすべての元凶なのだ.もしやタブナジア侯国が獣人どもに滅ぼされたのも・・・」
嬢「すべてをプリッシュのせいにするような愚かな真似はおやめになってください」
そう言うウルミア嬢に聞く耳を持たず,長老はネチネチと後悔の言葉ばかりを口にする.
ああそうか,ウルミア嬢はこうなることが分かっていて,今回の件が決定的な事態を呼び寄せてしまう事を恐れていたのか.
プリッシュをナグモラーダに手渡してしまう事態を.
嬢「ミルドリオン枢機卿さまがおっしゃっていたではないですか.プリッシュは忌むべき子だったかもしれない,けれど大聖堂の力で生まれ変わった・・・と」
(サンドリア大聖堂での事だろうか)
老「ミルドリオン枢機卿のことは,もはや信じられる存在ではなくなったのだ」「聞けば,かの枢機卿は今や,サンドリア大聖堂に追われる身だというではないか!?」
それを誰から!?と問うウルミア嬢に答えるように,
あのイケメン,ルーヴランス・ミスタルが現れる.
漠然としか覚えていなかったので 日記 を読み直してみたら,確かに彼はサンドリア大聖堂からミルドリオン枢機卿を探す密命を受けているようだった.30 年前のミスタル家の汚名を雪ぐために担わされた任なのだろう.
イケメン「20年前の大戦終了間際,サンドリア大聖堂より多大な蔵書,書簡が焼失した事件がありました」
当時の教皇ムシャヴァットを死に追いやったその事件に,ミルドリオン枢機卿が関係しているかも知れないと彼は言う.
大戦時にタブナジア大聖堂から人々を逃がした枢機卿は行方不明となったが,その後にサンドリアへ来ている事が判明している(老婦人の証言しか聞いてないが).時系列としては合っているし,その際にミルドリオン枢機卿は爵位を返上したと言うから,その事件が関連しているのかもしれない.事件の件は初耳ではあるが.
プ「ミルドリオン様が!? まさか!?」
そのまさかを明らかにするため,彼はミルドリオン枢機卿を追っているのだった.
イケメン「プリッシュさんの身,私がお引き取りいたしましょう」
ミルドリオン枢機卿に関する関係者からの聴取は,タブナジアではなくサンドリアで行えば良いと彼は言っていた.長老のあの剣幕を見て,これ以上のドタバタに巻き込まれる必要は無いとイケメンは踏んだのだろう.さすがイケメン.タブナジアのこれ以上の混乱を避けたい長老にとっては願ってもない提案だった.
嬢「そんな・・・!?」
だが,それはウルミア嬢が恐れていた事でもあるのだった.
プ「ちょうどいいさ,たしかに俺のことはそろそろはっきりさせなきゃなんねぇ」「それにこれ以上,みんなの心が,疑いと迷いと恨みでぐちゃぐちゃになっちゃあな」
自分の招いた事に責任を感じているのだろうか.プリッシュもイケメンの案に賛同する.本人が同意するのならば,もうウルミア嬢ですら止められないだろう.
ただ,ナグモラーダからソ・ジャへ来るように言われている件については譲れない,とプリッシュは主張する.
プリッシュが南雲氏に義理立てする必要は無い気もするが,「俺のことはそろそろはっきりさせなきゃなんねぇ」の一環として,あの少年のケリを付けたいのかもしれない.
イケメン「それはまた・・・.困りましたな・・・」「なるほど.では,こういたしましょう」
さして困った雰囲気を感じさせない口調でイケメンは提案する.サンドリア大聖堂までの道すがらに話を聞き,枢機卿の件とソ・ジャの件のどちらを優先するのかを決めましょうと.さすがイケメン.
イケメン「では,船着き場でお待ちしております」
綺麗に話をまとめたイケメンは,サンドリア大聖堂に向かう船支度を始めるよう促す.「皆さんとお別れをしておいでなさい」と言う言葉が重い.
イベント後に長老と話す.
ミルドリオン枢機卿が追われている件について,「人の心とは不思議なもの.皆いつ,突然変わるかわかりませんな・・・」などと口にするが,
それは明らかなブーメランなのだった.
長老がすぐさま心変わりする事を,街の人は見逃していない.
プリッシュと言うカリスマが去ったあと,タブナジアは今の姿を保ち続けられるのだろうか.
地下の船着き場に向かうと,
準備を整えた一行がやってくる.
テ「そなたも同乗できぬものかと尋ねてみたのでござるが,体よく断られてしまったでござる」
どうしていつもそうなの(笑)
ウルミア嬢の姿が無い事にテンゼン殿は気付く.
イケメン「デスパシエール老が見送りもお許しにならなかったのです.よほどご心配なのでしょう」
ウルミア嬢は,プリッシュがタブナジアから連れ出される事を恐れていた.そして,一緒に連れ立って行けない事も.
一度は事故でサンドリアに一人飛ばされたものの,タブナジアに戻ってからは常にボス代理がその隣にあった.ウルミア嬢は長老の孫であり,お嬢様であり,籠の鳥なのだった.
プ「・・・うーん.やっぱりウルミアは来ないのか.もう二度と会えないのかなぁ」
珍しく落胆した姿を見せるプリッシュ.
プ「でも俺はしょーじき言うと,ござるのおっちゃんより,ウルミアといっしょに行きたいんだよー!」
ゴザル「な,なんと!? 正直すぎるでござるな!?」
悲しさを紛らわすかのように軽口を叩くプリッシュ.
結局,ウルミア嬢が来ない事を受け入れ,タブナジアの人々に別れを告げるのだった.
が,
嬢「待ってください!」
嬢「私も連れていってください.ミルドリオン枢機卿さまから教わった歌,まだお聞かせしていませんでした」「きっとその歌も,重要な手がかりになると思います」
何かに言い訳するかのように饒舌なウルミア嬢.
プ「やったぁ! 来てくれて嬉しいぜ!」
喜ぶプリッシュにウルミア嬢は覚悟を決めて言う.
嬢「ごめんなさい,私・・・」「あなたにはすべてわかっているわね.でも言葉にするわ」
(プリッシュが人の心を読めると言う話は本当なのだろうか)
嬢「あなたのことがわからない・・・」「でも,だからこそあなたと一緒に行きたいの,プリッシュ」「あなたは私に,歌のある世界をくれた人だから・・・」
尊い.
こうして一行は,冒険者だけを残して飛空艇に乗り込むのだった.
どうして・・・(泣
寂しい・・・
(いつもの飛空艇と色が違うのは,タブナジア向けに特別な飛空艇が使われたからだろうか.サンドリア大聖堂が持つ特別船なのかも?)
寂しいので,さっそくワープを使ってサンドリアへやって来た.
のだが・・・ あれ? サンドリア大聖堂で待っているみたいな事を言っていたけど,どこへ行けばいいんだ・・・??
そもそもイケメンは密命を帯びているのだから,
普通の司祭?が彼の事を知っていると思えない.
あれ? 迷子になった?? と気がついた瞬間,サーっと血の気が引く思いをする.
お!
ミスタル家関連で話しかけた司祭が知っていそうだぞ,と思ったのも束の間,
やはり事情をよく呑み込めないらしく,「港でお待ちになってはいかがでしょう?」と至極当たり前な事を言われる.
そりゃそうか.
なんだなんだと安心して飛空艇乗り場に向かうと,窓口の男から不思議な事を言われる.
男「残念ですが,あなたがおっしゃっているような飛空艇の登録,記録はございません」「本当にそのような飛空艇をご覧になったのですか? 夢や幻ではありませんか?」
男「そんなに気になるのでしたら,他国の飛空旅行社も訪ねてまわるとよろしいでしょう.きっと鼻で笑われますが・・・」
あれ? 迷子?? じゃなくて行方不明? え? あれ? どういうこと??
嫌味っぽく言う男の言葉に腹を立てる余裕もなく,ただただ「誘拐」と言う言葉が頭の中をグルグルと巡る.
やばい,手掛かりが無くて探し様が無い・・・.