プロマシアミッション6-3「望むのはあらゆる答え」
「定め」を阻むものの正体が明らかになるのだった.
世界を人を諦めたくないと言うウルミア嬢は,最後の頼みの綱であるミルドリオン枢機卿をジュノで探そうとするが,時を同じくしてエシャンタールとナグモラーダが行方不明だと言う.ウルミア嬢のために,二人の消息を知るだろうタルトリオを追って「定めの地」タブナジアを再訪すると,果たしてエシャンタールが待っていた.
エシャ様は,冒険者が母なるクリスタルの記憶に導かれてここへやって来たと思っているらしい.
実際は,ソ・ジヤで見た霊獣フェンリルの 1 万年前の記憶と,エシャ様自身の言葉がキーワードなのだった.
エシャ様は言う.
人の生の営みが続く限り,母なるクリスタルの記憶は続くと.
エシャ様「なぜなら『人』は,クリスタルの光から生まれ,クリスタルの光となって果てるものであり・・・」
(・・・そして「人」は,闇から生まれ,闇に戻るものでもあるから・・・)
セルテウスのアミュレットを通じてエシャ様の心の声が聞こえる.
(・・・そう,「人」は相反する「光」と「闇」・・・.そのふたつをその身に宿している・・・)
(・・・それは,女神アルタナの創り出した循環.男神プロマシアのために創り出された循環・・・)
そこに現れるセルテウス.
エシャ様は,このためにここへ来たのだった.彼女はプリッシュのアミュレットを通じてセルテウスに伝えていた.「定めの地で定めに添うことを待っている」と.
彼女にとってセルテウスは,「ずっとずっと帰りを待っていた,ずっとずっと昔の友達」なのだった.
エシャ様は言う.1万年間にセルテウスに託されたとおり,定めの時・場所に「世界の終わりに来る者」は生まれ落ち,そして封じ込められたと.
(プリッシュの「虚ろなる闇」を洗礼の箱によって魔晶石化したことを言っているのだろう)
エシャ様「しかし,あなたと共に現れた霊獣バハムートは,契約が果たされていないと言う」
エシャ様は,「世界の終わりに来る者」を封じるだけでは足りないのでは?と言う結論に至る.
エシャ様はそれが故にここへ来たのだった.
「世界の終わりに来る者」をどのようにすれば霊獣たちとの契約を反故にできるのか,セルテウスに問うために.
アミュレット「絆の証」を通じて,
エシャ様とセルテウスが記憶を共有しようとしたその時,
それを阻むものが現れる.
南「・・・ク,逃げられたか」
あの場所に居たのだから,エシャンタールが「定めの地」でセルテウスに会うことはナグモラーダも知っていた.
故に南雲氏は,エシャ様が何をするのか見届けに来たのだろう.そして,その行動の意味を理解できないでいる.
南雲氏は,ジラートの民であるエシャ様が,かつてはクリュー人であったことを明かす.
南雲氏は邪推する.
イブノイルが作り出した「虚ろの器」によってエシャンタールが「心の言葉」を取り戻したにも関わらず,ジラート人はクリュー人の能力を惜しみ,「虚ろの器」の完成をクリュー人から隠していたのだと.
だが,エシャ様はジラート人の信じる事実はそうではなかったと言う.
エシャ様「どうしてもあなたは信じようとしませんが」
「虚ろの器」は神都アル・タユとともに 1 万年前に滅んだと.
クリューである自分にそれが真実なのかは分からない.
自虐的な台詞を吐きながら,南雲氏は続ける.霊獣ディアボロスによれば,「神都アル・タユは,第 5 の母なるクリスタルの向こうに,今もなおあるそうだ」と.
それを聞いては黙ってはいられまい.そう言って南雲氏は捲し立てる.
南「私はそこへ行き確かめねばならん」「そして,おまえと同じよ王に『虚ろの器』にて不死の身体を手に入れる.心の言葉も取り戻す」
ナグモラーダは,クリュー人であるコンプレックスと言う名の「闇」に心を覆われ,もはや「心の言葉」を取り戻す事以外に何も信じず考えられないようだった.
エシャ様「けれども,行ってはなりません」
その言葉がナグモラーダに届かない事を知りつつも,エシャンタールはセルテウスの忠告を伝えずにはいられない.
エシャ様「神都アル・タユは,もはや,私たちの知る祖国ではない.人が足を踏み入れてはならぬ禁断の場所だと」
南「・・・とりあえず,おまえにはここで死んでもらう」
決まり文句を告げるナグモラーダを前に,エシャ様は乞う.
エシャ様「・・・! 待ちなさい,助けてくださるのならいくらでも出しましょう!」
南「ハハハ,確かにクリューだったことがあるようだな!? いいぞ,そこまで堕ちた姿を見せるとは!」
窮地を前に助けを乞うたかに見えたエシャンタールだったが,返す言葉は冷静だった.
エシャ様「・・・.フフフ,落ちたのは私ではありませんよ?」
トリオ「落札ぅ!」「まいどありぃ!」
3 大王が繰り出したデジョン II によって,ナグモラーダの姿が虚空に消える.
エシャ様の機転とタルトリオの打算により,この場の危機は去ったのだった.
エシャ様は「絆の証」を差し出したあの一瞬に,セルテウスと「心の言葉」を交わしたようだった.
エシャ様「セルテウスの見せた・・・ 神都アル・タユ・・・しかしあれは・・・」
(メルトダウンによってクリュー人がトンベリになったのだとしたら,その中心地であるアル・タユに居たジラート人の行く末は想像に難くない)
セルテウスの見せたその光景について考えに耽るエシャ様の前を,無慈悲にも紫の光が横切る.
霊獣との戦いを避けるために手を尽くしてきたが,ナグモラーダの妨害により最後の希望は潰えた.もはや霊獣との契約を反故にする手は間に合わない.
バハムートとの戦いが始まろうとしているのだった.
戦いの準備を進めるエシャンタールを追いかけて,ジュノに戻る.
そこで,なぜかギャン泣きするタルトリオの姿を見かける.
エシャ様を助けた功績は大きいはずなのに,なぜ?
トリオを見かねたウルミア嬢が声をかける.
嬢「ほら,泣いてばかりじゃわからないわ.困っているのなら,私たちに相談してごらんなさい?」
女神かな.
彼らは「もう,おしまいなんだ」と言う.
ジュノから出ていかなければならない,と.
嬢「なにか,大きな失敗をしでかしてしまったの?」
と優しく問うウルミア嬢.天使かな.
彼らは手練手管を弄してうまく立ち回っていたのだが,
プ「俺がジュノに現れたから,ジュノから逃げ出さねぇとならねぇんだってさ」
居場所の分からなかったプリッシュが颯爽と登場する.
プ「なんだよ,だらしねぇなぁ! そんなんじゃ,おまえたちにタブナジアのことを頼もうと思っていた俺がバカみてぇじゃねぇかよ」「しっかりしねぇとブッとばすぞ!」
さすがボス.飴と鞭の使い方が半端ない(笑)
(ところで,プリッシュの胸元にアミュレットがある.彼女がどこにいて誰に匿われていたのかは,これで明らかになった)
プ「なんにもいわねぇで飛び出しちまって悪かったな,ウルミア」
あんまり時間がねぇけど,できるだけ説明してやる.そう言ってプリッシュは謁見の間へと向かうのだった.
続く.