プロマシアミッション8-1「古代の園」
不気味さより悲しさの方が勝るのだった.
第 5 の母なるクリスタルへ至るこの旅は,すべてが仕組まれたものだった.器たる冒険者に蓄えられた 4 つの力をクリスタルへ還せば,「世界の終わりに来る者」と共に神都アル・タユは元に戻る.冒険者一人の命と引き換えに世界と人とが救われる,そう言う筋書きだ.だが,アル・タユを求めるナグモラーダの横槍によってこの計画も破綻し,彼の思惑通り「アル・タユへ至る道」が開かれてしまう.
ナグモラーダと別れると,手持ちのアイテムに色々な変化が起こった.
なるほど,砕けたアミュレットはセルテウスのものだったのか.南雲氏をなんとかしない限り,これでもう器に光を溜める事ができない.
南雲氏には「ホラの輝き」を奪われ,代わりに「アル・タユの輝き」を手に入れていた.
「輝き」は母なるクリスタルから得たものだから,この「輝き」こそが「クリスタルの力」だろう.4 つの力をナグモラーダに奪われたと思っていたが,あの時に 1 つだけ吸い出されたと言う事だろうか.ある意味幸いではあるが,本来 5 つあるべきものが欠けているのだから,力不足は否めない.ナグモラーダはなぜ「輝き」を一つだけ持って行ったのだろう.嫌がらせか(笑)
「アル・タユの輝き」が第 5 の母なるクリスタルの力だとすると,これが今手元にある事も怖い.既に臨界点に達していたクリスタルはアル・タユを支えきれなくなり,もしや神都はヴァナ・ディールに現出してしまったのではないか.だとすると,真龍は人を滅ぼすことを急ぐはずだ.エシャ様が抑えてくれていると良いのだが・・・.
「光の柱」を目指した時点でこうなることは予見できたのに,地図を買い忘れていた.
ワープ本かクリスタルが欲しいのだが,どこへ向かえば良いのか見当もつかない.と言うか,ここでデジョンしたらどうやって「アル・タユ」へ来られるのだろう.
なんだか色々とありすぎて慌てたが,気を取り直して周囲を観察する事にした.
あれが「フ・ゾイの王宮」だろう.
ちなみに,足元は水のように見えるのだが沈まない.おそらく北海の海水が成分だろう.タイルのような残骸が浮いているが,これが何なのかは良く分からない.周辺にある木は水底から普通に生えているから,何かの魔法によって人間だけ?に浮力が得られているのだろうか.
トゥー・リアの透明な床を思い出す.
右に視線を移すと遠くに塔のようなものが見えた.
随分と遠そうだから,背景の一部なのだろうか.王宮以外の人工物がほぼ見当たらず,ここが「神都」であった名残は感じられない.それとも,人の住まない都だったのだろうか.神のみが住まう都.
取り合えず移動しようと慎重に歩を進めると,木の陰にモヤモヤが見えた.
ん? ワープポイント??
と思ったら魂?? 思念体??? のようで,話しかけられた.神都に住んでいた住人だろうか.
「私が町長です」みたいなことを言われた.
振り返ると道が見えたので,取り合えずそちらへ向かった.
先には広場のような場所があり,敵がいた.
その敵は出来損ないの天使のような風体をしていた.
なんて読めばいいのか名前が分からない.
「インパクトストリーム」.
おもむろに身体が光ったと思ったら,
範囲ダメージ.
正面はヤバいかなと思って背後に回り込む.
よく見ると,いつの間にか手持ちの武器が変わっていた.マメットみたいにジョブが変化する敵なのだろうか.
「バイオティクブーメラン」.
なんだか良く分からないけど範囲ダメージ.背後に張り付いた意味がない.
Lv75 忍から見て「つよ」.結構削られている.
ドロップ品の名前とモンスター名を並べてみると,おそらく彼ら/彼女らは「アーン」族と言うのだろう.
アチコチにアーン族が居て邪魔なので,倒しながら進む.
ワイバーンを呼ぶアーン族もいるようだ.
やっぱりジョブ持ちなのかな.
先に本体を倒したが,ワイバーンは消えなかった.
思った以上にブレスも痛いので早々に倒そうと思っていたら,
は?
へ? リレイズで蘇った??
ワイバーンと共になんとか倒したが,予想外の連戦で PT が疲弊してしまう.
また蘇ると厄介なので,さっさと現場を離れる事にした.
アチコチにいるモヤモヤと会話を繰り返した.
靄「あなたがたは,主人とは異なる人種のようですね」
トンベリがそうであったようにこのモヤモヤも人間なのかと思っていたが,「主人」とはどういうことだろう.「主人」=ジラート人だろうか.
アーン族以外にイカ族にも出会った.
ムチャクチャ移動が早くて追い付けず,今回は戦う機会が無かった.
水の中にも生き物がいた.
ターゲットできないので背景の一部なのかなぁと思っていたら,
いきなり浮上してくる!
あぶな,「とて」か.
「つよ」なアーン族の連戦でも結構ヤバイのだから,水の中にも警戒しておかないと,いつの間にか囲まれて袋叩きに合いそうだ.
水の中には金魚みたいなモンスターも居た.
「フ・ゾイの王宮」へ向かうつもりだったが道に迷い(笑),
気が付いたら,遠くに見えた塔状の建物に至った.
背景じゃなかったんだ.
奥にはアカラサマなスイッチがあったが,何も起こらない.うーん.
少し距離を取って眺めてみたら,スイッチ(右)と塔(左)は少し離れていた.
スイッチを押すことで塔へ入れるのかと思ったが,塔の何かを起動するためのスイッチかも知れない.まぁとにかく,良く分からない事は分かった.
王宮へ至る道が無いかスイッチ周辺を探していたら,小さな「光の柱」を見つけた.
明らかにワープポイントだなと思いながら調べると,なんと「フ・ゾイの王宮」正面へ行けると言う.
なるほどワープポイントを繋いで行かなければならないのか.
と言う事でやって来た.
が,フェイス達が消えていることに気がつき,慌てて召喚する.
周辺には普通に敵がいるから,ワープのタイミングが悪いと絡まれるかも知れない.
王宮入り口のモヤモヤに話しかける.
かつてはジラート人が住む神の都だったはずだが,ジラート人を主と呼ぶ彼ら/彼女らはなんなのだろう/なんだったのだろう.人間が使役していたような存在は,今のところ物語上には出てきていないと思うのだが・・・
彼らモヤモヤが王宮に入れないと聞いて,急に嫌な予感がする.
ジラート人で無いと入れないのでは・・・.いや,光に満ちた器はジラート人に近い存在のはずだから大丈夫では?
なんてことを考えながら,行く手を遮る扉を調べるとイベント.
プロミヴォンの時のようにバラバラになった仲間を一人ずつ探すのかと思っていたが,まさかの全員集合.
この序列を見て,ウルミア嬢って深窓の令嬢然としつつ実はリーダー格なんだなぁと実感する.さすがプリッシュと共に育ってきたと言うか.
ルーヴランスは,扉の先から何かが聞こえてくるという.ジャボスによると「呼んでいる声」とも.
彼らも冒険者と旅を共にしたのだから,母なるクリスタルの光をその身に宿し「心の言葉」を得ているのかも知れない.そう言えば,いつしか彼らの心は闇に飲まれる事が無くなっていた.プロマシア調査隊(仮)がここまで来れたのも,母なるクリスタルのお陰なのかも.
それに比べてナグモラーダは,アミュレットを持ってすら声が聞こえない.分かっていることだが,彼の闇は深すぎる.
ルーヴランス曰く,「あの人たち」によると王宮とはジラード王の住まう場所.そこにプリッシュも向かったらしい.
「あの人たち」はモヤモヤのことかな.
取り合えず,彼らにはナグモラーダの件を共有する.
イケメン(赤)「・・・!? ここが,楽園の扉を越えた先だと!?」
(え,そうなの? 笑)
(クリスタルの力を使って開いたのが「アル・タユへ至る扉」で,そのアル・タユに「楽園の扉」があるのだと思っていた.いや,間違っていないのか.ナグモラーダはアル・タユを知っているはず.彼が見た今のアル・タユがかつてのアル・タユと様変わりしていることから,彼は「楽園の扉」計画が成功したと理解したのだ)
嬢「けれども,ここは本当に 平和で慈愛に満ちた伝説の楽園とは思えません.私たち,先ほど凶悪なモンスターに襲われました」
果たして「楽園の扉」は本当に開いたのか.開いた先が「人間にとっての楽園」では無かったと言うことか.いずれにせよバハムートを信じるならば,「アル・タユ」に「世界の終わりに来る者」が居る.プリッシュがこの奥へ向かったのならば,おそらくその先に.
・・・いや,待て.
そう言ってルーヴランス(赤)は逸る仲間たちに釘を刺す.
イケメン(赤)「『世界の終わりに来る者』を見つけても,私たちに打つ手はあるのだろうか?」
そう,南雲氏には「ホラの輝き」を奪われている.力は十全ではない.
だからと言って,ナグモラーダと力を合わせる事などできないし,なんならテンゼン殿すら距離を置きたい.
とにかく,扉を開く手掛かりを探しに,一行は道を引き返すのだった.
そう言えば,テンゼン殿は何処に居るのだろう.