Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

オリンピックと P4G

 1.5か月振りくらいに更新.

 

7月末くらいから少し忙しくなった & オリンピックが始まったので,しばらく FF11 が出来ずにいたのだった.

FF とオリンピックは関係ないじゃーんって感じだが,開会式の入場曲でドラクエやら FF やらモンハンやらの曲を聴いてなんだか気持ちに火がついて,ズルズルと各種競技を見るようになったのだった.気がつくと TV に齧り付いて見ている自分が居て,新しい自分を発見した(笑) 卓球・サッカー・ゴルフあたりはかなり真剣に見てしまった.私はどの競技もまったくの素人なのだが,そのような人たちにも楽しめるよう,見ていて分かりやすい競技が選ばれているのだなぁとつくづく感じた.ゴルフは延々と見ていられる気がする.マリオゴルフ買うか(違う)

リビングに TV がある関係で PC 部屋から離れざるを得なく,よって FF11 がプレイでき無かったのだが,かと言ってゲームをしなかったかと言うとそうでもなく,タイトルにある P4G をやっていた.リビングの TV に Switch が繋がっている ⇒ Switch(初代)の携帯モードはバッテリの保ちが悪いな ⇒ 久しぶりに PS Vita を起動してみるかな ⇒ お,P4G 久々じゃーんと言う流れ.ちな,久々に PS Vita を持ったら余りの軽さに「中身無いんじゃね?」と心配になった(笑) Switch の重さに慣れていたので,ちょっと感動した.あと,Bluetooth Audio に対応していて吃驚した.Switch がんばれ.

私の PS Vita の半分はアトラスゲー専用機になっていて,プリンセスクラウンオーディンスフィア レイヴスラシル,朧村正ドラゴンズクラウンをホーム画面に常備している(アトラスと言うかヴァニラウェアか).そして P4G.残念ながら P1,P2罪罰,P3 は未プレイで,未だに買うか迷っている.P5 を除く過去シリーズ全てを Vita でプレイできるのって,地味に凄くね?

PS Vita は Vita 専用ソフト以外にも PSP や PS1,PC Engine のソフトが遊べるので,かなり幅広いゲームが今でも楽しめる.残念ながらラインナップにないゲームもあるので全てではないが,それでも十分な量がある.PS2PS3 もプレイできる PSP3(あるいは Vita2) を夢いているが,残念ながら SONY から携帯機が出る気配はない.残念.

Vita の生産が終わったいま,一番怖いのはメモリーカードの故障.生産終了に伴い価格が跳ね上がっているので,予備を買うのに躊躇っている(高くなる前に買っておけば良かった・・・).あと,充電 兼 PC 接続用のケーブルも所々中身が露出してしまって断線が怖い.どちらも Vita 専用なので代替が無く,汎用品を使わず囲い込みを図ろうとした当時のメーカ戦略が足を引っ張っていて悲しい(SONY を含むどのメーカーもそうだったけど).

さて,P4G.Persona 4 GOLDEN.PS2 で発売された Persona 4 に追加要素を加えた GOLDEN 版で,今更言うまでも無く名作.Steam にも 1 年ほど前にリリースされたので,Vita を持っていない & 興味がある方は PC でのプレイを推奨します.でも,Vita はゴロゴロしながらプレイできる点が良いのだ(笑)

ペルソナシリーズは,アトラスの代表作の一つ「女神転生」シリーズのスピンオフ(?)作品.多彩な悪魔を使役する点は女神転生シリーズと共通するが,「悪魔=人間の内面の発露(ぺルソナ=仮面)」と言う解釈で,悪魔を仲間にするのではなく自分や仲間に悪魔を憑依させて戦うと言うスタイルで世界を再構築したもの.ジョジョのスタンドみたいなやつ(笑) 女神転生シリーズは「悪魔が溢れる世紀末での人間のサバイバル」的なイメージだったが,ペルソナシリーズは「(悪魔のような)超常的な力が見え隠れする学園もの」と,それまでのイメージを刷新するジュブナイル学園伝奇ものとなった.

学園に通う一生徒だった主人公が,何らかのきっかけにより心の力の発露たる特殊能力「ペルソナ」を獲得し,人の心の側面「シャドウ」によって引き起こされる「事件」を解決していくことによって,その事件の黒幕へ迫る,と言うようなストーリー(たぶん.初期の頃は良く分からないけど).不安定な精神世界=思春期=学園ものと言うシンプルな解法が当たり,マニアックなイメージの強い本家とは一線を画して,カジュアルなユーザの獲得に成功して今に至る.

「シャドウ」との戦いによって精神的な強さを獲得する=より強い「ペルソナ」を得ていくと言う分かりやすいシステムは,戸惑いや不安,すれ違いやぶつかり合いなどを経た心の成長=物語との融和性が高く,また,成長による戦力の強化=RPG としての戦闘の楽しみにも直結しており,思った以上に懐が深い.シリーズが長続きするはずであり,随分上手い仕組みを考えたものだと感嘆する.

特に Persona 3 以降は,主人公の仲間(=パーティメンバ)を含む様々な人々と交流を深める事(コミュ)によって,精神的な強さの獲得=キャラクタの能力の強化に繋がるシステムが組み込まれるようになった点が(個人的に)大きい.例えば P4G では,仲間とのコミュが進む事によって,仲間が戦闘中に様々なリアクション(状態異常を回復するとか瀕死の一撃を耐えるとか)を覚えたり,仲間の持つペルソナが新たなスキルを覚えたりする.コミュに属する人々はそれぞれの物語を持っており,親睦を深める事によって物語が進むばかりでなく,主人公たちも実際に成長していく,そう言った両輪のような仕組みだ.これは,コミュを進めたいと言うモチベーションを強く刺激する.

(少なくとも P4G は)主人公は学園での日常生活の「時間(午前,昼休み,午後,放課後,夜など)」を消費することによって,迷宮に潜ったり,バイトをしてお金を稼いだり,特定の能力を強化したり,仲間との親睦を深めたり,していく.「時間」をどう使うかと言うリソースマネジメントがゲームの主体となるが,あらゆる行動が主人公の成長に繋がる事が分かっているから,マネジメント自体が苦にならず,むしろ悩ましさが楽しい.多くの人々とのサブストーリーを進めたい.能力も上げたい.悪魔も集めたい.クエストをこなしたい.でも早く事件を解決しなければいけない・・・.いつどこで誰と何をするか.終始これに悩みつつ,主人公の日々は過ぎ去っていく.そして,一度取った行動は,あの時間は,もう戻らない.あの青春の日々のように(セーブロードを繰り返さない限り 笑).

バトルゲームとしては,女神転生シリーズの「悪魔会話」(P3 以降?は無くなった)や「悪魔合体」を継承しており,多数の悪魔(ペルソナ)をどのように選び,育て,合体させ(あるいは手元に残し),どのスキルを継承し(あるいは捨て),様々な敵との戦闘に対処していくのか,と言う戦略的・戦術的な面がそのまま活きている.また,(少なくとも P4G は)パーティメンバと前述の「コミュ」を育てる事によって戦闘中に支援を受けたり,敵を全て「ダウン」させることで「ボコ殴り」が出来たりと,ペルソナ風のアレンジも利いている.たまに運ゲーになったりするが(開幕八艘飛びで全滅とか),ペルソナのバトルは普通にプレイしている分には程良い難易度で歯ごたえがある.ただし,本家ガチ勢からの評価は知らない.

ペルソナシリーズは,特に P3 以降,物語面での「成長」をシステムと絡めて前面に押し出した,しかし戦闘面でも攻守に隙の無い良作揃いとなっている.と言うのが私の印象だ(P4G しかやってないけど 笑).

で P4G.P4G は,とある理由で地方の田舎町へ転校した高校生主人公が,突如起こった奇妙な殺人事件の謎を追い,TV の向こうにある異世界で「ペルソナ」を用いた異能バトルを繰り広げるストーリー.異世界に囚われた被害者たちを救出することが大きな流れだが,残された手掛かりから犯人を推理していくミステリ要素も,物語の中盤以降に大きな意味を持つ.果たして真犯人は誰なのか.

上述のとおりプレイのメインは日常生活だが,「霧の夜に被害者が映る『マヨナカ TV 』」を起点に物語が進むため,ある日時までに TV の向こうの異世界で被害者を救出しなければならないと言う制約が生じる.救出しないとゲームオーバー.慣れないうちは何度か迷宮に潜る事になるので,いつ潜るのか?と言う焦りを覚えながらゲームを進めていく緊張感が生じる.失敗した事ないけど.

ただ,日常生活は無茶苦茶能天気でバカで明るくて楽しくて,正直「もう迷宮潜らなくていいんじゃね」と思いたくなるくらい日々が楽しい.主人公が男の子,かつ,パーティメンバに女の子が何人か居るので,学園ものらしく彼女たちとの恋愛要素もそれなりにあるのだが,男4人でバカやっているだけで十分満足な気分になる(笑) バイクで海水浴イベントとかほんと好き.周回プレイも半分はバカイベント目当てと言っていい.

もちろん,各キャラクタはペルソナを発現するに十分な内面の葛藤を抱えており,それぞれのイベントでシリアスな面を覗かせたり,あるいはその後のコミュイベントで克服していく様を見られたりする.そう言ったキャラクタの深みがあるからこそ,なお一層陽気でバカバカしい日常生活が輝いて見える.つまり,P4G のキャラクタ達が皆愛おしい.ただし,女性陣が全員メシマズ属性なのはいかがなものか.

学校中心の生活にも関わらず,バリエーションに富んだコミュ(老婆,家庭教師先の生徒,病院の看護師など).パーティメンバとのコミュだけでも一杯いっぱいなのに,特に 1 周目はどのコミュを育てるのかは本当に悩む.悩みすぎて,中途半端に終わってしまったコミュが悔しくて 2 周目に突入するくらい.

やり込み要素も色々とあり,ハマった人は何周もしているのではないか(私は少ない方では無いか.無いか?).たぶん,今回で5周目.6周目かも.何となく朧気なプレイ記録は次のとおり.未プレイな方には分かりづらい表現があるかも知れない.分かる人だけ分かれ!

  • 1周目:病院の TV の前でアーダコーダしてバッドエンド.たぶんプレイした人の 98% は初回プレイでこのパターンなんじゃないかな(白目).だって愛するナナコの事を思えば悪人を懲らしめたいじゃん(真顔)
  • 1.5周目:バッドエンド直前に「いいからセーブしておけ」と言われるのでそこから再開して,選択肢を色々と試してやっとたどり着いたハッピーエンド.中華料理屋の前で雪を見ながら遠い目をしたりと,何度かバッドエンドを迎えるも,セーブ地点から再開して四苦八苦の末に迎えたバレンタインイベントで意中の彼女とラブラブエンド.赤いキツネ.
  • 2周目,2.5周目:ヒロイン同時攻略を目指すも,バレンタインの涙イベントがあまりに辛く,以後同時攻略は封印.涙ながらに2名攻略.緑のタヌキ.豆腐屋
  • 3周目:2周目の辛さから探偵一本で攻略.これでヒロイン全攻略.
  • 4周目か5周目:と思ったらトゥルーエンドがあることを知り驚愕.途中から居なくなるポエマーの事が気になっていたが,まさかの展開.エンディングに超満足.

で今回.

PS3 以降(Vita,PS4,PS5)のゲームではトロフィーコレクションと言う,ゲーム内で何らかの目的をやり遂げることで称号的なモノを獲得できるシステム(実績システム)がある.なんとなく無理やりゲームのやり込みをさせられている気がして基本的にこのシステムはキライなのだが,折角なので少し手を付けてみる事にした.

と言いつつ,さすがに 4 ~5 周しているので結構な数の実績を獲得済みだったのだが,鬼門が「熱心なりせファン」.P4G では特定のキャラが戦闘中に実況してくれる(がんばれーとかナイス!等と盛り上げるものもあれば,弱点はXX!等と有益なものもある)のだが,これを聞くと言う実績.

250パターン(笑)

敵の数や強さ,味方のメンバー(最終的には 7 人中 4 人が戦闘に出られる)によって台詞が変わるし,味方が状態異常にかかった時に出る台詞もあるので,色々な敵に,色々なメンバーで,色々な状態異常にかかりながら,これらを辛抱強く聞いていく必要がある.そして,どのパターンをどれだけ聞いたのかを知る方法が一切ない.この時点で心が折れそうなのだが,周回の度に履歴がリセットされる点が地味にキツイ.毎回リセットされる度に 1 からやり直すなんて,賽の河原かな・・・.

で今回.

途中で諦めた(笑)

ネットで調べると「表を作って虱潰しに聞くパターン」が推奨されていたりするが,そんなことできるかー(笑)いや,実績狙いの場合はやるんだろうけど.そこまでの覚悟が無かった.トロフィーを獲得した時に鳴る「ピコーン」って音は好きだけど,やっぱ実績はつれぇや.雷 200 回避けるとかさ.止めようよそう言うの.

と言う事で,今回は主人公の初期ペルソナ(イザナギ)のステータスをすべて 99 にして良しとした.と言うか,上述の実績のために戦闘を繰り返していたらそうなった.次の周回から楽だろうなぁ(白目).

ちなみに,好きなヒロインは「赤いキツネ」こと天城雪子.クールビューティが好きな事もあるけど,将来に向かって一番頑張ってる感がある.少なくともメシマズ属性から脱却するために頑張ってる(笑)

好きな男性ヒロイン(?)はクマ.すべてが無茶苦茶過ぎて好き(笑) 

あー,2 年後くらいにまたやろ.

それから,Switch に P5 出してください(真顔)