星唄ミッション2-2「波の向こうに」/2-3「候ふ者たち」/2-4「待ち人来たらず」
出たり消えたり,不憫なヒロインだな・・・と思わずに居られないのだった.
サンドリアミッションでデルクフの塔へ向かったらイロハ殿に会ったでござる.
カゲロウがテンゼン殿をジュノへ連れて来てくれるらしいので,待合い場所のル・ルデの庭へ向かった.
ノーグで再会したのち,彼は忍びの者を(おそらく各地の)見張りに放って調査をしていたようだ.そして,その結論として彼は「未来の破滅は,ひんがしを包み込んでいた『虚ろなる闇』が原因ではないか」と推測していた.
男神プロマシア(と,更には「虚ろなる闇」に選ばれたものたち)を倒すことで,「虚ろなる闇」の侵攻は止まったかに見えた.
だが,「おそらく,未来に何か・・・また恐ろしいことが起き」,世界は再び闇に包まれる.未来でいったい何が起こったのか,その点を彼はイロハに問いただしたいと言う.
顔色の優れないイロハがその場に現れる.
未来で出会うはずの二人.
イロハに言わせれば,未来に起こる「最後の別れは,涙なくして語れ」ない様だったようだ.
ゴザル「覚悟はしていたでござる.やはり,そのような未来が到来するのでござるか」
いつかの未来,自分は闇に飲まれる・・・.
かつて彼は,世界と人を救うために冒険者の命を絶つ事を覚悟した.その彼にとって,この瞬間に下した覚悟はいったい何をもたらすのだろう.
腹を据えるための暫しの沈黙のあと,テンゼン殿はイロハに質問する.
楽園の扉を求める新たな勢力か.あるいはクリスタルの力を奪おうとする輩か.「虚ろなる闇」が再度世界を覆う,その理由とは何なのかを.
だが,イロハの返事は素っ気ない.
イロハ「師匠もテンゼン殿も,はっきりとしたことを教えてはくださいませんでした」
何も分からぬままに闇に翻弄されたのか.あるいは伝えられぬ理由があったのか.
未来の自分たちに何があったのかなど,今の二人に知る由もない.結局,「虚ろなる闇」の再侵攻は「深い深い謎」のままだった.
ともかく,どのような理由があったにせよ,闇に覆われる未来など変える他ない.
テンゼン殿は自らの覚悟を口にする.
ゴザル「全身全霊を賭け,魂を燃やし尽くしてでも死力を尽くすこと,お約束するでござる!」
その瞬間,冒険者が手にした勾玉から強烈な光が放たれる!
その光に恐れをなして蹲るテンゼン殿.
カッコ悪いでござる.
この輝きこそ,勾玉に宿る力.
テンゼン殿の魂の力が勾玉に宿った証なのだった.
しかし,勾玉の力はまだまだ弱い.イロハはプリッシュの力も借りようと進言する.
ゴザル「プリッシュ殿をジュノに呼べばよいでござるか?」
そこへ現れたカゲロウは,テンゼン殿と同様にプリッシュを呼んでくれると言う.
くノ一「私めがお連れいたしましょう.ジュノ港でお待ちください」
何と言う行動力.
テンゼン殿がジュノ港へ向かうと,イロハは冒険者はコッソリと告げる.
イロハ「是非とも,あの方のお力をお借りください」
いつかの未来,冒険者とテンゼン殿が「醴泉島」へやって来たお陰で,イロハはこの時代へ危機を告げる力を授かったと言う.
彼女は危惧しているのだった.自分と言う未来の存在が現在に及ぼす,その影響を.
イロハ「私めが『居る』ことで,如何に未来が変わり,定めの針が揺れていくのか.大変に不安でございます」「ただ,時代の中心であった師匠がいれば・・・しかと歩んでくだされば・・・おそらくは・・・」「最後の決断の時を迎えることができるでしょう」
そう言いおいて,ジュノ港へ向かうイロハ.
イロハ「お願いでございます.プリッシュ殿に会うまでは,お待ちを・・・」
彼女は危惧しているのだった.自分が見届けることができない,その未来を.
「時代の中心であった師匠がいれば・・・しかと歩んでくだされば・・・」
その言葉は彼女にとっての精一杯の祈りのようなものに思えた.
一方,テンゼン殿は,
腰に佩いた「鳳凰丸」と共に,自らの覚悟を問うていた.
ジュノ港に向かうと,さっそくプリッシュたちがやってきた.
カゲロウは仕事が早過ぎる.
「世界が滅びる」だの「お先真っ暗」だのわめくテンゼン殿に,プリッシュは「心を読めなくなっちまった俺を担ごうとしてんのかと思ったぜ」と毒を吐く.
いやその,心を読めない冒険者を担いで「乙女」のフリをしていたプリッシュにそれを言われたくはないのだけども.カエシテ.
「きっと,どーにかなんだろ?」なんてお気楽な台詞を吐くプリッシュだったが,
男神討伐までのアレコレを思えば,そんなに事が簡単に運ぶとも思えない.
ゴザル「相変わらず,楽天主義でござる」
ぷ「仕方ねぇだろ?『またもや虚ろなる闇が世界を包む』って言われてもよぉ・・・」
話は,イロハと「無の使者」ヴォルト・オスクーロへと移る.
楽天主義者のプリッシュ向けに,ヴォルト・オスクーロは「強そうだった」と告げたが,
「ま,次は俺がぎたんぎたんにしてやるからよ!」なんて軽口を叩く.
このお気楽さが事態を好転させて来たとも言えるから,突っ込むのも野暮かな?と思っていたら,
またも勾玉が強い光を放ち,
プリッシュが吹き飛ばされる.
勾玉に,プリッシュの力が宿った証なのだった.
一体全体何がどうなったのか分からないが,軽口を叩きつつも心の底では打倒「無の使者」を決意した,そのプリッシュの強い意志が勾玉に宿ったと言うことなのだろう.
「へそを取られたかと思ったぜ・・・」なんて軽口を重ねるプリッシュを見つつ,彼女の本心は伝わったと,温かい光を放つ勾玉をそっと握った.
そう言えば,先にジュノ港へ向かったはずのイロハが姿を見せない.
もしやジュノの人込みに酔ったのではないかと,反対方向に駆け出すテンゼン殿(笑)
プリッシュたちはジュノ下層を調べてみると,いったん別れた.
この二つのイベントで,「盟-テンゼンII」と「盟-プリッシュII」を手に入れるのだった.
「盟-ウルミアII」も欲しかったが,そう言えば全然喋っていないし,星唄で彼女の出番は無いのかもと少し寂しくなる.唄がテーマなのに.
テンゼン殿はジュノ港,プリッシュたちはジュノ下層を調べているので,ジュノ上層を調べる事にした.
が,その前にアルドの許へ寄った.彼も記憶喪失になっているらしい.魔法スゴイ.
具合が悪そうだったイロハを探し,まずはモンブロー先生の許へ向かう.
彼は中途半端に記憶喪失らしい.ウォルフガングの事は話してくれたが,イロハは知らないようだ.
ちょっと気になったので「フィック」関連の NPC の許へ向かってみたら,彼らも記憶を失っていないらしく,「フィック」は既に星になっていた.
あの悲しいイベントをもう一度見たいとは思わないので,少し安堵した.
お店や教会などを訪ね歩いているうちに,知らないクエストが発生した.
プリッシュがジュノへやってきた時にフラグが立ったっぽい.意外に良いことを言っていて,プリッシュを少し見直した(笑)
物凄く意外なことに,酒場でイベントが発生した.
予想外だったが,「古来より情報が集まると言えば酒場と相場が決まっているのでござるが・・・」と言うテンゼン殿の言葉に納得した.
酒場から出てきたテンゼン殿は,街中に「無の使者」の姿を見る.
が,次の瞬間,「無の使者」は冒険者に襲い掛かり,「虚ろなる闇」を吸い出そうとする.
それを止めんとするテンゼン殿に,
ヴォルト・オスクーロは言う.
無「導くノダ・・・ テンゼン・・・ヨ・・・」
彼が指さすその先に,
うずくまり,光を放つイロハの姿があった.
イロハ「・・・ああ・・・ 奪われて・・・しまい申した・・・」
イロハ「鳳凰の力・・・.フェニックスの力が・・・」
言うや否や,イロハは光と共に消え失せる.
彼女の衣装は鳳凰をモチーフにしているように見えたが,そのままズバリ,フェニックスの力を手にしていたのか・・・.
イロハの言葉を聞いたテンゼン殿は,イロハにフェニックスの力が宿っていた事にようやく気が付く.
いや,気が付くべきだったことに.
テンゼン殿曰く,イロハにはフェニックスの完全なる力が宿っていた.
それは,無敵とも呼べる力.ひんがしの虚ろなる闇を完全に晴らすことができる力.
更にテンゼン殿は気になることを言う.「完全なるファニックスの息吹は,どのような悪事をも働くことができよう」と.
ヴォルト・オスクーロがその力を奪ったのだとすると,あの者は何を為そうとしているのだろう.だが一方で,「無の使者」はテンゼン殿に「イロハを導け」と言っていた(ように見えた).
いったい未来に何が起こったのか.
そもそも,フェニックスの半身はセルテウスの元にあるはず.
とにかく,事態を悪化させないためにも,今はフェニックスの力を取り戻さなくてはならない.
深刻な顔のテンゼン殿とまんじりともせず向き合っていたら,プリッシュたちがやってきた.
彼女は「見るからに怪しい仮面の男」を見つけたらしい.
更にウルミア嬢曰く,「『魔笛』という何かが必要だとか,呟いていました」らしい.
プリッシュは,仮面の男が挙動不審だった事も告げる.
ぷ「あの仮面の男,ぜってぇにおかしいぜ!?」「独り言だけど独り言じゃねぇみてぇな・・・ 誰かと会話している感じだったもんな!」
つまり,彼/彼女は多重人格者,あるいは誰かに操られていると言うことだろうか.
「魔笛」と言う単語に思い当たるテンゼン殿は,アトルガンへ向かう事を提案する.
物語は「ひんがしの国」のある東方へ移ろうとしていた.
プリッシュたちは「ちょっと気になることがあって」ジュノに残るらしい.残念ながら,プロマシアメンバーとはここでいったんお別れなのかも知れない.
去り際のプリッシュは気になる言葉を残していく.
ぷ「奴の雰囲気・・・ なにかに操られているような感じだったぜ・・・」
ヴォルト・オスクーロの本体があの仮面にあり,身体を操られているのだとしたら.イロハを導くよう告げた言葉は,その身体側が発したのだとしたら.
物語は混迷を深めるばかりで,どこへ向かっていくのか見当もつかないのだった.