サンドリアミッション4-1「魔晶石を奪え」
記憶の封印とは?と訝しぐのだった.
順調に次のミッションを受ける.
魔晶石ミッションだ.
ジュノ大公宮から誰かを遣わすように依頼があったようで,領事曰く名誉なことだった.デルクフの塔で領事を救出した功績が認められたらしい.
やはり,あの犯人はジラート王子か.
さて,王子二人は再び頓挫した「楽園の扉」計画を前に「光」と「闇」の循環に還り,その残滓と言うべき「虚ろなる闇を選び選ばれたモノ」も,魔晶石となり砕け散った.
はて,では大公宮でミッションを宣言するのは一体誰なのか.
思わずフフッと笑ってしまった.
大公代理であるエシャ様がその任にあたるのかと思ったのだが,まさか本人とは.
うーん,これは記憶の封印・・・いや記憶の混乱・・・か.今一度,あの時の夢を見ているに違いない.
そうそう,あの時はジラート王子から「闇の王」,
その復活を企む獣人たちから「魔晶石」を奪ってきて欲しいと依頼された.
その石の不可思議な力を,獣人たちは闇の王の復活に利用していると言う.
この時点で彼らジラート王子たちは「闇の王」の復活を望んでいた.「楽園の扉」を開くためにはクリスタルの力が必要だったが,闇の王がノイズとなっておりそれが叶わない.「闇の王」を復活させそのノイズを取り除く事が,「楽園の扉」を開くための条件なのだった.
大公の計らいで天晶堂のアルドを紹介される.
大公たちに不穏な雰囲気を感じながら,あの時このようにして,「魔晶石」奪還の依頼を受けたのだった.
ふむふむ思い出してきたぞ(白目
魔晶石ミッションは,本来,各地の獣人拠点の「罠」を掻い潜るために様々なアイテムを入手する必要があった.
このミッションの苦労の半分はこのアイテム集めにあったが,ウィンダスミッションでそれらを入手しているため,後は獣人拠点を急襲するのみだった.
念のためアルドの許を訪れたが,記憶喪失の彼は当時と同じセリフを吐いていた.
獣人拠点を巡る順番は決まっていない.
前回がどう言う順番だったか忘れたが,なんとなくダボイから始めた.
マップの中央北側にバリアの張られた入り口があり,
収集済みのアイテムの力を借りて,
修洞窟に下りると,
破損したクリスタルラインの向こうに,
魔晶石がある.
この頃すでに「虚ろなる闇」はクリスタルラインを通じて「母なるクリスタル」を侵食し始めていた.破損したクリスタルラインから漏れ出た「虚ろなる闇」がどうして結晶化したのかは良く分からないが,この石の持つ膨大なエネルギーに気付いた獣人たちが,闇の王復活に利用しようと考えたようだ.「タブナジアの魔石」によって「闇の神」が復活した事を知る獣人たちは,魔晶石の使い道をよく理解していたと言う事だろう.
「魔晶石」の存在が明らかになったこの時,まだタブナジアにある「暁の瞳」は礼拝堂に安置されており,その後,ナグモラーダによってその力を使い果たすことになる.一方,ジュノクエストで「虚ろなる闇を選び選ばれしモノ」たちを魔晶石化する際に,エシャンタールは「暁の瞳」を用いていた.この世界には複数の「暁の瞳」が存在し,そのうちのどれかを誰かが用いて,各獣人拠点の「虚ろなる闇」を魔晶石化して周ったのかもしれない.
「暁の瞳」の使い方を知るものは,ジラート人,クリュー人,あるいはアルマター機関.エシャ様本人が有力候補だが真実は闇の中だ.
ダボイの魔晶石が見せた夢は,30 年前に北方調査隊に参加したサンドリアの雄フランマージュ・M・ミスタルの,その冒険行の顛末だった.
(それにしても,この頃からムシャヴァット教皇は考え方がヤバイ)
北方調査に赴いたフランマージュは,同調査隊の調査員ラオグリムとコーネリアが行方不明になった事を知り,
実際その疑いは的を射ており,ウルリッヒこそが悲劇の幕を開けた張本人なのだったが,
その事を放置したフランマージュは,
帰国後,
謎の死を遂げる.
この死をキッカケにしてミスタル家は汚名を雪ぐための決闘を行うことになり,禁止された行為に対するお咎めで没落,ルーヴランス(青)が雪辱を晴らすべく世界を救う旅に出るのだった.
そう言えば,彼は今何処に居るのだろう.
相変わらず,後味の悪い回想シーンと思わずに居られない.
水晶大戦の引き金を引いたウルリッヒのその後が不明瞭なのも,何となく腑に落ちない.良くある推理小説モノのように,死んだように見せかけてどこかで生き延びていたりしないのだろうか.
いや,どんな形であれ,歴史に語られるような死に方は彼には勿体ない.無名のままひっそりと姿を消す,何も残さない事こそ彼に相応しい.
次いでベドー.
ベドーの魔晶石は入り口からかなり近い場所にあるが,
「罠」を解除するには 3 種類のアイテムを必要とするため,NM亀を倒したりジュノを往復したりと,とにかく大変なのだった(過去形).
ベドーの魔晶石が見せた夢は,
ラオグリムの生涯の,その結末だった.
獣人たちの事を知ろうともしない勝手気ままな人間の行いに,彼は静かな怒りをその身に蓄積し,
ただ「気にくわなかった」と言うウルリッヒに
最愛の女性を手にかけられ,
行き所の無い怒りと悲しみに身も心も染めた,人としてのその壮絶な最期.
これが,闇の王誕生の瞬間なのだった.
最後はオズトロヤ城.
扉のトラップを抜けた先は
Lv37か から見て「つよ」.
オズトロヤは魔晶石までの道のりが長いので,経験値稼ぎをしながら進むことにした.
いつの間にかロボはバイオやブラインなどの弱体,サンダーやファイアなどの精霊を唱えるようになっていて,かなり使い勝手の良いサポート職に育っていた.
もともとフェイスを含めて 5 名パーティだったので,6名目にサポート職が入るのは結構大きな戦力増に繋がり,
サクサクとは言わないまでも,レベル上げにも余裕ができるのだった.
オズトロヤの魔晶石は,1階⇒2階⇒地下1階と言うルートを取る必要があり,
最後の最後に「ヤグードの松明」を必要とする.
たしかウィンダスミッションでここを訪れた時は「松明」を持っていなくてハマった憶えだ.フィック関係のイベントを進めないと手に入らないのだが,すっかり忘れていた.
魔晶石に至るこの道の途中で,フィックイベントを見た.
前世を含めて 2 回見ているので,あの悲しいシーンを見なくて済むことに安堵した.
オズトロヤの魔晶石が見せる夢は,
20年前の,神子様と召喚士の話だった.
他2国は北方調査に関する夢だったので,当時も今回も,何となく違和感がある.それに,ウィンダスミッションをやっていないと意味が分からないのではなかろうか.少なくとも前世ではスルーしていた(笑)
ウィンダスの周辺で起こっている魔法力の減少は,魔晶石の所為ではなく,魔法塔が原因だった.
それは,20 年前,「ウィンダスが滅びる」と言う「月詠み」を反故にするため,亡き召喚士が犯した「過ち」によるものなのだった.
召喚士カラハバルハは,「月詠み」による未来を無効とするため,霊獣フェンリルを弑し,星月の加護そのものを無きものにしていた.
加護によって未来を占しウィンダスを導くべき神子様はその事体に震えるが,やがて召喚士の真意を知った彼女は,星月の加護ではなく自らの意思で未来を掴む道を選び取る.
ウィンダスミッションを懐かしく思い出していたら,ライオンがやってきた.
そして,闇の王の幻影も.
人間に絶望し闇に染まったラオグリムは,闇の王として冒険者たちの前に現れ,人間たちに対して宣戦布告する.
こうして,魔晶石が見せる夢を通じ,闇の王復活の裏にある人間の業とラオグリムの深い怒りと悲しみを知るのだった.
獣人拠点から奪った 3 つの魔晶石をジュノ大公に献上する(した事を思い出した).
アルマター機関の分析によれば,獣人拠点の魔晶石にズヴァール城の地下にある第 4 の力が組み合わされば,闇の王は復活するかもしれないと言う.
まさにそのとき,「第 4 の力を封じる護符」を求め,三国が獣人たちに襲撃されたとの報が入る.
大公は「しょせんは獣人のやからと気にもとめていなかったのだが・・・」と漏らす.
つまり,彼は冒険者が集めたこの魔晶石と「第 4 の力」を使って闇の王を復活させようとしていたのだろう.だが,獣人たちがそれを行うのならば自ら手を下すまでもない.
おそらく彼はそう高を括っていたのではないかと思う.
普通ならば相当困難な獣人三拠点を巡る任務を終え,ランクは 5 に至る.
ランク 5は飛空艇パスが入手できるランクだ.前世では,ランク 5 になることがかなり大きな目標だった.2度目なのでサックリ終わったが,高レベルプレイヤも少なく,情報も少なく,地図の入手も困難だった前世では,ランク 5 になるために相当な日数をかけた憶えがある.そもそもホームポイントワープやワープ本が存在しない.3 国を行き来して獣人拠点を彷徨い,必要なアイテムを手に入れてはジュノに戻ることを繰り返す旅は・・・,かなり楽しかった.
そして初めて乗る飛空艇.
冒険の合間合間に見上げていたあの飛空艇に,いつか乗りたいと思っていた飛空艇に乗り込んだ時の感動は今でも忘れない.あの達成感・開放感は,FF11 以降で味わった事が無い.
闇の王との決着の時が近づきつつあった.