懐かしいなと思いながら魔王城内を駆け回るのだった.
「闇の王」復活に必要な魔晶石を獣人拠点から奪ったにも関わらず,「闇の王」を封じる護符が盗まれることでその復活は目前となってしまう.危機が迫っているにも関わらず,しかし,サンドリア首脳陣は他国に対する面子を気にして動く気配を見せないでいた.
と言うところで次のミッション.
「闇の王を討て!」
分かりやすい(笑)
守衛「王子直々のご指名だ」
情けない幹部たちを置いてあの場を去ったトリオン王子から,冒険者に直接声がかかっていた.
が,部屋に居ない(笑)
どこに居るのあの人.
王子を探して幹部たちの許を回る.
現場を預かる騎士団長たちは,
王子を理解しつつも,出兵はあまりにリスクが高く慎重に判断すべきと言葉を漏らす.
内外に問題を抱えるサンドリアが単独で「闇の王」を討伐するなど到底無理だろう.20 年前の水晶大戦規模の戦いが巻き起こるのならば,アルタナ四国の連携は必須.だが,「闇の王」復活が確かとは言い難いこの状況で,誰が御旗を振って国々をまとめるのか.ハルヴァーの言う政治的な駆け引きがそこにあった.
更に言えば,獣人たちの前線基地がダボイにまでせり出しゲルスバに野営地を構えられた今般の状況は,20 年前よりも悪化している.日々の獣人の脅威に抗するだけで精一杯の現場に,北の地へ出兵する余裕など到底無いのだった.
ようやく部屋に戻ったらしい王子の許を訪ねる.
王子「連中は,いつまでグズグズやっているつもりだ・・・?」
王子はこの状況にいら立ちを隠せなかった.
王子「闇の王復活は,なんとしてもくい止めねばならん! もししくじれば,ヴァナ・ディールにふたたび戦乱の嵐が吹き乱れることになる!」
痺れを切らした王子は冒険者に告げる.
王子「我が勅命だ! 一刻もはやく,北の最果てに建つズヴァール城へ赴き,獣人どもの邪悪な計画を阻止するのだ!」
彼は一介の冒険者に使命を託すと言うのだった.部下たちが動かない今,彼に動かせる手駒は冒険者しか居ない.窮した彼が採れる唯一の策.
だが,客観的に見て,あまりに無謀に思えた.
彼がここまで「闇の王」復活阻止に急ぐ理由は明かされなかった.大儀は分かるが,冒険者一人に望みを託さねばならぬほどの立場では彼はない.王子として王を説得し,騎士団を説得し,兵を率いて北を目指す時間が無いわけではないはずだ.だが・・・
彼は,サンドリアがタブナジアとなることを恐れているのではないか.
ふとそんな気がした.
ジュノによるアルタナ四国の同盟結成は,水晶大戦勃発後の事だった.大戦が無ければその結束は無かっただろう.そしてタブナジアは劣勢となった四国の贄に捧げられ,それを足がかりにして四国は奇跡的に大戦に勝利した.
もっともズヴァール城に近く,「闇の王」復活の最初の犠牲と成り得るサンドリア.
20 年前のアルタナ四国の行いを思えば,サンドリアが「闇の王」の軍勢を引き受けている間にアルタナ「三国」による同盟が成されてもおかしくない.タブナジア滅亡に関わったサンドリアだからこそ想像してしまう,最悪の状況.タブナジアの亡霊が見せる悪夢.
誰が描く筋書きかは分からない.タブナジアの恨みを晴らそうとするもの.タブナジアの真実をもみ消そうとするもの.あるいは,王政を批判するもの.サンドリア大聖堂に反するもの.アルタナ信仰と対立するもの・・・.
老いた大国であるが故に,その理由は枚挙に暇がなかった.
シナリオとしてはズヴァール城へ進まざるを得なかったが,その動機が弱く,北の地に踏み出すことを躊躇った.
そもそもウィンダスミッションでは,星月の加護を無くし召喚士を亡くした神子様を助けんがために,ズヴァール城を単身で攻めた.ガールミーツガール.助けを求める姫に手を差し伸べずして,何を冒険者と言おう.
だが,むさ苦しい 言葉だけで人を動かさんとするあの男はどうか.彼は王子としての役目をまだ果たしていない.王政と言う莫大な権力を与えられた者として,国の民を守るために,彼はまだ何も為していない.部下を嘆くのみだ.ガールミーツボーイには程遠い.
だが,ハルヴァーの言葉を聞いて腹が据わった.
宰相「トリオン王子に何を言われたかは知らないが,判断はお前自身が下せばよい」
彼からすれば,一介の冒険者が王子の言葉にそそのかされて北の地で果てようとも,何の関係もないのだ.万が一,闇の王に傷をつけられれば僥倖.そこに何の期待もない.
だが,それが冒険者だった.
己の命をベットし,名誉か死かをかける生き物.
これは王子のためではない.ましてサンドリアの国民のためでもない.目の前に掴めるかも知れない星があり,そこに手を伸ばすことができるのならば,冒険者よ,何ものを恐れようか.
ハルヴァーは冒険者に,他の言葉をかけたかったかも知れない.だが,宰相の地位がそれをさせない.「私は知らなかったことにする」.それが,冒険者と国を預かるものの間にある限界だった.
ならば・・・ 冒険者は星を掴むしかない.
Lv46か.
ザルカバード周辺の敵は「丁度」だった.
適度に戦いつつ城を目指す.
魔王城入り口.
当然ながら城内の敵も絡んでくるので,道中の敵をなぎ倒しながら奥へと目指す.
(迷子気質なので)手元の地図を眺めながら目的地を目指すが,
気が付いたら,デーモン族のリンクを引き連れていた.
ここは段差に近づきすぎると段差の上あるいは下の敵に感知され易い.また,地形の関係上,感知した敵は大回りをして冒険者の許へやってくるため,その途中に居る仲間をリンクしてしまい,団体様がやってくることになる.
AF の宝箱を探しに何度も来たが,闇の王へのルートは1度きりだ(正確には前世を入れて2度).
どうやって行ったんだっけ・・・と記憶を掘り起こしながら,
マップ中央から西に延びる階段へ至る.
ズヴァール城内郭.
Lv52くらい.
この時点で,ロボは「魔法戦」スキルがカンストしていた.
スキルレベルに応じて唱える魔法のランクも上がっていくので,なかなか育て甲斐があるし,単純に嬉しい.
Lv55 になったが,
途中で「レベル5石化」を使われてヒヤリとした.
ログを見るとフェイスには効果が無いらしい.いや,呼んだ時のレベルのままだったからフェイスは助かったと言うべきか.
ロボは「効果なし」となっているが,石化無効なのかレジストしたのかは判別できなかった.とにかく,全滅しなくて良かった・・・.
内郭はいくつかのエリアに分かれていて,
ワープポイントを渡り歩いて先に進む場所がある.
ワープした先では孤立しやすいが,しばらくするとフェイスたちがやってきてくれる.
奥へ進む途中で隠し扉を見つける.
ん? 前回,気が付かなかったのだっけ・・・と思いながら,
奥にあるワープゾーンに入って,
別の場所へ移動する.
確かに,前回は行った覚えのない場所に出たので,
更にワープゾーンを使って先に進んでみたら,
孤立して,かつ,敵に見つかった・・・
うわ,むっちゃ巻き戻されてる.
アカラサマなブービートラップに引っかかっていた.
フェイス達が居る場所からかなり離されたため,待てど暮らせど彼らはやってこない.
2匹目に見つかってどうしようもなくなったので,デジョンで逃げた.
ちなみにからくり士は,からくり人形に係わるアビリティばかりを覚えて,からくり士本体に対するアビリティを覚えない(今のところ).モンクだったら「チャクラ」で HP を回復するところだが,こう言った場合に本当に何もできない.
ロボ・・・君が居ないとボクは何もできないよ・・・
つづく.