アトルガンミッション8「傭兵のつとめ」/9「聖跡の巡視」
久々に迷宮っぽいとこキターと感激するのだった。
PS4 のゲームに手を出したら PC が死んで新 PC に切り替えたトラブル続きだった件。
おかげさまで? FF11 も安定して動くようになり一安心。でも何かイベントが起こるたびに「フリーズするのでは?」とドキドキするようになってしまった。2 度あることは 3 度あるとも言うし、もうしばらく様子を見つつプレイしたい。
「公務に励まなければ!」と言う状況かに見えたが、ナジャ社長に会ったら話が進んだ件。
あの時はフリーズが怖くて社長の話の内容がイマイチ掴めなかったので、日記を書きつつ振り返りたい。
社長の許を訪れた際、彼女は会社のパンフを作成しているようだった。
傭兵派遣会社に対する顧客からの「感謝の声」を寄せ集めている風だったが、都合が悪い声は書き換えるという、相変わらずの詐欺紛いな行為を鼻歌交じりに平然としていた。大丈夫かいなこのブラック企業。
感謝の声はおおむね良いが、社員の業務報告はパッとしないようだ。
おかげで経常利益は横ばいらしく、社長としては悩みの種のようだったが、
シャッチョー「まっ、いいか。この依頼さえこなせば一発逆転だってあり得るんだからネェ・・・」
と、どう見ても悪だくみをしている顔をして、そこに居合わせた冒険者に声をかけるのだった。
彼女によれば、サラヒム・センチネル宛てに「金で縁どった封書が 1 通届いた」らしい。
それは仕事の依頼なのだったが、彼女曰く、報酬が「絢・爛・豪・華!!」。
なぜなら、差出人が「アトルガン公立文化財調査事業団」、つまり「聖皇さま直々の折り紙付き」な依頼だからだった。
なんとか調査団とは知らない名前だったので社長に聞いてみた。
「アトルガン公立文化財調査事業団」は、「あやしげな薬品で染みのついたエプロンを身につけてて・・・」「何がおもしろいんだか、同じ実験を毎日毎日毎日・・・」「飽きせずに繰り返している陰気な」錬金術師サマたちの集まりらしい。偏見がひどい。
調査団は「聖皇さまの直轄機関」らしく、彼女にとっては「一番の上客」、相応な権力と財力を持つ相手のように伺えた。
その調査団が最近調査している先が「アルザダール文明遺跡群」。バフラウ段丘を北西に抜けた先にある洞窟から行けるらしい。
なお、彼女の口ぶりからすると「エジワ蘿洞」からは「オルドゥーム遺跡」に行けるらしい。憶えておこう。
「アルザダール文明遺跡群」の入り口は、つい最近までは不滅隊によって入り口が封鎖されていたらしい。だが、その一部が一般見学者にも開放される運びとなり、「アトルガン白金貨」1 枚で中に入れるようになったそうだ。
たしかに、バフラウ段丘にそんな場所があった気がする。ワジャーム樹林にも・・・?
彼女にとってこの依頼は、報酬もさることながら「アトルガン皇立文化財調査事業団」、ひいては皇室に取り入るまたとないチャンスなのだった。
じゃあ彼女がやればいいじゃーんと思うのだが、右手に握った鈍器をこちらに向けつつ「へまするんじゃないよっ!!」と脅しつける彼女の一言で、形勢は定まるのだった。
依頼 or Die。ひどい。
相変わらず話の順番がぐちゃぐちゃで、とにかく彼女が喋りたい順に話が進むのだったが、最後になってようやく依頼内容を教えてもらった。
どうやら、遺跡内の見回りをさせるために傭兵一人を派遣することがそれのようだった。「遺跡内に出没する化け物」の影響で調査が遅々と進まないという噂があるらしく、ゆえに「最近なにかと目立っている傭兵」に白羽の矢が立ったと言う背景のようだ。
ん? つまりは冒険者を指定した依頼と言うこと??
「これはビックなチャンスなんだ」「傭兵の仕事にしたら、楽な方だろう?」「失敗は許されない」「シッ、シッ!」と、まったく有り難くない言葉を随分と頂戴して、「とっとと、アルザダール海底遺跡」へ向かうことになった。
選択の自由、的な権利とか概念が微塵もない素敵なお話だった。
シャッチョー「それにしても・・・」「どういうことだろうネェ? 冒険者を名指しだなんて・・・」
冒険者を見送ったナジャ社長はそう独り言ちる。
おいしい話の裏には何かしらの企みがありそうだった。酸いも甘いも知っていそうなナジャ社長は、明らかにそれに気が付いているようだったが・・・。
ここまでが前回。
「海底遺跡」へ向かうという話だったので、念のために地図屋へ向かった。果たして「アルザダール海底遺跡群」の地図が売られており、道に迷うしか能のない私はさっそく購入することにした。
ちなみに、最初のころは「こんなにもあるのか!」と驚いた地図も、残すところ 3 枚になっていた。
これらは名前を見る限りまだ知らない地の地図に見えるが、アトルガンミッションでこれら一通りの地図を使用することになるのだろうか。あるいは、三国では手に入らない地図が更に存在するのかも知れない。
「バフラウ段丘」にホームポイントかワープ本があるような気がしたが、そんなことは無かった(笑)
アトルガン百門からアルザビへ抜け、北門からバフラウ段丘へと向かった。
ん-、どこかに「海底遺跡群」へ至る洞窟があった気がするが、いったいどこだったっけ・・・。1 か月プレイしないだけですっかり忘れてしまう自分が呪わしい。
ナジャ社長によれば北西方面と言うことだから、ボチボチ進むことにした。
前回、フェイス「アブクーバ」を手に入れていたので呼んでみた。
ヨアヒムみたいに遠隔で石を投げつけるようなキャラかと思っていたが(失礼)、意外にも格闘家っぽい。からくり士も格闘武器を装備するので若干被る気がしないでもないが、しばらく同道願った。
Lv73か。
アトルガン周辺は Lv65~適正のエリアと思っているが、バフラウ段丘に居るトラは「ちょうど」に見える強さだ。当然見つかれば攻撃されるので、露払いしつつ洞窟を目指した。
このあたりに何かあったよなーと思いながら西方面の広場へ向かうと、
確かに洞窟が見えるのだが、周辺にはトロールが群れており、ものすごい既視感を感じながら先へ進むと、
ハルブーンに出た(笑)
あーそりゃ既視感があるわけだ。
気を取り直して更に北西方向へ向かうと、
おーあった!
あったんだけど、「百金貨」の事をすっかり忘れていたことにここへ来てから気が付いた(笑)
泣きながら街に戻って貨幣をゲットした。
前回斜め読みしたのですっかり忘れていた。悔しい。
再度「バフラウ段丘」へ向かい、せっかくなので少しルートを変えて北西に向かったら NM クモに出会った。
思ったほど強くないなぁと思いながら戦っていたら、
いきなりトリオン王子が死んだ。え?
強力な技を喰らったわけでもないのになぜ・・・?
慌ててログを見返しても理由は分からず、ログを見終わった時にはシャントットも死んでいた。なにこれこわい。
(相変わらずドロップ品は無かったが)何とかギリギリで倒し、フェイスが死んだ理由にようやく気が付く。
毒だ。
この NMクモの通常攻撃には毒付与効果があり、その毒のスリップダメージがムチャクチャ大きいのだ。冒険者が攻撃される段になり、みるみる HP が減ったことで気が付いた。
ちなみに左上のステータスアイコンの一番左に「毒」マークがついておりスリップダメージが継続していたが、この後 HP を 26 残して自然治癒した。もう少しで死ぬところだった。あぶな。
北西に居る不滅隊に「百金貨」を渡して洞窟の奥へ進むと、
見知らぬ遺跡にたどり着いた。
「アルザダール海底遺跡群」。
奥に進むと広間があり、その一角には水色のマーク、すなわち、ワープポイントがあるように見える。ここは転移を繰り返すことで奥へと進むことができる、「ソ・ジヤ」のような古代文明遺跡のようだ。
ナジャ社長によれば、調査を阻む「遺跡内に出没する化け物」が居るらしい。恐る恐る奥へと進む。
周辺を見渡すと、これまで見てきたどの遺跡よりも豪奢なつくりをしていた。床も壁も天井も装飾が施され、円を基調としたその文様は遺跡自体が巨大な呪術的構造物のようにも思わせた。よく思い出せないが、そう言えばワラーラ寺院にこんな図案の装置?が置かれていなかったか。
まあとにかく、調査団がこの遺跡にご執心なことも頷けた。何かがあると思わせるに十分な雰囲気を、遺跡全体が隠すことなく放っていた。
広間に至る扉でイベント。
どうやら子供を連れた先客が居たらしい。
その一人をよく見ると・・・からくり職人のガルカ、ガッサドだった。少年の口ぶりから、ガッサドが彼を連れてきたらしい。
遺跡に圧倒されてはしゃぐ少年に、付き添いらしい不滅隊の一人が声をかける。
???「もう少し気をつけたほうが良いと思うな」「・・・この海底遺跡にはね。魔物がそれこそ山のように潜んでいて ここで命を落とした錬金術師も多い」
少年を少し怖がらせて落ち着かせようという魂胆らしい。
暗碧海に居るという亡霊の話まで持ち出す同僚を見かねたのか、もう一人の不滅隊員が止めに入る。
???「そのくらいにしておきなさい。ぼうやが、怯えているわ」
少年を脅す不滅隊員はリシュフィー、それを止めた女性はアミナフと言うようだ。
そして、アミナフは、
冒険者の存在に気が付いたらしい。
特に隠れる必要はないから彼らの前に姿を現すと、
ガ「お前のオートマトンは元気か?」
と声をかけられる。どうやらガッサドもこちらに気が付いたらしい。
どう言う経緯でこんな危険な場所へ少年を連れてきたのか分からないが、ガッサドは少年のついでに冒険者にも遺跡のあらましを教えてくれるようだった。
少年が最初に見て驚いた窓は、深海の底に開いているらしい。
そこには想像を絶する水圧がかかっているはずだったが、窓に見える「星みたいにキラキラ光っている」もの、オートマトンの「血髄油」が海と遺跡とを隔ているようだ。それがいったいどのような奇跡によるものなのかは分からないが。
周辺の柱は 900 年前の古のアトルガン皇国、アルザダール朝末期の様式らしい。つまり、約 1,000 年前にこの遺跡が作られた、という事だろうか。
ガッサドによれば、柱の様式は珍しくはないがその構造が特殊らしい。曰く「回転、および伸縮をした」ようだ。
ガッサドの見解は、「時代と共に変化する水圧に耐えられるよう、建物自体がフレキシブルな構造をしているのだろう」と言うことだった。この遺跡自体がどの程度の大きさを誇るのか全体像が見えないが、恐るべき水圧がかかるこの海底でそのような機構を成立させられる程度に、この遺跡は高度な技術を持って作られていることを伺わせていた。
床にある文様は、これが何なのか冒険者には一目瞭然だった。
「移送の幻灯と、基本的には同じ仕組みだ」、そう言うガッサドに冒険者は無言で首肯する。900 年前の仕組みが現役で稼働していることに少年は驚くが、冒険者はこのような転移装置をヴァナの各地で見かけ、更には使用している。
アルタナ四国で見た転移装置の多くはジラート人によるものと思われたが、1 万年以上前の彼らの技術が東方に流れていたとしても驚くには値しない。そういえば、アル・タユの空も赤に近い色の何かに覆われていた気がする。アル・タユはジュノ北方の海の底に沈んでいるのだから、この遺跡と同じような状態とも言える。アル・タユを海底の水圧から守るあの空とこの遺跡の窓は、同じ仕組みなのかも知れない。
冒険者の存在がガッサドたちの邪魔をしてしまったのだろうか。「もう帰るんだもん? まだ来たばかりだもん」と言う少年を宥め、ガッサドは工房に戻ろうと言う。
入ったばかりのこの広間で遺跡見学を終えるのは非常に勿体ない気もしたが、「またきっと連れてきてくれるもん?」と言う質問に「約束しよう」と答えるガッサドを信頼した少年は、
「ふーん、わかったもーん」とあっさりと引き下がってくれた。
一方、工房に帰ると言ったガッサドは「この山猫の傭兵と少々話したいことがある・・・」と言って留まる様子を見せた。その態度は、少年には聞かせられない話があることを物語っていた。
少年の姿が見えなくなると、ガッサドはさっそく話を切り出した。
ガ「ご覧のように、私は皇立文化財調査事業団の顧問錬金術師を兼務していてね」「こうして、遺跡に足を運ぶことも多い」
ガッサドは、今回の依頼の関係者なのだった。
彼は事業団の内実を訥々と語りだした。
ガ「事業団の真の目的が何だか、お前には察しがついているかな?」「我々事業団は、聖皇の命で失われた魔笛の行方を探しているのだよ」
(からくり人形の件でお世話になっているとは言え)いま会ったばかりの冒険者にそこまで踏み込んだ話をなぜすらすらと話してしまうのか、冒険者に疑問符が浮かぶ。
そんな冒険者の様子に気が付かないのか、あるいは気が付かないふりをしているのか、ガッサドは話を続ける。
魔笛とはアストラル界の「風」を噴出して、人々に勇気と活力を与えて繁栄へと導く糧をもたらすもの。ゆえに蛮族も魔笛を欲するところとなり、魔笛は人々に力をもたらす代償として平和を奪う存在となってしまった。
時の聖皇さまが鎖死病を鎮め、内憂外患から皇国を救うために聖都に持ち込んだものにも関わらず。
魔笛の背景を語ったガッサドは、次いで驚くべきことを告げる。
古代書や遺物に基づけば、実は 4 つの魔笛がかつて存在していたはずだと。それらを見つければ、この果てしなく無益な争いを止められるかもしれないと。
ガ「その魔笛探しを手伝ってもらえないだろうか?」
そう切り出したガッサドこそが、冒険者を名指しした依頼主なのだった。彼は冒険者をこの誘いに乗せるために、この遺跡に彼を呼び寄せたのだ。
「だが、なぜアルザダール海底遺跡に呼ぶ必要が?」、喉から出かかったその疑問を冒険者は飲み込む。うまい話には裏がある。ガッサドの言葉を聞き漏らさないようにしなければならない。
ガッサドは冒険者を選んだ理由に「監視哨の防人からの強い推薦」を挙げる。いかにも尤もらしい話に聞こえるが、ここまでの話を明らかにできるほど彼らの信頼を得ているようにはとても思えない。 4 つの魔笛の存在など国家機密レベルの情報だ。それをなぜあっさりと・・・?
ガッサドは更に「エラジア大陸全土にも平和をもたらすことが、できるかもしれんぞ」と冒険者心をくすぐる。
そして、魔笛の存在に反応するという「魔笛指向儀」を強引に手渡してくる。
ある程度近づかなければ反応しないというその「指向儀」は、国中を走り回る傭兵が持つに相応しいと彼は言う。尤もらしい言い訳に聞こえるが・・・。
ある意味ナジャ社長と同類の強引さをもって、ガッサドは冒険者に依頼する。
ガ「では、頼んだぞ。エラジア大陸の未来は、お前の魔笛探索にかかっているのだ」
冒険者にここでの拒否権は無かったし、拒否してアルザビに帰れば鈍器によるお仕置きが待っていた。ガッサドの申し出を黙って受ける以外の選択肢を、冒険者はとっさに思い浮かべなかった。ブラック企業勤めの弊害だった。
そして、そんな様子をどこかから眺めるモノが、居た。
ガ「・・・アミナフよ」「『鈴』はつけた、と宰相に伝えよ」
「御意」
誰が味方なのか分からない物語が、こうしてまた幕を開けようとしているのだった。