アトルガンミッション22「特使の御楯」その2
悪魔の怒りはボス戦よりも怖いのだった。
ちょっとどうかしてた。
傭兵の派遣を依頼に来た大使に翻弄され、結局「ナバゴ処刑場」へ付き合うことになる。だが、ハルブーンからゼオルム火山を経由してそこへ至る道行きは(冒険者のアホさ加減もあり)相当な苦労を要したにも関わらず、最後の最後にボムの自爆によってフリダシに戻された。あーもーまったくついてない。
アルザビから移送の幻灯を使用して、
ハルブーンにある監視哨から旅を再開する。
前回ゼオルム火山を訪れた際に遠く眺めた大扉は、
南ルートにあるものと同じカギで開いた。
大丈夫かいな、ここのセキュリティ(笑)
気になっていた北ルートのゴチャゴチャっとした部分は、
南ルート西にあった拠点同様に城壁と建物が密集し、あちこちをトロールが巡回していた。
規模で言えばこちらが拠点の本体だろうか。
気になる扉もあったが放置!
探索の途中でハルブーンに降りる通路があり、なるほどこれで北西の未踏領域を調査できると意気込んだが、
またも「レバーの扉」に阻まれる。ぐぬぬ。
ゼオルム火山ではついぞ見なかった「鏡」が、ハルブーンには点在していた。
こんなに近くで見るのは初めてだ。破壊したい衝動にかられたが、またぞろ嫌な目に合いそうな気もして、まずは「処刑場」へ急ぐことにした。
そう言えば、丞相だったかゲッショーだったか、が、ハルブーンにはトロールとモブリンが居ると言っていた。
ハルブーン北西でそのモブリンを見かけたが・・・彼らは何をやっているのだろう。穴掘り名人?が居ると言うことは、地下に何かあるとか? アルザダール海底遺跡群の何かを狙ってるとか?
そう言えば、プロマシアミッションでモブリンは「鉄の巨人」を探している的な事を言っていたが(そして、プロマシア像をそれと勘違いしていたが)、アルザダール海底遺跡群にあるかも知れない「大きな大きな人形」が関係しているのかも知れない。 あるいは、また妄想なのかも知れない。
てなことを考えながら道を戻り、ゼオルム火山からハルブーンの「ボムの自爆した場所」へ至る。
また死にたくないので MGS アイテムを使って先へ進むことにした(笑)
ちなみに先ほどのスクショにあるとおり、ゼオルム火山から処刑場(のある小島)に至るルートの途中に、二つの島の間を分かつ断崖が横たわっていた。
この亀裂は少なくとも 2 層あるようで、おそらく北の上層からいったん処刑場(のある小島)へ出、小島の南にあるだろう通路を通って下層に至るように見えた。
むっちゃ面倒そう・・・w
と言う訳で、ねんがんの 処刑場(のある小島)へ たどり着いたぞ!
この辺りも比較的緩やかな平地になっており、
久々にドラゴン族と出会った。FF14 のベンチにも出てきたような。
それにしてもここは赤い色の敵が多い。溶岩の保護色とか? 意味が分からないけど。
「負の歌」
ご覧の通りダメージ+バフ全消去。酷過ぎる。「いてつくはどう」も大概だけど。
結構あちこちに居たのでドロップ品を期待して何度か戦ってみたが、戦いづらいので途中で諦めた。
広場を西に進むとモスラたちが居り(溶岩の傍でなくても生きていけるらしい)、
その奥にあった洞窟を進むと、
ようやくホームポイントへたどり着く。
な、長かった・・・。複数のマップが複雑に繋がっているから、全然先が見通せなくて辛かった。ボムとは暫く戦いたくない(笑)
セーブをして奥へ進むと、
イベント。
奥に居るのはモブリンと・・・トロールの長老だろうか。
インプ「よもや、冥界の犬を従わせるほどの剛の者がこちらにいようとは・・・」
ルザフ「礼を言う。これで、しばらくは手下も安堵できよう」
冥府の番人に追われた亡霊たちは、ケルベロスをなんとかするためにトロールと手を組んだようだった。
モブリン「『困ったことがあれば、いつでも手を貸してやろう!』とグーフールーは言ってる」
と言う言葉を聞き、トロールたちがなぜルザフたちに協力的なのか疑問に思ったが、
どうやら皇都陥落の暁には、トロールへ魔笛を譲る約束を交わしているようだった。
ルザフ「魔笛も財宝もくれてやる」
ルザフ「・・・もはや、我らに不要のものだ」
インプ「・・・いいんですか? なにしろ、魔笛の・・・」
ルザフの言葉に疑義を挟むインプだったが、コルセアの掟に従い提督の言葉に渋々従う。
ルザフにとって、魔笛も、財宝も、あるいは守るべきだった皇国民すらも、最早眼中になく、その瞳には憎悪の炎のみが渦巻いていた。
ルザフ「アトルガン皇国とは・・・」「聖皇のためならば、民のいかなる犠牲も厭わず・・・」「逆らう勢力があれば、武力をもって根絶やしにする」「そういう国だ」「だから、我らの取り分は聖皇の首」「それだけでいい・・・」
イフラマド王国の亡霊とトロールとの同盟。
その記念に、モブリンは「スペシャルな武器」を渡そうと言う。
ルザフ「いらん。武器なら間にあっている」
モブリン「お前、わかってない。・・・もっと、いいものだよ」
それは「キマイラ」。
ある場所に存在する「ハザルム試験場」。
モブリン「そこでは禁断の錬金術によって日々異なる生物同士が合成され、新たな生物が作り出されていた・・・」「その人工生命が合成獣・・・つまりは、キメラなのだ」
アトルガンばかりでなくアルタナ四国で見かける生物のなかにも、禁断の技によって生み出されたものが多くいるようだった。
モブリンは、かつて「試験場」へ「胚」を盗みに行ったことがあるらしい。
インプ「その胚とは・・・?」
モブリン「まぁ、わかりやすくいえば生命の卵とでもいうべきものだな」
インプ「生命の、卵・・・」
「どうだ。すごいだろう?」と自慢げに語るモブリンだったが、
そこにルザフの姿は無かった。
インプ「残念ながら、ルザフさんなら帰られましたよ」「交渉は決裂だ。合成獣を作る者など、信用できないとおっしゃって・・・」
モブリン「なんだって!? こんなにすごい兵器を提供するってのにか?」
そこへノコノコとやってくる冒険者一行(笑)
モブリン「なんだ、お前ら?」
カラババ「あら、ご挨拶ですこと」
似非大使が「ナバゴ処刑場」へ向かう理由が分からなかったが、彼女は明らかな目的をもってここを目指していた。
モブリン「思い出したぞ。オレの持ってる胚を欲しいという奇特な西の博士とやらか? お前」
随分前から両者の段取りは決まっていたらしい。
「ブツは持ってきたんだろ?」とモブリンが言うと、カーディアンは持参した宝箱を差し出した。
カラババ「約束どおり胚を渡してくださいますこと?」
だが、物々交換は為らなかった。
モブリン「・・・いいぞ」「持ってけ・・・ こいつが、その胚のなれの果てだぜ!」
と言うことでボス戦。
わっかりやすーーーい。なんか FF のボス戦っぽーーーい(笑)
当然、似非大使にとってそんな展開は予想されており、
カラババ「ありきたりな展開ですこと」「わたくし、あくびが出ますわ」
と、この体格差でも余裕綽々。悪魔を騙すには 1,000 年ぐらい早いのではなかろうか。
Lv82吟/白。
よしキマイラ倒すぞーー! と思ったら手前にカラババが居た。
ムッチャ気合を入れてバトルに参加するカラババ。
カラババ「氷像にしてさしあげますことよ!」
こんなに生き生きとした彼女は初めて見る・・・わけじゃないか。悪だくみしてる時はだいたいこんな感じだった。
古代魔法なんて普段使わないから、エフェクト見てるだけで楽しい。
もちろん相手が黙っているわけもなく、範囲技等を使ってくるのだが、
カラババから「ち・・・」「冒険者! ほら、回復魔法をお使いなさい! ホントに気が利かない人ですわね!」と言われて慌てる。
え? 何どゆこと? 範囲技を使われたから PT の回復をしろってことかな? と思ってケアルガを唱えたりするも、
カラババ「冒険者! そこの木偶の坊! さっさと回復魔法をお使いなさい!」
とまた怒られる。え? え?? なに? なんでおこなの??
なんてやり取りを何回か繰り返して、やっと状況を理解する。トリオン王子の方を向いているから気が付かなかったが、キマイラの尻尾がカラババを攻撃していたのだ。
だが、時すでに遅し。
カラババ「つぅ・・・」「 ブ チ 」
カラババ「わたくし、ブチ切れましたわ」
ひぃぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい。
慌ててカラババにケアルしようとしたらキマイラに詠唱を止められて、ああああああまずい絶対殺されるフレンドリファイヤと言うかフレンドリフレアとかフレンドリメテオとかされてもおかしくないいいぃぃぃぃいいいいいいい終わたぁぁぁあああああああああ。
と、心の中で必死に叫んでいる間にボス戦が終わっていた(笑) 途中からカラババのメッセージしか読んでなかった・・・。
姿を消したモブリン、
その「胚」の事を心配するカーディアンだったが、彼女には問題ないらしい。
カラババ「この『キマイラのつばさ』の一部があれば十分ですことよ」「これを鼻の院に分析させれば、サンドリアに先んじて、我がウィンダスがアトルガンのシッポをつかめますことよ」
カーディアンは、なおも「宝箱」を渡してしまったことを悔いる。
だが、悪魔はしれっと言葉を返す。
カラババ「あら? わたくし、ギルを入れたなんて一言も言ってませんですけれど?」
「・・・そろそろかしら?」とつぶやく彼女が静かにカウントを始めると、
宝箱が爆発し、その炎に包まれるモブリンの姿が・・・。合掌。
「用も済みましたし、お先に失礼するとしますわ」と言うカラババは、任務?を無事に果たした冒険者に珍しい一言を残していく。
カラババ「あなたが破れない良品の盾だった、とよろしく伝えおきますことよ」
彼女とカーディアンの姿は異空間に消え、
最後に残ったインプが姿を消すと、冒険者一人だけが取り残されるのだった。
インプ「あの人間」「どこかで見た覚えがありますね・・・」
何というか、毎回ぺんぺん草 1 本も残さない徹底的な破壊? 殺戮? 具合で、相変わらずの悪魔の所業に背筋が凍る。
さて、キマイラよりも恐ろしいカラババにあんな誉め言葉を貰って、果たして冒険者は喜んで良いのだろうか。
「ナジャ社長からのボーナスに期待しつつ」なんてミッションの案内に記されていたが、本当にそんなことがあり得るのだろうか。
ブラック企業に勤めることで「人を信じる心」を失いつつあることに冒険者は気が付かず、ただただ今日を生き延びた事だけに安堵し感謝するのだった。
社畜ヤバい。