Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

アトルガンミッション31「暗雲の去来」

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公式ネタバレ良くない!と、心底思うのだった。

 

く、悔しい・・・。

アフマウ捜索のため「幽霊船」に向かう冒険者。長い道のりを経て「渡し守」を再訪すると、そこには不滅隊のアミナフが一人待っていた。「リシュフィーなら・・・死んだわ」心なしか震えるその言葉に衝撃を受けた冒険者は、新たな作戦への参加を決意する。任務失敗の汚名を雪ぐのではない。リシュフィーの遺志を継ぐのだ。

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アミナフからは、ペリキアでのアフマウ捜索作戦へ参加するように言われた。

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で、とりあえず社畜の本能に従って社長の許へ向かったら(笑)、「ドゥブッカ監視哨なんて六門院からひとっ飛びじゃないか」「ペリキアの場所がわからないだなんて、トンチキなことは 2 度とあたいに聞くんじゃないよっ」と怒られた。

なんだかんだヒントをくれる最近の社長は、はやりあの時から少し変わったのかも、と少し嬉しい。

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公務代理店でアサルトを受けるのかと思ったが、どうやらそうでもなく、

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ドゥブッカ監視哨で防人に挨拶するも、特に普段と変わりない。

ん??どうやって作戦に参加するのだろうと思ったが、

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「封印」を調べたらミッション名が表示された。あーそゆことか。

さっそくアサルトと言うか特殊任務と言うか、に就く。

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うはw 30 分制限は変わらないのか・・・。

しかも、何も考えずにからくり士で来てしまった(笑) Lv75か。

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恐る恐るフェイスを呼んでみたら普通に呼べた。

良かった、またソロかと思った。

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フェイスが呼べる以外は通常のアサルトと同じらしく、地図も見られるし、

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時間制限のなかで目標を達成せねばならない。この心理的圧迫感。

と言うか、そもそも目標ってなんだ???(笑)

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入り組んだマップに、行き止まりのトラップ。

迷宮内を虱潰しに走り回って、とにかく「何か」を探すと、

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ムッチャ大量の NMラミア が居る密集地帯に行き当たる。

マップ的にはここを超えないと先に進めないのだが、何この数。

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時間制限があるので、あれこれ考えている時間が惜しい。

とりあえずロボに釣りをお願いして、

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敵の強さを確かめつつ、着実に 1 体ずつ倒すことにした。

のだが、途中から自身のダメージログが流れ始めたので、「あれ?」と思って振り返ると、

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大変な事になってた(笑)

十分距離を取ったつもりだったが・・・まさかの大量リンク。しかも遠距離攻撃だからこんなになるまで全く気が付かず・・・。

確かに、ラミアやメローは遠くからでもこちらを視認して攻撃してくることがあり、厄介だなと思った事はあったが、まさかこれほどとは・・・。

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とにかく、この後は乱戦に次ぐ乱戦。

スクショを撮り忘れるぐらい奮戦するも(笑)、どう考えても敵をせん滅できるとは思えず諦めかけた頃、

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画面が暗転してイベント。

あれ? 死後の世界??

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霧の中から浮かび上がったのはアシュタリフ号。

提督は「コルセア因縁の地」ペリキアへ向かっているようだった。

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アフマウ曰く、かつてそこは「イフラマドのコルセアの根城」と呼ばれていたが、ある日嵐が起こり、「イフラマドのコルセアはみんな海の底に沈んじゃった」らしい。

提督「・・・みなが・・・海に沈んだのでは・・・ない・・・」

とか、アフマウの言葉に都度都度ツッコミを入れる提督って、意外に根は良い奴なのかも知れない。

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メネ「コルセアがいない今・・・ペリキアはどうなっておる?」

アヴ「マサカ、めいかいノ、ものドモノそうくつ・・・」

と言う問いに提督は意地悪く「ふっ・・・だったら、どうする?」と返すも、アフマウたちは呑気な事を言い出す。

マウ「・・・そ、それは・・・」

アヴ「たのシミダゾ!」

マウ「そうね、楽しみよ!!」

シリアスな雰囲気になることは、この一行には無理らしい。

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アフマウは亡霊たちに対して恐れよりも親しみを感じ始めているようだった。

マウ「だって、だって・・・ 亡霊になったとはいえ、元は海賊さん。家族やお友だちがいる人間だったわけでしょう?」「長いあいだ、ずーっと苦しんできたんじゃないかな・・・」「だから、反省してもう悪いことなんてしないと思うの」

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アヴ「ソウソウ・・・」

マウ「この船の人たち、とっても優しくしてくれたもの!」

提督「あいつらがそんなことを・・・」

キラキラ輝く純真な目のアフマウに、さすがの提督もほだされそうになったその時、

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提督の耳が何かを捉える。

提督「・・・この音は、間違いない・・・この音はッ!」

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提督「間違いない、・・・ラミアだ」「あの音は、皇国軍がラミアを操るために用いる笛の音色だ」

メネ「・・・何を言うか。ラミアは、皇国の敵ぞ・・・?」

かつて、アラパゴ暗礁域でラミアとの戦いを繰り広げたからくり人形。その代理としてメネジンは異議を唱える。

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提督「ぬかせ」「200 年前、俺たちコルセアの隠れ家を一掃しようと皇国軍がペリキアに送り込んだ兵器・・・」「それが、合成獣ラミアだ」

そんなの嘘だと詰め寄るアフマウ。現に皇国はラミアに攻められているのだから・・・。だが、提督の返事は簡潔で、故に真実を突いているように思えた。

提督「ふっ・・・。飼い犬に手を嚙まれたってわけか」

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マウ「アトルガンは、無敵だもの!」「ラミアなんて必要ない! そんなこと聖皇は命じないわ!」

なおも食い下がるアフマウに、提督は何を思ったのだろう。

提督「・・・いいだろう。見せてやる、ついてこい!」

世を知らない子供に冷酷な現実を突きつけるのか。あるいは、純真な子供にコルセアに何があったのかをただ伝えたいのか。いずれにせよ、アフマウとの出会いは彼の何かを変えたように思えた。

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ところで、死んだと思っていた冒険者は生きていた(笑)

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おそらく「ラミアを操るために用いる笛の音色」によって、冒険者は助けられていた。

音に誘われるラミアを追いかけると、

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そこには確かに、皇国軍とラミアの姿があった。

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その場の指揮を執る丞相の姿も。

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彼は「諸将の反対を押し切り、禁を破っ」てまで、アフマウ探索に力を入れていた。足りない人員を補うため、ラミアを操るほどに。

丞相「陛下を無事に保護するまで、帰れんと思え」

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丞相は、ラミアの後をつけてきた冒険者に気づく。

丞相「驚かせてしまったようだな」「とんだ失態を見せてしまった」

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そして、その一部始終を眺めるアフマウたち。

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遠目でも分かる丞相の姿に、アフマウは明らかに狼狽える。

マウ「まさか! ・・・見間違いよ・・・きっと・・・」

提督「どうした? ラミアと慣れ合う自国の者にショックでも受けたか?」

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提督「それとも、あの赤い鎧の男・・・見知っているのか?」

意地の悪い提督の質問に、だが、アフマウは素直に答える。

マウ「・・・ええ」

提督「だろうな、何しろ、あいつは皇国の・・・」

マウ「・・・兄・・・です」

提督「・・・なに?」

(ちょっと笑ってしまった。ルザフはシリアス路線に話を進めたいっぽいけど、ところどころ抜けていて、どうにも悪役に徹しきれていない。「厄災の双人形」と呼ばれる人形を二体も操る傀儡師が、ただの市井の皇国関係者なはずが無いのに)

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マウ「・・・そうだわ! きっと、なにか事情が・・・」「・・・そう、きっと複雑な・・・事情があるのよ」

聞けば分かるわと言うな否や、丞相の許へ駆け出すアフマウ。

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マウ「兄さま、ここで・・・何をしてるの?」

そして再会する兄妹。

丞相「さらわれたと聞いた・・・ 無事なのか?」

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無事を喜び合うべき二人だったが、しかし話はかみ合わず、むしろ拗れる。

マウ「マウが勝手に彼についてったの!」

丞相「・・・お前は、自分の立場をわかっているのか?」

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ラミアに話が移るも、状況は変わらない。

丞相「わからんのか? お前を捜すためだ」

マウ「だからって、そんな・・・ ラミアは敵よ? 邪悪な蛮族なのよ!?」

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詰め寄る妹に、兄は苦しい言い訳をせざるを得ない。

丞相「お前の憎む邪悪なラミアではない」「我が軍を助けてくれている・・・ いわば、人間の味方なのだよ」「お前の傭兵・・・ そう、この冒険者君のようにね」

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もちろん、そんな戯言にコルセアの長が黙っているはずがない。

提督「笑わせてくれるっ」「その合成獣が無害だと?」「半死半生の俺の仲間をもてあそんだ挙句、喰い殺したこいつらがか!?」

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ここに至り、丞相はようやく「すべて」を知ると言うこの男の正体を悟る。

丞相「そうか、貴様が漆黒の・・・」

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ルザフはなおも挑発を止めない。

提督「ならば、どうする?」「けしかけるか? そいつらを・・・」「かつて、貴様の父祖がそうしたように」

マウ「そんな・・・」

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もはや言い逃れはできない。

そう悟った丞相は、父祖がなぜラミアを繰ったのか、アフマウの説き伏せようと話を変える。

丞相「我らが父祖の最期の言葉を覚えているか?」

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我は聖皇。聖皇は国家なり。

丞相「単に、聖皇の絶大な権力を述懐しているだけではない・・・」「我がアトルガンの広大な領土・・・」「そこに暮らす一千万の皇国民の命を守らねばならぬ聖皇の、重大な責任をも意味しているのだ」

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故に、時に非情に徹さねばならぬ。

そう言う兄に妹は反論せずに居られない。

マウ「父さまは、こうもおっしゃってたって聞いたわ」「皇国を治むるに覇道はいらぬ」「王道をもって治めよって・・・」「ラミアを使うことは誰の目から見ても正道ではないわ」

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これは・・・兄妹喧嘩だった。兄の常日頃の仕打ちに対する、妹の反抗。

兄「・・・アフマウ、今にわかる時がくる」

妹「兄さまは、いつだってそう・・・」「肝心なことになると、マウを子供扱いするの」「それなのに、聖皇の責任は押しつけるなんて・・・」

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丞相「ナシュメラッ!!!」

堪らず叫んだその一言ですら、アフマウとラズファードとの関係を、聖皇と丞相の関係へ戻すには至らない。

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丞相「お前には、聖皇としての覚悟がなさすぎる」

妹「・・・知らない。・・・そんなの関係ない」

駄々をこねる幼子のように、兄の言葉を否定する妹。

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マウ「だったら・・・だったら・・・」「兄さまが聖皇になればよかったじゃないっ!」

堪えきれず吐き出されたそれは、妹が長らく口にすることのできなかった本音だった。

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兄「ふざけるなっ!」「いいか、聞け!」

だが兄にも、長らく口にすることのできなかった本音があった。

兄「・・・俺はかつて、第一皇位継承者だったのだ・・・」「しかし、父君がいまわの際に後継者として口にされたのはお前の名だった・・・」

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妹「・・・そんなの知らない」

兄「なぜだか、わかるか?」

妹「・・・知らない。・・・知りたくない」「聖皇なんてなりたくなかったんだもの!」

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兄「その理由、・・・教えてやろう」「そのとき、俺の身体には・・・」「こいつらと同じ、魔物の血が流れていたからだ・・・」「お前が嫌い 父上も蔑んでおられた、ラミアと同じ青い血がな・・・」

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アフマウが寺院に預けられた後、ラズファードは父の命に背いて前線に赴き、瀕死の重傷を負っていた。

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兄「一か八か再生力の高い魔物の血を輸血する他、助かる術はなかったのだ・・・」

妹「・・・マウ、知らなかった」

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兄の告白は、アフマウの心に重く圧し掛かった。

アフマウがなりたく無かった聖皇は、ラズファードがなりたくてなれなかった聖皇だった。自身の無謀が招いたとは言え、兄はどれほど悔しい思いをしたのだろう。替われるものなら替わりたい。思い出せば、彼は何時だって心の中でそう叫んでいたように思える。

しかも、今も青い血が流れるだろう彼に、アフマウは「ラミアは敵だ」と嫌悪を口にしていた。今までの数限りない彼女の何気ない言葉が、どれほど彼を傷つけてきたのだろう。にも拘わらず、やりたくない一心で、自分はどれほど放漫な、我儘な、独り善がりな振舞いを繰り返してきたのか。

だから、彼女は彼の言葉に頷くしかなかった。

兄「では、おとなしく皇宮へ帰れ」

妹「・・・うん。でも、兄さ・・・」

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彼女が何かを言いかけたその時、黙って兄妹喧嘩の行く末を眺めていたルザフが、さすがに痺れを切らす。

提督「いい加減にしろっ!」「このまま帰すと思うか?」

聖皇の首を狙う彼にとって、この場は千載一遇のチャンスに他ならない。

提督「迷路の騎士よ・・・このルザフ、礼を言おう!」「ついに、ここで我が民の・・・我が仲間の敵を討つことができる」

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提督「貴様らを、根絶やしにすることによって、な・・・!?」

そう言うと、彼の身体から黒い霧のようなものが吹きだし、

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徐々に人の姿を取り始めると、

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やがて、そこに騎士が現れる。

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マウ「・・・あれは、冥路の・・・」

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その姿に危険を感じたラズファードは、

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ラミアをけしかけるも、

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騎士の繰り出した

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黒い光球が

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ラミアたちを飲み込み、

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その光が消え失せたときには、ラミアたちの姿もそこには無かった。

斬鉄剣じゃないんだ)

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それを見守る上空の影。

インプ「くすくすくすっ!」「予定よりも早かったですね~」

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強大な力を前にしたアフマウだったが、その力が兄に及ぶ可能性に気が付き、果敢に声を張り上げる。

妹「ルザフ、やめて!!!」

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もちろん、兄は妹を守るために剣を手にする。

兄「ナシュメラ、下がれ!」

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その時、果たして何が起こったのか。

己が身体からあふれ出す光の粒を不思議そうに見やると、

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騎士の姿は不意に消え、

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力を使い果たした風のルザフが倒れ込む。

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それを見守る上空の影。

インプ「あれ、あれれ・・・? おかしいですねぇ?? こんなはずでは・・・」

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提督を助けんとルザフの許へ降り立ったインプ フリットだったが、

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幽霊船まで連れていけと言うアフマウたちの勢いに呑まれる。

アヴ「はやク、われわれヲ、ふねマデ、ツレテゆケ!」

マウ「フリット! つべこべ言わないで、マウとルザフを船へっ!!」

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兄に対して素直になったはずの妹は、貴婦人の一礼をもって自分の不敬を謝罪する。

妹「兄さま、ごめんなさい。・・・マウは今は、この人の側にいたいの」「さよなら」

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そして冒険者に向かうと、姫の、いや、皇の願いを口にする。

聖皇「冒険者、あなただけはマウの味方でいて!」

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聖皇「せっかく来てくれたのに・・・許してね」

そう言葉を残すと、アフマウたちはまたしても光の向こうへ消えていくのだった。

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全てをさらけ出し、しかし、聖皇に逃げられた丞相の胸に、どのような感情が去来したのだろうか。

丞相「・・・ナシュメラ。オレは、お前を・・・」

だが、皇国の実質的な最高権力者たる丞相には、その言葉の先を口にする間も無い。

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不滅隊がもたらした報は火急の要件のようだったが、

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もちろん、一介の冒険者にその内容が告げられることは無い。

更に、丞相は「アフマウ捜索」の任から冒険者を解く。

丞相「ルザフの関与がはっきりした以上、もはや傭兵であるお前の手に余る」

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だが、その場に居残った冒険者は、丞相と不滅隊との会話を聞き漏らさない。

丞相「不滅隊は」「すべてアシュタリフ号の監視に回せ」「ルザフ・・・おそらく、やつが次に選ばれた騎士だ。油断するな・・・」

ラウ「ははっ!」

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当然ここで起こった事は他言無用。不滅隊のラウバーンは、ただ淡々と「社長には、無事、皇宮の任務を完遂したと伝えるのだ」と告げる。

無手の傀儡師の正体も、丞相による聖皇の救助?失敗も、ラミアの件も、どれもが国を傾けるほどの話に違いなかった。ただ、冒険者にとって、それらはもはやどうでも良い話に思えた。ただ一つ、アフマウを取り戻せなかった事にリシュフィーへの申し訳が立たず、そのことが辛かった。

任は解かれたが、冒険者としてアフマウを追わなければならない。