悲喜コモゴモなのだった。
アフマウとルガジーンの淡い恋物語は、淡いどころか無味無臭だった(笑) よくよく考えたら FF11 のヒロインでの色恋沙汰なんて全く無かったのだから(ライオンとザイドは腐れ縁だし、プリッシュとウルミア嬢は姉妹風だし)、アフマウとルザフにも期待できない可能性が高い。でも、皇国と王国が手を結ぶ最も象徴的なイベントは両者の結婚に他ならないだろうから、その路線で攻めたい(何を?)
なんとなく惰性で(笑)、五蛇将のアレコレを聞き出す事になった。
紹介状を貰ったので、ビヤーダ嬢が言っていた「将軍の側に控える者」の所に向かう。
「取材なら直接ご本人に頼むといい」なんて言われたが、風蛇将のナジュリスにはピントが外れた返事をされた。
ん-、従者が「ワジャーム樹林が云々」言っていたから、そこへ向かわないとダメらしい。
土蛇将ザザーグについては、従者から茶屋で話が聞けるらしい。
さっそく茶屋に戻ると従者の彼がやってくる。
どうやら詩人はザザーグがガルカであること、故にその出身地を気にしているようだったが、果たして従者曰く「バストゥークのお生まれ」らしい。
しかも銃士隊の隊長もやっていたと言うザザーグだったが、
パルブロ鉱山が占拠されて炭鉱労働者に多大な犠牲を払ったにも関わらず、クゥダフと和平を結ぼうとする「お上」に嫌気が差したのだろう、
その隊長の座をあっさり退いたと言う。
鉄喰「さらばだ、ザザーグ」
ザザ「ああ お前も達者でな・・・」
こうしてザザーグは、当時はまだ交流の無かったアトルガン皇国という新地へ向かったのだった。
皇国では一介の傭兵に身をやつしたザザーグは苦労をしたようだが、
サラヒム・センチネルの設立によって転機が訪れたと言う。
従者「あそこの社長が、軍司令部に怒鳴り込んだお陰で傭兵の待遇だって、あれで相当よくなったんだぞ」
へーあの社長がねえ。まあ最近は素の社長の姿が垣間見えてきたから、それほど意外な話でも無い気がする。
企業の後ろ盾を得たザザーグは、目を見張る活躍をしたようだ。
だが一方で、それを快く思わない者たちによって怪文書が出回るようになり、とうとう皇宮の知るところとなってしまった。
丞相「貴公について妙な噂が巷に流れていることを存じているか?」
丞相「単刀直入に言おう。貴公がバストゥークの黄金銃士・・・ しかも、隊長だったという噂だ・・・」
ザザ「事実であります」
既に母国とは繋がりが無く、皇国の一介の傭兵に過ぎないと言うザザーグ。だが、間者である疑念を丞相はぬぐえない。
丞相「では、聞こう。不幸にも、我が国とバストゥークが戦端を開くとなった場合、貴公はどう動く?」
ザザ「・・・辞職するでありましょうな。自分を拾ってくれた皇国とも 無論、祖国とも戦いたくありませんから」
丞相「気に入ったぞ」
歯に衣着せぬその物言いが丞相には好もしいのだろう、まさに彼のような指揮官を皇国は欲しているのだと言い、ザザーグの重用を決意する。
丞相「頼みがある。将として我が軍で働いてはもらえぬか? その力、より大きなところで生かすべきだ」
こうしてザザーグは、一足飛びに重要な地位へと昇り詰めていくのだった。
ただ、まだこの段階では土蛇将にはなっていないらしく、その先が知りたいと言う詩人。
続きを話す時間が無いと言う従者は、ザザーグがよくワジャーム樹林に言っているから、そこで本人を直接取材すればいいと言い出す。また樹林か(笑)
なんだか面倒なことに巻き込まれたなー、と思いながら樹林へ赴く。ルガジーンの不甲斐なさ(笑)に若干テンションが下がっていて、イマイチ盛り上がらない。
おそらくチェックポイントに向かえば良いのだが・・・問題は中心から東方面をほとんど探索していない事だった。
盛り上がらないまま、取りあえず既知のチェックポイントを回ったが、何も起こらない。
そう言えば「矢のようなものを持っていた」とか「鉄拳を失くした」とか言っていたけど、どうすれば良いんだろう。
まったく思い当たらないのでネットで調べたら、敵のドロップアイテムが必要らしく、しかも、それはずいぶん昔に拾ってモグ金庫に預けたままでいたようだ。
ああこれは思い出せないし思いつかないや。
チェックポイントの一つに「薄汚れた矢」をトレードしたらイベント。
どうやらこの「矢」は、彼女にとって大切な品らしい。
風蛇将ナジュリスには、トラブルメーカー「いのししライアーフ」と呼ばれる、悪い噂の絶えない弟が居るらしい。
だが、そんな弟を、
姉はムッチャ溺愛していた。なんかかわいい。
片や弓の名手として知られる姉。
彼にベッタリの彼女の存在は自分のダメさ加減を際立たせ、弟には疎ましく感じられるのだろう、
弟「こういうの、もうやめてほしいんだ」
ようやく勇気をもってそう言った弟だったが、「姉弟だもの。あたり前じゃない」と取り合わない姉に、さすがに我慢も限界に達する。
弟「見ててほしいんだ。ボク、もうすぐ姉さんと肩を並べる軍人になるから!」
と、弟は一大決心をしてしまう。
緊急招集を受けたナジュリスは、トロールの一団が皇都に向かっていることを知り、
狙撃兵として皇都防衛を申し出る。
だが、防衛拠点で彼女が見たものは、
トロールに追われる弟の姿だった・・・。
壁の修復が終わっていない皇都にトロールがたどり着けば、重大な被害が生じてしまう。故に隊長は、非情な決断をナジュリスに突きつける。
隊長「弟を狙え」「そうすればゾーホーズーは怒りの矛先を向ける相手を手に入れ、いったんはハルブーンに戻るだろう・・・」
隊長「その矢はどちらに当たっても、皇都のためになる・・・」「撃つしかないんだ。ナジュリス!!」
矢をつがえ、狙いを定め、弦を引き絞り、
だが、ナジュリスはくずおれる。
ナジュ「できません・・・」
その結果、皇都は甚大な被害を被り、
その光景と生き残った弟を見比べたナジュリスは、ただの一言も発することなく、弟の頬を張る。
ナジュリスは、罪を告白する上申書を提出し、自ら進んで営巣入りしていた。
そして、上申書の件で聖皇に呼び出されたナジュリスは、既に覚悟を決めていた。
ナジュ「弟にも、いずれ私の決断がわかる日が来ることでしょう・・・」
姉は弟の事を伏せ、ただ功名心にはやって失敗し、皇都を戦場にしたと告解した。
だが、天蛇将ルガジーンの目は誤魔化せない。
天蛇「お前のしでかしたこともさることながら・・・」「聖皇さまへの宣誓を破ったことは許せぬ。そこになおれ!」
最後に言い残すことはあるか。
そう問われたナジュリスは、その場で俯いたまま訥々と語り始める。
ナジュ「大切な家族を守るためと信じてただ弓の道に邁進してまいりました・・・」「だから、今でもわからないのです・・・」「あのとき、弟の命を顧みず、矢を放つべきだったと私が本気で、そう考えているのか・・・」
そこまで言うと、堰を切ったように彼女の心のうちが明かされる。
ナジュ「私の弓は何の役にも立たなかった・・・ 誰も守ることができなかった・・・」「街の人々も・・・ たった 1 人の弟さえも・・・!」
ナジュ「私は・・・私は断罪されるべきです・・・」
天蛇「・・・話は済んだな」「お前を斬首に処す」「そこに直れ・・・」
そう言って雷剣アルゴルを振りかざしたルガジーンは、一閃!
ナジュ「!?」
天蛇「本日、ナジュリス・タイラは軍規違反により処刑された」「また、本日付で天蛇将直轄の特殊部隊長としてナジュリス・パレビアを任命する」
ナジュ「・・・ど、どういうことでしょう?」
天蛇「自惚れぬな!」「・・・お前に足りなかったのは、決断する勇気。それだけだ」
天蛇「真の勇気とは己の大切なものを失う可能性を背負いつつも・・・」「大義のため、それに打ち克とうとする心」「ナジュリス。常に激戦と共にある私の旗下で苦悶し、己に打ち克て」
ナジュ「・・御意」「・・・たとえ、弦切れこの身千々に散ろうとも 必ずや、贖罪を成し遂げてみせます」
その贖罪は永久に終わることはないでしょう・・・、そう言うナジュリスは、心なしか少し晴れ晴れとした顔をしていた。
ナジュ「でも、昔のようにくよくよと迷うことは少なくなりました。少しは勇気が身についたのかもしれません」「きっと一緒に戦ってくれている勇気ある仲間がいるからですね」
あなたのような・・・。そう添えられた一言がこそばゆかった。
これまで五蛇将と全然関わってないけどw