Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

閑話休題2

誰得の続き。

 

ゼノブレイド2

ゼノブレイドの名を冠しているけれど、ゼノブレ 1 の直接の続編ではない別世界のお話。

ゼノブレ 1 は「巨神」と「機神」を舞台とした半分神話みたいなお話だったのだけれど、ゼノブレ 2 は地を覆う雲海の世界「アルスト」を舞台に、その中心にそびえる「世界樹」、その樹上にあると言う「楽園」を目指す物語。

ゼノ 1 で目を引いた広大なフィールドは今回も健在。アルストには様々な姿を持つ巨大生物「巨神獣(アルス)」が生息しており、それぞれが様々な景観を持つフィールドを構成している。主人公たちは様々な理由でアルスを渡り歩きつつ世界樹を目指していくことになるんだけど、ゼノ 1 に比肩する数々の美しい景色はやっぱり一見の価値あり。それぞれがアルスと言う世界に閉じるので、若干の箱庭感はあるけれど。

この世界の人々はアルスの地に細々?と生息していて、次第に数を減らしていくアルスと共にいずれ滅びるのではないかと言う危機感を持っている。幼いころから「楽園」の存在を信じている主人公レックスは、故に、人々が安心して暮らせる世界を夢見て楽園へ至ろうと志している・・・んだけど、なんだかんだと事件事故に巻き込まれて(笑)、「天の聖杯」たるホムラの「ドライバー」として楽園へ行きたいと言うその願いを叶える旅に出ることになり、行く手を阻む執拗な敵や裏で蠢く黒い陰謀に翻弄されつつ、様々な仲間と出会い別れて成長していくと言う感じ。

ゼノ 1 は「ノマド」と言う神剣が物語の中心にあったのだけれど、ゼノ 2 では特殊な生命体「ブレイド」とその同調者「ドライバー」が物語の中心を担う。ブレイドは、特異な結晶「コアクリスタル」にドライバーが同調することによって生み出され、ドライバーが死ぬことによってクリスタルに戻る。別のドライバーがそのクリスタルに同調すればブレイドは再生するため、ブレイドは永遠の命を持っているかのように見えるが、一点だけ制約がある。ブレイドはクリスタルに戻る際、記憶のすべてを忘却してしまうのだ。

見かけ上は永遠の命を持つが記憶を失い続けるブレイドと、命は散らすがその志は次代に引き継がれていく人間と、が、様々なドラマを生み出していく。ゼノブレ 2 の物語上の見どころの一つだ。横文字が多くてむっちゃ混乱するけど。

戦闘システムはゼノ 1 の延長線上にあるのだが、かなり複雑だ。まず、パーティは 3 人編成なのだが、それぞれがドライバーであり、故にドライバーをサポートするブレイドが随伴する。見た目的には 6 人PTだ。しかも、各ドライバーは最大 3 人のブレイドを切り替えて呼び出せるので、実質 12人。うはw 操作キャラ以外は AI で行動してくれるため操作に集中することはできるのだが、ドライバーが繰り出す技(アーツ)やそのタイミングを図ったり、仲間 AI に連携を指示したり、敵の攻撃に備えたり、攻撃を避けたり、回復したり、回復されたり、エトセトラエトセトラ、とにかくやる事考えることが多い。まあ段々慣れるんだけど、とにかく詰め込み過ぎ、と言う評価はネットで良く聞かれる。忙しいのは、それはそれで楽しいんだけどね。

ちなみに、ゼノ 2 はチュートリアルがあまり充実していない(ゲーム内で購入するマニュアルにはそれなりに書かれてはいる)ので、今回は 2 回目のプレイだったが、「強くてニューゲーム」ではなく普通に最初からプレイをすることにした。5年ぶり?に強ニューしたらサッパリ分からなくて泣きたくなったので(笑) ゼノブレ 3 は更に複雑そうなので、今から震えて待ってますw

物語全体としては、基本はボーイミーツガール。とある陰謀?に巻き込まれて出会ったホムラと文字通り一心同体で楽園を目指していくんだけど、主人公の挫折や成長が随所に盛り込まれ、アニメっぽい演出と相まって結構盛り上がる。ストーリーは要所要所で区切りがあり全10話構成なんだけど、1,3,7話あたりは話の引き方などが凄い。おお???と思う展開が結構あるので、今更ではあるけれど、できるだけ情報は遮断してプレイすることをお勧めします。スマブラとかでバレてるんだけど(笑)

まあ、ただ、ゼノブレ 1 で書いたとおり、ちょっと少年漫画っぽい軽さはあるかなと思います。挫折⇒成長の繰り返しパターンが途中からマンネリ化するし、主人公の努力の結果で劣勢を挽回するのではなく外的要因(〇〇〇が覚醒するとか△△が正体を明かすとか)で事態を打開する部分については、もちょっとがんばれ男の子!と言いたくなる。むっちゃ良い奴なんだけどね、レックス。もう少し精神的に大人な、あと数歳年上の(シュルクくらいの)主人公だったら、もう少し深いドラマが見られたんじゃないかと思うんだよねー。レックスくらいの年齢設定が、ボーイミーツガールには適切なのかも知れないけど。逆に、敵側にドラマがありすぎ、ドロドロと暗すぎ、なので、全体としてバランスは取られている気がしないでもない・・・かも?(イーラで語ります 笑)。

ストーリーは好き嫌いが分かれるかなーと言う程度の感想なんだけど、個人的にゼノブレ 2 でどうしてもダメなのが、ブレイドガチャ。コアクリスタルは至るところで入手でき、レックスをはじめとしたパーティーメンバと同調することで様々なブレイドを仲間にできるんだけど、これが渋い(笑) 1回目のプレイでも諦めたけど、今回も全ブレイド収集は諦めました。ほんと、全然出ない。MMORPG のレア装備ドロップ並みに確率が低い。レアなブレイドが引けないとジュッパヒトカラゲなコモンブレイドが排出される?んだけど、もちろん手持ちの上限があるので、ガチャ回す⇒ハローコモン!⇒グッバイコモン・・・⇒ガチャ回す⇒ハロー⇒グッバイ⇒・・・を延々と繰り返すことになり、これが辛い。別れの台詞が妙に生々しかったり湿っぽかったりするコモンも居るので、グッバイの度にむっちゃ胸が締め付けられる。途中から作業になるけど(笑)私のなかで三大「どしてこうなった ゲーム部門」は「雷避け」と「ブレイドガチャ」が圧倒的で、後世に語り継ぎたいぐらいです(笑 あと一つはまだ無い)

ちなみに、各レアブレイド毎に個別のイベントやキズナトークがあったりするので、キャラの掘り下げ好きな私としては口惜しさ万倍なんだけど、サイコロには勝てませんでした。くやしーー。いつか再チャレンジしたい。あ、ちなみに、「強くてニューゲーム」でなくても仲間にしたレアブレイドの「履歴」だけは引き継がれます(役に立たない豆知識)。

後半はネガティブな感想が多いんだけど(笑)、全体としてはプレイして面白かった&良かった、なゲームです。ゼノブレ 1 と、あるいはゼノブレ 3 とどう関わるのか、と言う点だけでも盛り上がるし妄想も捗る、良い2作目なんじゃないかな。ブレイドガチャも、コンプを気にしなければゲームの進行に全然影響ないし。