Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

アトルガンミッション47「大団円」/ 48「永遠の傭兵」

悩みの種は尽きないのだった。

 

ちょっと早いけれどアトルガンの感想。

私が守る/私がやる系だったこれまでのヒロインとは対照的に、アフマウは騎士に守られる系正統派美少女然としていて、その、内気で弱気で幼くて我儘な少女が冒険を通して自立した大人になると言う王道ストーリーが、王道であるがゆえに非常に心に響いた。と言うかムッチャ好きやねん。

しかも、その美少女に絡む相手として、片やイケメン仏頂ツンデレお兄様、片や若干へっぽこ実直系亡国王子が据えられると言う、なにこの両手に花!的な展開が非常に好物だった(笑) 

二人と一人の結末は日記に書いてきたとおり。ラズファードは皇国の秘宝として彼女を大切に思い、ルザフは皇国と王国の未来を託せる人物として彼女を大切に扱った。その二人の遺した想いが、ナシュメラと言う聖皇を生んだ。前途は多難ながらも、想いが支えとなって、ナシュメラは毅然として前に進めるだろう。

その結末のためには彼らを含めた多くの犠牲が必要となったが、だからこそ、彼女がどれだけの決意をもって聖皇の道を選んだのかは容易に想像ができた。ベタで王道な流れではあったが、最後にルザフに向けた明らかな虚勢と静かな涙には心が痛んだし、彼女の悲痛な決断は胸に迫った。

ただ、なぜ彼女がここまで多くのものを失わなければならなかったのか、と言う疑問は最後まで残る。誰もがそれぞれの想いで動きついに至った、数多の別れの理不尽さ。いや、確かに、あそこでルザフとアフマウが生き残り、王国と皇国が手を取り合って幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし、で終わったら怒るけど(笑)

個人的には失くすばかりのアフマウがあまりに不憫で、機関巨人に残されたアストラルゲートが何かの希望に繋がってくれないかと切に願わざるを得ない。物凄く綺麗に終わったけれど、全体に漂うこの悲壮感が辛い。アフマウに幸あれ。

物語的に気になったのは、アフマウとルザフの邂逅かなぁ。せっかく黒棺号で共に過ごしたのに、そのあたりの描写が少なかったことが少し不満。ラピュタのモスキート号でのやり取りのように、徐々に打ち解けていく様みたいなものが描けていたら、ルザフとアフマウとの思いの交わり具合がもっと綺麗に見えたのかなと・・・。大鍋で料理をするアフマウを遠くから眺めて「イイ!」と言うルザフとかさ。ラピュタを未見の方はすみません、義務教育なので見てください。

あと、冥路の騎士。ラストのオーディン戦を覚悟したんだけど・・・まさかのスルー。ルザフの怒りが無ければ現出できないのは分かるけど、肩透かし過ぎた感。逆にアレキサンダーは、ラウバーンを含めて楽しかった!

前半のアフマウは、性格や行動がイマイチ安定してない感はあったかな。黒棺号に行ってからは安定したので、当初は物語やキャラ付けの方向性が定まっていなかったのかも、とちょっと思ってしまった。

まあ、なんだかんだ言いながら、ウィンダスミッションやプロマシアミッションに比べて素直な物語かつストレートな人物描写で、全体としてアトルガンはかなり楽しめました。人の心を知ったプリッシュの落涙も印象的だったけど、アフマウの虚勢を張った笑顔も印象的。と言うかつられて泣いた。拡張シナリオが進むにしたがって、グラフィックもきめ細かくなっているし、表情もグングンと豊かになってるよね。あの表情を見たとき、ほんと、幸せになって欲しいと思ってしまった。

フォローの物語はあるのかなぁ・・・。プロマシアの後日談的なやつ。

大団円を迎え、今後の身の振り方についてナジャ社長に相談することとなった。

顔を合わせて早々、

シャッチョー「フフン♪ 聖皇さまの覚えめでたいからって ちぃーッとばかし調子に乗ってるようだネェ」

とか、身に覚えのない事を言われた。

シャッチョー「けどね」「あんたのおかげで我が社が 皇宮から多額の報奨金を頂戴したって事実は あたいも認めなければならないだろうさ・・・」

ムチャクチャ居丈高な感じはするけど、なんだか殊勝な事を言い始め、

シャッチョー「ほらっ、受けとんな」

と、なんだかんだ理由を付けて社長に強奪された王冠が、ようやく我が手に戻ってきた。

シャッチョー「そいつは、聖皇さまからの褒章であり、あたいからの社長賞でもある」

ん? なんかおかしくね?? そもそも幽霊船発見の功で聖皇に賜った王冠なのに、なぜラグナロク阻止の社長賞にもなってるの???

と言いたい言葉をグッと堪えていたら、

シャッチョー「そろそろウチを退社してセカンドライフを満喫したい! なーんて 本当は、そう思ってるんじゃないかい?」

なんて痛くもない腹を探られる。

前回のとおり聖皇の手助けをしたいと言う決意は変わらないし、そのためには傭兵として尽力することが最適のような気がしていた。

東方とは休戦に持ち込める算段がつきそうだし、アルタナ四国との関係も戻った。イフラマド王国民の件はあるが黒棺号での提督と聖皇の関係を思えば、亡霊たちも鳴りを潜めるのではないか。とすれば、いま皇国にとっての最大の脅威は蛮族、それをけん制する傭兵業が聖皇への大きな貢献になるだろう。

首を縦に振ると、それに喜ぶアブクーバを社長は窘める。

シャッチョー「今のは、ウチを辞める最後のチャンスだったんだ・・・」「それなのに・・・ それなのに冒険者は あえて残ったのさ・・・」

ん??? なんか流れがおかしくね?と思ったら、

シャッチョー「なにせ、我が社は いただいた報奨金を、とっくに・・・使い切っちまったし・・・」「今じゃ、ウチの金庫はすっからかんだろ? だのに 冒険者は、そんな会社に 残るって、そう言ってくれるんだよ」

は???

社長がガメツい理由は明かされたけれど、そのために傭兵稼業へ身を窶す気はないんだけど!

逃げの一手と思ったのだけれど、

アムナフ戦での社長の攻撃支援、

そのためのはらごしらえ、

着換えの費用までを並べ立てると、

アブクーバが気を失うほどの金額、締めてアトルガン黄金貨98,000枚+利子を請求された。

シャッチョー「サラヒム・センチネルで現役として バリバリ働いてもらうしかなさそうだネェ」

うーーん、これって何をどうしてもこうなるんじゃね?

相変わらずの社長の話術に翻弄されつつ、でも、これこそがサラヒム・センチネルと妙に納得させられる。言うまでもなく、社長に刷り込まれた社畜の奴隷根性は、冒険者の心に深く刻み込まれていたのだった。

シャッチョー「ぼけっとしてないで ダッシュで公務代理店に行ってきなっ!」

シャッチョー「なんたって あんたは、あたいの いちばん大切なモチゴマなんだからね!」

社長の照れ隠しの一言が、部屋を飛び出す冒険者の背中を押していた。

おー、クラウンは結構好いかも。

青い服を合わせれば貴族っぽく見えるかも? 青い装備って忍者装束ぐらいしか思い出せないけど(笑) あと竜騎士装備??

「永遠の傭兵」と言うミッションタイトルが不吉過ぎる(笑) まあ、とにかく、このようにしてアトルガンでの日常が再開されるのであった。