Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

星唄ミッション2-13「瓦解する存在」/アトルガンクエスト「アトルガンの守護者」その4

零れるのは喜びの涙なのだった。

 

ログを見逃がしていたのだけれど、アレキサンダーを倒すことで「白の息吹」を手に入れていた。

なんぞこれ? アストラル界から吹く風と関係があるのかな・・・。

二人の怪我人が皇宮に運び込まれたので、さっそく様子を伺いに向かった。

イロハについては、錬金術師の介護によって「ゆっくり休」める程度まで回復したようだ。「再生治療に秀でた錬金術師」と言う言葉に一瞬嫌な記憶が蘇るが、世界に拒絶された彼女を助けるには、回復魔法よりも世界から隠ぺいするような手段の方が有効なのかもしれない。たしか視覚遮断のプリズムパウダーなどは錬金術の産物では無かったか。

姿の見えないテンゼン殿は、ケット・シーの情報を求め、一度ノーグへ戻ったようだ。

バタリア丘陵の「禁断の口」がどうのこうのと呟いていたらしいが、困った者のために東奔西走するのはいかにもテンゼン殿らしい。イロハは未来の東方出身と言う話だから、テンゼン殿には親近感があるのかも知れない。あるいは色恋沙汰かも(え

マウ「気を付けてね。なにか胸騒ぎがするから」

状況を理解してこの場を去ろうとする冒険者に、聖皇は心配げな声をかける。事態は何一つ解決していないし混迷を深めるばかりなのだから、彼女の憂いも尤もだった。だが、テンゼン殿と同様に困っている者が居るのならば冒険者として前に進まずには居られない。

特に、イロハはこの世界の未来を左右する存在なのだから。

冒険者が皇宮を去ったのち、イロハ殿がふらりと現れた。

その姿を見て冒険者を呼び戻そうとする聖皇だったが、イロハはそれを止める。

イロハ「良いのです、ナシュメラ殿」「私めの存在は みなみな様の足を引っ張るだけ」「私めは弱きものと自覚し、別の道を歩まねばなりませぬ」

アレキサンダーの力を借りてようやく蘇生した彼女には、もう「次」は無いのかも知れない。イロハの残り時間は少なく、彼女を助けるための寄り道などは最も避けるべき事態と言えた。

イロハ「我が師匠のこと、これからもよろしくお願い申し上げまする」

後事を託す言葉を残し、

イロハは独り、世界の未来にその身を捧げる。

イロハ「私めは、より強くならねばなりませぬ」「師匠から あの闇を出来るだけ遠ざけるがために」

彼女は徹頭徹尾、世界の為だけに在り続けようとしていた。

こうして、アトルガンにおける星唄の物語は幕を下ろすのだった。

 

こう言う時に何も言わずに一人で行動するのって良くないよね! ホント良くない!! テンゼン殿もそうだけど、東方の人間は真面目すぎる。まあ、そのテンゼン殿のお陰で彼女を救う話に進めそうな気はするのだけれど・・・。

次は「アルタナの神兵」に関わるっぽいので、星唄はしばらくストップかな。少なくともルザフの件が片付くまでは話を進められない。そもそもいつループを抜け出せるのかも良く分からないけれど。

 

ラズファードの様子を伺いに再訪すると、感極まった様子のアフマウから何度も謝辞を頂いた。

マウ「またしても、あなたに助けられました」「また兄さまと会えるだなんて・・・本当に・・・」「あなたこそ アトルガンの守護者よ・・・」

彼女の笑顔を取り戻すことが今の冒険者の目的だったが、予期せぬ展開とは言え、喜びに涙するその姿はまんざらでもなかった。

(一滴の涙が零れるのだが、うまくスクショに撮れなかった・・・残念)

ガッサドによれば、ラズファードもまた一命を取り留め、安静にしているらしい。

アストラル界に消えたラズファード。

その世界に吹き荒れると言う「星気の風」は人体にとって毒のようなものだったが、

彼の身体に流れる「青き血の力」がラズファードの命を繋ぎとめたのだろう。と、ガッサドは見立てていた。

ガッ「あれほど憎まれておいでだった 自らの内に流れる力に助けられたのだ。運命とは皮肉なものだな・・・」

ラグナロクの回避と共に行方不明となったラズファードはこうして現世に戻った。アレキサンダーに関わる「審判の日」の出来事はこれで一件落着した、

とは行かないようだ。

ガッ「さて、話はこれで終わり・・・ともいかないのだ」

機関巨人内部に発生した時空の「歪み」。

それがあり続ける限り「あちら側」からの干渉はいずれ起こるだろう。

そして、その干渉はハザルム試験場の「歪み」と呼応している。

ガッ「完全に閉ざす方法を模索しつつ 今後もまた、お前の力を借りることになると思う」

「歪み」の計測はハザルム試験場で始めたが、ナイズル島でも同様の計測を始めれば二倍の速度で解析が進む。また、両者を精緻な監視下におけば、何らかの異変をより早く正確に把握できる。たとえ「審判の日」がもう一度訪れるような事になったとしても、より容易にラグナロクを回避できる可能性はある。

ガッサドがあらぬ事を考えなければ。

どうしてもその方向のリスクを払拭できない。一見、彼に協力することは皇国の安定へ寄与するようにも見えるが、・・・もしもには備えなければならない。今となってはガッサドこそが不安定要素に思える。その事が冒険者の精神をすり減らしていた。

冒険者の憂いをよそに、聖皇は感謝の言葉を続ける。

メラ「わらわのことをなんでも知っていて 助けてほしいときに、駆けつけてくれる。わらわだけの傭兵・・・」

メラ「あなたが側近になって ずっとずっと、わらわの側にいてくれたら どんなに心強いか・・・」

幾たびの危機に対峙し聖皇を皇国を救ってきた冒険者に、ナシュメラは感謝以上の感情、いや依存を示す。

兄さま「ナシュメラ。あまり無理を言うものではないぞ」

ここぞと言うタイミングでラズファードが現れ、聖皇を諫める。

マウ「兄さま!?」

安静を言い渡されているはずのラズファードだったが、冒険者来訪の報に動かずには居られなかったのだろう。

兄さま「いまさら どう詫びようが許されることではない」「だが・・・」「そんな狂気の波に身を投じた 愚かな私をお前は救い出してくれた。ありがとう、冒険者

ようやく、彼の口から彼の本心が聞けたような気がした。

妹「兄さまは皇国のことを想って・・・」

兄「みなまでいうな」

それはきっと、アフマウも同感だったに違いない。

兄「私は宰相ではなく、一人の兄としてお前を・・・ この国を共に支えていくと約束する」

妹「・・・はい。ありがとう、兄さま」

そうして、彼女は二度目の涙を堪えきれない。

兄さま「冒険者よ。これからも皇国・・・いや、妹を支えてやってくれ」

今思えば、どこで掛け違えてしまったのだろう。丞相が妹を探し、追い、守ろうとしていたどこかのタイミングで彼と真摯に話ができていれば、道を違うことは無かったのだろうに・・・。長い道のりだったが、ようやく彼の口から聞きたかった言葉を聞くことができた。

彼と彼女が共に国を造る。

それこそがアトルガン皇国が進むべき道、忠よりなる皇の道、皇道なのだった。

兄妹の話もあろうと皇宮を早々に辞した。

 

一つの懸念が拭い去られた軽い足取りで社長の許を訪れたら、何やらどこかで見た光景が・・・

と思った瞬間に目の前が白く染まり、

どこからか聞こえる声に我知らず応えると、

本社に戻っていた。

どうやら意識が飛んでいたらしい。

そんな様子を見ていた社長は、どこかで聞いたような話しぶりで冒険者の借金について語り出し、

シャッチョー「・・・まぁ、あたいも鬼じゃない」

とどこかで聞いたような台詞を宣って、

どこかでそうしたように黄金貨を1枚賜った。

 

え?