Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

青魔道士AFクエスト1「開門」

中二成分をお腹一杯満喫できるのだった。

 

前世に比較してムチャクチャレベルが上がりやすいこともあり、基本的に低レベル?帯の装備はエミネンスで調達してトッカエヒッカエしている。

ところが、Lv50以降になると武器以外の装備のほとんどがエミネンスのリストに載らない。

アーティファクト装備を自前で調達しろ、と言う合図なのだった。

エストリストを確認すると、青魔道士のAFは「占い師」が起点になっていた。

ジョブ取得クエストも彼が起点であったから、青魔道士は彼がキーマンと言うことなのだろう。その理由は後述する。

いつも通り「占い師」に占いをお願いすると・・・いつの間にか見知らぬ小部屋に居た。

・・・これは・・・魂の牢獄・・・!?

目の前に立つ人の形をした塊は、どうやらラウバーンのようだった。

ラウ「それ以上なにを望む? ・・・『器』もない、貴様が・・・」

彼の左目「慧眼」は人の本質を見抜く。まだ「青魔法」を一つもラーニングしていない冒険者を、ラウバーンはいつものように揶揄していた。

ラウ「貴様が己の器を超えた力を得ようとしたとき、自信が破滅に 導かれることを憶えておくがいい・・・」

冒険者にとってのその「とき」が、まだはるか先の話であることを知りながら。

ラウ「『過ぎたる力は身を滅ぼす』・・・ということだ」

恥を忍んでラーニングできない事を問うと、簡潔な回答が返る。

ラウ「どうすればいいか、だと?」「貴様に言ったはずだ。『敵を喰らい、奪い取って己が血肉として いくしか道はないからだ』・・・とな」

・・・なるほど。

ラウ「・・・我が『慧眼』に適うほどの力を、貴様の内に見出せば・・・いや、少し喋りすぎたな」「敵の血肉の中で、せいぜいもがくがいい」

 

ラウバーンの一連の言葉を聞いて冒険者は直観した。ラウバーンは誤解しているのだ、と。理解していないのだ、と。

蟻を千匹万匹食べたとして、巨人の空腹を満たせるだろうか。否。つまり、冒険者の「器」を満たすに足る獲物が冒険者の前には未だ現れていないのだ。

底の知れない「器」。

もしプリッシュが生まれるよりも先に現世へ転生していれば、冒険者こそが「世界の終わりにきたる者」となっていただろう。「世界の終わりにきたる者」とは「器」。男神を降ろしても溢れ壊れることの無い、神の依り代。

ラウバーンは冒険者に「器が無い」と言っていた。だが、それは誤りなのだ。器は満たすことができてこそなのだから。満たせないその器を「慧眼」は認識し理解し言葉にすることができないだけなのだ。

などと、ラーニングできない言い訳を色々考えていたらイベントが終わっていた。

が、どうも様子がおかしい。

何がおかしいかと言うと「開門」クエストが発生していない。

え? どゆこと? 

(やり残しのクエストも進めないと・・・)

アレコレと試行しつつヴァナ日を変えて「占う」ことで、

今一度、魂の牢獄に囚われた。

ラウ「まだ『空の器』と思っていたが・・・見違えたぞ」

そう、冒険者は「空の器」ではなく「満たすことができない器」なのだ。

ラウ「己が青の力に屈せず、いまだ、人の姿を保っているとはな」

ラウ「さらなる力を欲さんとするなら、我が国の最前線、5つの監視哨を訪ねるがよい」「そこにあるのは、魔に侵されてなお、人たらんと抗い続ける器」

ラウ「その目にしかと焼き付け、己が道を切り開くがよい・・・」「もっとも 貴様に残された道は、もはやそれら以外になかろうが・・・」

気が付けばアルザビに戻っていた。

「占い師」に話しかけると、どうやら彼は牢獄での出来事を知ってるらしく「5つの監視哨」について説明してくれた。

冒険者はたまたま?アトルガン地方を彷徨うことで監視哨を全て回る羽目になったが、通常はここで監視哨の場所を大まかに知ることになるのかも知れない。ただし、そのためには青魔道士を習得する必要があり、更にそのためにはあの「占い」の選択肢を正しく選ばなければならないのだから、ハードルはそこそこ高いように思える。

冒険者にも彼の正体がそろそろ分かってきた。

スクショを撮れなかったが、魂の牢獄へ連れていかれる直前に彼の左目は妖しく光る。それは「慧眼」の光だ。あの能力を多くの青魔道士が持つとは思えない。

彼は不滅隊隊長と言う立場でありながら、いや、その立場にあるからこそ「占い師」として市井に紛れ込み、隊に相応しき「器」が現れるのを待っているのだ。さながら誘蛾灯のように。「占い」と言う名の選別を行いながら。

監視哨への道はすべて拓けているので、移送の幻灯を用いてショートカットした。もし未達の場所が複数あれば、結構困難なクエストなのではなかろうか。

リストの順番通り、まずはアズーフ島監視哨。

ミミズ狩りアサルトで死ぬほど馴染みがある場所だ(笑)

ここに居る不滅隊隊員は、ナジャ社長からの依頼で「差し入れ」を持ち込んだ先だった。

隊員「同じね・・・ なにもかも・・・ 貴方と・・・あたしと・・・悲しい・・・哀しい・・・でも、愛しい・・・」

独特な彼女の喋りは、言いたい事が分かるような分からないような気分にさせるのだが、

隊員「・・・いいえ ・・・いけない・・・いけないわ・・・」「貴方に・・・アレを、しなければ・・・ええ、アレ・・・」

なんとなく不穏な声色を帯びてきたかと思うと、

隊員「さようなら・・・」

の一言とともに突然、

何かの力を行使された。

隊員「無事・・・ね? よかった・・・でも・・・よくない・・・貴方は・・・やはり・・・もう、青の魔物・・・」「だから、消えて・・・おねがい・・・消えて・・・」

彼女から洗礼を受けることで、この身には新たな「烙印」が刻まれていた。青の魔の洗礼。人の形をした器に魔の申し子としての印を刻む儀式。

ラウバーンが言うところの「人と魔を混然と宿したまま、壊れし器」たる彼女は、この儀式の成功を魔として喜び人として哀しんでいた。二律背反した感情を赤裸々に訴える彼女が正気とは到底思えなかったが、そこが彼女の魅力でもあった。いずれ自分がこうなるのも悪くは無いとも思えたが、その感情が同族の、青の魔物としての共感かと思うと、戻れない道を随分と進んでしまった事へ、諦めに近い感情を抱かずにいられなかった。

ドゥブッカ島監視哨。

開口一番、「お前、人として死にたくはないのか?」と揶揄されたが、

隊員「いいか? 今から、お前にチャンスをやる」「人として死ねるかもしれぬ、最後のチャンスをな!」

そのチャンスを受け入れるか、否も応もなく力にさらされ、

だが生き残った。

隊員「やはり、無傷・・か。おめでとう。そしてお悔やみ申し上げよう。・・・人としてのお前にな」 

マムージャ監視哨。

隊員「ナジャの使いでは 飽き足らず、力をも追い求めたか」「そうだ! 貴公は正しい! 力を欲するは人の本来あるべき姿」

隊員「気に入ったぞ。貴公には、我輩のとびっきりをみせてやろう」

そうして飛ばされる無数の針に身を貫かれるも、

洗礼に耐える。

隊員「ほぅ・・・。これに耐えるとは」「ふははははっ!ますます気に入ったぞ!」

ハルブーン監視哨。

隊員「わしは命を粗末に せぬようにと、おヌシに言ったはずじゃが、それほどまでに力を求めておったとは・・・」

隊員「ならば、おヌシに わしがしてやれることは1つじゃな」

隊員「・・・よいか? 地に足を張り、しかと受けて見せい!」

気遣う言葉とは裏腹に、容赦ない炎が冒険者の身を包む。

隊員「うむ、見事じゃ。だが、嬉しくもあり残念でもある。複雑な心境じゃ・・・」

イルルシ環礁監視哨。

隊員「返答は無用。私は与えられた職務を全うするのみ」

有無を言わさない力に晒されるも、

何の感情の起伏も無いままに儀式は終わる。

隊員「・・・無事か? ならば終わりだ。早々に立ち去るがいい」

おそらくこの監視哨詣では、いずれ冒険者が辿り着くであろう青魔道士としての「器」の形を知らしめるためのモノなのだろう。

人として抗い続けるのか。人を捨て魔となるのか。人と魔の間で壊れるのか。そして、いずれの道を自ら選ぶのか。選ばされるのか。

どのような結果になったとしても、冒険者冒険者の道を進む以外に無い。少なくとも、出会った5人はいずれも自らを後悔していない。どの道を選んだとしてもその道はそれぞれに続いている。そう信じるしか今は無い。

それに魔となったとしても、・・・それはそれで悪く無いのではないか。

一瞬頭を過ったその蠱惑的な思考が、冒険者の考えなのか青の魔物の考えなのか、もはや今の冒険者には判別できなかった。

ラウバーンの許へ戻ると、

(この一瞬後に左目が光るのだが・・・スクショが撮れていない)

魂の牢獄のなかで、

意外なことに鼓舞された。

ラウ「さらなる力を求め、さらに大いなる魔を喰らうがいい! 貴様に潜む、飽くなき渇望の赴くがままに」

大いなる魔。最後に喰らうべき相手が誰であるのか、冒険者は既に理解していた。

ラウ「ともかくも 貴様は自ら門を抉じ開けた。暗く永き道に一歩を踏み出したのだ・・・」

「それを祝して」と前置きし、ラウバーンは一振りを冒険者に与える。

氷刃「死なずの曲刀(イモータルシミター)」。

 

Lv60になった状態から見ると物足りなさはあるけれど、物理(STR)と魔法(INT)にボーナスがあり、青魔道士に相応しい片手剣に見える。問題は、何もラーニングしていないので INT が役に立たないことだけれども(白目)

 

それにしても監視哨の面々はそれぞれイイ感じに 中二病 青の魔に侵されていて、いずれ私の左手に刻まれたこの封印紋を解き、真の能力を発揮せずには居られないと思わされた。

だが、まだその時ではない。静まれ、我が左手よ。悪魔の笛が高らかに鳴り響くその時まで。神々が審判を下す、この世界の最期の時まで。