Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

バストゥークミッション9-2「双刃の邂逅」

すべての業を背負う者、それが暗黒騎士なのだった。

 

塩加減は大事と思いつつ、久しぶりにゆで卵を単品で食べた(笑) 

ちなみに私は半熟派(役に立たない情報)。沸騰してから4分30秒。

バスミッションの続き。

先にネタバレすると、これが最後のミッションなのだった。

守衛によれば、北の地の調査に向かった冒険者が暗黒騎士ザイドに襲われたと言う。

は? え? と思うが事実らしく、ザイドがその冒険者に手渡した手紙が物議を醸しているらしい。

また一人、北の地で運命を狂わされたのだろうか・・・!?

慌てて大統領府へ向かうと「手紙の内容が信じられないものだったのだ」とアイアンイーターが頭を抱えていた。

鉄喰「そのために今・・・」

と言葉を詰まらせつつ奥へ案内されると、

修羅場だった。

隊長「30年前の事件の真相を 私に隠していた理由をお聞かせ願いたい!」

言葉を濁す面々にフォルカーは憤りを隠さない。

隊長「30年前の事件の真相を 知らなかったのは、その呪われた血に 連なる私だけだったと!?」

呪われた血。

30年前の北方調査隊ウルリッヒの血。

あの悲劇の原因を作った男の血。

その叔父を持つフォルカーの血。

隊長「決して、あの叔父に 影響されて銃士隊に入った訳ではない・・・」

陰口にも耐え自らの力でミスリル銃士隊隊長になったと自負するフォルカーにとって、ザイドの手紙による暴露は耐えかねた。

隊長「待っていたのは この真実か!? そしてその真実も 隠されるような薄っぺらい信頼か!?」

大統領「・・・だからどうした?」

ピリピリした空気のなか、耳を疑うような一言が大統領の口から洩れる。

隊長「・・・何?」

誰もがフォルカーに真実を告げなかったのはこの結末を予想していたからだ、そう大統領は冷たく言い放つ。

大統領「それとも、一緒にその呪われた運命を 嘆いてほしいのか?」「おまえには関係ないと なぐさめてほしいのか? それでおまえの心は安まるのか?」

真実を前にして感情的に声を荒げ同情を集めることがフォルカーの「完成品」なのか。そのイメージすら持てない男なのか。

大統領「今の貴様など役に立たぬ。さがれ」

目の前の男を見損なった、大統領の言葉はそう言っていた。

大統領「貴様が役立たずの ままならせめてNo.2のザイドとやらを ここに連れてこい。よっぽどおまえより 役にたつだろうな」

冷や水を浴びせられたフォルカーは、

隊長「・・・わかった。プレジデントの意志に従おう・・・」

ただそう言い残すと大統領府を後にしていた。

そして開かれる反省会(笑)

シド「わしの・・・せいだ」

大統領「そこまでの 男だったということです」

大統領「おそらく、ザイドの意図は フォルカーを呼び出すことだろう・・・」

ただし、感情に任せて動くだけの今のフォルカーが、ザイドの挑発の乗せられるとは限らない。

大統領は冒険者に「ザイドをひったててこい」と依頼をする。それはフォルカーの言葉を信じていない事の表明だった。

そのあまりに無体な言葉に異を唱えるシドとアイアンイーターだったが、「これは・・・プレジデントの命令だ」と大統領は頑なだった。

大統領「奴には人望がある。銃士ではこの調査は務まらぬ」

銃士隊はザイドに必ず忖度し、バスへ引っ立てることは叶わないだろう。

フォルカー、ザイド、銃士隊のすべてを否定する大統領の発言に、その強権的態度に、誰もが口を挟めずに居た。

大統領「行ってくるのだ・・・。再び決戦の地、ズヴァール城へ」

憤然とした気分で執務室を後にしたが、大統領府に来たついでとコーネリアを訪れてみた。

「・・・いらっしゃい。入って」と室内に誘われていつもの雑談を始めると、

コーネリア「コーネリアって名前の ミスリル銃士隊の話、聞いたことある?」

と問われた。

もちろん知っている。

モンクとして気性が荒かった彼女。ラオグリムと出会い優しさを知った彼女。北方調査隊に参画した彼女。北の地で最愛の人を二度救った彼女。

30年の歴史のなかで今も人々に愛される彼女。

コーネリアの名はその彼女から頂いたと言う。

コーネリア「亡くなったお母さんが 誰からも愛され、分け隔てなく接することが できる人になるように・・・って」

由来を知った彼女はその名を気負っていたが、

コーネリア「この前もあるガルカの子にね、・・・無茶すんな、なんて言われたの」「無理・・・してるのかな、私」

自分を役立てようとしても空回りするばかりな現実に、彼女としては珍しく気落ちしているようだった。

コーネリア「ううん! 無理なんてしてないわよ! まったく、失礼しちゃうわ! グンパめ!」

でも、あのガルカ少年の顔を思い浮かべたのか、見る見る顔を紅潮させて急に悪態をつき始める。そして「ちょっと私、でかけてくる!」と言いだしたかと思うと冒険者を置いて一人で駆け出していた。

 

生来の負けん気もコーネリア譲りの彼女に、冒険者は少し心を救われる。語り部でなくても、転生を経なくても、人から人に何かが伝わる。伝えられる。人はそのようにして生きられる。それを体現する彼女の生きざまがグンパの在りようを肯定している、そう冒険者には思えた。

ズヴァール城。Lv71青。

ウィンダスサンドリアの最終ミッションがどうだったかを忘れたが、バスのランク8やランク9ミッションでのボス戦を思うと若干レベルが足りないのでは?と思えた。

が、行けども行けども「練習未満」。経験値が入らない。

この竪穴を下に向かえば敵のレベルが上がるのでは無かったっけ・・・と微かな記憶を辿り寄せるが、あの二人が対決する場所は王の間以外考えられず、

先を急いで城内郭まで歩を進めた。

ギリ経験値は入るもののレベル差は歴然で、相手は恐れを成して攻撃してこない。

敵を求めて彷徨うも内郭最奥に辿り着いてしまった。

しかも、ここに来てワープクリスタルがあることを思い出した(笑) 最近来たばかりなのに。

これが何度目なのか数えるのを止めた。

想定通り、この扉の向こうにザイドは居た。

暗黒仮面「やはり、奴が 来ることはない、か・・・」

 

その背を見ても、冒険者はザイドの真意を量りかねずに居た。

「お互いの思いを超えてヒュームと向き合う時だ」、砂漠の遺跡で彼はそう言っていた。それは、語り部に頼る生き方を止めバストゥークで生きる現実と向き合う決意、ガルカの民に向けた言葉だった。

そしてこうも言っていた。「フォルカーと会わなければならないだろう」と。種族の問題が立ち消えたとき、そこには私怨が残るのではないかと冒険者は推測していた。

私怨。過去に遺してきた憎しみ、憤り、後悔。

語り部を闇に堕とした男への私怨。その男の血を継ぎながら闇王討伐に同道した男への私怨。やがてこの手を同族の血で染めねばならかった事への私怨。

故に、フォルカーと会わねばならない。

だが、20年前の「闇の王」討伐において一体何があったのか。その私怨の真実とは何なのか。それが解らない。

フォルカーが怒りと憐憫に身を任せたように、ザイドは何に憤りあるいは失望し、それ故に何を為さんとしているのか。ザイドは正気を失ったのか。あるいは闇に囚われたのか。

そして今一度、この地に闇の王が生まれるのか。

だが冒険者は誤っていた。

暗黒仮面「奴の憑き物を落とさねば」「敵は・・・我が内にあり。語り部は自らの意味を失うために立った。奴も・・・立たねばならんのだ」

過去に憑かれていたのはフォルカーなのだった。そしてその「憑き物」を落とすためにこそ、ザイドはここにいた。

暗黒仮面「剣を取れ・・・」

彼の決意は本物だった。いや、名も無き冒険者に危害を加えた時点で彼はすべてを投げ打つ覚悟だった。その事を改めて知らされた。

暗黒仮面「光あるところに、この国の病はあるのだ・・・」「闇の世界に立てる人柱が足らぬと 言うのなら、さらに立てるまでのこと・・・。私か・・・お前のな」

自らがフォルカーの糧となるか。冒険者をフォルカーの寄せ餌とするか。

暗黒仮面「遠慮はいらぬ。奴を呼び寄せるため、グスタベルグに 響くほどの剣の音を轟かせよう・・・。命を賭して・・・」

血塗られた過去を清算するための、血で血を洗う荒療治。これこそがザイドの覚悟なのだった。

Lv71青。ザイド戦。

ほぼ 無職 無色の青魔道士としてできる事は限られており、サポ白としてパライズを入れたりする。

「魔法効果をレジストした!」のログを見逃がさず、「ん? 完全レジストではないと言うことはパライズが通るかも??」などと考えている間に、

ザイドを倒していた(笑)

え? え?? もしかしてやっちゃいました??

暗黒仮面「どうした・・・」「こんなことでは奴の・・・!」

何かを言いかけたザイドは冒険者の背後に目をやり、

暗黒仮面「遅かったな・・・」

と低く重い声で呟く。

隊長「待たせた・・・な」

暗黒仮面「ああ、20年も・・・だ」

隊長「おまえに問いに来た・・・。なぜこのような真似を・・・! 」

手紙を用いて真実を告発したのちに因縁の地ズヴァール城へ彼を呼び出す。更に巻き込まれた冒険者とは命を懸けて剣を交える。

フォルカー一人を相手にするには、あまりに大げさな舞台だった。

暗黒仮面「ならば問おう。おまえは何をしにここに来た!」

隊長「私は・・・」

叔父との関係を否定しながら、叔父の過去に拘るフォルカー。その矛盾にすら気づかない愚鈍さにザイドは苛立っていた。

暗黒仮面「落ちぶれたものだな!」

隊長「何だと・・・?」

暗黒仮面「何度でも言ってくれる! 結局おまえも血塗られた語り部殺しの歴史の 一部に過ぎんということだ!」

それを知らしめるために、ザイドはフォルカーを王の間に呼び寄せたのだった。

30年前にウルリッヒが北の地でコーネリアを殺し実質的にラオグリムの心を殺したのと同様に、20年前にザイドは闇の王となったラオグリムをこの王の間で手に掛けていた。

悲劇の主人公は一人ではないのだ。

むしろ語り部こそがこの悲劇の主役足り得ると言えた。過去の記憶を継ぎ、積み重なる憎しみの重みに苛まれ、闇に堕ち、最愛の者の記憶と共に消える。ザイドもフォルカーも舞台装置の一つに過ぎない。

故に、ザイドはこの地に立っていた。暗黒騎士ザイドとして悲劇の業をすべて背負うと言う気概を胸に。

(血塗られた語り部殺し。語り部は転生しないと言う話と関連するのだろうか。あるいは、ラオグリムに纏わる一連の悲劇をそう呼んでいるだけなのだろうか)

隊長「おまえに・・・この苦しみがわかるか!」

だが、過去に憑かれたフォルカーの心にその真意は届かない。

暗黒仮面「苦しみの先に 答えが見つからぬのならば、我が刃に問うが良い!」

隊長「よかろう・・・。いずれ、戦わねばならぬ運命であったと 言うことだな・・・」

暗黒仮面「そう・・・ 決着をつけるにはこの上ない・・・ 我々2人の道が分かたれたこの地でな!」

語り部殺しの真実を受け入れた者。語り部殺しの真実に押しつぶされた者。2人の道は20年前の悲劇を境に分かたれていた。

Lv71青+フォルカー。ザイド戦。

ウィンダスミッション最終盤でアジド・マルジドが一人マンティコアに突貫してどうなったか。アミナフ3連戦でナジャ社長が棒のようなモノを振り回してどうなったのか。

フォルカーの状態に気を付けなければならない。

ザイドの HP  が 50% ぐらいまでは普通に戦闘が進むも、

不意に 黄色い名前が 2つ増える。

え? ま? ドラ〇もんのお饅頭の再来?? え? うそ??

一瞬頭が混乱する。2体の「影」を倒すべきか。いや、お饅頭のように分裂するのでは??  

混乱しつつもしばらく戦闘を眺め、「フォルカーが攻撃されていないこと」を確認して決心する。

このままザイドを倒す!!

影が放った範囲WS「ショックウェーブ」。

しまった!フォルカーも巻き込まれている!と焦るが、更に焦るべき事態がこの段階で発生していた。

が、まだ冒険者は気づいていない。

まさかのWS連携。

しかも光連携まで繋げられた。

連携攻撃を仕掛けてくるなんて・・・ヤバい、この3体、強いぞ・・・。見る見る減っていくトリオン王子の HP を見て、まずい回復を!と思った時点で冒険者は気が付く。

え? 範囲睡眠?? ま???

サポ白もむなしく何もできずにトリオン王子が沈む。王子と範囲外に居るセミ様以外は全員睡眠状態のまま 3体 には為されるがままになる。

トリオン王子、仲間が睡眠時でもケアルを使ってくれないのか・・・。

ヘイトが高いシャントットが次のターゲットになり

あっという間に落ちて、次はセミ様。

フォルカーもタゲになって好き勝手に殴られ放題になる。

やばいぃぃぃいいいいい。

最もヘイト値が少なかったであろう冒険者(涙)がようやく目覚める。

どうするか迷ったが、冒険者以外が頑張ったお陰でザイドの HP が残り少なく、このまま無理を押し通すしかない!

暗黒騎士ザイドはここで「ブラッドウェポン」。

追加効果で HP を回復されるも、ようやく溜まった TPで冒険者がWS「ボーパルブレード」。全然活躍しなかった冒険者がトドメを刺して戦闘終了。なんだかなー。

ヒーラーの 残MP が0と言う接戦だったが、冒険者がもっと活躍できれば、ね・・・(涙

 

つづく。