アルタナミッション1「忘らるる口」/2「はじまりの刻」
え?これやばくない?と思うのだった。
最初に感想。
バスミッションは、凝った作りの物語にも関わらず随分とスッキリとした大団円を迎えたなと感じた。最初の頃に満ちていた閉塞感やら不信感やらを見事に払拭する希望に満ちたエンディングは王道で、個人的には非常に満足のいく内容だったなと思う。
ガルカ⇔ヒューム。
憎悪⇔無知。
ザイド⇔フォルカー。
ラオグリム⇔ウルリッヒ。
ラオグリム⇔コーネリア(姐さん)
グンパ⇔コーネリア(お嬢)
みたいな関係性を上手く対比させつつ絡めつつ、いくつかの物語中でまとめ上げていく作りが見事で、それが大団円のスッキリ感に結びついているように思う。
全体的に色々言いたい事はあるけど、とにかくザイドは格好つけすぎだよね(笑) 業を背負い闇に生きるなんて、ラウバーンと同じくらいの中二病具合だなと改めて思ってしまった。だからサバサバしたライオンがお似合いなんだけど。
フォルカーがあれほどヘッポコだとは思って無かったので別の意味で衝撃を受けたんだけど、ウォルフガングみたいに名誉を挽回する機会があると良いね(笑)
いや、むしろ支えてあげたい系の上司だと思えば良いのか。そーゆー意味では部下に恵まれた良い職場なのかも。うんうん。ボスの大統領は言葉の裏を読めば良い生粋のツンだし。「下がれ!」⇒「さっさとザイドの所へ行けよ!」、「銃士ではこの調査は務まらぬ」⇒「早くフォルカーを追いかけて助けてやれ」みたいなツンが過ぎる。途中から台詞の裏を読むのが面白かった(笑)
手紙の最後にあったコーネリアの「目標」とは何なのだろうと考えたのだけれど、
グンパ⇔コーネリア(お嬢)
語り部⇔???
の関係性から言うと、コーネリアは大統領になろうとしてるんじゃなかろうか。たぶん手紙のなかで父にはその事を話しているんじゃないかな。だから大統領は慌て、それを見たコーネリアは笑っていて・・・。
まあとにかく、穏やかな気持ちになれるエンディングで満足満足。これだけで年を越せる(笑)
さて、ゲームの続き。
年末でまとまった時間が取りづらく、ここ何回かは隔日での更新になってしまった。もう少ししたら落ち着くと思いたい。
隙間時間を使って、久しぶりにチマチマと合成スキルを上げたり、ジョブポを稼いだりしていた。
で、累計100ポイントを超えてスペリア2を装備できるようになったのだった。うぇーい。
スペリア1は武器(店売り)と防具一式(競売)が存在しているのだけれど、スペリア2は武器と胴防具のみらしい。いずれも予め競売で購入しておいたので、装備できる日を密に楽しみにしていた。
スペリア1はいかにもユニクロ装備、しかもグレード低いです感が強かったが、スペリア2で一気に高級感が増して満足。急に「高貴な生まれです」感が漂うようになり、ちょっとお嬢様気分なのだった(笑)
さて、バスミッションの次はどうしようと考え、普通に?アルタナミッションを進める事にした。
アルタナ四国周辺には「禁断の口」と呼ばれるナゾ物体がアチコチにあり、これまでは「まだいいかな・・・」的に無視してきたのだけれど、とうとうコレに挑まねばならないらしい。
本当にアチコチにあってどこに向かうべきなのか悩んだのだけれど、星唄ミッションを見返すとテンゼン殿が「ソロムグ原野」の「禁断の口」に向かったらしい。
で、アレが
「禁断の口」。怖いってw なんで急に天気が悪くなるのww
どう見ても禍々しすぎる。ヴァナの人々はどうしてこれを看過できるのだろう。絶対良くないヤツなんだから爆破とかするべきだと思うんだけど。
まあそう言う私もこれまで看過してきたんだけどね・・・。禍々しすぎて視界に入らないようにしていたと言うか。
意を決して調べてみると、
「白褐色の表面が、大きく震えた気がした」。
動くんかーーい。
うえぇえええ、口っぽいところから何か出てきた・・・。
しかも叫ぶんかーーい。
怖いモノ見たさで観察していたら口がこちらに向き始め、
うぇぇええええええ、吸い込まれるぅぅぅぅうううううう。
と思った瞬間、正気に戻った。
え? どゆこと? と思う暇もなく周囲に光が満ちはじめ、
光の塊となって
今度こそ「吸い込まれてしまった!」。
うぇぇえええええと思う間もなく気が付くと知らない場所。
一瞬「プロミヴォンかしらん?」と思うも風景には色があり、どうやらソコとは違うらしい。
ミザレオ海岸やリヴェーヌ岩塊群のように崩れた地がいくつも空に浮かぶこの場所には、
奇妙な事に空に巨大な「口」が開いていた。
あそこから来たのだろうか。うえぇええええ・・・。なんかちょっとサンドワームの口っぽいんだけど。
もしあの口からやってきたのだとしたら、空を飛ばねば戻れない。
どうすべきか周囲を観察しつつ思案していると「どこからともなく、金属質の声が近づいて」きた。
最初は断片的だったその声も近づくにつれて徐々に明瞭になり、
目の前にまでソレが近づいたかと思うと、
何かの力によって跳ね飛ばされ、
底知れぬ未知の空間に
投げ出されていた。
冒険者が居た場所に現れたモノ。
猫のようにしなやかな身体を持ち、零れ出さんほど巨大な瞳を持つソレは、冒険者を巻き込んだことに気が付きながらもまるで他人事のようにつぶやく。
ケット・シー?「・・・あらあら?」「だれかが、ここにいた気配?」
場面は変わる。
空に浮かぶ巨大な彗星を眺めながら、見知らぬ地を駆ける二騎。
彼らは別動隊と合流し、
このバタリア丘陵へ調査に赴いたようだった。
ライザンダー「ついにバタリア丘陵にも 現れたか」
その対象は「禁断の口」。
「各国の軍からの報告」によれば、全部で9体の禁断の口が確認されているらしい。
ライザンダー「クォン大陸にまたがるとはいえ この数、少なくはないな」「・・・『禍星、現るとき』なのだろうか」
アリステア「異端の予言、ですか・・・」
ライザンダー「俺の気にしすぎかもしれんが どうもひっかかる・・・」
アリステア「バストゥークでは あれは獣人軍の怪物・・・あるいは 闇の血族ではないか? という噂が 広まっているようです」
しかつめらしい表情をする彼らは、まだ「禁断の口」がいったい何であるのかすら解っていないようだった。
ライザンダー「証拠は、まだ ひとつもあがっていない」
バーナバス「ですが、コヤツらが現れた時期と 獣人どもの勢力が 急に増した時期が重なっているのが どうにも、ひっかかりますのじゃ」
そうしてコヤツの前であれこれと議論を始めた彼らだったが、調査を進めようとした段で何かに気づく。
ライザンダー「・・・人が!」
見知らぬ地に投げ出された冒険者を彼らの一人が優しく介抱する。
バーナバス「どれ、オヌシ 頭は打っておらんかの?」「早く街へ避難したほうがよいじゃろう」
だが、もう一人が言うには「ジュノ」は民間人の立ち入りを禁止しているらしい。それを聞いた最初の男が何かを言いかけると、
バーナバス「仕方ない、ここから南に向かわれよ。そこにエルディーム古墳の・・・」
強い語気でその先を遮られる。
アリステア「バーナバスどのっ!」
バーナバス「あー、ウォッホン。ともかく、バタリア丘陵を無闇に うろつくのは危険じゃ」
それだけを言うとその場に冒険者を残し、一行はジュノ方面へ向かっていった。
ライザンダー「ああ、この怪物の件 カムラナート様のお耳に 入れておかねばならない」
見知らぬ「バタリア丘陵」。民間人の流入を閉ざす「ジュノ」。そして「カムラナート」。
取り残された冒険者は、しばしその場で混乱するのだった。
いつのまにか手には「純白の羽根」。
いったいどこで手に入れたのだろう。そして、これは何の羽根なのだろう。
幸いにして手元には地図があった。
「バタリア丘陵〔S〕」。
その名が僅かに違う事に違和感を覚える。
傍には、彼らが調べていた「禁断の口」があった。
だがソロムグ原野で見たモノと形が違う。彼らは「魔物」と言っていたが、確かにそう見えなくもない。
「羽根」をかざすことで何かが起こるらしく、
何も手がかりがない現状に意を決して飛び込むと、
「バタリア丘陵」に居た。
ここにある「禁断の口」はソロムグ原野で見たモノと同じに見える。
だが・・・少し古びても見える。どう言う事だろう。
羽根を握りしめてもう一度口に飛び込むと、
「バタリア丘陵〔S〕」に戻った。
ソロムグの「口」から「バタリア〔S〕」に至ったことからバタリアの「口」からは別の場所に行くものと思ったのだが、どうやら違うらしい。
何が何やら解らない。
だが一つだけ判ることがある。我々が知る「バタリア丘陵」とは異なる「バタリア丘陵」がある。そして、そこにも人々が暮らしている。
それは、もう一つのヴァナ・ディールの存在を示唆しているように冒険者には思えた。
・・・また異世界転生か。