Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

踊り子AFクエスト1「未完成の円舞(ワルツ)」

親から子へ、そして孫へ・・・と思うのだった。

 

孫じゃないけど。

エミネンスで着る服が無くなり始めるのが AFクエ の合図。そろそろ頃合いなので踊り子 AF クエストを受ける事にした。

クエ情報から Lv40 以上と知っていたので、前回は少し調子に乗ってレベルを上げ過ぎた・・・と思っていたのだった。

ライラの許へ向かうと「たまには特訓の成果を見てあげるよ」と言われた。

踊った。

ライラ「・・・うん、たしかに上達してるね」「基礎である、武踊『クリークタンツ』の基本を守って、よく鍛えているようだね」

ライラ「だけど、まだ足りないものがあるよ」

流石に団長を務めるだけの事はある。持ち上げてからマイナス面を指摘するなんて、上手い。言われた方は思わず耳を傾けてしまう。

ライラ「いいかい、私たち、ブリリオート舞踏団が目指しているのは あくまで『魅せる』ためのダンスなんだ」「そのために 足りないものは何か、よく考えてごらん」

そしてまずは本人に考えさせる。リーダーとしての正しい教育手順だ。

なんて上から目線でライラの話を聞いていたらそこで話が終わった。

え? うそ?? え? それで終わり?? ヒントは??? そこで止めるのは職務放棄じゃないですか?(笑)

真面目に判らないので困って周りに助けを求めたら、

ミスラ「え? 冒険者のダンスに 足りないもの?」「そうねぇ・・・」

とひとしきり考えた後、

ミスラ「そいえば団長は少女時代、グロウベルグの『幽境の沢』で、お母さまから 『ダンスをする上で本当に大切なこと』を学んだ、って言っていたわ」

とヒントをくれた。

と言う事でグロウベルグ

前回はレベルを上げ過ぎた・・・と思ったのだけれど、周囲の敵を観察すると意外にも丁度良い。なにこの予定調和。

と言う事で戦闘を始めたのだけれど、レベル差があって攻撃が当たらない。

攻撃が当たらない⇒TPが溜まらない⇒踊れないと言う流れは踊り子にとっての死活問題なので、

素直にスシを食べて命中率を上げた。

(急にお寿司が食べたくなった 笑)

さすがにガッツリと経験値が入るのだけれど、1戦闘当たりの疲弊具合も酷い。

ただ、クピピ殿とヒーラーを分担しているので生存率は高く、トラのような一撃死も無いため、なんとか戦闘を継続できそうな雰囲気だった。一方で決定打に欠けるため戦闘が長引きやすく、特に HP の低いシャントットが事故死し易かった。

踊り子の問題の一つは、TP が無ければ何もできない点だ。TP を溜める手段(後述)はあるが手順を踏む必要があり速攻性に欠ける。そしてフェイス PT において TP が自由に使えない点は結構痛い。 WS 連携のトスを上げられないのだ。

WS は TP を消費してしまう。攻撃に転じた瞬間に防御(回復)の手段を一時的にでも失ってしまう点はリスクが高い。そのため WS 連携に躊躇する場面が多々生じ、結果、戦闘が長引いてしまう。

悩ましいな・・・と思いながらこの後も戦闘を繰り返す事になった。

(サポを侍にして「石火之機」(WSの消費TPを1,000にする)を回すのが良いのだろうか、と思ったりもした。後で気が付いたがレベルが全然足りなかった 笑)

TP を増やす手段の一つが Lv40 で覚えた「R.フラリッシュ」だ。この技はフィニッシングムーブを消費して TP が回復できる。ムーブを最大5まで溜めれば TP の回復量は 600 にもなる。

「ステップ」で敵を弱体化しつつ「ムーブ」を溜めて、「フラリッシュ」で TP を回復して「サンバ」や「ワルツ」を踊る。

聞きなれない単語があって何がなんだか解らない部分はあるけれども(笑)、このパターンがかなり安定していて重宝した。MP と異なり TP は 3,000 が上限なので、200、300と平気で消費する踊りを前に枯渇しやすい。いざと言う時のために上限近くを維持しつつ、適度に使用しながら溜められるような行動パターンが良さそうだった。

「ケアルワルツ」は III を覚えた。

回復量が 350HP を超えるため、いざと言う時にかなり頼りになる。TP 消費が多くて常用はできなけれど。

そんな感じでヴァナ半日でレベルが 10 ほど上がった。はや。

ただ、「幽境の沢」に至る道のヒポグリフ達には若干足りない。

仕方がないので「ジグモード」カテゴリにある「スペクトラルジグ」を使う事にした。

踊り子版MGS魔法で、敵の視覚聴覚を遮断する(嗅覚はそのまま)。

最初から使っておけ!と言いたいところだけれど(笑)、レベル上げが楽しくなってしまったのだから仕方がない。あれこれ試しながら戦闘をしているとガンガンとレベルが上がってしまうのだ(ドヤ

ちなみに、MGS魔法に比べて効果時間がかなり短い点は注意が必要だ。3分ほどしか持たない。

そんな感じで「幽境の沢」に辿り着き、

いくつかあるチェックポイントの一つで

イベント。

ライラ母娘だった。

(ママさんムッチャ美人)

20年後のミスラが言っていたとおり、彼女たちはここで踊りの練習をしていた。

妖精たちに見守られながら練習を重ねる母娘。

妖精に認められつつある娘に満足した母は、踊りについて娘に説く。

母「ダンスに必要なのは、まず技術」「次に必要なのは、楽しく踊ること」

母「一時のおまえはちょっとつらそうだったけど・・・」「この妖精たちの反応・・・。どうやら、ひと皮むけたようね」

娘をこの場に連れてきたのはそのためだったのだろう、妖精に目をやっていた母は娘に向き直ると、その目を見据えたまま静かな声で語り掛けた。

母「だから、おまえに教えるわ。人々の前でダンスを踊るうえで、本当に大切なことは・・・」

母「!?」

だが、背中越しに何かを見つめる娘の姿に、その違和感に、母は言葉を止める。

ライラ「お母さま・・・!」

彼女の視線の先に目を移すと・・・

その瞬間、娘の前に立った母は腰の得物をスラリと抜き放つ。

母「しかたないわね・・・ ダンスの技を戦いに使うのは、もう終わりにしようと思っていたけれど・・・」

だが、冒険者がその前に割って入る。せっかくヒントを聞きにきたのに、ここでケガなどさせる訳にはいかない。

母「・・・あなたは!?」

その言葉に答えている暇は無い。ヒポグリフは妖精を求めてこの場にやってきたのかも知れないが、その双眼はすでに冒険者たちを捉えて離さない。前脚のカギ爪がヌラリと光り、今にも飛び掛からんように見えた。

Lv59踊。ヒポグリフ戦。

と思ったらあっという間に戦闘が終わった(笑)

レベル上げ過ぎた問題。途中で気が付いたけれど、やはりここへは「ジグ」で来るべきだったのか。後の祭りだけど。

ライラは冒険者の事を覚えていたらしい。

ライラ「・・・ありがとう。あなたはこのあいだ、ジャグナーの森で出逢った人ね」

アニカ「おかげで助かりました。わたくしはこの子の母、アニカ・ブリリオートと申します」

アニカ「・・・ところであなた、踊り子ね?」

さすがに現役なだけはある。冒険者の身のこなしから何かに気づいたらしく、

アニカ「あの構えは、ブリリオートの流れをくむ流派のようだけど」

と、同門の武踊を知る冒険者を訝しんでいるようだった。まさか「娘さんから習いました」とは言えず、冒険者は白を切るしかない。

アニカ「とにかく、なかなかセンスがいいわ」

恩人を問い詰める無礼は令嬢の辞書には無いらしい。疑問は綺麗さっぱりと流し、

アニカ「お礼と言ってはなんだけど 私にしてさしあげられることは、あるかしら?」

と提案してきた。

もちろん「魅せる」舞踏について問うた。

アニカ「戦いのためだけに『武踊』を習いたいという者がにわかに増えているけど・・・」「あなたみたいな 踊り子もいるのね。未来に希望がもてそうだわ」

単に恩人だからと言う理由ではなくその心意気に関心を持ったのだろう、彼女はむしろ進んで「魅せる」ことについて手解いてくれた。

アニカ「あなたには この武踊書『実践演武神髄』をあげましょう」「あなたなら、この本を読んだだけで すぐに踊りの『心』をつかめると思うわ」

ライラ「・・・ねえ、お母さま。さっき言いかけてらした、『ダンスを踊るうえで 本当に大切なこと』って何なの?」

子供心と言うものだろう。冒険者と母が語り始めた事を面白くないと感じたライラは堪らず会話に割って入る。

アニカ「あなたはメシューム湖のほとりで踊ったとき、幸せな気持ちになったと言ったわね?」「では、その気持ちを 今度は見ている人にも分けてあげなさい。それこそが、ダンスの本当の素晴らしさなのよ」

ライラ「はい!」

こうして真剣に取り合ってくれる母の姿が嬉しいのだろう。

ライラ「星くず石を拾いに、湖畔まで行ったおかげだわ」

踊りを嫌いにならなくて良かったと嬉しさのあまり胸元の宝物をまさぐっていたライラだったが、・・・不意に顔を曇らせる。

ライラ「・・・あれ? 石が光らなくなってる・・・!」

どうしてかしらと首をかしげるライラだったが、やがて母と共に礼を述べるとその場を後にした。

さっそくアニカの本に目を通し、

ライラの許へ戻って

その成果を披露した。

ライラ「へぇ、なかなかやるじゃないか」

母と同様にその踊りに何かを感じたライラは、少し懐かしむような眼をしながら呟いた。

ライラ「『極められた舞技は、武技の如く鋭く、極められた武技は、舞技の如く麗しい』・・・私の母の言葉さ」

ライラ「だけど、『魅せる』ダンスと武踊『クリークタンツ』では、ひとつ違うことがある」

いつの間にかライラは真剣な表情で冒険者を見つめていた。

ライラ「『魅せる』ダンスには、お客さんがいるってことさ」「だから舞台では、見ている人を楽しませよう、という気持ちが大切なんだ」

ダンスを踊るうえで本当に大切なこと。それは母から娘へ確かに伝わっていたのだった。

ライラ「よく、覚えておきな」

そして次の踊り子へも。

ライラへ無言で頷いたそのとき、団員ミスラが駆け寄ってきた。

ミスラ「いま、芸事の興行をやっている・・・商人に会ったんですけど・・・」「大道芸の バレリアーノ一座を こんどジュノに呼ぶことになったそうなんです」

ライラ「なんだって!?」

ミスラの言葉を聞くや否やライラはたちまち顔をこわばらせる。

ライラ「バレリアーノ一座なんかが、私たちに何の用があるっていうのさ!」

ミスラ「さ、さぁ・・・」

一瞬何かを考えた風のライラだったが、急に声を荒げて団員に捲し立てる。

ライラ「・・・ほら、あんたたち なにぼけっとしてるんだい! とっとと練習を始めるんだよ!」

ライラ「バレリアーノ一座に バカにされるようなダンスを踊ったら、タダじゃおかないからね!」

凍り付いた場の空気に居た堪れないでいると、ばつが悪そうな顔をしたミスラが冒険者に声をかけてきた。

ミスラ「さっきまで上機嫌で、『冒険者も立派に 成長してきたから、そろそろこれをあげよう』って 私に準備させてたのよ」

団長の機嫌を損ねて悪かったわねごめんなさいねとしきりに謝るミスラに恐縮しつつ、彼女が手にしたものをコッソリと受け取った。

踊り子AF武器「ウォーフープ」。

まさかの投擲武器。思わず「え?」と言ってしまった(笑)

だってアニカがムッチャカッコいい片手剣を持ってたから期待しちゃうじゃーん。でも違うじゃーん。驚くじゃーん。

投擲武器は装備してもグラが変わらないので楽しみが減ってしまった。でもCHR+3は結構な破格で、吟遊やケモナー垂涎の武器に思える。CHRは踊りの効果に影響があるらしいので、さっそく装備する事にした。

ちなみにバレリアーノ一座は「コンクエスト」1位の国に現れる旅芸人一座だ。前世の実装当初から居た気がする。

ここでしか買えない品がいくつかあったのだけれど、コンクエストの結果に応じて場所をコロコロ変えることから何度かヤキモキさせられた覚えがある。

特にジンジャークッキーは後衛職には必須な食糧で、競売で買うと 1D で 3,000ギルほどした憶えがある。移動手段の乏しい当時は一座での毎回の調達は難しく、コンクエストの結果に応じて泣きながら競売で競り落としていた。PTプレイでの休憩毎に食べるそれは涙の味がして少ししょっぱく、今でも食べるたびにその事を思い出す。原価は安いが流通の問題で高騰するジンジャークッキーは、経済の仕組みを教えてくれる商品の一つだった。とてもとても勉強になった(なんの? 笑)

ちなみにジンジャークッキーは、当時はダース単位、現在は最大99個までスタックできる。今世で驚いた点の一つだ。クッキーが持つ「ヒーリングMP+」はヒーリング時の10秒毎のMP回復量を底上げするので、回復時間の短縮に大いに役立つ。実装当初はこれを口にする人は見たことが無かったが、いつの間にかその有用性が知れ渡り、気が付くとほぼ必須の携帯食になっていた。「人口に膾炙する」と言う言葉の意味を実感する出来事だった。

似たようなものに「海串」「山串」があり、PTプレイではこれらをモグモグ食べる冒険者がどこでも見られた。食事要素(のような生活感)を大事にする RPG が好きなのだけれど、FF11 のその光景は今でも大好きなものの一つなのだった。ガルカンソーセージを食べたい。