マウラへ
既プレイヤならピンと来ていたかと思うが，サポートジョブを取得するためにマウラへ向かうつもりなのだった．
サポートジョブ（サポジョブ）とは，メインのジョブとは別に就くことができる追加ジョブおよびそのシステムのことで，FFXIで初めて取り入れられた．メインのジョブに様々なサポジョブを組み合わせることにより，メインジョブの長所を伸ばしたり短所を補ったりでき，また，選択によってプレイヤー毎の特色を出せるため，画一的に成りがちだった従来のゲームプレイに幅を持たせられる仕組みとして実装された．例えば黒魔のサポジョブに白魔を組み合わせれば回復ができる魔法使いになれる．シリーズ毎に新しいフィーチャーを取り入れるFFならではの仕組みで，ゲーム開始当初の売りの一つだった．
もちろん弊害はある．最も大きなことは，バリエーションを持てると言いつつゲーム的に有利な組み合わせが限られ，結局は画一的になってしまう点だ．これはジョブそのものにも言えるのでサポジョブ特有とは言えないが，当初の目論見には逆行している．
組み合わせられると言うことは様々な可能性があり得ると言う意味であり，従来のゲームと比較してゲームのバランス調整に相当な時間やコストがかかるのは致し方ない．むしろ良くやったなぁと感心するし，類似システムを取り入れたゲームが他に見当たらないことが調整難度の高さの証左になっているとも思う．FFXIは冒険者のゲームだが，開発側も相当冒険したのではないか．現状は，長い年月のなかでジョブ間，サポジョブ間のバランス調整が進み，おそらく当初問題になったほどの偏りはなくなっているだろうと思う．
マウラは，タロンギ渓谷東にあるブブリム半島に築かれた港町だ．半島の南東に位置している．
補給物資の輸送クエストを受けていたのでクリアする．これでワープができる．
ブブリム半島へ入ってすぐには駐屯地があり，ここで補給などができる．宝箱から稀に得られる「エヴォリス」を売店にトレードすると700ギルで売れる＋リージョンポイントが増えるらしいので小遣い稼ぎで利用している．リージョンは・・・全プレイヤで行う国盗りゲームのようなものなのだが詳細は機会があれば．
エミネンスで交換できない装備品は敵がドロップする宝箱からも入手できるようだ．首や背，腰装備が寂しいのでありがたい．
ブブリム半島にはゴブリンが多く，かつ，密集して生息しており絡まれやすい＆リンクしやすいので注意が必要だ．タロンギ渓谷に近い側は地形が入り組んでいて見通しが悪く，出会い頭の事故が怖い．
風が強く砂ぼこりが酷いと思ったら風エレメントが沸いていた．
FFXIには天気や気象にも属性が設定されており，属性が高まるとエレメントが自然発生する．画面左下にある竜巻アイコンは風属性が高いことを示しているが，画面が大きくなったので気が付かなかった（笑）．
エレメントは一見ノンアクティブだが魔法を感知して攻撃してくる．この状況では，ゴブリンに絡まれて戦闘⇒魔法詠唱⇒エレ参戦が最悪のパターンだ．現レベルから見てエレはとてとて（とてもとても強い）だったので楽に死ねるだろう．ゲーム開始当初によく見られた惨劇だ．
マウラに到着したらイベントが発生．見たことがないので新シナリオ関連だろう．
町の高台にある総督府へ向かうと「ギルガメッシュ」の名前が出る．マウラで名前を聞くとは思わなかったが，今回は海賊をやっているらしいので納得．マウラは港町なのだ．
ところで，町長曰くギルガメッシュが私を探しているらしい．どゆことなの？
町長曰く，「私を探すこと」「マンドラゴラの露を集めること」をギルガメッシュから依頼されているので，私にマンドラゴラの露を集めて欲しいとのこと．ん？ ちょっと何言ってるのか分からない．
今回の目的地に到着．マウラに居るヴェラおばあさんに話しかけてサポジョブ取得クエを開始する．たしか3種類のアイテムを入手する必要があるのだが，まず「野兎の尻尾」を頼まれる．
ちなみに，三国の残りの二国バストゥークとサンドリアの場合は，多くのプレイヤーは地理的に別の町でサポジョブクエを受ける事になる．サービス開始当初はアイテムドロップする敵の強さ（と言うか相対的な黒魔の強さ）による難易度の差があり，わざわざマウラに来る人も居たがそれも過去の話だ．
マウラの町中が重たいなと思ったら，結構なプレイヤが集まっていた．何かのイベントかコンテンツのためだろう．ウィンダスでもそこそこ人を見かけたがここまで集まっているのは復帰後初めてで，少し嬉しくなった．
マウラを観光してクエストを受け，「野兎の尻尾」「マンドラゴラの露」以外の必要アイテムを把握したので，ブブリム半島とタロンギ渓谷でレベル上げ兼アイテム集めの狩りを始める．今日のブブリムは夕日が美しかった．
「野兎の尻尾」はブブリムの兎を10匹ぐらい倒してゲットした．思ったよりドロップ率が低くて少し焦った．アイテムによっては一つしか所有できないモノもあり，「実はモグ金庫にありました」オチが頭をよぎったのだった．
なお，サポジョブクエ用アイテムは他人譲渡不可でもあったので競売等で入手できず，往時は取得のために何日も野良PTに参加していた．PTでアイテムを取得するにはPTメンバでロット（サイコロの出目）勝負する必要があり運の要素が強く，いつまでも取れない己の不幸を呪う人も多くいた．私も1週間ほどかけたと思う．ドロップモンスターの取り合いや深夜まで続くPTプレイでの寝落ちなど，オフラインゲームでは味わえないプレイを存分に経験することができ，ある意味では良い思い出となっている．
「マンドラゴラの露」はタロンギでゲット．昨日のタロンギ⇒シャクラミ道中で必要数の2/3をゲットしていたのであっさり終了した．店売りしなくてよかった．
マウラ町長に「マンドラゴラの露」をトレードしたらイベント．
この白いオッサンが海賊ギルガメッシュ．シリーズの通例的にオチャラけたキャラかと思ったら渋目の風体でカッコよくて意外．これまで通りのキャラなら，おそらく隠された左目からレーザーを撃てるはず．惜しい．いや撃つかも知れないけど．
スクショを見ていて思ったが，中央はテンゼンでござる？ ギルガメッシュの右腕ならフェイスになるのも合点がいった．
ギルガメッシュ曰く，「航海の途中で見つけた小舟にひとりの若い娘が倒れていた」「そいつはどうやら（私の）知り合いらしくて会いたがってる」「船を用意したから来い」．
若い娘の心当たりと言えば，ウィンダスで起こったイベント関連か．まだいいやとスクショを上げなかったが，そうならばクエスト進行は後でいいかな．
先にサポジョブクエを進めるかと思いヴェラおばあさんに話しかけると，クエが終了した（笑）．えぇぇぇ．
ギルガメッシュからもらった紹介状のお陰でクエを進められるらしい．マウラのサポクエは初めてだからボギー（ある意味高名なアイテムドロップモンスター）と闘うのを楽しみにしていたのだが・・・ 確かに紹介状のことを言っていたが，クエを飛ばせるとは思わなかった．今ならそれほど苦労せずにアイテムを集められるだろうに，何かの救済措置なのだろうか．取り合えず自宅に帰る．
お分かりいただけただろうか．
画面左上のステータス画面にLv26黒魔導士とLv9白魔導士が並んでおり，メインジョブが黒魔導士，サポートジョブが白魔導士となる通称「黒/白」魔導士の誕生だ．やったぜ．
なお，サポジョブはメインジョブの半分のレベルに制限され，使用可能なアビリティなどにも制約を受ける．メインがLv26ならばサポは最大Lv13になるが，Lv9までしか育てていないので上記のようになる．これを「サポ割れ」と言い，PTプレイでは能力を十分発揮できない状態として嫌がられる．共闘するならばそれなりの準備は必要と言うことだ．
と言うことで，サポ割れしないように白魔のレベル上げをしようかと思う．
