ウィンダスミッション2-1「白き書」その1
思い返すと迷走した一日だった．
レベルが上がって習得魔法数も増えたので，本格的にマクロを組む．
マクロとは，様々なテキストコマンドを簡便に実行する手段のことだ．典型的な利用例としては，魔法を詠唱するマクロを登録することで「敵をターゲットしてメニュー⇒魔法⇒ストーン」と言うような面倒な手順をボタン一発で実行できるようになる．最大6行まで書けるため，複雑な行動も順次実行できる点が大きなメリットだ．
マクロはプレイを各段に楽にするだけでなく，トラブル時に即応できるようにもできるため，生存率に影響する重要な仕組みだ．ジョブやレベル，装備に応じてできることは変わるため，マクロを定期的にメンテナンスして適切なプレイができるよう備えることも重要なプレイヤスキルと言える．
スクショにあるとおり，プレイ中に即時に利用できるのは，10つのマクロを1グループとした2グループ（＝20マクロ）で，これを1セットと呼ぶ．典型的なボタン割当てでは，コントローラの L1/R1 を押すことでどちらかのグループを呼び出せる．セットはマクロ呼び出し中に上下で切り替えられ，10セットをまとめて1ブック（＝200マクロ）として登録できる．また，1キャラあたり最大20ブック（＝4000マクロ）が登録できる．ジョブ毎にブックを選びプレイの状況に応じてセットを切り替える，というような運用が典型的だろう．昔はセットという概念が無かった憶えだが，ジョブやアビリティが増えるに従い拡張された．
現状は黒魔なのでそれに合ったマクロを組む．FFXIの世界は8属性で成り立ち，特に黒魔がメインで使う6つの属性魔法＝精霊魔法は相克の関係にあるので，マクロ上にはその関係が分かるように順番を意識して魔法を列挙した．さすがにすぐには覚えられんｗ レベルが上がればマクロ枠が足りなくなるため，それまでには覚えて取捨選択ができるようにしたい．できるといいな．
色々と忘れているので試行錯誤だが，どのようなマクロが使用できるかは 公式のマニュアル やググることで把握できる．ざっと眺めてみると合成もマクロ化できるようになったらしく，隔世を感じる．
レベル20になったのでエミネンス ポイントで装備を調達する．低レベルにも関わらず随分と洒落た装備だ．往時は低レベル帯に派手な装備は無かったが，例外的に赤魔のジョブ専用装備がこんな感じではなかったか．黒魔っぽくはないが個人的には気に入った．
やり忘れたことを進めたいのだが，とりあえずランクも上がったのでミッションを受けておく．水の区にある目の院の魔法図書館で冒険者を求めているらしい．
院長に会うと，20年前の大戦で行方不明になった門外不出の書「禁書」を「泥棒ミスラ」が持っているかを確認して，なんなら取り返して欲しいとのこと．前回のミッションでアジド・マルジドが「禁じられた魔法」を求めていることが分かったが，「禁書」とはそれに関係するのではなかろうか．
さっそく泥棒ミスラの元にやってくるが，「シャクラミの地下迷宮」で「瑠璃サンゴ」を取って来いと言われる．禁書の重要性に比べて随分と軽いお使いクエなので，いいように使われる予感しかしない．
シャクラミはタロンギ大渓谷にあり，タロンギ大渓谷は東サルタバルタの北東にある．やり忘れたことも同じ方向にあるので，丁度良いからまずはテケテケと徒歩でタロンギへ向かう．
道中，アーデルハイトの次にもらった「ヨアヒム」のフェイスを呼び出してみた．誰だよ．いかにも殴り合いが強うそうな碧眼の髭オヤジなのに，いざ戦闘を始めたら歌い始めたのでそのギャップで笑ってしまったｗ あと何かを遠隔で投げてるのもイイ．ネタキャラか？ ストーリーが気になるキャラ第一候補だが，今のところフェイスは最大3人までしか呼び出せないので，吟遊詩人を呼び出す余裕がなく使いどころが難しい．
タロンギ渓谷のマップ．入り口は書かれていないが地図の右上にシャクラミがあるのでまずはそこへ向かう．手前の山脈を真っ直ぐショートカットしたいけど，道が入り組んでいていつも迷うんだよな・・・
途中良く分からない構造物（？）があった．昔は無かったので拡張シナリオ関連で追加されたものだろう．まだレベルが足りないらしく全く反応してくれない．公式のコンテンツガイドを見ると拡張シナリオ関連はレベル75以降っぽいので，まだずいぶんと先になりそうだ．
タロンギには初の大型モンスターとなるキリンが生息している．エサが少ないのにこっこまでデカくなるのか．周囲のマンドラを食べている可能性がある．こわ．
キリンは見た目通りでノッソリとした動きだが一撃が重く，攻撃力アップや自己回復も行うため戦闘が長期化すると厄介な相手だ．正面にサイレス（沈黙）相当の範囲技を繰り出す場合もあるため，ヒーラーが回復魔法が唱えられず危機的な状況になる可能性がある．いやらしい．
キリンのようにやっかいな技を使い始めるため，レベル10台のPT時代になると後衛は距離を置いて敵の横や後ろに位置取ることを覚え始める．はずだがクピピの位置がやばい．ちょｗ フェイスも沈黙すると思うのだがAIもそこまでは考えてくれないのだろうか．少し厄介な問題だ．
タロンギには謎の巨大構造物も鎮座している．その巨大さもさることながら，コンクリートにも見える白い構造材は Vana'deal の他であまり目にすることが無く，存在そのものが異彩を放っている．そのうちクエストでやってくるだろう．
シャクラミの地下迷宮に辿り着く．最初に書いた通りミッションを進める前にやりたいことがあるのだが，タロンギに来たついでに寄ってみる．往時も何度か来た覚えはあるがマップは全く覚えていない．ギデアス同様に少し入り組んでいて迷いそうな予感がするため，味見程度に最初の広間まで覗いてみることにした．
蝙蝠やミミズなどが生息する天然の地下迷宮．何かの化石が横たわっているが，このような巨大なモンスターもどこかに生息しているのだろうか．人工的な明かりがなく全体的に陰鬱とした印象を受ける．暗くて遠くがよく見通せず，壁や細い通路で見通しの悪い人工的なダンジョンとは違った趣がある．松明みたいなものがあると演出的に面白いなと当時も思ったが，PS2ではHW的に無理だったのだろうとも思う．
地面に潜って移動を繰り返すミミズは戦闘になると移動することがない．アクティブな敵が寄ってきたらモタモタせずに逃げるのが吉だが，このあと背後にいるゴブリンがこちらに向かってきて，かつ，別のミミズも沸いてリンク⇒3連戦ほどして死にかける．ちょっとした慢心が死を招くので，こういう時は臆病なくらいで丁度いいのよね．
シャクラミの入り口は適正レベルっぽく経験値稼ぎに使えそうだったが，奥に向かうと深みにはまりそうだったので地上へ退散することにした．なお，入り口には教練本が置かれておりワープが可能になった．楽に来られるようになったのは嬉しい誤算だ．
この時点で本来の目的を忘れている事に気が付く．
