Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

サンドリアミッション9-2「光の継承者」その2

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「聖剣」に振り回された人々にも,ようやく安息がもたらされるのだった.

 

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サンドリアの命運をかけた戦争”を前に,

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騎士団長たちの意気込みも,これまでとは比べ物にならないようだった.オークたちとの決戦を前に,これまであったいくつもの戦いが思い起こされるのだろう.

ラーアルが取る騎士のポーズ?に,少し気持ちが昂った.

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ホームポイントワープが無い前世では,サンドリアからボスディン氷河を渡りフェ・インに至るまでの道のりは,それだけでも一つの冒険行になっただろう.

サンドリアからは近いとは言え極寒の地.少なくない騎士たちが,その道程で命を落としたかも知れない.

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フェ・インに辿り着くと,既に騎士団は布陣しており,オークたちの動向を探っていた.

敵の本陣はク・ビアの闘技場に在り!

斥候からの報告が,周囲に一層の緊張をもたらす.

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籠城?の構えを見せるオークに,下手な小細工は不要と見たトリオン王子は,闘技場こそが主戦場になると看破していた.

王子が立案した作戦はシンプルだった.

騎士団の部隊は闘技場を包囲し,トリオン王子の部隊が闘技場に攻め込む.

当然,敵はそうなることを想定しての構えであり,闘技場へ向かうことは相手の罠に飛び込むようなもの,相当危険な作戦のように思えた.

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ラ「トリオン様自ら? それはあまりに危険! 承服しかねます!」

王子直属の王国騎士団,その騎士団長は当然の抗議を行う.だが,トリオン王子は覚悟していた.

兄王子「それが命を預かった者の義務というものだろう.・・・それに私が倒れてもピエージェがいる」

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普段は王国騎士団と対立しがちな神殿騎士団長のクリルラも,トリオン王子の覚悟を前に,不器用ながらもその生還を祈らずに居られない.

ク「命をおとされぬよう・・・.あなたとの勝負はまだついていないのですから」

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補給線,つまり,前線から最も遠い任務を任されたピエージェ王子は,兄の計らいに言葉もない.

弟「兄上・・・」

兄「何もいうな,ピエージェ.お前は補給線を確保してくれればよい.サンドリアは任せたぞ」

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弟「私にはこれくらいしかできぬが・・・」

兄の決意も,その配慮も,その信頼も,今はただ黙って受け取るしかない.弟ができることは,ただ,兄が勝利し光の後継者として戻ることを願うだけなのだった.

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弟「兄上,我々はあなたを待っている.必ずや・・・!」

兄「ウム,お前も油断をするなよ」

弟の心遣いを黙って受け止め,兄は静かに戦場へと歩み出す.

それはあまりに素っ気ない,あまりにもトリオン王子らしい,兄弟の別れ方なのだった.

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ラスボス戦.

ウィンダスミッションを思い出すに,第2形態?か第3形態?までは覚悟が必要だろう.

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闘技場では激しい攻撃に晒されるかと思ったが,

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奥にはオーク将軍(Warlord)が一人待ち構えていた.

将軍「冒険者だけで騎士団は見えぬ,か.なめられたものだな」

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その言葉とともに,闘技場に隠れていたオーク兵たちが一斉に姿を現す!

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将軍「ここはワシが出るまでもなかろう.お前たちが思う存分やるがいい」

自陣へ誘い込んでの包囲戦.入り口の狭い闘技場であれば,敵を各個撃破できる上策だ.だが,将軍は冒険者を見誤っていた.

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ラスボス戦その1.ラスボスじゃないけど.Lv73か.

闘技場には大量のオークが布陣していた.ランク 5 ミッションでここに来た時は大量のガイコツに囲まれたけど,ここってそう言う趣向のバトルフィールドなのだろうか.

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取り合えず,中心にいるオークが一番強そう?だから,まず盾(トリオン王子)に拾って貰おうと挑発する.

(が,実は真ん中のオークではなく,その後ろに居た弓オーク?を挑発してたw 後で気が付いた)

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ですよねーとしか言いようがないんですけど(笑) 誰がどこに居るのかさっぱり分からない.

スリプガで雑魚オークを寝かせそうだけど,残念ながら非力なからくり士(本体)には何もできない.ジョブ固有の?回避率の高さから,雑魚の攻撃を避けまくっているのが幸いか.

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ログにケアルガが流れたが,詠唱してるオークが見つけられない(笑)

仕方が無いので,目の前の敵を地道に倒していくしかない.判別が付きやすい,かつ,視界を遮って邪魔な(笑)オーク戦車から倒していく.

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右へ左へターゲットを変えつつドタバタしていたら,いつの間にか敵の数も減り,

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最後の 1 匹を倒しきる.

うーん,残 MP 的に第 2 形態を倒せるのだろうか・・・.少し心配になる.

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冒険者と思って甘く見ておれば!」と負け惜しみを言いつつ将軍が出てくる.

彼?はようやく「話題の冒険者」の存在に気が付いたらしい.

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「今度はお前が土へと還るがいい・・・!」と凄みを利かせる将軍だったが,新たな人物の登場に警戒する.

将軍「ヌッ,他にもいたかっ!?」

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白銀を鎧い,満を持して現れたのは,

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サンドリア継承者の一人,

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兄「我こそはサンドリア第 1 王子,トリオン.怒れる獅子たちの咆哮に震えあがるがいい!」

(画面が暗くてちょっと残念・・・)

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ラスボス戦その 2.

ウィンダスのラストミッションで参加したアジド・マルジドと同じく,この場にトリオン王子が参戦したのだった.フェイスと見分けが付かない,と言うか,ホントどっちなの??

ウィンダスでそうであったように,トリオン王子が倒れればおそらくミッション失敗になるだろう.彼の動向には気を付けなければならない.けど,ホントどっちなの??

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将軍が魔法詠唱した事に反応してしまい,周囲の取り巻きを確認せずに戦闘を開始してしまった.

スクショを見直していて気が付いたが,この段階でオークの 1 匹がエアロガ III を唱えていて,

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それに気が付かず,先制の大ダメージを受けてしまう.しまった・・・

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慌てて黒魔らしいオークにタゲを移す.

ログにあるように,ガ III を連打してくる凶悪なオークらしく,パーティの HP が軒並み削られて少し焦る.MP が少ないのにっ!!

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黒魔オークを倒した段階でこの状態.

クピピ殿もトリオン殿も MP が枯渇しており,これ以上のパーティの回復が望めない.

しかも 2 体目は暗黒オーク!

ブラッドウェポンで HP を削られながら回復までされてしまう.

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ヤバイ削り負ける・・・と思ったその時,ロボのストンスキン!

うまい,ダメージを肩代わりしてくれる=ブラッドウェポンで相手が回復しない!!

(偶然だろうけど,)ロボ,スゴイよロボ!!

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途中でトリオン王子がタゲを拾ってくれたが,予想以上に低ダメージで暗黒撃破.

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後は将軍との一騎打ち(?)

見たまんまのナイトらしく,こちらを一撃死させる恐ろしさは無いものの,

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プロテスなどの延命策を取られて焦らされる.

高防御力のままケアル連打をされたらマズイな・・・と思っていたが,

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最後はシャントットが放った WS に倒れる.

さすがオーク将軍の精鋭部隊,なかなか良い戦いでござった・・・.

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敗軍の将となったオークは,勝利した王子に懇願する.

将軍「ワシらはその剣が憎い」「どうか,それを封じてくれ.そうすればお前たちへの憎しみ,捨てきることができるのかもしれん」

 

「聖剣」により「楽園の扉」が開くと聞いた時,この剣は「タブナジアの魔石」のように「闇」を凝集したような遺物なのかと考えた.だが,オークの言葉を聞いて,「聖剣」は魔石とは逆に「光」を凝集した遺物なのではないか・・・と,ふと思った.

獣人の出自は良く分からない.人間と対立するために生まれた種族.ただし,男神の子ではない.男神の「闇」をその身に宿す「人間」と対立するのならば,獣人はもしかして「光」側なのではなかろうか.そして,「世界の終わりに来る者」が「闇」の器であったように,「聖剣」が「器」としてどこまでも光を吸い尽くす遺物なのだとしたら・・・.

人間が闇の器を恐れたように,彼らが光の器を恐れ,憎しんでもおかしくはない.

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将軍「お前たちとワシら,いつの日か・・・」

王子「彼らの憎しみは,この世に生まれてしまったことへの憎しみなのかもしれんな・・・」

光として生まれた獣人の苦しみ,闇への憧憬.光と闇の循環に彼らも組み込まれるのならば,彼らも人間と同じ悩みを持っているのかも知れない.「人間って面白れぇな」と言ってくれる存在が,彼らにもあれば良かったのだが・・・.

横たわり物言わぬ屍となった将軍の姿に,叶わなかった夢をしばし重ねた.彼らもまた,聖剣に翻弄された人々に他ならなかった.

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騎士団員が遅れて駆け付けた.

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すべてが終わったことを,王子は配下の者に知らせる.

王子「ウム,心配かけたな.だが,冒険者との共同戦線によりオークどもを一掃し,剣も再び取り戻すことができた・・・」

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やってきたピエージェ王子に,トリオン王子は礼を述べる.

兄「お前がかけてくれた魔法が,我が命を守ってくれたのかもしれぬな」

弟「フッ,兄上らしくない言葉だ」

別れの言葉を短く交わした二人だったが,再会の喜びもまた,言葉少なげだった.

彼らはこれまでも,これからも,この距離感なのだろう.

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王子「さぁ,我が,いや我らがサンドリアへ帰ろうではないか!」

ようやく勝利を実感できたのか,トリオン王子は胸を張り,颯爽として闘技場を後にする.

王子「冒険者よ,ドラギーユ城で再び会おう!」

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それは,文字通りの凱旋だった.

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だが・・・心なしか,騎士団員が少ない.

切り込み隊に居た冒険者からは伺い知れなかったが,もしかしたら,予想以上に騎士団の被害は大きかったのかも知れない.長年渡り合ったオークとの決戦であったのだから,それは十分あり得ることだった.

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勝利を収めた王子たちを,王と王女が迎える.

この時を,彼らはどれほど待っていたのだろう.

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謁見の間へ向かうと,

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王「なんと礼をすればこの感謝の気持ちを伝えられるじゃろう・・・」

と最大限の賛辞を戴いた.これは王の処世術ではない,彼の本心からの言葉なのだと,今ならわかる.だから,冒険者にとってはこの言葉だけで既に十分なのだった.

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ロシュフォーニュを心配する王の前に,王女に付き添われた本人が現れた.

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一時は昏睡状態だった彼だが,王女の看病により快復したらしい.

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身体を労わる王を前にして,「なんとお詫び申し上げれば・・・」と首を垂れるロシュフォーニュ.

だが,王は,ロシュフォーニュが生きている事を知っていればもっと犠牲が少なくて済んだであろうと,逆に「許してくれ」と詫びる.

トリオン王子がそう言ったように,成人の儀に現れたロシュフォーニュの言葉を信じていれば,ここまで話がこじれる事もなかっただろう.王は一連の混乱の責任を痛感しているのだった.

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王妃の面影を残したロシュフォーニュとは語りたい事も多々あろう.

だが,王はまず,聖剣について彼に問う.

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ロシュフォーニュに拠れば,あの剣は,ランペール王がタブナジア侯爵家へ厳重な保管を命じたものであったようだ.そのことはタブナジア侯爵家の成人の儀にて伝えられ,もちろんローテ王妃もその事を知らされていた.

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ただ,彼らも「その剣が何であるのかまでは知らされてなかった」らしい.

決して抜くことはならない,そうとだけ伝えられていた.

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ロ「だけど,あの大戦の際に・・・」

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あの時,侯爵家の人々は,陥落したタブナジアを離れてサンドリアへ向かっていた.

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だが,幼いロシュフォーニュは,故郷が焼かれる様に耐えられず,聖剣を手にタブナジアへ戻ろうとしてしまう.

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そして,運悪くオークの小隊に見つかった彼は,やむなく手にした聖剣を抜いてしまい・・・

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気が付くと,見知らぬ海岸に居た.

そこはタブナジアのかつての領地であり,謎の爆発によりそのほとんどは海の底に沈んでいたのだった・・・.

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タブナジアに引き返してからの記憶を失っていた彼は,ふとした拍子に記憶が蘇り,すべての真相を知ることになる.

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ロ「あの剣を抜いたために,タブナジアが消滅したのだと.自分の一族だけでなく,罪なき民までこの手で殺めてしまったのだと!」

その時から,地獄のような彼の贖罪の日々が始まる.

ロ「自分はそれ以来,自らの幼き過ちを悔い,なんとしてでもあの剣を探し出し,誰の手にも触れられぬよう封印するまでは地獄すら行くことはできぬ,と誓ったのです」

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弟王子「それにしてもなぜあなたは無事だったのです?」

当然のような疑問をピエージェ王子は口にするが,

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彼を救ったのは,ローテ王妃なのだった.

ロ「逃避行の最中,道端に咲く美しい夢幻花を見て,ふとローテ姉上が草花をお好きだったことを想い出し,摘んで懐に入れた・・・.あれが偶然,私を助けてくれたのかもしれない」

夢幻花は,剣に対して特別な力を持っていた.

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王は,ランペール王が聖剣を手にサンドリアを平定した伝説を思い出す.なぜそのような恐ろしい剣をなぜランペール王は手にしたのか.

一つだけ確かなのは,「あれを我々が手にすること自体がそもそもの間違いなのです」とロシュフォーニュは言う.

そして,我々が成すべきことは剣を封印することだとも.

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封印にはランペール王の力を借りる事に成る.ロシュフォーニュのその言葉を受けて,王は冒険者に依頼をする.

王「わしらもすぐに向かうゆえ,先遣隊として赴き,周辺の警護を頼みたい」

 

こうして,再度,王墓へ向かう事になった.

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長旅を終えた騎士団長へ挨拶に向かった.

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その数は分からないが,やはり戦闘による被害は大きかったらしい.

「大聖堂にてその魂たちに祈りをささげてやってくれ」と言う言葉が胸に響く.

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先頭を切ってフェ・インの闘技場に飛び込んだことは,相当に評価されているようだった.

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トリオン王子本人からは「ク・ビアの闘技場では命を救われたな,礼を言う」と真顔で言われた.珍しい.

どちらが影武者か分からない状態で戦っていたけれど,それは黙っておいた(笑)

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イベントが起こると,毎回ローテ王妃を訪ねていた.

夢幻花によるアドバイスを貰えるのではないかと思ったからだったが,今思えば,ロシュフォーニュの見た王妃の幻影は,彼が作り出したものに違いない.彼の話に拠れば,剣の危険性を知りつつも,「あの悲劇」もその原因も,彼女が知る由は無い.

あの時に彼がここへ来た理由は良く分からなかったが,剣を抜いたと言うその罪の意識が,ローテ王妃の姿をして彼を責めていたのかも知れない.

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「まだオークが居るかも」と王に脅されたので,もしやボス再戦か?と少し緊張したが,

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王一行は普通に到着した(笑)

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王が墓前に立つと,

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そうなることが当然かのように,竜王ランペールが姿を現す.

現王「偉大なる王よ,この剣を受け取り,その力を封印せんことを願います・・・」

竜王「うむ・・・」

彼は,剣の封印が必要なことも理解しているようだった.

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竜王は,剣の正体について語りだす.

その剣は,世に満ちる気力を吸収し,それを力に変える特殊な能力を持つこと.剣無くしてサンドリア平定は成らなかっただろうこと.

竜王「・・・わしが生きていた頃は,確かに聖剣であったのだ」

だが,いずれこの剣が災厄を招くだろうことを悟った竜王は,剣を代々守り継ぐようタブナジア家に保管を命じたのだった.

(やはり,剣は「光」(とは限らないが)を吸う器なのかもしれない.竜王の時代は力が弱く聖剣として役立ったが,力を溜め続けることで兵器にまで成長してしまったのではないか・・・)

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竜王「おそらくこの剣は,我々人間,そして獣人の起源に関わる謎をも秘めた遺物のひとつと考えられる.その謎はわしには分からぬが,いずれ紐解かれる日が来るかもしれん」

果たして謎は紐解かれるのだろうか.

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竜王サンドリアを救ったはずの剣が後世の人々に混乱を招いたとあっては心が痛む」

そう言うと,偉大なる王は「これからはわしがこの場所で剣を守り続けよう」と聖剣を手にし,

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居合わせた王家の面々に言葉を遺す.

竜王「力を合わせ,我らが国に灯る儚き,しかしそれがゆえに美しき光を絶やさないでくれ.・・・わしが言い残すのはこれだけだ」

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ドラギーユの血を受け継ぐ者たちに.

光の継承者たちに.

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こうして,聖剣を巡る長い旅は終わりを告げるのだった.