Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

閑話休題6

おーわったーあーぁーーー。

 

Xenoblade3

その後順調にプレイ時間が伸びまして、メインストーリクリア時点で130時間。いつも通りクリア後は1週間くらい使い物にならないので(笑)、やり残しやらクリア後の追加クエスト等をマッタリやり続けて、現在は丁度150時間。

だいたいやりたい事は終わった感じで、クラス(ジョブ)のランク上げでチマチマ経験値を稼いだり、ユニークモンスター討伐で行脚したり、ジェムクラフト用のアイテム収集をしたり、してます。アイテム集めキツイ。

(それ以外のすべてが終わったのか分からないけど、)最強モンスター討伐みたいなクエストだけが残っていて、現在Lv85、今のところ見つけた敵の最大レベルがLv105、いつになったら倒せるのやらと言う感じなので、そろそろ FF11 に復帰しようかなと思い始めています(笑)

 

感想。

前回書いた感想とあまり変わっていなくて、一言で言うとメインストーリーは「一直線ストーリー」だったなぁ、と。

ゼノブレ1や2は 起承転転転転転結 みたいなジェットコースター?ストーリーだったのでその流れを期待していたんだけど、今回はテーマも明確でむっちゃシンプルなストーリー展開だったなと思っています。もちろん謎っぽいものが散りばめられていて「どうなるんだろう?」的な転換点は何度かあったけれど、最終的には古き良きRPGっぽい王道展開が待っていました。ただ、期待値を上げていたために、少し肩透かしを食った気がしたのも事実です。

その代わり、これも前回で書いたとおりにヒーロークエストとその周辺に散りばめられたサブクエストが多種多様に世界観を深めていて、その力の入れ具合を見るにメインストーリーだけで評価するのは勿体ない作品だと言うのが正直なところ。むっちゃ楽しんだし。もちもち芋食べたい。総合評価的には、アイオニオンに息づく人々一人ひとりに愛着が持てる実にゼノブレシリーズっぽい作品だったなと、クリア後20時間経った今では思います。振り返ると、ゼノブレシリーズって主人公たちと同じくらい世界に生きる人々が魅力的なんだよねー。キズナグラム大好き。

三作の評価的には 1>2=3 かなぁ。1はクリア後のタイトル画面が大好きで、あれを超えるのは他の作品でもなかなか難しい。1は言うまでもなく、2も3も形は違えど未来のある終わり方で、どれもその後が脳裏に浮かぶ(妄想が捗る)点で甲乙つけがたい感じ。JPRGとしては大作かつ名作で、いずれも迷うことなくお勧めできる作品です。まあ150時間プレイは少し気が引けるけど(笑) メインだけだとどれくらいなんだろう。でもメインだけだと・・・ねぇ?

 

以下、ネタバレ含むあれやこれや。

前回は5章が終わって6章の冒頭辺りだったんだけど、この段階でだいたい物語のこれまでは見えてきたので、これからどう落ち着くのかなぁと考えていました。エンディングを知った後で思い出しつつ書くので記憶が前後している可能性もあるのだけど、あの段階で私はエヌ=ノア=ゼット説で物語を推察していたのでした。

延々と繰り返される生と死の中でエムと共に生きられなかった後悔に苛まれ、その輪廻から逃れる術=メビウスを選んだエヌ。エヌと同じ出自(クローン)でありながらエヌとは異なる今を生きてきたノアは仲間の存在によりエヌを退け、女王ニアを覚醒させることでアイオニオンの真実を知る。ケヴェス・アグヌスの2つの世界の融合に備えて作り出された巨大な箱舟「オリジン」をメビウスに奪われたことによって、この世界が生まれた事を。

と言うような展開だったんだけど、まだゼットの正体が明かされていない状況だったので、ふと、「ん?? エヌとノアの更にオリジナルがゼットなんじゃね?」と思ったわけです。だってほら、アルファベットの N を横にすると Z じゃん(天才)

だから第7章、オリジンの最奥でのゼット戦では「ははーん、これでゼットを倒すとシン・エヌが現れて本当の戦いが始まるに違いない、だって Z を倒せば N になるもん(天才)。と言うか10章までまだ3章残っているし」と思って意気揚々とゼットを倒し、そのまま怒涛の如く始まるエンディングに唖然としたのでした(笑) いや、ほんと、7章で終わると思ってなくて。そうだろ? タイオン。

シン・エヌの初代クローンであったゼットは自らのエムとの生を後悔していて、エヌ(結局自分と同じメビウスを選んだ)やノアやその他大勢のゼットクローンを用い、アイオニオンの世界で繰り返し自らの生を試行して後悔をせぬ生き方(あの時こうしていれば・・・)を捜していたんだけど、そもそもその行為自体が後悔であり何も生まないことにノアのお陰で気がついて、アイオニオンと言う世界の在り方に疑問を持つ同志となり、ケヴェス・アグヌスの融合を巻き起こした真の敵アルファ・オメガを倒す物語になる・・・。

そう思っていた時期が私にもありました(笑)  上の方で「少し肩透かしを食った気がしたのも事実」とか書きましたが、勝手に妄想して勝手に肩透かしを食った感なので、制作側にまったく罪はございません事、ここでお詫び申し上げます。

ゼットの存在自体はなるほどなーと言う感じ。二つの世界の融合が何を引き起こすのか分からない故の未来への恐怖。ならば今を永遠に繰り返す事を選ぶと言う選択は人の心の動きとして非常に分かりやすいし、その心理の総意としてのゼットと言う存在と行動原理は、単純ではあるけれど明確だと思いました。世界を闇に染めるとか無に帰すみたいな展開は良くあるけど、世界を変えたくないラスボスって珍しいかも。

でも、だからこそゼットの敗北は必然で、ノアたちが負ける要素は微塵も無い点で実に王道だなと、ゼットがちょっと可哀そうに思えてしまった(初回ラスボス戦はヒーラー2人が事故死して全滅したけど 笑)。メビウス=未知への恐怖はノアたちの心の中にもあるのだけれど、たかが感情の一側面でしかないわけで、人々の恐怖心の総意がゼットだとしても、ノアたちが世界を行脚してコロニーの問題を解決しアイオニオンの人々が未来への希望を持った時点で、ゼットと言う存在は消えゆくもの。ラストにヒーローたちが駆けつけてゼット戦に合流するのは、つまりそう言う事なんだよね。

テーマも非常に分かり易かったかなと思っています。的外れかも知れないけど。

5章でノアたちが知る人間の本来の姿、男女が子を成す姿はそのまま未来への希望を現していて、二つの世界の融合を暗示している。ノアもミオも物語終盤では自分たちのかつて、愛し合い子を成す幸せを知っていて、だからこそ、メビウスを倒したあとの世界、止まった時が動きだし二つの世界が融合したその先を信じられる。

エヌの苦悩を見たときはエヌとシンが被って見えて、人の思いを繋ぐことがまたテーマになるのかなと思ったりもしたけれど、今回はもっとプリミティブなテーマ、人が生まれ生きることそのものへの賛歌がテーマなのかな、と、そう思いました。そして、シャナイアのような暗い面、子として生まれても必ずしも幸せとは限らない面もキチンと正面から受け止めている点も好印象でした。

エンディングでは、時を止めていた元凶を倒すことでアイオニオンの融合が解け、ケヴェス・アグヌスが二つの世界に巻き戻り、(もう遠い記憶になりつつある 笑)オープニングムービーで止まったはずの時が動き出すことになりますが、人々が恐れていた未来は訪れることなく二つの世界は自然に融合したように見えます。

このエンディングを見たとき、アイオニオンが消えてしまった事に少なからずショックを覚えたのは正直なところです。クリア後にやり残しクエストをやっても「どうせみんな消えちゃうし・・・」と思ったりもして・・・。でも、いやいやそうじゃない、最後の笛の音が示すように、あの日々は微かに記憶に留まる形で幕を下ろしたのだから、アイオニオンでの何もかもは決して無駄にはなっていないはず、なんだよね。

ゴンドウが言っていたように、そもそもノアたちの新しい世界に生まれる事に希望をもって居たに違いないし、それ以前に、アイオニオンが消えてしまう事に抵抗を覚えること自体がメビウスの罠なのだから。

「黄金の国イーラ」の物語は、シンの残念であり未練そのものだったと思うのだけれど、本編でシンを救ったレックスの言葉「俺以外の誰かが思いや記憶を受け継いでくれる(意訳)」を、「黄金の国イーラ」を我々がプレイすることで昇華するって言う流れが大好きで、今回も、例え150時間プレイした結果が消えるとしても後悔せずに未来=融合後の世界を掴むこと=クリアがメビウスとの決別である、と言う流れが上手いなあと思いました。その意味で、私がメビウスにならないよう、そろそろアイオニオンの世界からヴァナ・ディールの世界に戻ってもいいかなって(笑)

 

色々書きたい事がまだまだあるけど、長いので割愛。

あーでも、これだけは言いたい。エンディングでのノアとミオのキスシーン。え? ま? ? 早い! 早いよ!! ダメぜったい!!!って思ったのは私だけでしょうか(笑) だって、ほんの少し(60時間くらい?)前に、お互い笛を交換してモジモジしてた二人だよ?? だいたい手を握ったシーンすらあったっけ? あの一瞬、頭のなかで「そんなこと許さんからな」と怒る父(誰?)と「あらあらまあまあ」と赤飯を炊く母(誰?)の姿が思い浮かんださ・・・。よくよく考えたら前世?で子供を生んでるのだから知識を持っていておかしくないんだけど、お陰でエンディングの一部が記憶から飛んでると言う(笑) 気が付いたらみんな走ってた。エムの死よりもショッキングだったかも。

あ、あと、ラスボス戦ムービー中にケヴェスキャッスルロボ(仮)がパンチを繰り出すところで「いやいやそこはニーでしょ!ニー!!」と突っ込みたくなったんだけど、ラスボス戦でメリアがスターライト・ニーを出してくれたのでニッコリしました(小並感)。

 

ちな、有料DLCの最後にイーラ的な立ち位置の新作追加ストーリーがあるのだけれど、ムッチャ楽しみ。1年後だけど。

プレイ中に気になった謎として思い浮かぶのは、なぜノアとエヌが同時に存在できたのか、同様に終の剣が二振りあるのはなぜか、エヌとエムの子供はどうなったのか、の3点くらいなんだけど、妄想力を発揮すると全てを繋ぐことができなくもないので(笑)、この辺りが解決する過去のエヌ・エムの物語的な話はあってもいいかなーと思ったり。

そう言えば、ゼットはエヌの息子説を立てたこともありました(笑) 惹かれ合う二つの世界を引き離すための、斥力としての憎悪。ケヴェス・アグヌスの終わり無い戦いの裏で糸を引くのが、独り世界に残されたエヌとエムの息子・・・的な悲しい物語とか。

DLCであり得そうなのは無難に六英雄(だっけ?)の過去物語とか? それ以外にも、七人のノポンが絡む終の剣誕生秘話的なヤツ。もちろんラスボスは悪徳商人バーン。登場人物全員がノポンだも。・・・いずれもアイオニオンの話になるから無いかなぁ。

テーマ的には、融合後の世界での子供ノアたちの冒険譚的なのもアリ。レックスたちの子供とパーティーを組めたりすると楽しそう。メリアだけ子供が居なさそうだから、そのあたりを絡めて三作の大団円的な話とか良いんだけどなー。超真面目なメリアの事だから、子供の事を隠している可能性もあるけど(妄想力全開)。でも、自分の過去を思えばそれは無いか・・・。メリアには幸せになって欲しい(真顔)

新作追加ストーリーじゃなくて、本編のヒーロークエストとかをムチャクチャ増やすとかでもいいんだけどねー(メビウスの罠)。