Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

閑話休題5

おーわーらーなーいーーー。

 

当初の予告どおり?にゼノブレ 3 をプレイしていますが、これが全然終わる気配が無い。現在、6 章に入ったところで80時間。何章まであるのか知らないけど、全 10 章として 150 時間ペース。あと 1 か月くらいプレイすることになりそう? うはー。そろそろ FF11 のストーリー忘れそうなんだけど(白目)

 

以下、ネタバレと言うか感想風妄想。未プレイ・プレイ中の方は気を付けて。

 

プレイする前はゼノブレ 1, 2 とどんな関係があるのかなぁ、とか、シュルク達が出てきたりしないかなぁ、とか、そんな事を思ったりしたけれど、今のところその気配は全くなし。1, 2 を匂わす懐かしい景色や名称がチラチラと出てくるのみで、物語上のガッツリとした接点は無い。一番近そうなのは女王くらいなんだけど、そう言えば二人とも長寿種族?だから、もはやシュルクやレックスには会えない気もする。それはそれでありだけど。1,000年の時を経ても変わらない主人公への想いを秘めたヒロインたちとか。胸熱。

プレイ開始以降、主人公のノアがあまりに優等生過ぎて 60 時間ほど感情移入できずにいたんだけど(笑)、5 章後半の展開は良かった。ただ、メインの物語全体としては起伏に乏しい印象が強い。ゼノブレ 2 は各章の終わり方が結構凝っていて、かつ、印象的で、好い意味で連続ドラマやアニメっぽい演出が物語を盛り上げていたんだけど、ゼノブレ 3 はそのあたりの演出が淡々としていて少し拍子抜けしてしまった。2 はちょっとクドい説はあるけど(個人の感想です)

ノアたちが試験管ベイビー(死語?)で、かつ、命の火時計に洗脳されていた影響で、戦闘以外の知識や感情に乏しいことが原因にあり、おそらくそれを踏まえた上での演出なのかも知れないけど、今のところ盛り上がるべきシーンの多くで主人公たちの感情の上滑り感が強い。(若干解消されたけど)過去の仲間の死がトラウマになっているはずなのに「おくりびと」として表面的にしか人の死に感情移入できていない違和感とか、これまで幾度となく人の死を見送ってきたはずなのに自分を含む仲間たちの死には妙に楽観している事への違和感とか。そう言えば、ミオ以外が涙を流している描写を(あの 5 章後半ですら!)まだ見ていない気もしていて、なんだろう、それなりに重いであろう個別のエピソード同士が私のなかで上手く嚙み合わず、いまいちキャラが掴みづらくて感情移入がしづらい。世界観、死生観の違いもあるのかなぁと思うけれども。

とは言え、物語の流れのなかで徐々に感情を取り戻している感はあるのでこれから盛り上がるのかも知れないし、だとしたらイントロが長すぎるんじゃね?(笑) と思うんだけど、一方で敵対関係にあるはずのノアたちミオたちが一瞬で和解する点も凄く気になっていて、「生きるために戦う」ことへ飽いている諦観とか、死がありふれたこの世界から抜け出したいと欲する生への執着みたいなものの描写を最初にもっと厚くしてもいいんじゃないかな、なんて思ったりもする。そうしないと、あまりにノアたちが呑気過ぎると言うか、むしろそうなるように仕向けられているかも?操られているかも?と裏を勘繰るくらいに、ノアたちの気持ちの変遷に追いつけない。まあそれこそ本編前の序章に過ぎないのだから、そんな描写をしていたら200時間コースまっしぐらなんだけど(笑)、プレイをしていて「ああここは割り切る必要があるのかな」と思わせてしまう流れが少し気になった次第。このままだと、今のところ一番描写の多い「淡い恋を胸に秘めたツン真面目」ことタイオンが一番人気になるんじゃないかなぁ。好いんだけど。あ、ちな、私はユーニ派です。コンテナ(宝箱)を足蹴りで開く彼女に一目惚れしました(白目)

なんてことを思いながらも 80 時間プレイしているのは、脇道のクエストが面白いからなんだよねー。とある事件がきっかけでノアたちは大地に突き立つ(ゼノブレ 1 の、あの)大剣を目指すんだけど、道中にはRRG の村よろしく戦略拠点「コロニー」がいくつもあって、当然そこでは様々なクエストが発生し、困った人を助けたり、悪を成敗したり、謎を追ったり、ご飯を食べたり、することになる。ちな、戦いにかまけて娯楽に乏しいこの世界において、キャラクタたちが食事に対してムッチャ前のめりなのが少し面白ろ悲しい。食堂の側を通ると駆け出したりするし。すぐ何か食べたがるし。

物語上いくつかのコロニーは訪れることが必須なんだけど、倍程度?のコロニーは寄り道が任意で、そこにかまけているとみるみると時間が解けていく。それぞれのコロニーでは、コロニー内勢力の対立に頭を抱えていたり、老兵が死に絶え若者のみになっていたり、規則を重んじるが故に自縄自縛だったり、安らかに死を受け入れていたり、戦闘バカが集ったり、と、多種多様なシチュエーションが用意されている。そしてそこでは、魅力的かつ個性的なキャラクタたちが、各々に悩み、苦しみ、笑い、手を取り、物語を紡いでいる。さながらグランド・ホテル形式の展覧会のような様相を呈していて、私のような物語好きはコロニーにどっぷりと浸からずには居られない。群像劇大好物です。

ちなみに、各コロニーにはその物語を牽引する主人公格「ヒーロー」と呼ばれる人たちが居て、彼ら彼女らの物語を紐解くことで、それらヒーローのジョブを主人公たちが使用できるようになっている(一部例外あり)。このヒーローたちもそれぞれ個性的でいい。真摯な正論を憚らないゼオンは、やり取りがいちいちカッコよくてニマニマしてしまった。ああ言うセリフ回しを日常で使いたい(使えない)。

ゼノブレ 2 での個人的な不満点の一つに、ブレイドが多種多様過ぎてブレイドエストの世界観がごちゃごちゃになっている点があったんだけど(ので、レアブレイド集めもクエストコンプも諦めてしまった状態)、コロニーでのクエストはこの世界の幅を広げ奥行きを深める事に成功しているように思える。コロニーで生きる人々の悩みを解決していくことで、プレイヤは一歩ずつこの世界を理解し、この世界で生きていく人々に寄り添えるようになる。なるほど、ブレイドエスト(3 ではヒーロークエスト)とキズナリンクをこのように進化させたのか、とちょっと感動した。

ところで、主人公たちはかなり切羽詰まった状況で大剣を目指すんだけど、なんだろう、この、コロニーにかまけずに居られない気持ち。死が近づいているはずなのに、コロニーの野外食堂で、泉の傍のキャンプ地で、雑談を交わしつつコロニーの、コロニーに生きる人々の行く末を案じ、明日も寄り道しようと心に決めるこの感じ。

ああ、思い出した、FF15だ(笑)

母国が突如攻められ父である国王の生死が分からず、婚約者の行方も不明な状況。でも、今日も 3 人の仲間たちと共に、朝日が昇れば黒光りする車を駆って次の釣り場を目指し、絶景を見れば思い出の写真を収め、夕刻を迎えればキャンプの火を囲みながらその日の釣果に舌鼓を打つ。うぇーい。

ああ、この旅は現実逃避なのだ。この先に待ち構える、自分の世界を根本から変えてしまうかも知れない何か。その兆しから目を逸らすために、今の時間が終わって欲しくないがために、ノアたちは今日もコロニーに足を向けるのだ・・・。

と言う脳内妄想をしつつ、今日もコロニーでクエストを進めています(白目) 基本的に、メインの話を進める⇒新たなクエストがどこかで発生する⇒世界をグルグル回ってクエストを発見する⇒クエストをクリアする⇒メインの話を進める⇒・・・と言う感じで、それはもう話が進まない(笑) でも、上で書いたようにこの世界を知るうえで脇道に逸れる事は大いに意味があるのだから、できるだけクエストを進めたうえでメインの物語を進めたいなぁと言う気持ちが正直なところ。そのくらいコロニーでのクエスト群はよくできているし、面白い。あーもークエスト終わりかー他に無いのかー仕方がないメイン進めるかーくらいの勢い(笑)

ちなみに、今のところ、ゼノブレ 3 の世界はゼノブレ 1,2 の逆の世界なのかなぁと思いながらメインの物語を進めている。自らが「選択」することで人の世界を手に入れたシュルクと、人とブレイドとが繋ぐ「思い」の先に未来を信じたレックス。ゼノブレ 3 の世界は、その「選択」を誤り「思い」の重さに耐えられなかった「エヌ」と、彼の鏡像であるノアの物語なのかなぁと。最初はゼノブレ 2 とテーマが被っているなぁと思ったんだけど、5 章を終えて、人はどこから来てどこへ行くのかと言う「生と死」がテーマになっているのかなと思っています。まだ中盤だろうから違うかも知れないけど。

まあとにかく、今しばらくゼノブレ 3 の物語を楽しむ所存にございます。

終わったら FF11 再開するぞ。たぶん。

あ、あと、FF15 は映画版が非常に面白くできているので興味がある方はご覧ください。国王側のゲーム本編前日譚。と言うか、映画見ないと本編でよく分からないところがある気がするんだけど、そういうの良くないよねー(よねー)。当初はこの内容をゲームにしたかったんじゃないかな?と映画を見たときは思ったんだけど、そう思わせたヴェルサスの頃の初期 PV が見つからない&詳しく思い出せない。気のせいかな。発売がムチャクチャ延びたのはこのせいかー!とむっちゃ納得したんだけど(笑)

あ、あと、今更気がついたけど前回から丁度 1 か月なのね。偶然って恐ろしい。