Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

アトルガンミッション44「少女の決意」その5/45「ラグナロク」

悲しい別離なのだった。

 

アレキサンダーを倒し隊。

12戦目。

開幕アイズオンミーを喰らい、

アイズオンミーのログを見逃がし、

トリオン王子を失いながらも、機関巨人戦は無事終了。

 

結構ガタガタだったけど、何だろう、この心の余裕。ラウバーンも機関巨人も既に眼中にはなく、今はただアレキサンダーを倒すのみ。そして、あと一押しがあればアレキサンダーも・・・。

Lv90 になった前回から装備を一新していた。

これもユニクロ装備っぽいんだけど、鳥をモチーフにしたっぽい兜とその触角?がオモシロカワイイ。問題は女の子に見えないことか・・・(笑)

アレキサンダー 5 戦目。

サポ侍なので機関巨人撃破後に「黙想(TPリジェネ)」をかけ、戦闘直前に「八双(両手武器ボーナス)」「心眼(物理攻撃1回回避)」を使用して突撃!

ちな、先ほどの機関巨人戦では食事してなかった。てへ。

「バイオ」「アブゾバイト」「アブゾマイン」をかけて、アレキが HP 50% を切る前に「ドレッドスパイク」。ドレスパは詠唱時間が長いので、トリオン王子が逝った後に唱えると直接攻撃で止められやすいのだ(経験者は語る)。

HP 50% を切ってからの「ΩΩΩΩΩΩΩ」。

ここからが正念場か・・・。

結果を先に報告すると、今回の勝因はフェイスの位置取りを工夫したところだろうか。

アレキサンダーの正面から突っ込むのではなく左から回り込むように接敵したので(実は前回の最終戦も工夫していたが今回はうまくいった)、ご覧のとおりシャントットが範囲攻撃から逃れられ、普段ならば真っ先に逝っていたはずの後半戦にも生き残っていた。

TP が溜まったら WS を撃ってギルガメの WS連携に繋げ、

シャントットの MB を誘発、

「ΩΩΩΩΩΩΩ」を撃たれる前に、MB で残り HP 20% ほどを一気に削りきる!

こうして、念願の、勝利を 手に入れたぞ! やったーーーーー!!!

今回は全体攻撃が少なかったことも勝因の一つだけれど、HP がそれなりにあるように見えても MP が枯渇しているので、「ΩΩΩΩΩΩΩ」を撃たれていたら負けたかも知れない・・・。

冒険者たちの懸命の時間稼ぎが功を奏し、

機関系に異常でも生じたのか、アレキサンダーは煙を立ち昇らせながらゆっくりと擱座する。

マウ「と、止まったの・・・?」

それはゴルディオスの封印を解く際に刻まれた人形の記憶、だったのだろうか。

人形「・・・おそレルニ、タラ~ズ!」

わずかに身じろいだ人形からは、懐かしいあの声が聞こえる。

マウ「アヴゼン!?」

友を呼びかけるも、人形は二度と声を発しない。

だが、奇跡が起こっただろうことだけは傀儡師にもわかっていた。

マウ「・・・ありがとう アヴゼン、メネジン」

全てを見届けたアフマウは冒険者に駆け寄る。

マウ「巨人を操作して 機関を停止させたの」「あなたが、巨人の注意を引きつけてくれた、おかげよ!」

マウ「あとは、兄さまを あの中から助けないと・・・」

ナジャ社長もきっちりと自分の仕事を果たしていた。

ルザフ「アフマウ!」

このタイミングで現れたルザフの姿に、

アフマウは安堵の吐息を漏らす。

マウ「無事だったのね! よかった・・・」

(この時のポーズがカワイイ)

全ての懸念が払しょくされて、アフマウは晴れやかな顔でルザフに捲し立てる。

マウ「機関巨人は止めたわ。アレキサンダーは還っていったのよ!」「もう、倒す相手はいない・・・。オーディンになる必要もない・・・」

マウ「ルザフ・・・ あなたは自由なのよ!」

喜びに居ても立ってもいられないアフマウはルザフの許へと駆け出し、

だが、それを押しとどめようとルザフが叫ぶ。

ルザフ「気をつけろ、アフマウ! 俺の中のオーディンは消えては・・・」

ルザフが警告し終える前に、アレキサンダーから発せられた一条の光がアフマウを無慈悲に貫く!

ルザフ「アフマウ!!」

その惨劇を前にルザフは我を忘れ、

ルザフ「ァアレキィサンダァァァアァ!!!」

その怒りに呼応して、冥府の騎士が姿を現す。

オデン「ハハハハハハハッ 我が騎士よ、見事だ! 実に心地よい怒り・・・」

こうして、相容れない二柱の神が 900 年振りの対面を果たし、

ラグナロクの刻が迫る。

二つの力は

拮抗し、

たとえ幾ばくかの攻撃がその身に届いても、

互いに引くことは無く、

終わりなき戦いを繰り広げる。

そして、今まさに

渾身の一撃を繰り出さんと、

互いの力を振り絞り、

終わりの刻を迎えんと、

最後の時が

刻まれんとしたそのとき、

聖皇の、少女の、妹の声が響き渡る。

マウ「・・・ダメ、よ」

やめてぇえええーーーーっ!

 

 

 

 

気を失ったアフマウは、

どこか見知らぬ場所で兄と対面する。

兄「・・・安心しろ・・・」「・・・愛する・・・ アトルガン・・・神々の・・・好きにはさせん・・・」

だが、兄の声はあまりにか細く、妹には届かない。

妹「・・・ねぇ、兄さま なんて言ってるの? よく聞こえないわ・・・」

兄「もう・・・一度・・・お前の・・・笑顔・・・が、見たかった・・・」

(この台詞がダメだった、涙が止まらない)

妹「ま、待って!」

だが、これまでがそうだったように、妹の制止は彼に届かない。

兄「・・・さらば・・・だ・・・」

愛するが故にすれ違う、これがラズファードとアフマウの兄妹の形なのだった。

妹「・・・マウを・・・マウを独りにしないで・・・」「兄さま・・・ 兄さまぁ!!!」

妹の言葉を聞き届け、

騎士は剣を収め、

巨人は沈黙する。

ラグナロクを、最期の刻を、逃れたのだった。

妹「・・・にいさ、ま・・・」

アレキサンダーは還り、

兄「・・・ナ・・・シュ・・・」

機関巨人は神威としての役目を終える。

そしてオーディンもまた、

冥府へと還るのだった。

そして、残された少女は、静かに死を迎えようとしていた。

 

つづく。