ジュノへ
「とてとて++」に囲まれるこの緊張感がFFXIを実感させるのだった.
目指すジュノは三国の中間点に位置する.
マップで見た場合,ウィンダスのある右大陸(ミンダルシア大陸)と,サンドリア・バストゥークのある左大陸(クォン大陸)が接する部分(画面中央上)に存在する.ウィンダスから向かう場合は,ウィンダス⇒サルタバルタ⇒コルシュシュ(タロンギ大渓谷)⇒アラゴーニュ(メリファト山地)から更に北へ向かう必要がある.
旅の途中でいったん帰宅したので,メリファト山地のアウトポストから再開する.
オズトロヤ城へ向かう際にワープポイントを開通した甲斐があった.
メリファトの北西から更に北へと進むと「ソロムグ原野」だ.このマップの左上に書かれているとおり,ここを越えればジュノへ辿り着ける.
ソロムグ原野は,岩が転がり裸の木がまばらな非常に生気乏しい土地だ.遠くには塔らしい人工物が見えるが,これらは廃墟で人の気配はない.天気が悪いこともあるが,ここはいつも非常に陰鬱な印象を与える地だ.ウィンダスから遠ざかるほど緑は乏しくなるため,サルタバルタが恋しくなる.
遠くに見えた塔を含め,ソロムグには防衛拠点っぽい構造物がいくつも廃墟となって横たわっている.
確か,はるか昔にサンドリアがミンダルシア大陸まで勢力を伸ばした際に作られたものだ.のちにウィンダスとの戦いに敗れて壊走し,残された砦は朽ちるままになった.多くの血が流れたに違いない.野心を持ったサンドリアが悪いのだろうが,ウィンダスに負けた恨みはまだわだかまっているのかも知れない.
乾いた地や荒れた地が好きなのか,ここにもリザードが生息している.
ここのリザードは対象を石化状態(一定時間行動不能)にする「邪眼」を使用してくるので注意が必要だ.という事を喰らってから思い出した.
盾役が石化すると挑発等によるヘイトコントロールができなくなるため,PTの態勢を崩す恐れが大いにある.当然動くこともできないので,アクティブな敵が近づいたりすると「たーすーけーてー」と叫びたくなる.石化=死(戦闘不能)ではないのが救いか.
石化は白魔法の「ストナ」等でも回復できる.また,このような視線攻撃は喰らう前に目線を逸らす(相手以外に向く)と回避できた気がする.今度試してみたい.
Lv20前後のため,リザード以外の多くの敵が「とてとて++」かつアクティブ(っぽいの)で,なかなか思うように進めない.
絡まれると死ぬ可能性があり大きく迂回しなければならないが,迂回先にも強敵が居る場合もあり,進路が大幅に狂ってしまう.方向音痴なのでマップを見たいが,その間に敵が近寄るのではないかとおちおちメニューも開けない.
ここにも.
ここにも.
ここにも.
ゲートキーパの如くに「とてとて++」な敵が待ち構えている.
更に,荒天のためエレメントまで湧く始末.
NMも居るし.
周囲を警戒しながら,無難な甲虫を倒して経験値を稼ぎながら先を目指す.
レベルが上がれば倒せる敵も増える⇒進みやすくなるかも知れない.
道に迷って予想進路と別方向に進んでいたら,見たことがないNPCが居た.
なにこれモグラかな.何のために居るんだろう.
日も落ちた頃になって,やっとラプトル(二足歩行の恐竜)が倒せるようになってきた.それに合わせて比較的進路も選べるようになり,なかなか進まなかったジュノ行も先が見えてくる.
モンクも色々とアビリティを覚えてきたのでマクロを組んだのだが,「ためる」の挙動がおかしくて悩んだ.納刀した状態で「ためる」と効果が切れるまで敵に攻撃できないのだ.またやらかしたかと思って調べてみたら,どうやら仕様が大幅に変わったらしい.
「ためる」はFFシリーズお馴染みの攻撃力アップアビリティで,昔は重ね掛けができたため,次の一撃のダメージを上げるよう暇さえあればどんな時でも(クールダウン時間毎に)「ためる」を繰り返していていた.定期的に「ボワー」という効果音と共に姿が揺らめく様は,モンクの専売特許的風物詩とも言えた.
今の「ためる」は抜刀中でしか使用できない.また,文字通り次の攻撃タイミングまで時間を空けるほど(ためるほど)ダメージや取得TPがアップする.昔のような「とりあえず使っとけ」的ではなく使うタイミングを考える必要ができたのは良いのだが,あの「ボワー」が常時見られなくなったのは少し寂しい.
そんなこんなでヴァナ時間でも深夜になり,やっとソロムグの北西端が見えてくる.あのゲートの向こうだ.
ゲートの先,長い橋の向こうに「ジュノ大公国」の特徴的なシルエットが見える.
スリルある旅程の果てに,ようやく目的地へ辿り着いたのだった.