プロマシアミッション5-3-2「楽園を求めるには」その3
例え虚ろなる闇に覆われていても,少年たちの心は今も互いに通じているのだった.
北方の遺跡ソ・ジヤの奥でカーバンクルの力を手に入れた鳳凰丸は,少年セルテウスが最初に現れた場所に向かうようテンゼン殿に告げる.ジュノでは真龍と戦う準備が着々と進んでおり,バハムートの魔力がいつ満ちるのかも予断は許さない.霊獣を説得するために残された時間は僅かなのだった.
モンブロー先生に言われたとおり詰め所に向かうと,ウォルフガングと鉢合わせした.
依頼の手紙は渡せたが,彼にはエシャンタールとの謁見が先だと言われてしまう.
この時点で既に緊張で吐きそうなんですが(笑)
暗いと言うか重々しいと言うか,緊張感が半端ない.そもそもなんでこんなに閉塞感のある作りにしてるのか.折角ジュノの最上階に位置しているのだから,もっと風や明りを取り入れる開放的な構造にすればよいのに.
謁見の挨拶もそこそこに,エシャンタールからは 4 つ目の母なるクリスタルを守れなかったこと,そもそも冒険者がそこへ少年を導いてしまったことを責められる.
胃が痛い.
そんな冒険者の様子に気がついたのか,「そんなにかたくなる必要はありませんよ」と優しく?声をかけるエシャ様.
そもそもナグモラーダがアミュレットの事を隠していたことが失敗の原因なのであって,冒険者を責めるつもりは無いらしい.
(無いらしいけど,口調が怖い 笑)
少年と冒険者が結託していたのではなく,アミュレットを通じて少年が冒険者を利用していた.
一連の経緯でその事が明らかになったため,エシャ様は前言を撤回し,今後は共に力を合わせようと手を差し伸べてくださる.
(有無を言わさない選択肢(笑) ここは「はい」以外答えようがない)
ところで・・・と前置きし,エシャ様から第4の母なるクリスタルで起こったことの詳細を聞かれる.
プリッシュがセルテウスを助け,少年を捕縛すると言うナグモラーダの計画を妨げたことを.
(またも有無を言わさない選択肢(笑) 嘘は言えないし,そもそも嘘は通じないとしか思えない.なんでこんなに緊張感を強いられる問いばかり・・・.胃が痛い)
冒険者を気にしてか,プリッシュの事を確認したエシャ様は彼女の懸念を伝えてくれる.
彼女はプリッシュの罪を問うのではなく,むしろ身の安全を危惧していると言う.
ナグモラーダが自分の失敗を彼女に被せようとするだろうこと.
セルテウスが彼女から5つ目のクリスタルの場所を聞き出そうとするだろうこと.
罪狩りのミスラがミルドリオン枢機卿の罪をプリッシュに償わせようとするだろうこと.
エシャ様「彼女を見つけたら,ここに連れてきなさい」
エシャ様は 3 つの脅威に晒されるプリッシュを「悪いようにはしない」と言う.
(女神アルタナに誓うと言う言葉が,アルマター機関の長にどれ程の重みがあるのか分からないが・・・ プリッシュは保護するけど実験材料にしますね(ニッコリ)とか言いそうで怖い)
丁度そこにナグモラーダがやってくる.
彼は,プリッシュさえいなければ自分の計画は成功したと言い訳する.
プリッシュがセルテウスと通じていたとまではさすがに言わないが,人と人の心を繋ぐアミュレット「絆の証」によって,プリッシュはセルテウスに操られていたのでないかとまで言い出す.
(あの現場を見ていたならば,あれはプリッシュの意思だったと分かるはずなのだが・・・.うーん,急に小物感が出てきたぞ・・・)
エシャ様が危惧した通り,南雲氏はプリッシュを「捕らえ,その身を裂き」,セルテウスの真意を聞き出そうと言う.
アルマター機関のご意見番?は,海に沈むアル・タユを目指すセルテウスを惨めで愚かだと憐れむ.神都は滅びたのだと.
だが,南雲氏は,神都をめぐる戦いとその真の結末を我々が知らないだけかも知れないと捲し立てる.
(ディアボロスすら真実を知らないのだから,そこには大きな謎があるはずだ)
だから,今一度,神都アル・タユを調査しなければならない.
そのために,まずは第 5 のクリスタルへと続くクリスタルラインを調査したい.
南雲氏もまた,デルクフの塔を目指しているのだった.
だが,南雲氏の提案は退けられる.
アルマター機関は,セルテウスの追跡を南雲氏からエシャ様へ引き継ぐことにしたのだった.
バハムート討伐とセルテウス追跡の両任務を捌けるほど,セルテウスの件はそうそう容易く無いと南雲氏は詰め寄る.
だがそれは,任務に失敗した南雲氏が言える話ではない.彼があの時少年を捕まえていれば,このような事態にはならなかったのだ.
?「そう,そのすべてはおまえの失敗のために,な」
エシャ様は南雲氏を責めない.彼のクリュー人としての交渉能力がモブリンを相手に必要とされているのだと,配置転換の意味を説く.
だが南雲氏は引き下がらない.
南「おまえはどのようにして,ヤツを処理するというのだ!?」「納得のできる答えをおまえが示せるとは思えん!」
ブツリ,と,堪忍袋の緒が切れる音が聞こえた.
エシャ様「わかりました.そこまで言われるのでしたら,ナグモラーダ,お教えしましょう」「私が箱がなくとも,彼を封じることができること.母なるクリスタルの元にいかずとも,彼をおびき出すことができること」
(怖い)
エシャ様「すべて,聞いているのでしょう,セルテウス?」「もうひとつの『絆の証』.それは私が持っているのです」「お待ちしていますよ.定めの地で.あなたが定めに添うことを」
(え? 彼女が持っているアミュレットはプリッシュのもの? ジュノで盗んだのは彼女で,あれ以来ずっと隠し持っていたのか)
(「絆の証」は位置情報付きの盗聴器のようなもので,セルテウスのアミュレットからは,セルテウスのみが心を読み取れるものだと思っていた.だが,今,プリッシュの,ミルドリオン枢機卿のアミュレットを手にしてエシャ様はセルテウスに語り掛ける.「絆の証」は盗聴器ではなく,複数人の言葉を繋ぐことができる(LINE のような?)アイテムだったのか)
(と言う事は,プリッシュのアミュレットを持ったエシャ様は,その後にセルテウスのアミュレットを持ったプリッシュの位置も心も会話も,すべてを把握していた事になるのではないか)
(だからプリッシュはあの時にアミュレットを返したのだ.これから自分が為すことを第3者(エシャンタール)に知られないために)
(エシャ様は最初に,「ナグモラーダがアミュレットの事を隠していたことが失敗の原因」と言っていた.だが,この仮定が正しければ,彼女もその事を隠していたし,下手をすると作戦の失敗すら予測していた可能性もある)
(エシャンタールが黙っていた理由は明らかだ.この失敗によってナグモラーダは失脚し,セルテウス追跡の任を解かれる.理由は分からないが,エシャンタールにとってナグモラーダは邪魔な存在であり,排除の機会を伺っていたとすればしっくりくる.第4の母なるクリスタルの調査に冒険者を追い込んだのも,そのための布石だとすれば・・・.エシャ様が恐ろしすぎて顔が見られない)
大公宮は伏魔殿だなぁと思いながら謁見室を後にする.
同じく部屋を出たウォルフガングは,手紙を先生に返すよう冒険者に依頼する.中身は見てくれたようだが,モンブロー先生の意思は伝わったのだろうか.
先生の許へ戻ると,「ひみつのちず」に記された場所に行ってみると良いと言う.
行った.
もちろん彼も.
秘密の場所へやってきたウォルフガングは,唐突に,二人の幼馴染の少年の話をし始める.
仲の良かった二人がある日見つけたガラスのかけら.そのかけらを通して見る風景に二人は夢中になり,
街の外に隠したその宝物を往復する大冒険の先で,
二人は大きな宝物を手に入れる.
ガラス越しに見る,雄々しく猛々しいジュノの街.
いつしか二人は気付く.
ガラスを通さなくても,ジュノがこんなにも美しいことに.
久しぶりにまみえた二人の少年はぎこちない言葉を最初に交わし,
他愛もない冗談に真面目に反論したりしながら,
次第に少年の日々を懐かしむ.
少年の一人は,いつの間にか手に入れていたガラスのかけらを手にこの場所へ戻ってきたのだった.
彼が何を守ろうとしていたのか,それを思い出すために.
去り際の少年は冗談めかして言う.
何かを間違って埋めてしまったかも知れないと.始末書と減俸で済むだろうから,その時はおごってくれと.
あの頃と変わらない幼馴染の姿に安堵する,もう一人の少年.
全てを承知した彼は,あそこを掘ってみるといいと言う.きっと必要なものが埋められてるだろうから,と.
そこには,何かのアイテムと共にガラスのかけらが大事そうに埋められていた.
こうして,デルクフの塔のカギを手に入れるのだった.
プロマシアミッションは,理解しあえない人間の話だと思っているが,この話をきっかけにして物語は大きく動き出すのかもしれない.そんな予感がした.