プロマシアミッション5-3-2「楽園を求めるには」その4
情報量が多すぎて,頭が頭痛で痛くなるのだった.
カーバンクルの力を手に入れた鳳凰丸に従いデルクフの塔を目指す一行.セルテウスが現れた場所へ辿り着くためのカギは,二人の少年の美しい思い出と共に冒険者の手へともたらされるのだった.
真面目で不愛想で融通が利かない典型的なヘタレ男だと思っていたが,これからウォルフガングが活躍すると良いなぁ(手のひらクルー).
モンブロー先生は「塔の北側に,地下へ降りる階段がある」と言っていた.
デルクフの塔 1 階の真北には開かずの扉があったので行ってみると,
トラップが発動した.
Lv69侍から見てソコソコ硬いドール族が現れたが,難なく撃破.
扉を開けるとテンゼン殿がやってきた.
やっぱり開けられてないじゃんw
タイミングが悪い事に,そこへナグモラーダが合流する.
跡をつけられたかな・・・
地下への階段を下りると,見覚えのあるような無いような空間に出る.
5 つの母なるクリスタルを「クリスタルライン」で繋ぐ場所.
ここがデルクフの塔の本体,クリスタルを見守る制御室らしい.
南雲氏によれば,バハムートが北海に現れた時に 5 つ目のラインが暴走し,セルテウスがここに現れたと言う.
ゴザル「それはつまり,あの少年はそのラインとやらを通って,ここへ来たということでござるか!?」
突拍子もない仮説ではあったが正解らしい.ただし,セルテウスがクリスタルラインを通じてここへ現れたのは「霊獣」の助けがあったからのようだ.
ならば,フェニックスが一行をここへ導いたのは,クリスタルラインを通じて神都アル・タユへ導くためなのだろう.そうテンゼン殿は得心する.だが,南雲氏はそれは「ソ・ジヤが再び起動される前であれば」と前置きする.
ソ・ジヤとは,クリューの住処を霊獣の力を借りて要塞化したもの.ジラートとクリューの戦いにおいて(楽園の扉計画を阻止するために)クリスタルラインの流れを妨害する設備.
だが,エシャンタール様がその設備を起動してしまったがために,クリスタルラインを通じたアル・タユへの侵入の道は閉ざされたのだった.
(エシャ様は「絆の証」を通じて,セルテウスに「定めの地で.あなたが定めに添うこと」を待っていると言っていた.冒険者たちがアル・タユ,更には第 5 の母なるクリスタルに至ってしまうとセルテウスを導いてしまう事になるから,それをエシャ様は阻止したかったのだろうか.エシャ様はどこまで何を見通して行動しているのだろう・・・.深すぎてさっぱり分からない)
エシャンタールあるいはアルマター機関の意思がどこにあるのか,南雲氏にもまだ分からないらしい.
だからこそ,彼はここに来たという.
(やはりエシャ様の前で言ったことは方便か・・・.彼の言葉には表裏がありすぎて,エシャ様に疎まれるのも納得できる)
共鳴能力「心の言葉」を持ち,揺るぎない絆で結ばれたジラートの民.
その力を失い,絆の外側の傍観者となったクリューの民.
クリュー人であるナグモラーダにとって,ジラート人とそれに与する者たちは大いなる未知の存在,コンプレックスなのだった.
雲氏は傍観者として事も無げに言う.
南「ジラート,霊獣,セルテウス.3 つどもえの戦いは再び,ヴァナ・ディールと人を大きく傷つけるだろうがな」
南雲氏のその言葉にテンゼン殿は反論する.人と霊獣が争う必要は無く,「虚ろなる闇」をもたらすセルテウスのみが敵では無いのか?と.
だが,南雲氏はテンゼン殿が霊獣の言い分に振り回されていると言う.裏切者セルテウスは,単にジラートの悲願である「楽園の扉」計画を 1 万年前に阻止し,今回もまた阻止しようとしているだけなのだと.
そのために,セルテウスは母なるクリスタルからその力を吸収しているのだと.
楽園の扉を開くにはクリスタルの力を集結させ融合させなければならない.
南「それを成すがために 我らは,ジラートの設備を復旧させつつ,徐々にクリスタルの輝きを汲み出してきた」.
(「我ら」とはジラートの民の生き残りだろうか.アルマター機関の事だろうか.サンドリア大聖堂だろうか.エシャ様と袂を分かった南雲氏の背後に誰が居るのか良く分からない.ジラートの王子たちの影がチラチラする)
その企みを阻止するために,セルテウスは母なるクリスタルから急激にエネルギーを吸い出した.
その結果,周囲の空間が歪み,「クリスタルの輝きが失われた場所,クリスタルの『影』・・・『虚ろなる闇』が現れてしまった」.
(なるほど,これまでの少年に係わる行動とその結果はこれで説明がつく)
(もし南雲氏の言葉を全て信じるのならば,「楽園の扉」を開くために必要なクリスタルの力は,その 4/5 をセルテウスが握っている事になる.世界の終わりに来る者プリッシュ,扉を開く力を持つセルテウス,神々の眠りを覚ます歌の歌い手ウルミア.この 3 人がプロマシアミッションの要になるのか)
南雲氏の説明を聞いたテンゼン殿は愕然とする.
セルテウスが現れる以前から,ひんがしの果てには「虚ろなる闇」が現れていた.
ならばその原因は,ナグモラーダたちが「徐々にクリスタルの光を汲み出してきた」事こそにあるのではないか.
ナグモラーダはあっさりとそれを肯定するが,しかし,と言葉を続ける.
それは「虚ろなる闇」によって世界を傷つけるためではない,意図した結果ではないと.
第 5の母なるクリスタルは,神都消滅の打撃を受け異常なデータを返してきている.
南雲氏は 1 万年前と状況が大きく変わってしまったのだと言う.だが,心配することは無い.楽園の扉を開くことによってクリスタルもまた「再生」するだろう.「虚ろなる闇」も晴らされるだろうと.
(楽園の扉を開くことによってクリスタルが再生すると言う話は聞いたことが無い.これも南雲氏の方便ではないか)
テンゼン殿は,南雲氏の危険な物言いに危険を感じて柄に手をかける.
ゴザル「・・・黙せ,ナグモラーダ!」「おぬしたちは『男神プロマシア』の呪いに操られているのだぞ!」
ゴザル「『楽園の扉』が開かれしとき,『世界は終わる』!」
様々な理由を付けて「楽園の扉」を開かんとする,その意思こそ男神の呪い.
南「しかしそれは,『始まり』でもある!」
ナグモラーダはテンゼン殿の言葉に動じない.
(破壊なくして再生は無い.RPG で良くある展開にも聞こえるが・・・)
南「霊獣フェニックスに尋ねてみるがいい! 霊獣の言う『世界の終わり』とはなにか! そしてそのとき,なにが起こるのか!?」
ナグモラーダは言う.
この世界は本当の世界ではない.人間はこの世界しか知らないからこそ,この世界の終わりを惜しみ,抗おうとするのだと.
そして,霊獣たちはその人間の習性を利用している.
南「何故ならば霊獣たちは,ヴァナ・ディールで生まれた命であり,楽園ではただの『獣』と成り下がるからだ!」
「真実」を見極められない現世人.そう言って南雲氏は冷笑する.
南「人の本当の敵は,その霊獣自身だったと知ったところで,おまえたちの旅は終わり」「あとは私に任せるといい」
(ジラート,霊獣,セルテウスによる 3 つどもえの戦い.南雲氏に拠れば,セルテウスは「楽園の扉」計画を妨げるために動いている(それだけとは限らないが).霊獣もまた,自らが獣に堕することを避けるために「楽園の扉」計画を妨げようと人間を利用している)
(だとすると,人間が「楽園の扉」を求めることが,この不毛な闘いの全ての原因なのでは無いか.それは「男神の呪い」.テンゼン殿が指摘するとおり,ナグモラーダは呪われている.そして,その行動原理は,ジラート人が成し得なかった悲願をクリュー人が成すこと,ジラート人を見返したいというコンプレックスなのでは・・・)
南雲氏は制御端末へ向かう.
彼は,監視装置に残されたクリスタルの記憶を引き出し,「彼の望む『真実』」を得ようとするのだった.
意識が飛び,
そこは・・・かつて明星の巫女イブノイルが見た景色・・・?
中央に設えられた棺のようなものから眩しい光が溢れると,中から人の影が浮かぶ.
それはエシャンタール.
あの棺(冷凍睡眠装置?)は「虚ろの器」と言うようだ.
断片的なイメージしか得られず,第 5 の母なるクリスタルのノイズに苦しむナグモラーダだったが,
エシャンタールの姿を見て何かに気がつく.
南「そうか,もしや・・・!?」
(あーもーーーまたこの展開.分からなーーーーい.心が虚ろの闇に閉ざされる前に言葉にしようよ 笑)
部屋から駆け出すナグモラーダを追うことなく,テンゼン殿は悄然としていた.
人間が霊獣に騙されていると言うのならば,霊獣フェニックスの力を得るために消えていった命はなんだったのか.
そのことをテンゼン殿は鳳凰丸に問うが,フェニックスは正面から言葉を返さず,ただこう繰り返す.
ソ・ジヤの南,フェンリルの扉を開けと.
ゴザル「良かろう!」「最後の霊獣が我らにどのような真実を明かすのか,もしくはどのようにたぶらかすのか,しかと見極めてやろうではないか!」
テンゼン殿の心に灯った熾火のような静かな怒りが,真実を見極めんと彼を駆り立てるのだった.