Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

年末のあれこれ2

もちっとだけ続くんじゃ(笑)

 

龍が如く

一時期 SEGA の代名詞にもなっていた有名ゲーム(個人の感想です)。でも「ヤクザものか・・・」と興味を持たないまま長年過ごして参りました。ごめんなさい(笑)

ネットで軽く調べるとシリーズは 7 まで出ていて、外伝?的な作品もいくつかあるよう(維新ものとか)。また、JUDGE EYES のように「龍が如く」シリーズをベースにした別ゲーもいくつかあるらしい(北斗の拳とか)。何がどうなっているのかを調べる事が億劫になる程度にマルチ展開していて(調べろ)、それだけ人気のシリーズだとやっと理解したのでした。ごめんなさい。

龍が如く 極」は、初代「竜が如く」のリメイク版。もともとは PS2 で出ていたものが HD 化されて PS3/WiiU に移植、さらにリメイクされて PS3/PS4/PC/XBoxOne などに出たという経緯らしい。ドラクエや FF に及ばないけれど、1 つの作品がこれだけ様々なプラットフォームに(アップデートされつつ)移植されるなんて珍しいことだから、それだけでも人気のほどが伺える。食わず嫌い良くないなーと反省(笑)

如くシリーズは 6 までが同一の主人公で、名を桐生一馬と言う。強面だけど整った顔立ちで腕っぷしも利き、強きを挫き弱きを助ける人情に厚い現代のヒーロー的位置づけの属性もりもりキャラクタ。でもヤクザ。なぜヤクザ。なんとなく顔のつくりが北斗の拳ケンシロウに似ているので(個人の感想です)「北斗が如く」は何となく納得できる(笑) ああそうか、ヤクザだと思うからダメなのであって、前世紀末の救世主だと思えばいいのか(笑) 龍が如く 1 の時代は 80~90 年代くらいではなかろうか。

如く極は、そんなヤクザのナイスガイ(笑)桐生が、同じ孤児院で育った二人の幼馴染みとのすれ違いと訣別を描いた話で、その後のシリーズの起点となる話。なお、「龍が如く 0」と言う前日譚もあるらしいが、プレイしてないので内容はわからない(笑) その後のシリーズに出てくる重要キャラとの邂逅編だから、やはり 1 が起点なのではなかろうか。

おおざっぱに言うと、幼馴染み 錦山彰の肩代わりに「組長(オヤジ)殺し」の罪を桐生一馬が背負うところから物語が始まる。組長殺しはヤクザの中では大罪。だが、ゆえに桐生は周囲から一目を置かれ、本人が望まない権力闘争に飲み込まれていく・・・と言う感じ。注目を浴び続ける桐生と闇に呑まれる錦山との対比がいかにもわかりやすく、そこにもう一人の幼馴染み 澤村由美が絡んでくるところもわかりやすい(笑) 光と闇の対立なんて FF っぽくない?(ぽくない)。

権力闘争の焦点は「盗まれた 100 億円」に集まり、盗んだもの、盗まれたもの、それを画策したもの、カギを握るもの、漁夫の利を得ようとするもの、と、様々なキャラクタが入り乱れる様が物語を盛り上げる。その渦中で桐生は、自分が犯したわけでもない汚名を背負い、ある時はコブシで道を切り開き、ある時は人の死を乗り越え、偶然出会った一人の少女のためにその身を投げ出す道を行く。100 億の価値を持つ少女 遥との出会いは桐生に何をもたらすのか・・・と言う感じで物語が進んでいく。

ゲームシステムは JUDGE EYES と同じ、と言うかこっちが本家。主人公 桐生を操作しながら神室町と言う仮想の街を縦横に走り回ることで、任意にサブクエストを拾いながらメインクエストをガンガンと進めていくオープンワールド風スタイル。オープンじゃないけど。メインストーリも気になるが、不意に始まるサブクエストはどれも癖のある話ばかりで、ついつい横道に逸れてしまうのは JUDGE EYES と同じだ。ミニ四駆のレースでコースアウトした時の桐生の嘆き顔が大好き。ホント好き。

街中を歩いているとヤクザや不良に絡まれ、アクション主体の戦闘になる点も同じ。オヤジ殺しで恨みを買っているし、ゆえに興味を持たれてもおかしくないし、なんらかの因縁をつけられて戦闘(ケンカ)になる背景が物語的にも自然で少し感心した。八神君の「イケメンだから」と言う理由はね(笑) あと、とある理由で桐生は 10 年のブランクがあるのだが、そのために戦闘能力が衰えていると言う設定も感心した。赤毛冒険者に教えてやりたい。

桐生は八神と同じく謎の武術(笑)を体得しているが、八神の 2 種類に対して桐生は 4 種類の流派?を任意に選びつつ戦闘を進められる。フットワークを活かしたボクサースタイルや腕力に物を言わせるスタイル、ヤクザスタイル(どんなだ 笑)、「堂島の龍」スタイル。「堂島の龍」は、龍の入れ墨を背負った堂島組の伝説の男、すなわち桐生独自のスタイルらしく、とあるサブクエストを進めていくことで徐々に強力な技を使えるようになっていく(らしい。そこまでやり込んでない 笑)

戦闘を行う場所に応じて様々な「即席武器」を手にして暴れまわれるところも同じで、スタイルチェンジのバリエーションが増えたことも相まって戦闘の楽しみが増えたように思う。ガチャガチャやっているだけで色々な技が出て単純に楽しい。ただ、前出の「堂島の龍」の初期状態はホントに使えず、それを知らなかった最初の戦闘では相手ヤクザの HP が全然減らずに辟易した。「これイベントボスなの??」と言うほど敵が固く、ようやく倒した後は満身創痍で、急いで牛丼屋に駆け込む始末(笑) ちなみにただの雑魚でした。スタイルチェンジすればよかったのだが、それに気が付くまではバグってるのかと思った。

「堂島の龍」を除く各スタイルは、敵(主に街中のヤクザ)を倒すことで入手する経験値を消費してその能力を底上げできる。RPG っぽい仕組みだが、結構ガンガンと経験値が入るで能力値を上げやすく、かつ、それが戦闘アクションにダイレクトに反映されるので(攻撃力が上がったりパターンが増えたり)、戦闘をすること自体のメリットが JUDGE EYES より強調されている印象を受けた。まあヤクザものだしそりゃそうか。10 年のブランクを取り戻した桐生はまさに無敵で、後半は街中のヤクザをバッタバッタと倒せるようになり爽快感もいや増した。ボス戦は相変わらず弁当を食いまくりだけど(笑) でも、後半は逃げ回るようになる(戦闘もきついしメリットがない)八神と比較して、神室町を肩で風を切りながら闊歩する(余裕で歩き回れる)桐生はまさに「伝説のヤクザ」っぽく、ずいぶんとうまく戦闘バランスを取っているなぁと感じた。

ストーリーも二転三転して、相変わらずどこに転がるのか分からず楽しめた。ゲームのつくり上、主に神室町と言う箱庭ですべての話が進んでしまい若干スケールの小ささを感じさせるが、その「組の末端同士のイザコザ感」も悪くない。また、一時的に横浜あたりまで遠征するので「外にも世界はあるんだぞ」感は醸している。ネタバレが嫌いなので 2 以降がどうなっているのか知らないが、神室町以外の街も徐々に増えていくのならば、「龍が如く」ワールドの先を見てみたいとは思う。そのくらい、神室町はよく作り込まれているし、あたかも人々が生活しているかのような一つの世界が広がっている。神室町に漂うそれっぽい「空気感」も人気の一つなのだろうと思わずに居られない。

基本的には楽しめたのだが、物語の終盤のご都合主義的展開と言うか、急に畳み始めました感は個人的に残念だった。だいたいの謎が終盤での長台詞で説明されてしまうし、黒幕の登場も唐突かつそれがラスボス戦だし、黒幕の言っていることが壮大すぎてこれまでの地を這うような桐生の生きざまと視点が真逆だし、ゆえにそもそも黒幕が何言っているのか分からないし(笑)、と言うかここで命をかけて桐生と戦う必要があなたにあるの?と思っちゃうし。何なのあの人(笑) 

黒幕とのラスボス戦の後は当然のように XXX 戦が待っていて、これは良かった。結局、殴り合うことでしか解決できない人たちの話なんだなと。万感の思いを込めて殴り合うことでしか語り合えない二人の男の物語。やっぱ北斗の拳じゃん(笑)

惜しいのは、予想通り、予定調和的に、桐生が過去のすべてを失うこと。あのエンディングのために XXX も YYY も居なくなったのだとしたら、人物が物語に動かされすぎている気がして、少し興が覚めてしまう。そうするしかないのはわかってるんだけどさ。でもやっぱり  YYY はあそこで死ぬべきではなかった。桐生に 10 年のブランクがあったように、XXX にも YYY にも 10 年があった。その重さを、もっと物語は重要視すべきではなかったろうか。

弱きを助け悲しみはすべて背負うことが漢の生きざまだと言うのならば、やはりこのゲームは 15 年前のゲームだ。まだ昭和を引きずったゲームだ。八神だったら「ちょまてよ」と言うに違いない。ただ黙って耐え忍ぶと言う桐生の生きざまと、声を張り上げ足掻き続ける八神の生きざまをたまたま続けて見た今、桐生は少し古臭いなと思わずにいられない。

ザ・昭和感。だがそれがいい(笑)きっとそれが任侠ものと言うものだろうし、如くシリーズの人気の理由の一つだろうから。自分の好みは八神だとしても、誰かに成り代われる(役を演じる=Role Playing)ことがゲームの楽しさの一つなのだから、桐生の生きざまもまた、ゲームの楽しみの一つとして消化・昇華すれば良い。少なくとも、桐生の人柄には惹かれるものがある。彼と彼女の先に何が待っているのか・・・も。

と言うことで、とりあえず「龍が如く 極2」を買いました(笑)  PC を買って金銭感覚がおかしくなっているので、これでしばらく自重しよう・・・。あと、極 2 は次の暇を見つけてプレイします(笑) そろそろ FF11 に復帰したい。

Root Film

続けるんかーい。

前情報が全然なく、むかーしどこかで見た「観光地で出会う殺人事件の謎を次々解いていく推理もの」と言う朧気な説明文と「観光地の絵が綺麗!&絵が好み!」と言う画面イメージだけで(PC が壊れる前に)購入したゲーム。当時のゲーム紹介がなんだか無茶苦茶気になって「お気に入り」登録しておいたので、ウィンターセールになった瞬間に買った。前にセールになった時に買いそびれて悔しかったので(笑)

クリア後に調べたら、「√レター」と言う推理ものアドベンチャーゲームに続くゲームらしい。少なくとも制作会社(KADOKAWA)繋がりがあり、物語が続いているのか世界が繋がっているのかは知らない(調べろ)。「√レター」はずいぶん昔に PSプラスのフリゲになったので購入済み。で未プレイ(ダメじゃん)。

フリゲって(0 円で)買った瞬間に満足してプレイしないことが多いので、たまに「何のために PS プラス契約してるんだろ・・・」と思うこともないわけではない。でも この 1 年は FF7 Remake だけで元が取れた気がするのでそれでいい。あ、ちなみに 1 月のフリプに「P5S」が来てます来てます。でも「P5R」が Switch で出るまで待ってるので続編の「P5S」はプレイできません!(笑) 「P5」が出て 5 年なので、そろそろ PS 以外のプラットフォームに移植されてもおかしくないし、今回の「P5S」のフリプ化は「P5R」を売るための最後の餌なのではないかと勝手に思っているので、Switch 版がでるのもそう遠くないはず!! きっと! たぶん! いのり! えいしょう! ねんじろ!

Root Film と全然関係ない話で埋まっていますが、Root Film は島根の観光名所を舞台に繰り広げられるサスペンスミステリアドベンチャーゲームでございます。

長くなったのでざっくり言うと、「絵がムッチャ綺麗で観光地に行きたくなった!」「キャラクタも(浦沢直樹っぽい?けど)シンプルな絵柄で好み!」「主人公たちが訪れる観光地で次々に殺人事件が起こって、これだよ!これ!! 久々にこんなミステリものがやりたかった!!感がすごい」「システムはユルい逆転裁判(笑) 各地のチェックポイントを調べて謎解きのカギを手に入れて、犯人を問い詰める系。でも選択肢が 3 つしかなくて難易度超低い!(でも 1 度ゲームオーバーになった)」「むっちゃミステリ小説っぽい(ちょっと牽強付会な)謎解きが多い ! でもそれがいい!!」と言う感じ(笑)

全体的にムッチャ楽しんでプレイしたのだけど、ただ、ラスト! ラストがね・・・。「龍が如く」と同じで、物語にキャラクタが動かされている感が強いと言うか、このラストのためにそうなっちゃうのね・・・と言う展開が待っていて、それがツラい。なんというか、胸にグサッとくる重たいエンディング。「え? これまでの楽しい旅(ムッチャ人死んでるけど)は何だったの?」と思わずに居られず、リプレイしたいかと言われると「ちょっと・・・」と言う感じ。あああでも思い出のためにまたプレイしたい気も・・・。

ホント、どうしてすんなり終わらせられなかったのだろう。キャラクタもいいし、観光地を変えればこのまま続編いけるんじゃ?と思いながらプレイしていたのに、ぜったい続編無理じゃん。いや無理じゃないけど、ぜったい引きずるじゃん!! あーもーーどーうーしーてーーーーーーーーぇええええー。と、ムッチャ良い逸材なのに惜しいことをしているゲームと言う印象です。

ムッチャもったいない! ムッチャ面白かったのに!

このゲームのおかげで島根に行きたい欲が高まっているけど、きっと観光地に行くと思い出しちゃうんだろうな・・・。ツラい・・・。やばい、またへこみそう。

ゲームの企画が失敗してるんじゃないの?(笑) どうなってるのw