ナジャ社長 無限イベント編
無限に繰り返されるナジャ社長イベントに泣き笑いを浮かべるのだった。
トラブルはこれで終わりにしたい。
久々に FF11 に復帰して何をしようかと考えたが、アトルガンミッションの続きを進めることにした。
数か月前を振り返るとそもそもは、アトルガンの地で出会ったトリオン王子を追って、と言うかサンドリアとアトルガンとの何らかの繋がりを探ろうと、アトルガンの途中でサンドリアミッションを進めたのだった。結果得られたのは、プロマシアミッションの前日譚と言うべき 20 年前の悲劇の真実。当初の目論見からは外れたが、プロマシアミッションの記憶も新しいこの段階でその背景を知れたのは僥倖なのだった。嗚呼ロシュフォーニュよ今いづこ。
アトルガンをどこまで進めたのか確認したら、次は「公務をどんどん遂行」する必要があるらしい。
公務と言えばアサルト。
アサルトと言えば・・・うっ頭が・・・(笑)
Lv80 の黒魔だったかで挑んだアサルトは惨敗とでも言うべき惨状で、とにかくクリアできる気がしなかった。その時の日記を探し出せないけど。
そもそもソロがキツイのではないかと言う疑問もあったが、淡い期待もある。Lv80 で駄目ならば Lv99 はどうなのか。更に IL117 ならば・・・。
とりあえず IL117 黒に着替えてモグガーデンを出ようとしたら、
は?
いやいや、まあまあ、まだ慌てる時間じゃない。これは稀に良くある。
たぶん PC をセットアップした際に色々とソフトウェアもバージョンアップしたから、何かが競合しているとかそう言う事に違いない。
とりあえずいくつかのソフトウェアの設定を見直してアトルガンへ移動する。
あれほど先の事と思っていたモグロッカーの使用期限が近づいていて、慌てて青銅貨をトレードした。手持ちのいくつかを渡したら次の期限は 3 月末になったが、これもあっという間にやってきそうだ。
と思っていたら画面がフリーズした。
ん? んん?? まだ何か悪さをしているソフトウェアがあるのかな・・・。
ウィンドウズの設定からインストール済のアプリのリストを見返すと・・・あった、アンチウィルスソフトが勝手に入っている。入れた覚えはなかったが、インストールしたソフトを見直すと Adobe Acrobat Reader DC に勝手にバンドルされていたようだ。
まだこんなことやってるのか・・・・と若干怒りを覚えつつアンインストール。ぜったい M〇Afee のソフトなんて使うかーーーー!(笑)
気を取り直してモグロッカーのアイテム数上限を上げておいた。
一気に 80 まで上げても良いのだけれど、アトルガン戦績は残り 2.5 万ほど。急に何かの入用になるかも知れないのでボチボチと上限を上げる事にした。貧乏性なのよね。何事も。
またフリーズする可能性もあるのでアサルトに挑むのを躊躇い、PC の様子を見つつアトルガンの街中をふらふらして、ナジャ社長の許を訪れたらイベント。
あー特に公務に励む必要はなく、ナジャ社長を訪れればよかったのか。
と思っていたら、ナジャ社長の動きが止まる。
ん? え?? あれ? そもそもマウスもキーボードも利かない・・・。
あ、やばい。これやばい奴だ。しまった、これはまずい。
ナムサンと思いつつ PC の電源を入れなおして FF11 にログインしなおすも、強制ログアウトの後なのですぐにログインできない。あー前世でよく見た画面だ・・・。
まずい慌てるな落ち着け落ち着け・・・
ログインし直した瞬間に見えた画面。
ああああああ、ダメだこれは・・・。
そして何をする間もなく画面は暗転して、ナジャ社長のイベントが始まる。
FF11 (というか多くの RPG )におけるイベントは、誰かに話しかけるか、どこかを訪れることで始まる。そして私は、「ナジャ社長のイベントが始まる場所」に行き、そこでフリーズしていた。MMORPG は刻一刻とその状態をサーバー側に保存している。だから、当然、ログインし直せば「ナジャ社長のイベントが始まる場所」にキャラクタは復帰する。
死に戻りならぬ、ログイン戻り。
やばい。このフリーズの原因を突き止めない限り、私は永遠にナジャ社長のイベントを見続けることになる。どんな異世界モノのラノベだこれは(笑) 笑っている場合じゃないけど。
とにかく、PC を再起動(と言うか OS がフリーズしているので、OS が壊れないことを祈りつつ強制電源断からの電源再投入を)して、アヤシいソフトウェアを片っ端からアンインストールする。
環境を変えてはログインしてナジャ社長に会い、
設定を見直してはナジャ社長に会い、
不要なサービスを停止してはナジャ社長に会う。
フリーズからの強制再起動を何度か繰り返すうちに、ナジャ社長の話は少しずつ先へ進むようになる。
が、良くなっているように見せかけて結局フリーズするから質が悪い。
何度も何度も死に戻りしてもどうにもならない。
いったい私は何度死んだのか(死んでないけど。と言うか下手すると PC が死ぬけど)。諦めて OS の再インストールからやり直そうと思い始めたとき、私の中で何かが閃き、ようやく原因が分かる。
インテル!!!! 犯人はお前だっ!!!!
と言うかまたお前か(笑)
ほとんどすべてのソフトウェアをアンインストールした素の Windows 10 でも問題は解消されなかった。もちろん何かの残滓によって悪いことが起こっている可能性もあったが、ネットの様々な情報を見てみると、画面フリーズ系はグラフィックチップやボードのトラブルによるものが多い。そして第 11 世代の Intel CPU はグラフィック機能を大幅に強化していた。曰く前世代の 2 倍の性能でゲームもサクサク動くと。だが、新しい機能や能力はすぐには使いこなせない、更にはバグの温床になる可能性がある。 Iris Xe Graphics と言うその新設計の GPU には、リリース当初に多くのゲームで不具合があったことがネット上でも伺えた。 FF11 もそうである可能性は高った。
通常、ベンチマークソフトは動作確認も兼ねており、最初にベンチを動かしたことで「この PC で FF11 は動作する」と言う前提でいた。だが甘かった。フリーズ事象後にタイトル画面を 30 分ほど流してみたが、そこでは問題が起こらなかったことから、ゲームプレイ中のどこかに不具合があることまでは突き止めていた。今回のイベントでは画面がブレたような演出を挟んでおり、何か特殊な画面効果によってフリーズする可能性があった。通常動作ならば問題はないがちょっと挙動が変わるとバグが生じることは、いかにもあり得る話だった。そこで GPU 周りを調査することにした。
さて、突然話は変わるが、 インテルが提供している「インテル ドライバー & サポート・アシスタント」(IDSA)と言う仕組みがある。これは、Intel 製 CPU を載せた PC 向けの専用ソフトウェアによってアップデートが必要なドライバを定期的にチェックしてくれる仕組みで、インストーラーの一括取得や一括インストールができる非常に便利な仕組みだ。「Windows Update」の Intel 版と思えばわかりやすい。
OS インストール時のドライバのアップデートは当然最初に行うことであり、今回も IDSA を用いて OS インストール直後にドライバを更新した。できるだけクリーンな状態の OS にドライバをインストールした方が安定しやすいという、すでに古い信仰になっている可能性がある呪術的手続きの一つだ。
今回、これがアダになった。
具体的には「IDSA で最新版と表示されていたドライバが最新版じゃなかった」。何を言っているかわからないと思うが、バグとかそんなちゃちなものじゃなかったぜ(白目)。
もう少し詳細に記すと、
- 「インテル グラフィックス - Windows DCH Driver」から取得できる最新ドライバを新PC(NUC11PAHi5) にインストールすると、2020年度版のドライバがインストールされる(27.20.100.xxxx ← 忘れた)
- 「第 11 世代インテル NUC キット向けインテル® グラフィックス DCH ドライバー」から取得できる最新ドライバを新PC(NUC11PAHi5) にインストールすると、2021年度版のドライバがインストールされる(30.0.101.1191 ← 現時点の最新版)
- おそらく IDSA は前者を最新版と認識しており、故にドライバが更新されないままでいた
罠だよね? 罠。インテルによる壮大な罠。
確かに、 NUC 専用のドライバダウンロードページ からは後者のドライバがダウンロードできる。そして、IDSA と言う仕組みがないひと昔前ならば、確実にこのページから最新版を入手していた。それが「いつもの営み」だった。だが、IDSA の登場によってそれは過去のものとなった。その怠惰が今回の騒動の遠因なのだった。
この罠は、インテル製品を長らく使用してきた者、NUC を愛用してきた者であるほどハマり易い、実に巧妙に仕組まれた罠だったのだ!!!
ΩΩΩ<な、なんだってー!?
いや、なんというか、NUC ってそんなに売れてなくて、インテルもそんなに力を入れてないんじゃないかな・・・って・・・サポートに不具合があることに気づかない程度に力を抜いているのかなって・・・そんな・・・気が・・・うぅぅぅう・・・(涙
ちなみに、これが IDSA のキャプチャ画面。
項目を展開すると上のようにバージョン情報などが表示されるけれど、
普段は上のように折りたたまれていて、最新版の場合は OK のチェックマークが付いている。もちろんドライバ周りは最初にチェックしていたが、この画面を見ていたため最新版なのだと完全に騙されていた。ひどい。まあ原因は分かったのだから、上記のページからダウンロードした NUC 専用ドライバを手動でインストールして、最新版にアップデートすることで問題は解決するように思えた。
さて、前回と同様に、同じような問題に直面した、あるいはするかもしれないどこかに居る方に向けてここに記したい。 NUC で FF11 がフリーズを繰り返す場合は GPU のドライバのバージョンを疑え! 強制電源断で寿命を縮めなくて済むかもしれんぞーーーーー!!!(笑)
ほんと、勘弁してください。
こうしてようやく、ナジャ社長による無限イベントの悪夢から脱せられたのだった。千両狂死郎と言う尊い犠牲を払って・・・(誰だよ)。
次はナジャ社長 遊郭編です(違います)。
フリーズばかりが気になりナジャ社長の台詞を斜め読んでいたので流れがよくわからなかったが、サラヒム・センチネル社員に話しかけたらフェイスが貰えた。
その気の抜けた口調にムッチャ脱力した。ふひーっ!
もう疲れたよ・・・パトラッシュ・・・。