アトルガンミッション28「古寺の所縁」/29「少女の傀儡」
魔笛って何なの・・・と混乱するのだった。
丞相からの依頼に基づき、あるいはナジャ社長の機嫌を損ねないように、冒険者は失踪したアフマウを探しに再びエジワ蘿同へ赴く。果たして、アヴゼンが消えた場所には「何者か」によって気絶させられたリシュフィーが横たわっており、意識を取り戻した彼によれば、アフマウはワラーラ寺院に居るらしい。一刻も早く彼女に会わなければならないと言うリシュフィーに急かされ、アルザビへ取って返す冒険者だったが・・・。
あーやっぱりミッションでワラーラ寺院へ来る事になるのね。
うーん、星唄ミッションの次の目的地もココのはずなんだけど、イベントが進んでネタバレしたりしないかな・・・。
と、しばらく寺院の前で二の足を踏んだ冒険者だったが、どうやら杞憂だったようだ。
寺院に居るはずのアフマウを訪ねると、偶然にもゲッショーがやってきた。
ゲッショー「いや、此は奇遇。冒険者殿ではござらぬか!」
うーん、本当に偶然なのだろうか。リシュフィーの回想が本当ならば、気配を消してあの場で盗み聞きしていた可能性も無いわけではないのだが・・・。確かに素性の分からない人物ではあるが、ゲッショーが敵対関係なんてことがあり得るのだろうか。
確かに、無いかと言われると・・・あり得なくはない。アルタナ四国がアトルガン皇国を危険視しているように、獣人が皇国周辺に目を向けたとしたら。皇国に最も近いウィンダスが警戒するように、ヤグードが近東に興味を持ったとしたら。中つ国が皇国をけん制することに呼応して、獣人たちが近東の獣人に結束を呼びかけたら。などなど。ウィンダスがアレコレしているのに、ヤグードが何もしない訳がない、とは思える。
うーん、アトルガンミッションのござる要員かと思っていたけど、意外に厄介なポジションかもしれないでござる。
味方なら問題は無いだろうし、敵ならばすでに知っているはず。
と言うことで、アフマウに会いに来たことをあっさりとゲッショーに告げた。
と、それを聞いた寺院の僧侶(なのだろうか、彼はどういう立場なのだろう)ナディーユが驚嘆する。
ナディ「まさか、あなたのような他国の方まで、捜索に動員されているとは・・・」
丞相の捜索の手が思っていた以上に伸びていることを知り、僧侶はあっさりと観念する。
ナディ「仕方ありません。正直にお話ししましょう」「・・・無手の傀儡師は・・・アフマウは、当寺でかくまっております」
ゲッショー「其は、大罪ではござらぬか!」
大罪は流石に大げさ過ぎる気もしたが、皇宮が密かに捜す人物を意図的に匿っているのならば、それなりに理由は問われよう。そのことを十分理解しているナディーユは、隠匿のわけを話始める。
ナディ「それには、少々時をさかのぼって説明する必要がございます・・・」
彼の話は驚くべきものだったが、一方では「やはり・・・」と思える内容だった。
ナディ「実は、あの子・・・アフマウは さる、やんごとなき方の御子。かつては皇宮で暮らしておりました」「ですが、まだ 6 つのときに母を亡くし・・・ 当寺にてお預かりすることになったのです」
リシュフィーがアフマウの事をよく知っていたのは、もしかしたら彼と彼女がこの寺院で机を並べていたからなのかも知れない。幼少を知るのならば、困った彼女がどこへ向かうはずか、彼が断言できてもおかしくはない。
寺院に起居することになったアフマウが、なぜ傀儡師になったのか。
さりげなく口にされたゲッショーの、明らかに誘導尋問じみたその問の答えは、少し曖昧だった。
ナディ「どうやら、門前の通りをなわばりとしていた大道芸人より密に傀儡の技を教わっていたようです」
6 歳で母と死に別れ、預けられた寺院でそれまでと異なる生活を強いられたのならば、何かにすがりたくなるのも分かる。亡き人、戻らぬ過去を思って人形に執心するなんて、実に物悲しい話だ。
では、どうやって人形を手に入れたのか。
おそらく核心の一つであろうその問に、ナディーユは意外にアッサリと答える。
ナディ「すでにアフマウは連れていたのですよ。2 体のオートマトンを・・・」「1 体を母から・・・ もう 1 体は兄からもらったものだと、あの子は紹介してくれました」
最初は喋ることのできなかった 2 体は、いつの間にかおしゃべりになっていたらしい。
ナディ「それにつれて、あの子も本来の明るさを取り戻していくようでした・・・」
何か大きな秘密がありそうなその逸話も、ナディーユにとっては慈しむべき大切な思い出のようだった。
懐かしさに微笑を浮かべていたナディーユは、だが、不意に口調を変えて訥々と続きを語りだす。
ナディ「あの子の穏やかなな生活は、ある日を境に突然、終わりを告げることになりました」「そう、あの日から・・・」
それは、丞相が寺院を訪れた日。
リシュ「アフマウさま、宰相さまの命により、お迎えにあがりました・・・」
アム「恐れながら・・・ 昨晩、聖皇陛下、お隠れになられた由にございます」
おずおずと丞相の前に進み出たアフマウは、困った顔をして兄の顔を見つめるも、
答えが返らない事を知ると、ただ、静かに寺院を後にするのだった。
失踪し、逃げ隠れ続ける事は物事を悪くしてしまうだろう。でも、何か困ったことが起こった時に、幼き時を過ごしたこの寺院で少し悲しみを癒すくらいは、アフマウにも許されているのではないか。
ナディ「その日以来なのです。あの子が当寺を訪ねてくれたのは」
寺院を去ってからの彼女は知らない。だが、彼女がここを訪ねてくれたことでナディーユは変わらぬ彼女を知り、故に、彼女のために汚名を被る覚悟したのだった。
ナディ「今、あの子は封魔堂におります」「さぁ、どうぞ行ってご自分で話してやってください」「あの扉が、堂に通じております」
そして、それを眺めるモノが・・・。
(ああそうか、冒険者には「鈴」が付いたままだった・・・)
マウ「あのとき、以来ね・・・」「辛くって、苦しくて逃げたくなって・・・」
メネジン「・・・この堂に、・・・逃げ込んだのだったな・・・」
マウ「メネジンと・・・」「・・・アヴゼンと」「くるくる回っている魔笛を見ていたら、なんだか気持ちがおちついたの」
(ん?? 魔笛ってくるくる回るの??? ピーピー鳴るんじゃなくて)
マウ「そのときだったわ」「初めて、メネジンがマウに話しかけてくれたの」「そのとき、マウは独りじゃないんだって気づいたんだから!」
(んー、人形に心がこもった?のは、魔笛の魔力に因るってことかな・・・)
マウ「メネジンとアヴゼン、2 人がマウの傍にいる・・・」「会えないけれど、父さまや兄さまも同じ街にいる・・・」「それに母さまだってきっと、どこかでマウのこと・・・」
メネジン「・・・きっと見守っているであろうな」
マウ「それからなの。マウは、母さまみたいな傀儡師になるって決めて・・・」「そしたら、アヴゼンも話せるようになって・・・」
マウ「でも・・・代わりに、メネジンの声はきこえなくなっちゃった・・・」「ううん、やっぱり、なんでもない・・・」
(ん??? どう言うこと??? 直前のメネジンの会話は聞こえているようだけど・・・)
少し気まずくなったのか、話題を変えようとアフマウは魔笛に話を振る。
マウ「魔笛って、何のために作られたものなのか、マウにはよくわからないの・・・」「けれどね。丞相が言うみたいに、魔笛を集め終えて巨人が完成したら・・・」「きっとステキなことが起こって、みんなが幸せになれる日がくるはずなの」
マウ「・・・だって、だってマウは、魔笛を見ただけで救われたんですもの・・・」
(魔笛収集の話は亡霊たちを欺くための餌のはずだから、それを信じるアフマウは丞相に騙されていることになる。丞相的には真実を話す必要性よりアフマウから何かが漏れる危険性の方が高いから、黙っているのは仕方がないともいえるが・・・ 裏切られた妹はどうなってしまうのだろう)
(それにしても、見ているだけで幸せになれる「魔笛」って一体なんだ? 笑)
アフマウが目を輝かせているその時、またしても悪いタイミングで冒険者が封魔堂を訪れる。
冒険者のバッジを見たメネジンは、「・・・丞相の命か・・・」と、冒険者の目的を悟る。
当然、「いや!」「いやよ。マウには、まだやることがあるの!」と反抗するアフマウだったが、
リシュフィーが迎えに来た、とナディーユが告げるとあっさりとその言に従った。
(ぽっと出の冒険者よりも、長い付き合いリシュフィーに従うのね・・・ 当たり前だけど、寂しい・・・)
寺院でアフマウを迎えるリシュフィー。
リシュ「さぁ、一緒に皇宮へ戻りましょう」「今なら、きっとラズファードさまも御寛大な・・・」
彼はまだ、アフマウの居場所を丞相に報告をしていないらしい。
(「鈴」でバレていると思うけど)
彼が急いだのは、アフマウの同意を得てから丞相にその居場所を報告せんがためだった。
しかし、胸を張り顔を逸らしたアフマウは、戻らない、と当然の如く言う。
マウ「まだ、お外でやることがあるんだもん」
アフマウは、アヴゼンの捜索を諦めていなかった。寺院へ来ることで、魔笛を眺めることで、昔を思い出すことで、アヴゼンを助けたい気持ちを再確認していた。
リシュ「どこを探されるおつもりなのですか?」
マウ「・・・う、う~んと・・・」「・・・秘密よ!」
だが、当然、アフマウには捜索すべき場所の心当たりが無い。
不滅隊が全力で捜索をしている、そう嘯くリシュフィーだったが、さすがのアフマウもその詭弁には猛烈に反論する。
マウ「・・・マウ、知ってるんだから」「アヴゼンを捜している隊士なんて 1 人もいないってこと!」
一瞬、場の空気が悪くなり、そこへゲッショーが割って入る。
ゲッショー「拙者、冒険者殿の同僚にて月照と申す者」「耳寄りな話がござる」
(あれ? ゲッショーって「月照」って名乗ったことあったっけ・・・。何もかもが嘘っぽく見えてきた 笑)
ゲッショーは、公務で火山を訪れた際に「赤い機関人形」を見かけたらしい。
トロールが連れている人形を見間違えたのかも知れない。そう指摘されるも、「まぁ、信じる信ぜぬは御主らの自由にござる。ただ・・・」「急がれた方が良いやもしれませぬぞ」と、アフマウをやんわりと脅す。
(ん-ーー、ゲッショーってこんなイヤらしい性格だっけ?)
言いたいことだけ言って、今度は「御公務の任にて、まむうくの方へ行く」と残して去っていくゲッショー。
(うーん、彼ってこんなに公務に忠実だっけ? この前は公務を離れて周辺を放浪していたはずだけど)
ゲッショーの言葉に気が急いて今すぐゼオルム火山へ向かうと言うアフマウに、リシュフィーは冷静に言葉を返す。
リシュ「・・・今、確認がとれました」「ゲッショーなる人物が、マムージャ藩国に関わる公務の命を受けている事実はありません」
寺院でゲッショーの姿を見たリシュフィーは、エジワ蘿同で彼を襲った相手ではないかと怪しんでいたのだった。
マウ「どういうことなの・・・?」
リシュ「先ほどの話、おそらくは偽りかと・・・」
リシュフィーはそう仮定すると、「むしろ、あの者が向かったというマムークにこそアヴゼンさんがいる可能性が高いかも知れません」と提案する。
(ん?? どっちが本当の事を言っているんだろう。確かにゲッショーは怪しいが、リシュフィーがとった確認が嘘の可能性もある。彼がアフマウとの接触を急いだのは、彼女をはめるためだった可能性は無いのか・・・?)
(あーもーまた誰が味方か分からない状態だぁぁああああああ)
当然、アフマウはリシュフィーを信じ、「今度こそ決めた! マウ、マムークに行く!」と即決する。そして、「・・・リシュフィーもついてきてくれるよね?」と、すがるような眼をして(たぶん)彼に問いかける。
リシュ「お止めしても無駄なのでしょう? どうしても、行かれるというのであれば・・・」
(チョロいぞリシュフィー 笑)
だが、甘男も男性、本能が違和感を訴える。
リシュ「・・・? ところで『も』とは?」
アフ「そんなの決まってるじゃない」「だって、冒険者はマウのこと見張ってなきゃダメだもん♪」
ああ悲しいかな、リシュフィーとアフマウの二人旅は叶わず、お目付け役が同道することになるのだった。もちろんリシュフィーもアヤシイのだから、言われなくても付いていくけど。
それにしても、アフマウにとって冒険者はからくり人形と同じ位置づけなのだろうか。居て当たり前だし、彼女の言う事を聞くべき存在だし、でも冒険者の言う事は聞かない的な。
ん?? どこぞの社長と一緒ってこと???
そして、それを眺めるモノが・・・。
(ある意味安全って事かも知れないなあ・・・、オテンバ姫にとっては)
イベントが終わり恐る恐るナディーユに話しかけると、「星唄」ミッションが進行できないと言われた。
確か封魔堂でアフマウに魔笛を見せて貰えるという話だったが、アフマウがマムークへ向かったからイベントが進められないってことかなあ。
ネタバレ怖いから、またしばらく近づかないようにしておこう(笑)
さて、マムーク。
うーん、ゼオルム火山ではなくマムークへ来て良いのだろうか。「彼の地にアヴゼンはいるのだろうか?」なんて書かれているけど、両方行く気にはならないんだけど(笑)
エジワ蘿同と同じく、まずはワープ本から未踏地を探索することにした。
以前は・・・何しにきたのだっけ(笑) カエルイベントを見て、南西からバフラウ段丘へ向かったが・・・何しに行ったんだっけ。マムージャ監視哨にたどり着いたところまでは憶えているけど・・・。からくり士 AF だっけ??
まあとにかく、マップは北西と南東部分が未調査なので、まずは北西へ向かう事にした。
ここのマップの広場の多くは 2 階層になっていて、橋で飛び地を渡ったり、段差を飛び降りて別の道を捜したりと、結構 面倒 考えさせられる構造をしている。
ので、北西方向へ向かいたくてもなかなか思ったように進めない。前回もなんだか面倒になって(笑) 南西方向へ向かった気がする。
途中で「鏡」を見つけた。
マムークやアラパゴ暗礁域で見かけた「鏡」は周囲に必ず NM が居て手出しすることを躊躇ったが、ここは普通のトカゲやらマムージャやらしかいない。
ちょっと攻撃してみようかな? と誘惑されたが、何が起こるのか分からないので止めておいた。鏡ってところが嫌な気がしてならない。自分の分身が出てきたりしないよね・・・。
やっぱり、グルーっと南西方向へ向かわないと北西方向に向かえないらしく、
途中にあるチェックポイントなどを確認しつつ、
この辺りに来たら、
開かない扉があった。う~~~ん。
そのまま北西方向へ向かうも、
結局、行き止まり。段差の上はどこかに続いているっぽく、ここは出口のように思えた。エジワ蘿同みたいにヤヤコシイことになっている雰囲気がぷんぷんし始め、ちょっと気分が萎える。
アトルガンミッションは、短い期間で何度も繰り返し同じ名称のマップへ向かわせる点がイマイチかなあ。景色も変わらないし、「またあそこか・・・」と思わせて、そこがマイナスだ。同一名称マップを 11 も用意しないで(笑)、かつ、広いエリアに分布させないで、違う景色の違う名称のマップにしたらよかったのに。
まあその分マップ制作コストがかかるのかも知れないけど、当時の FF11 はイケイケ状態じゃなかったのかなあ。分からないけど。
とにかく、続く!!