アトルガンミッション40「紐解ける理」
あれ?意外に小さい??と逆にビックリするのだった。
丞相とガッサドの手によって双人形のプロテクトが外され、ついにゴルディオスの真の力が解放されてしまう。その代償として爆散したアヴゼンとメネジンを前に、聖皇としての権限を失い一人の少女となったアフマウは、ただ悲痛な叫びをあげる以外に術を持たない。一方、900 年前に起こった「ラグナロク」の凄まじさを知った四国軍事会議のメンバは皇国への先制攻撃に舵を切りかけるが、ナジの真摯で純真な提案に一縷の希望を託す。ルザフを救出し、なんとしても「審判の日」を避けねばならない。
日を跨いでフェナントカさん(長い名前は覚えづらい)に話しかけると、ワジャーム降下作戦の準備は整っていた。
さっそく各国の作戦参加者との顔合わせを行うが、おまwwwww
果たしてそこには、あのぶっ壊れカーディアンが待っていた。悪魔のほくそ笑む顔とあの高笑いが脳裏を過る。オーホホホホ。
四国の隠密部隊?が皇国で救出作戦を行うとしても、救出対象をどうやって探すのだろうと不思議だったが、さすがシド、「アストラル反応探知機」なる装置を開発していたらしい。ドラ〇もんか。
ナジ「オレも仕組みはよくわからないんだけどさ。ルザフや巨人の位置が大まかに掴めるだろうって」
同行するサンドリア騎士二名は、漫才を始めたカーディアンとナジに対して少々腹を立てたらしく、「いい加減にしろ。我々は遊びに行くわけじゃないんだ」と言い置いてさっさと高速飛空艇へ向かう。真面目か。
同類に思われてギクシャクするのも何なので、ノコノコと騎士の後をついていくと、ペア漫才師が慌てて後を追ってきた。
さて、船上。
ナジによれば、今回の作戦はこうだった。
夜陰に紛れて王国領に上陸、全員が傭兵になりすましてアルザビにいるロディンコミディンに合流する。
二人が漫才を始めたので、その後にどうするのかが分からなかったが、
丁度その頃、高速飛空艇の操縦席を予想外の事態が襲っていた。
騎士「おいッ! なんだ、あの光はッ!?」
操縦者「・・・っ! うわぁああっ!!!」
その光を見上げるルザフ。
提督「・・・あれは!」
提督「・・・聖なる矢・・・時が・・・時が来てしまったのか・・・」
遺跡の一角より放たれたその「矢」に
貫かれた高速飛空艇は、
空中で爆発を起こし、黒煙を上げながら墜落する。
「聖なる矢」とは、審判の日を告げる嚆矢。
それは、不思議な光を内に湛える
人造の兵器、
ラズファードの野望の権化、「機関巨人」から放たれていた。
もちろん、操縦者は丞相。
ガッ「いやはや、お見事ですな」「あの距離で撃ち落とされるとは・・・」
丞相「突然、操作室の天盤に光点が指し示された・・・」「私は、その光点に照準を合わせトリガーを引いたに過ぎぬ」
ガッ「なんと。あの装置にそのような機能が・・・。この手で組みながら、いまだ構造を解明できぬ部品も多く、お恥ずかしい限りです」
言われるままに双人形を造り、しかしジュプリールの仕掛けには気がつかない。伝説に謳われる鉄巨人をその動力源まで模倣しながら、機能すべてを解明するには至らない。ガッサドは有能な傀儡師であり錬金術師でありながらも、物事の真理を求める研究者ではなく、技術の実用に秀でた工学者のようだった。
丞相「なに、構わぬ・・・。巨人が我が命に服したのは確かなのだ」「我々は、ついにアトルガン千年の宿願であったアレキサンダーの神威を再び手中にしたのだ」
機関巨人の試運転に十分過ぎる結果を得、ラズファードはご満悦に見える。
そこに、不滅隊アムナフが報告に来る。
アム「昨夜ナシュメラ様が皇宮を抜け出されました」
丞相「ふっ、やはり猫被っていたか・・・」
「行き先は・・・?」と問う丞相の言葉に、アムナフは言いづらそうに答える。
アム「それが・・・」
丞相「ははははは。見失ったか? お前たち不滅隊を撒くとはたいしたものよ。血は争えんものだな」
丞相「絶対的な聖皇の権力も、心の拠り所たる双人形も失った今、アレにとっては試練の時だろう」
そう言うラズファードは、少し不思議な言葉を続ける。
丞相「乗り越えられぬようでは先が思いやられる」
(ん? 丞相はアフマウに対して敢えて試練を与えていると言うこと?? 何が目的で??)
丞相「それよりも、今は総力戦に向け国内に潜伏している危険分子を炙り出すことが先決だ」
アルタナ四国に宣戦布告した丞相は、当然ながら周辺国を含むあらゆる外敵との「総力戦」を想定していた。そして、そのためには国力を一致させなければならない。
丞相「よし・・・。護送を完了し、やつ(ルザフ)を処分したら私は全皇国民に布告するつもりだ」
ラウ「では、いよいよ・・・」
丞相「ああ。守護神アレキサンダーを降神させ、冥路の騎士を倒し蛮族や列強を屈服させた者の戴冠だ」「異論はあるまい?」
彼の中では、既に勝利は確定していた。
アム「恐れながら、そのルザフ移送につきまして私めに策がございます・・・」
そうして新たに張り巡らされる策謀を、静かに見つめるアレキサンダー。
一方、墜落した高速飛空艇の一行は、
辛くも、最悪の事態からは逃げおおせていた。
ナジ「オレたちは甲板から飛び降りたのが功を奏したんだ。だけど艇内にいた連中は・・・」
被害は甚大に見えたが、ナジは希望を捨てない。助かったやつがいるかもしれないと、飛空艇墜落地へ救助に向かうと言う。
で、残される二人・・・。
ぶっ壊れカーディアンとの二人旅なんて、ゾッとしない。
冒険者たちが降下?墜落?した場所はここ。
なんだか不思議な足場の上に居たのだが、
一度降りたら登ることができず、ちょっと焦った(笑)
日記にスクショを残さなかったが、この不思議な遺跡?には見覚えがあった。これは、土蛇将ザザーグがバストゥークから皇国へ移動する際に使用したものだった。
ナジュリスのクエストと同様にアイテムに心当たりが無かったので、ザザーグのクエストも結局ネットで調べた。従者はザザーグが「鉄拳を失くした」云々と言っていたが、正しくは「鉄章」らしい。わかるかーい。
アイテム自体はモグ金庫の奥底に仕舞われていた。取っておいてよかった。
「錆びたアイアン章」をトレードすると、ザザーグが現れた。
まさか爆発炎上する飛空艇の生存者とは、さすがのザザーグも気がつくまい。
ザザ「折角ここまで来たんだ。つまらん昔話だが、ちぃとばかし聞いてけや」
なぜ冒険者がここに居るかについては特段気にすることなく、彼は昔語りをしてくれた。
丞相に気に入られて正式に客将となったザザーグは、新兵と荒くれ兵ばかり、厄介者の掃きだめのような部隊を任されたらしい。そして、何度か死線を超えるうちに愛着も湧き始めた頃、「あの事件」が起こったと言う。
伝令「ついさっき、不審者が数名、上陸したとかで 港の方で揉め事が起きまして」
ザザ「不審者だぁ?」
伝令「・・・そ、それがそいつら、将軍の名を しきりに喚いているみたいで・・・」
妙な胸騒ぎを覚えてザザーグが港へ向かうと、果たしてそこには、バストゥークに置いてきたはずの部下たちの姿があった。
部下「あっしらはバストゥークの漁師、嵐に巻き込まれて遭難したんでして・・・」
兵士「バストゥークの漁師はプレートメイルを着て漁をするとはな・・・嘘つけ!」
当時のバストゥークは皇国から見れば没交渉な相手。20 年前の水晶大戦の件では相手が相当の不信感を募らせており、彼岸から見れば、皇国は敵性国家に近かったかも知れない。自業自得ではあるが。
そのようなバストゥークから兵士らしき一団がやってきたとなれば、ひと悶着の起こらない訳がない。
兵士「不滅隊の耳に入るとちょっと厄介かもしれません。お気をつけください・・・」
部下たちは、バストゥークでの「組織改革とやら」で黄金銃士隊での居心地が悪くなり、将軍になったと言うザザーグを頼りに海を渡ったようだ。
そんな不甲斐ない元部下たちを見て、ザザーグは嘆息する。
ザザ「お前らなあ・・・」「オレがバストゥークのことは頼んだ、って言い置いてきたのを忘れちまったのか?」
部下「いえ、決してそういうわけじゃあ・・・」
ザザ「帰れ! お前らの顔もみたくねぇ」
杞憂していたとおり、黄金銃士隊の件は瞬く間に巷間に膾炙し、
ザザーグを引きずり降ろそうと言う人々の注目を集め、
さっそく問題ごとに発展しそうになるが、
タイミングが良いことに、マムージャ藩国軍の奇襲により厄介事は中断させられる。
ほどなく、アルザビは敵の侵入を許してしまう。
しかし、その様子を見たザザーグは、「こいつは陽動作戦ですな」「本体はどこか、別の場所を狙っているのでしょう」と看破する。
天蛇将「しまった! 南の埋門だ! つい先日、何者かに放火されまだ修理中なのだ」
これ以上の余剰の兵は居ないと言う天蛇将に、一人背を向け敵本体へ向かうザザーグ。
ザザ「オレ 1 人でもちったぁ、倒せるでしょう」
だが、元部下たちがそこに合流する。今しがた港にやってきたばかりの彼らにも関わらず、目の前の皇国の、民の危機は看過できない性分なのだった。
部下「兄貴!」
ザザ「しょうがねえヤツらだ。いいだろう」
厳つい顔の端を少し緩ませながら、元隊長はかつてのように部下たちを鼓舞する。
ザザ「泣く子も黙る黄金銃士隊の恐ろしさ。敵さんにたっぷり見せてやろうぜ!」
部下「おう!」「合点だ!」
・・・防衛戦がひと段落した、ここは王国軍の営巣。
丞相「・・・まず、礼を言わねばなるまい」
そう言う丞相は、しかし、「私は非常に残念だ」と続ける。
黄金銃士隊とは決別したと言ったはずのザザーグ。しかし、丞相の目の前には、バストゥークの兵士らしき一団がその後ろに控えていた。
彼らがここに居る様々な理由があり得ることを、もちろん丞相は分かっていた。
丞相「だが、軍規は軍規。将軍である貴公が破っては他の将兵に示しがつかぬ。分かるな?」
ザザ「・・・はっ」
もちろん、武人たるザザーグには罰を甘んじて受ける覚悟がある。
ザザ「しかるに!」
そう声を張り上げたザザーグは、元部下たちに向かってこう言い放つ。
ザザ「こやつらは勝手に隊を脱走し あまつさえ、伝手を頼んで我が皇国に密入国を企てようとしていたと聞きます」「国益のため、労働者のため、ひいては民のため 身と心を尽くすのが、黄金銃士の務めでした」
そこまで言うと、ザザーグは部下の一人をその拳で殴り倒す!
ザザ「こやつらが黄金銃士なはずが・・・ 自分の元部下であるはずがありません!!」「黄金銃士を騙るとは! 恥を知れ、この不埒者が!!」
その光景を見た丞相は、ザザーグの三文芝居の意を酌む。
丞相「・・・」「こやつらはただの漁師だと? そう申し開くつもりか?」
ザザ「はい」
丞相「・・・」「漁師なれば、仕方あるまい。此度のこと、不問としよう」
そう言うと、丞相は営巣を後にする。
丞相「皆々、今回の働き、ご苦労であった」
ザザ「ありがたき幸せ・・・」
自分たちの行いがどれほど向こう見ずであったのか。
それに気づいた元部下たちは「もう一度、軍団兵から出直してみます」と言い、バストゥークへ戻る事を決めたようだった。
その別れの時に部下から渡されたものが「アイアン章」だった。
それはアイアンイーターから預かったものだと部下は言う。
部下「もし兄貴がくさくさしてたら首に縄つけて引き戻してこい、って・・・」
ザザ「なにぃ!?」
部下「それから難儀してるようならそいつを見せて、励ましてやってくれ、とも・・・」
ザザ「・・・」
一瞬、言葉に詰まったザザーグだったが、「・・・ガハハハッ! 大きなお世話だぜ」と肩を揺らして笑い出す。
ザザ「アイアンイーターに伝えろ」「少なくとも この国は今、オレの拳を必要としている」「だが、共和国だって こんな優秀な戦士を手放してるような 余裕ぶっこいてたらカメに付け入られるぞってな」
ザザ「達者でな。またいつかいっしょに大暴れしようぜ!」
部下「はい、隊長!」「兄貴! ご武運を祈ってやす!!」
オレは元気だ。お前も頑張れよ。
友への言葉を信頼する部下に託せるこのささやかな一時に、ザザーグは久しぶりの満足を得、知らず微かな笑みを湛えているのだった。
丞相はああ言っていたが、巷間に広まった噂の火消しには苦労させられているらしい。
ザザ「まことにすいません」
天蛇将「プレートメイルを着た漁師に対して 市民から質問状や感謝状が山のように届いて 司令部は応対におおわらわだそうだ・・・」
天蛇将「ふふふふふ・・・」
ザザ「へへへ・・・」
あの三文芝居とその結果に、ひとしきり笑い合う二人。だが、現実は厳しい。今回の件でザザーグに厳しい目を向ける者たちも少なくないだろう。
天蛇将「で貴公、これからどうするのだ?」「今までのように客将としてやっていくのは難しいぞ」
「そこでだ」と天蛇将は話を切り出す。
天蛇将「私は聖皇さまの勅命により来るべき日に備え、門閥や階級にとらわれない有能な将軍を集めているところなのだ・・・」「貴公の拳。そして、その優れた知略を そのために役立ててはもらえぬだろうか?」
ザザ「ルガジーンさま・・・」「オレみたいな余所者でもいいんですかい?」
天蛇将「大事なのは志。そして民を兵を愛する心だ。・・・私に教えてくれたのは貴公だぞ」
こうして、土蛇将ザザーグが誕生するのだった。
ザザ「わりいわりい、退屈させちまったな」
そう言うザザーグは、心なしか優しい目をしながら話を結ぶ。
ザザ「その錆びたアイアン章は オレとバストゥークをつなぐ大切な絆だ」「そして、ここは初めてアトルガンに降りたった場所。そう、いわば、オレの原点なのだ・・・」
柄にもねえことを口走っちまったぜ。
そう言う土蛇将は、照れ隠しに「ガハハハハハッ!」と笑って見せ、元部下たちに向けた言葉を冒険者にもかけてくれた。
ザザ「これからもオレといっしょに大暴れしようじゃねえか。なあ、おい」
たまたまワジャーム樹林のイイ感じのところ(笑)に降下したので、南方面の未踏地を探索することにした。
東方面は・・・戻るのが面倒なのと NMノミ が居るので後回しw
途中で怪しげな石碑を見つけた。
ゼオルム火山にあったものと同じ見た目をしているが、相変わらず使い道が分からない。
途中に地下通路があり、
エジワ蘿洞の新マップに繋がっていたが、見なかった事にした(笑)
必要があればまたやってくるに違いない。きっと。
地図の最南端にある隠し広場は、段差があり一方通行になっていた。
マムークから反対側に出られたから、スクショにあるチェックポイントはそちらからアクセスする必要がありそうだ。面倒だから今は行かないけどw
たまたま見られたザザーグの回想によれば、丞相も意外と話が分かる人物に思えた。覇道を突き進む彼だったが、アフマウに対する試練を仄めかしたりと、何か裏があるようにも思えてくる。ラズファードもナシュメラも、どちらも「皇国の平和」を目指しているはずだが、片や覇道、片や王道を目指す二人の兄妹は、最後にいったいどこへ辿り着くのだろう。
物語は大詰めを迎えつつあるように思えた。