Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

あけおめことよろ

既に1/7と言う事実(笑)

 

聖剣伝説3 TRIALS OF MANA

いやー面白かった。これで良いんだよ感が凄い。リメイクかくありたし。

それにしても物語を全然憶えていなくて笑ってしまった(新春初笑い)。でもオオカミボスとかハロウィンボスとかは憶えている不思議。最後はフラミーと戦うかと思ったらそんな事は無かった。

主人公は6人。そのうちメイン1人と仲間2人を選んで物語を進めるアクションRPG。主人公毎にそれぞれの物語が用意されているのだけれど、大別すると2人組x3に大きく物語が分かれている感じ。それに合わせて敵も3勢力に分かれていて、ある主人公視点ではメインで関わる勢力が別の主人公視点では物語の裏で暗躍している位置づけになり、物語の終幕が変化する。

物語全体としては、なんだろう、童話っぽい。

かつて8つの神獣によって危機に瀕した世界はマナの女神の振るう剣によって救われた。それから時は流れ、再び世界に危機が訪れる。マナの減少により神獣たちの封印が破れんとしていたのだ。主人公の前に現れたフェアリーは、聖域にある「マナの剣(つるぎ)」を抜き女神を目覚めさせることで危機を脱しようと言うのだが・・・。

意味深な過去話で人物間の軋轢やら嫉妬やら憎悪やらを複雑に絡ませたり、長大かつ重厚な伏線を回収しながら見事に物語を収束させたり、なんてことは一切なく(笑)、頭を空っぽにしながら目の前の事件やら問題やらをフェアリーの助言を受けながら進めていく感じ。むつかしい事を考えなくて良いのが好い。そこがいい。ホント良い。1年間の RPG疲れを癒す一服の清涼剤。

スーファミ版の原作は(遠い過去の記憶によれば)アクション性はそれほど高くなく、動くコマンド入力RPG?的な、ある種の実験的作品だった憶えがあるけれど、今回は普通の?アクションRPG。魔法が使える三国無双簡易版みたいな感じ。簡易と言うのが重要で、基本的な攻撃アクションはA(小攻撃)+X(大攻撃)の2種。これを組みあわせることで、A+Xの吹飛ばし、A+A+Xの範囲攻撃、のようにコンボを組み立てられる。基本的に弱攻撃を何回か押して強攻撃するパターンなので、複雑な思考は一切無用。しかも「あ、間違えてボタン回数少なかったてへ」となってもまったく問題ない。だがそれがいい。ホント良い。後はリングコマンドと呼ばれる聖剣特有の簡易メニューシステムとかショートカットボタンから必殺技を出したり魔法を唱えたりする感じ。超シンプル。だがそれがいい

あともう一つ、聖剣3の特色はクラスチェンジ。ある条件を満たすと最初のクラス1から上位のクラス2にクラスチェンジできるようになるのけれど、この時に「光」と「闇」のいずれのクラスになるかを選択できる。

例えば、主人公の一人「デュラン」は、クラス1が「ファイター」で、クラス2(光)が「ナイト」、クラス2(闇)が「グラディエーター」。ナイトは防御力に優れて回復魔法が使える一方、グラディエーターは属性魔法を武器にエンチャントできるより攻撃特化なクラス。それぞれのクラスによって覚えられるスキルが変わるため、どのクラスにするのかが悩ましくて楽しい。しかも、結構適当に選んでもムッチャ強くなるので気にならない。後悔しない。そこがいい。魔法とかムッチャ派手になる。画面がエフェクトで埋まって敵が全然見えなくなるくらい。でも問題ない。それがいい。

ちなみに、原作はクラス3(つまり最終的に4種類のクラスが選択できる)までだったけれど、リメイクでクラス4が実装されました。ただし、クラス4はクラスが2種。最初に選んだ「光」か「闇」かに応じて最後のクラスが決まる感じ。

で、クラスチェンジの楽しみは、クラスが変わることで装備グラが変わる点なのよねー。FF1、3、5、10-2、13-3で連綿と受け継がれてきた「ジョブが変わればグラが変わる」は聖剣にも受け継がれていました。そこがいい。ちなみに原作のディレクター 田中弘道さんは初代FF11のディレクターなのよね。あとで知ってちょっと驚いてしまった。

スキルでクラスを選んでもよし。グラでクラスを選んでもよし。でも結局ムッチャ強くなるのでどれでもOK。その緩さがムッチャいい。どれ選んでも楽しい。別のクラスを選ぶために周回したくなる。そこがいい。

初回プレイは「デュラン」「リース」「アンジェラ」の戦士・僧侶・魔法で完璧だぜ!と思って始めたらリースが超アタッカーだった件。え?「光」にすると回復覚えるんじゃなかったっけ??と思ったらむしろデュランが回復役(ナイト)になると言う。だがそれがいい。最終的に全員「光光」で進めたんだけど、デュラ・アンのセットで物語が進んで満足。偶然の組み合わせだったけど。物語冒頭は脳筋だったデュランも騎士として正統な成長を遂げて、そりゃアンジェラも目を付けますわと思いました。まる。

ラスボスを倒すとリメイクでの追加シナリオがプレイできるのだけれど(ここでクラス4へチェンジできるようになる)、主人公たちのちょっとした成長イベントが追加されていて、それもまたいい。

追加シナリオ込みで初回プレイは23時間だったかな。クラスチェンジとかスキルとか、もっと増やしてもっと選べてもっと楽しくできそう!と思えるんだけど、そうしない。コンパクトにまとめてコンパクトに物語が終わる。そこがいい。

ちなみに、なぜ今日が1/7なのかと言うと3周したからです(笑) デュラン・リース・アンジェラ、ホークアイ・リース・アンジェラ、でち子・ケヴィン・アンジェラでプレイ。デュラ・アン、ホーク・リース、でち子・ケヴィンの組み合わせやね。あとはアンジェラが強いので毎回控えに入れた(笑) リアクションが可愛いしね。あと魔法が楽しい。

強くてニューゲームができるので、2周目以降はレベル引継ぎで進めるとムッチャ早く進められます。レベル1にもできるので好みで。レベル引継ぎで進めれば1周10時間ぐらいでできる感じかな。若干の運もあるけれど、だいたい裏ラスボスを倒す頃には最強装備(ドロップ)も集まっている感じ。

ちょっと残念なのは、どのキャラクタを選んでも導入以降の展開が一緒な点。キャラ毎のイベントや敵勢力の入れ替えはあるけれど、次に進む場所はここ、その次はここ、と、順番が決め打ち(若干の選択肢はあるけれど)なのよね。せっかく大枠で3種類の物語があるのだから、終盤までのルートも変えて欲しかったかな。おかげで4周目以降のモチベ維持はかなり難しいイメージ。

あと(原作そのままらしいのだけれど、)中盤で敵勢力を篩にかける展開が唐突かつあっけなさ過ぎて、むしろドン引きすると言う。特に初回プレイだと、主人公と関わらない敵勢力についてほとんど情報が無いので、え?ええ???となって訳が分からないまま敵勢力が消えていく。昨今の丁寧なストーリーテリングとは真逆なので面食らってしまうかも。

なんとなくこれらの話は、そこまでボリュームを持たせられなかった事情なりナンなりがあったんじゃないかなーと思ったりもします。ま、その適度なボリューム感が良いのだけれど、ね。

あと、プレイ中に強制終了が2回ありました。オートセーブがあるので被害は少ないけれど、ダンジョンの半ばで落ちた時は結構きつかった。こまめなセーブは必要かも。ロード時のバーの進み方がギクシャクし始めるとアヤシイ感じ。あ、ロードが長いのもちょっとマイナスかなー。むしろゼノブレ3がオカシイ感もあるけど。

半額セールで買ったのだけれど、むっちゃ楽しかった。超満足。暇を見つけて(忘れた頃に 笑)残り3主人公でもプレイしたい。

攻略を見ずにプレイするのがおすすめ。どのクラスが何を覚えるのか、みたいな情報が無いとより楽しめます(笑) 物語を始めてから思い出したけど、リースってアマゾネスなんだよね、そりゃ回復覚えませんわ(笑) でも回復役が居なくてもなんとかなるバランスなので問題なし。ドロップ舐めまくりチョコかじりまくりでOK。そこがいい。このシステムでシン・聖剣伝説4を作って欲しい。