Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

サンド〔S〕クエスト「オーク軍団掃討作戦」

可愛く思えてきた、と感じるのだった。

 

要人に「お守り」を配布して少年騎士団入りした件の続き。

作戦会議は後日と言われたので、まずは「現代」のサンドリアで「過去」に泣きべそをかいていた少年本人と、

その子と話した。

あの少年の父、すなわちこの子おお爺さんは釣りの名人で、当時はメシューム湖まで釣りに出かけていたらしい。少年は父を探していたから「過去」の湖に行って声をかければよいだろう。心当たりはある。

それにしても、お爺ちゃんと孫は釣り好きなのに父は武器好き。父も釣り好きならばすべてが丸く収まった?気もするのだけれど、なんでそうなった。

ついでなのでエグセニミル青年と

ラーアル青年に会った。

ラーアルは竜騎士クエ関連でお世話になったけれど、エグセニミルは絡んだ憶えが無い。フェイスを貰ったくらい?

過去世界ではおそらく主人公のエグセニミルが、その後は王国騎士団員ラーアルとは対照的にサンドリアの片隅でプリプリしているだけ(笑)と言うのが謎過ぎる。

その理由は過去編で明らかになるのだろうか。

そんな事を考えながらサンド〔S〕の少年騎士団の許へ向かった。

いつもニコニコしているロロンに癒される。可愛いかも。

エグセ「じゃあ作戦会議をはじめるぞ!」

団長が高らかに宣言すると、副団長が作戦の背景を説明し始めた。

ラーアル「作戦本部長が、例のリ・・・いや、その。関係者とかから アレな方法で入手した情報によると・・・」「どうやら大人たちは禿鷲軍団がバタリア西部にいるという 情報をつかみ、急襲することにしたらしい」

(例のリ・・・? お守りのことかな)

その話を聞いて何故か団長が息を呑む。

エグセ「王都を包囲したオーク連中のことか?」

ラーアル「うん。・・・ドッグヴデッグというオークが」「危険だっていうんで、王立騎士団と神殿騎士団が手を組んで 一気にたたみかける計画を立てたんだ」

ただ、その計画は頓挫しているらしい。理由は既に聞いたとおり、

ラーアル「つまりムシャン神殿騎士団長が 暗殺されて・・・」

ビステ「敵は開戦前、わが国で、主戦論を唱えていた騎士の暗殺を 次々に実行しましてですね」

獣人軍による暗殺の横行で両騎士団の団結が瓦解するばかりか初動につまずき、緒戦で後れを取ることになったようだ。

その話を聞いてエグセニミルは憤り、

エグセ「これだから大人はアテになんねぇんだよ!」

そう言うとギュッと拳を握りしめて唐突に団長命令を下す。

エグセ「よーし、決定! 明日はドッグヴデッグ軍団の掃討作戦だ! バタリア丘陵に行くぞ!」

一気呵成にそう言い切った団長に、当然周囲は疑問を呈す。

ラーアル「ま、待てよ。作戦名はともかく、大人の騎士団が総がかりで やっとの相手をどうやって僕らが倒すんだ?」

エグセ「それは、行ってから決める」

ラーアル「・・・」

拳を握ったまま何かを信じて疑わない団長と、後頭部をかきながらどうしようかと呆れる副団長。

うーん、この無鉄砲さ加減をよく知っている気がするゾ。はるか西の地で男神を巡って世界を駆け回ったあの少女を。

そんな事を考えていると、一人違う方向を見ていたロロンが、

来訪者の名を告げた。

ロロン「エグセニミル団長! アルテニア様のご来訪です」

その言葉を聞いた途端に胸が高鳴る!

静々と少年騎士団の前にやってきたお姉さまは一同の顔を見渡しながら微笑みを交えて挨拶する。

アルテ「少年騎士団諸君! ご機嫌いかがかしら?」

お姉さま、ごきげんよう

が、何の返答もしない少年たちの様子に、お姉さまはすぐさま疑念の目を向ける。さすがお姉さま。

アルテ「・・・」「・・・とてもとても怪しい。静かすぎる」

ジト目をしたお姉さまは腕を組み、白状なさいと言わんばかりの気迫をもって団長に問いかけた。

アルテ「・・・あなたたち、また無謀な計画 考えてるんじゃないでしょうね?」

(また・・・ 笑)

その気迫を前に団長はシドロモドロになる。

エグセ「そ、そんなこと ぜったい考えてねぇって! オレたちはただ掃討作戦・・・」

アルテ「・・・掃討? 掃討作戦って、何の、かしら?」

エグセ「そ、それは・・・」

ボロを出しそうな団長を見てさすがに堪えきれないラーアルが出した助け船は・・・

ラーアル「領地内の『ゴミ掃討作戦』さ」

無理でしょw

エグセ「そ、そのとおり! お前ら! ボケっとしてないでホウキを持て! ついでに雑草も根絶やしにしろ!」

不意の命令に唖然とするも、慌てて駆け出す団員たち。

アルテ「・・・ふう、それならいいわ。まったく、オーク軍団掃討作戦とか 言い出すのかとひやひやしちゃったわよ」

見るからに安堵した様子のお姉さまは、しかし、チラリと冒険者に目をやると、

アルテ(監視をお願いします。冒険者さん!)

と小声で耳打ちをした。お姉さまの声がこそばゆい。

勿論ですわお姉さま!! とすぐさま血走った目で答えたが、鼻息が荒くてお姉さまに聞こえたのかは定かでない。

アルテ「じゃ、あたしは任務があるから もう行くわね」

そう言って去っていくお姉さまの姿を地平線の果てまで目で追いたい。ああお姉さまとの束の間の逢瀬。できれば子供たちとではなく二人で言葉を交わしたいものですわ・・・。

エグセ「・・・ふ~、あぶねぇ」「言っとくけど 冒険者。アルテニアにこのこと言いつけたりしたら、即行で団から追い出すからな!」

そう言うエグセニミルの声はもう冒険者には届かない。次はいつ会えるのだろう会えたら何を話せばよいのだろう、期待と不安で胸が一杯で

エグセ「実行は後日! 作戦参加希望者はここに集合!」「いくぞ、少年騎士団!」

のかけ声で騎士団が解散していることに気が付いたのは随分と後のことだった。

お姉さまの残り香を追って(笑)街中を彷徨っていたら、くだんの豆師に出会った。

そう言えば一晩考えて「よい調味料」を思いだしたのだったと、

サンドリア港にある「現代」の酒場に向かった。

やはり豆師は酒場のマスターだった。

ここの豆料理は評判なのだけれど、

さて調味料は・・・と探すもヒントがない。

んんんんんん・・・と記憶の底を手繰ってみると、

思いだした、サンドリアのクエストだ!

初期に受注・解決できるクエストだからすっかり忘れていた。

このクエストで求められる「ルフェ湖の塩」は西ロンフォにある泉の周辺、

そこに居るカニがドロップするのだった。

と言う事で黙々とカニを狩る。

ちなみにヴァレンラールは(TPが溜まっていないはずだけれど)開幕に WS を放ってくれるので、彼が居れば一瞬で戦闘が終わる。

それでも塩を3つ集めるのにはそこそこ時間がかかった。

「過去」の豆師に塩を渡すと、

「まるで宝石のような輝き!」と大絶賛しながら家へと駆け込み、

しばらくすると「すごいぞアレは!」と大はしゃぎで戻ってきた。

豆師「こんなに興奮したのは、『ルフェ湖のぬし』を8時間にわたる激闘のすえ、釣りあげたとき以来だよ!」

と分かるような分からないような例えで捲し立てられたが、

ふと真顔になったかと思うとおずおずと要望を切り出された。

豆師「あ・・・あの調味料、なんとかもう1個手に入れてきてくれんだろうか?」

え?(困惑)

豆師「あ・・・あの調味料、なんとかもう1個手に入れてきてくれんだろうか?」

え?(怒)

最初に言ってよ・・・と思いながら再度ルフェ湖に向かった。

ちなみに「チョコボジグ」は街中でも踊れるので超便利。

それでも片道5分くらいかかるんだよねーと思いながら塩を手に入れ、

再度「過去」の豆師に会って驚いた。

・・・塩が3つある・・・だと?

あれ? 追加で1つ取ってきたのだから、手元には2つ残っていたと言う事? 最初に3つ集めたからイベントでは1つしか消費していない・・・。え? あれ??

と思ってスクショを見直して分かった。

塩を3つ必要としたのは「現代」の酒場のクエで、「過去」の豆師のクエはそうではなかった事を。

えぇぇえええええ無駄足だったんじゃーん。

悔しい!と思いながら(笑) 豆師に塩を渡すと、「歴史的瞬間に立ち会ってくれんか?」と言われた。

歴史的なんて大仰だなと思ったけれど、彼にとっては宿願なのだからと首を縦に振って共にキッチンへ向かうと、

豆師「思ったとおりの素晴らしい味に 仕上がったぞ・・・」

とかなりの自信作らしい。

漂う香りに誘われた子供たちも大絶賛し、「とびっきりのマメ料理」を作りたいという彼の夢は叶ったのだった。

去り際に彼へ塩の秘密を明かした。

こんなことを隠しても仕方がないと思ってだったが、

豆師「やっぱりそうか! まだまだ勘は鈍ってないようだ」

と喜んでいた。塩の出自を隠しても、いずれ彼は「ルフェ湖の塩」に辿り着いただろう。その熱意と腕前があれば。

彼は塩を調達してもらえるよう騎士団にかけあうと言う。「過去」の西ロンフォは封鎖されているのだから軍人で無ければ手に入れられまい。

豆師「今は何もしてあげられなくてすまないが、商売がうまくいったら必ずお礼をするよ」

と別れ際に言われたが、「現代」の彼を見る限りそれは近い事のように思えた。

「オーク掃討作戦は後日」と言われたような気がしたので、念のためにヴァナ日を改めてからロロンを訪れた。

少年騎士団の姿は既にまばらで、エグセニミルからの伝言によれば「先にバタリア丘陵へ 向かう。お前はひとりで勝手についてこい」らしい。

その猪突猛進ぶりも彼女を思わせ、少し懐かしかった。

ロロン曰く今ごろはジャグナー森林あたりに着いたころらしいので、東ロンフォからジャグナーへ移動すると

イベント。

慌てた少年騎士団がこちらに駆けてきた。

先頭を走るラーアルは息を切らせながら「た、大変なんだ!!」と冒険者に縋りつく。

ラーアル「僕ら、バタリア丘陵へ 向かうためにジャグナー森林を抜けようとしたんだけど・・・」「途中でオーク兵に襲われて・・・」

うんうん分かる分かる。初めてジュノへ向かおうとジャグナーへやってきた時も、木陰に居たオークやらトラやらに追いかけられたっけ・・・。

そんな懐かしい光景を思い浮かべていたら、ラーアルが奇妙な声を上げた。

ラーアル「・・・あれっ!?」

ラーアル「エグセニミルがいない!?」

団長は2体のオークに追われていた。

オーク「ゼェッ・・・ゼェッ・・・ やっと追いつめたぞ!! すばしっこい小僧め!」

おそらくシンガリを務めていたのだろう、団長らしく騎士団員を逃がす役目は十分果たしていたが、どう見ても追い詰められていた。

エグセ「・・・ふんっ。て、てめぇらなんかオレひとりで十分だ! まとめてかかってこい!」

声を震わせるエグセニミルにオークの1体は

オーク「オイ、小僧! 運がよかったな。お前の相手はコイツとこのオレサマだけだ」

と流暢な人語で脅しをかける。ん? 人語??

エグセ「くっ・・・」

殺る気マンマンなオークの姿に一瞬ひるむエグセニミルだったが、背負った剣をスラリと抜き放ちつつ見得を切る。

エグセ「子供だからって、なめるなよっ!」

彼にとって今はその重みと刃の鋭さだけが頼りだった。

剣を構えるエグセニミルを見て人語オークは首をかしげる

オーク「何だ、この感じは・・・」

眼光鋭くオークを睨みつけるエグセニミルの姿に、

オーク「お前の、その目・・・ かつて、どこかで・・・」

オークは何かを思い出しかけていた。

一方、ラーアルは副団長として為すべきことを為していた。

ラーアル「・・・君らは王都に走って、誰かに・・・アルテニアにも知らせてくれ!」

駆け出す団員たちを見送りながら、ラーアルは覚悟を決めた顔つきで冒険者に願い出た。

ラーアル「僕もあいつを捜しにいきます。どうか冒険者も エグセニミルを!」

団長を助けるためならば我が身命は顧みない、そう目が告げていた。

エグセニミルは湖まで追い詰められていた。

心あたりのあるチェックポイントは湖南に2カ所あり、まずはそこへ向かった。

が、その前にお父ちゃんと言うかお爺ちゃんに子供が待っていることを伝えておいた。

湖岸にあるチェックポイントの一つを調べると、

イベント。

エグセニミルは追い詰められていたけれど、何とか間に合ったようだ。

こちらに気づいたエグセニミルに、

ラーアルも追いつく。

ラーアル「エグセニミル!!」

団長の姿を見るや否や、ラーアルは腰の得物を抜きながらエグセニミルの許へ駆け寄る。

3対2。数の上では劣勢になったオークだったが、子供を侮った彼?は気にも留めない。むしろラーアルの放った言葉に、団長の名に、彼?は動揺する。

オーク「・・・エグセ・・・ニミル・・・だと?」

そして何かに思い至ったのだろう、ニヤリと不敵な笑みを溢す。

オーク「・・・そうか。道理で、あの眼は・・・つまり、お前が この時代の・・・」

こみあげてくる笑いを堪えきれず、オークは全身で喜びを表しながらエグセニミルに言い放つ。

オーク「ついに見つけたぞ、エグセニミル・M・オルシャー!」

オークの奇妙な態度に一瞬面食らったエグセニミルだったが、気を取り直して啖呵を切る。

エグセ「・・・気安く オレの名前を呼ぶんじゃねぇ! それにオレはまだ・・・」

何かを言いかけたエグセニミルだったが、冒険者に気づいたオークの言葉に眉をしかめる。

オーク「あのときオレサマを サンドリアの牢から解放してくださった お優しい方ではないか・・・」

エグセ「・・・!?」

ラーアル「オークを牢から・・・ 冒険者が・・・?」

一瞬(しまった・・・バラされた)と思ったが、あえて弁明する必要は無さそうだった。

オーク「オレサマは初めから 嘘つきなオークだったんだってなァ!!」

オークは自らが冒険者を騙したのだと高らかに宣言していた。さすがオーク。少し知恵が足りない。

しかも、なぜか3対2では無く1対1で戦うらしい。

いかにも筋肉オークっぽい片割れと

ボス戦。Lv69踊。

もちろん彼?に勝ち目はなく、残りは人語オークのみだった。

 

(つづく)