Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

アルタナミッション4「舞姫、来たりて」

そして始まる、新しいお姉さまとの出会い。

 

と思うじゃん?(笑)

改めてサンドリア市街を巡る。

凱旋門前の広場の一画でヴァレンラール(本人)に出会った。

なるほど彼は格式ばった人なんだなーと知る。

それにしてもなんでこんな隅っこに居るのw

現在は競売所になっている広場正面はバス〔S〕と同じく軍の事務所となっていた。

中央に立つ彼は「鉄羊騎士隊」の隊長らしく、おそらくそれはバス〔S〕で冒険者が所属した第七独立戦隊(だっけ?)と同じ初期配属先なのだろうなと推察された。

頑張れw

他国からの移籍には入隊試験が必要らしい。バスではアチコチの塔を巡って 面倒n 大変な思いをしたのでパスした。

そもそも私の心はお姉さまと共にあり、他国の軍に所属するなど思いもよらない事だった。

いつもなら賑わう西門前もヒッソリとしていた。

西ロンフォへ至る門は固く閉ざされ、故に往来もない。次に人が集うとしたらオーク軍が間近に迫ったその時だろう。

西の商業区兼住宅区にある「番犬横丁」では、

オークの捕虜が居ると言う。

Oh...

バス商業区〔S〕の南にも空の牢が据えられていたけれど、捕虜が居ると随分と生々しい。

「ボストーニュ監獄」に入れられないだけマシかも・・・とは思うけれど、衆人環境に晒すことで国威高揚を狙っているのだとしたら、さすがサンドリアと思わずには居られない。そーゆーとこは陰湿だよね。

捕虜の一匹?が流暢な人語を話すと言う。

見物を許されたのでそちらに向かうと、

見ず知らずのエルに(チッ、人か・・・)と舌打ちされた。

オークと話し込んでいた様子の彼はダルヴィーユと言う名らしい。

こちらをねめつけるようにしながら去る彼に、オークは「オ、オイッ、待ちやがれ!」と必死な声を上げていた。

嫌な感じだな・・・と思いながらその背を目で追っていると、「そっ、そこの優しそうな方!」と声をかけられた。

声の主はくだんのオークだった。

気が乗らないながらも振り向くと、なにやらしんみりとした雰囲気を醸しながらオークは勝手に語り出していた。

オーク「ワタクシの 本当の姿はエルヴァーン・・・」「・・・ある魔女に呪いをかけられ、こんな醜い姿へと変えられてしまった」

・・・オーホホホホホ!と言う高笑いが耳鳴りのように頭に響きだしたので、悪魔の姿を脳裏からかき消さんと慌てて首を激しく振った。まさかまさか。いやいやいや・・・。

そんな様子の冒険者がまったく気にならないのか、ゴソゴソと懐を探ったオークが何かを手にして見せる。

オーク「これを見てくれ。誇り高きわが血筋、オルシャー家の紋章の入った指輪だ」

それこそが彼が人間だった証なのだとオークは言う。

オークに拠れば先ほどの神殿騎士ダルヴィーユはオークの話を信じたらしく、牢の鍵束を彼に預けたらしい。

曰く、ひと目、家族の顔を見ることを 許しましょうと。

その恩に報いる?意味でも脱牢を決めたオークだったが、思いがけないことにオークの手が格子の間を通らず、鍵はあれど鍵穴に届かなくて難儀しているらしい。そこで偶然目に付いた冒険者に声をかけた、と言う訳だった。

正直に「開けたくない」そう思った。ダルヴィーユの態度もオークの言葉も如何にも疑わしい。むしろ信じられる要素がない。

けれど、何度も何度もオークに懇願され、折れた。

牢から出るや否やオークは礼を述べるのもソコソコに、

取り出したアイテムを使って姿を消した。

オーク「かなうことなら元の姿で貴方に会いたかった・・・!」

人語を話すどころではない。オークのその抒情的な言葉に面食らう。かつて人間だったと言う彼の言葉をほんの少し信じる気になった。

だが、ニセモノだったら・・・と思うと背筋が凍る。バレないうちにさっさとその場を後にした(笑)

その後も街中を散策したのだけれど、何やら珍しいモノが広場に見え、

向かった。

そこにはまだ年端も行かない子供たちがいっぱしの甲冑に身を包んで何かをしているようだった。

彼らは自らを「少年騎士団」と呼んでいた。

何このカワイイ少年たち。

鹵獲したらしいオーク戦車で何をしているのだろう。

中からは如何にも子供らしい声が次々と聞こえ、騎士団と言う名の遊びを楽しんでいるように見えた。

戦況が厳しいとは言え、さすがに若年兵を取り立てたりしないよね・・・と思いながら散策を続ける。

亡き父亡き兄弟の名誉のために・・・!などと叫びながら戦地へ駆け出す、鎧のサイズすら合わない少年兵なぞ見たくない。

でも、騎士の国ならばそれもあり得るとも思えて複雑な気分になる。人命より名誉。価値観が違うことは十分にあり得るのだ。特に戦時下では。

街の一画では「マメ料理」の開発に精を出すエルが居た。

彼は武器も取らずに何をしてるんだろ・・・と少年兵を思いながらその様を眺めていたが、物資統制下での食事の改善は戦意高揚の一環になるのかも知れない。

エル「人をグイッと惹きつける味になるような、よい調味料はないものだろうか・・・」

などと真顔で言われて困る。うーん調味料ねぇ・・・。

それにしても少年兵が気がかりだな・・・と後ろ髪を引かれながら街中を歩いていると、

男「クフフ。戦争ばんざ~い!・・・俺ら傭兵にとっちゃビッグチャ~ンスってね」

などと不謹慎な事を言われた。

だから傭兵の地位は一向に向上しないのだ。それならば、国のために名のために戦う方がどれほど人間らしいと思えるだろう。

彼の無邪気な言葉を前に、アトルガンでの日々を思いギュッと唇を噛んだ。

南サンド西端の広場は倉庫などが置かれていた。

ふとプロマシアミッションを思い出し、タブナジアは大変な事になっているのだろうな・・・と今更に気が付く。

あの地へ向かう手段はあるのだろうか。幼いプリッシュやウルミアに会いたいし、ミルドリオン枢機卿の手助けもしたい。

なんてことを考えながら街中をグルリと巡ったのだけれど、クエストリストなどを確認していて気が付いた。

ミッションが進んでいない(困惑)

あれ? あのオークがミッションじゃないの??

ケット・シーぃぃいいいいいいいいい!!と心の中で叫びつつ途方に暮れる。サンド〔S〕に来れば良かったはずなのだが、相変わらず詳細は見てない。

アルタナミッション難しすぎね?

泣きながらネットに頼った。

半信半疑でんんんん・・・?と思いながらいったんロンフォに出てサンドに戻ると、

イベント。

あーーー分かった、アルタナと星唄のミッションが被ってる的なメッセージが出ていたから、本来発生するはずだったイベントが発生しなかったんだ。

わかるかーい。

と言うか、じゃあ星唄ミッションはどーなったの?(困惑)

街中を一目散に歩いている男性たちに疑問を感じていると、いつの間にか側にいたエルに声をかけられた。

エル「ああ、あれか? マヤコフ舞踏団のステージを 見に行くんだろ。・・・だいぶ前からチケットの奪い合いだよ」

マヤコフ舞踏団・・・? ライラのお母さん?が運営している舞踏団かしらん?と首をかしげていると、

エル「なんだ、もぐりだな。今、ブリリオート舞踏団と人気を二分する 流行りの舞踏団じゃないか」

と言われた。バレリアーノやブリリオート以外に、しかも戦時下に興行を打つ集団があるなんて・・・と驚いていたら、遠くを見つめるような眼をしたエルが、

エル「ダンサーの質だけなら、断然マヤコフ舞踏団のほうが格上だね」「なんてったって 可愛い子ちゃん揃いだからな!」

と鼻の下を伸ばしていた。

彼に拠れば「これから、獅子の広場の向かいにある店で、舞踏団主宰の慰問ショーが開かれる」らしい。

なるほど慰問。それならば、戦時下でも引く手あまたに違いない。

エル「あれだけのダンサーを 側で見られる機会なんて、そう滅多に あるもんじゃないからね」「きみも 時間があるなら行ってみるといい」

とお勧めされた。

エル「とはいえ、チケットがとれる保証はないけどね」

色々と教えてくれた彼にお礼を述べようと思ったが、去り際に肩を落とす様が気の毒で声をかけづらい。

エル「くそう・・・オレも 非番だったら見に行くのになぁ・・・」

戦時下とはかくも娯楽に乏しいのかと思わされる。せっかくなのでライラに認められた踊りを見せようかとも思ったけれど、彼の望むショーにはならないだろうと諦めた。

さっそく噂の店に向かうと、

マヤコフ団長へのインタビューが行われていた。

今回のショーの見どころを問われた団長は

団長「・・・そう、皆さんも ご存じのとおり、」

団長「マヤコフ舞踏団の舞台は 常に、」

団長「美麗と絢爛を追求してきたわ。でもね・・・」

団長「目に見える美しさというのは だいたいやり尽くした気がするの」

団長「そう、このあたくしの姿のように」

男なんかーい。

え? 可愛い子ちゃん揃いって話は何処へいったのw

記者たち「・・・」

団長の思いがけない気迫に息を呑む記者たちと、

冒険者「・・・」

別の意味で息を呑む冒険者

団長「われわれには、次なるチャレンジが必要だったわ」

少し間を置き絶妙なタイミングでそう切り出した団長は、

団長「そして今、目指すべき当たらな地平を見つけたの」

と目を輝かせる。

団長「それは『夢』・・・そう、ドリームよ!」

夢もドリームも同じやないかーい。

記者「なるほど・・・! マヤコフ舞踏団に相応しいテーマですね」

と言う記者の声に被せながら、

団長「ええ!」「お客さまに、スペシャルな一夜かぎりの夢を 見せてあげてよ!」

と団長が感極まったように声のトーンを上げると、おおーー!!と言う言葉にならないドヨメキが彼を包んでいた。

既にここは彼の舞台なのだった。

もちろん記者からの鋭いツッコミもあった。戦時下において華美な踊りは不謹慎ではないかと言うその言葉に、だが団長は

団長「おだまりっ!」「闇王だか何だかしりませんが なんぼのもんですかっ!」

と一蹴した。

団長「魂売ってでも踊り続けるのが あたくしたち、マヤコフ舞踏団ですのよッ!」

おおーー!!と言う言葉にならないドヨメキが彼を再び包む。思わず拍手をする記者すら居た。なるほど気概は本物だ・・・とブリリオート舞踏団の一員として認めざるを得ない。

そもそも踊りにおいて性別など不問なのだから、マヤコフ舞踏団が慰問団として歓迎されるのならばそれだけの魅力があるに違いない。

オネエさま方による絢爛豪華な夢の舞踏。

怖いもの見たさ(笑)ではなく、一人の踊り子として、彼らの踊りへの興味ががぜん湧いてくる。

そんな事を考えていたら団長に声をかけられた。

団長「ちょっと待ちなさい。あんた、チケットは?」

恐る恐る首を横に振ると、

団長「・・・ざ~んねん。チケットがないなら、客じゃないわ。今回は御縁がなかったようで・・・」「・・たたき出しておしまいっ!」

とすごい剣幕で店を追い出された。ヒドイ。

店を出るとちょっとした人だかりができており、

客「おーい、開演はまだかよ? 待ちきれないぜ」

などと言うヤジが飛んでいた。あの調子でノリノリな団長のインタビューが伸びているのだろう。

あれ? そう言えば観客は男だらけに見える。オネエさま? 可愛い子ちゃん? あれ? ん?と首をかしげていたら

客の一人が奥さんに見つかり、

帰宅を余儀なくされていた。

・・・ん? なんで奥さんに後ろめたいのだろう。

あれ? やっぱりマヤコフ舞踏団ってちょっとアレな舞踏団なのでは・・・? 

怖いもの見たさから踊り子としての興味に変わったものの、見ない方が良いのでは・・・と言う気分になってきた。

見ていいの? ・・・見て大丈夫なの!?(笑)

しかし、ブリリオート舞踏団の一員として、そのライバルとして、マヤコフ舞踏団の踊りを見ない訳にはいかないのではないか。

たとえ舞台も観客も全員が男だらけだったとしても。と言うか記者と奥さん以外に女性の姿がない。ヤバイ。

見たい。見たくない。見たい。見たくない。気持ちが右左に揺り動かされて眩暈がしてくる。ただ、最終的にどちらに転ぶにせよ、チケットが無いと話は進まない。

仕方がないので、まずは先ほどの男を探す事にした。

 

(つづく)