Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

サンド〔S〕クエスト「巨人偵察作戦II(ツー)」その2

なにやってんのwと思うのだった。

 

お姉さまが危険な任務に就く事になりその事を少年騎士団に伝えたいのだけれど肝心のエグセニミルは「巨人偵察作戦II(ツー)」なる謎の作戦で不在だった件。

オーク軍団との一戦を諦めたのは良いけれど、なぜ今このタイミングで偵察作戦?

と疑問に思ったけれど、所詮は子供の考えることなのだから深い意味は無いのだろう。きっと。

ロロンに拠れば「ブンカール浦の橋あたりへ灰色の巨人を見に行った」らしく、地図を手繰ると4カ所にある橋のいずれにもチェックポイントがあった。

以前の調査で巨人は北東(の、隠し通路の先)に多く居たから、おそらくそちら方面の橋なのだろうと推測されたけれど、

違ったら結構面倒な事になるので、ワープ本で移動したあとは近場から調査する事にした。

ちなみに橋の側にあるチェックポイントは

いずれも倒れたかがり火が対象だった。

以前も気になったのだけれど、どう言う意味があるのだろう。

調査のルートは以前とは逆にワープ本から反時計回りに進めていたのだけれど、とあるクエストのために南の湖?にある塔(拠点)へ向かうとカンパニエバトルの真っ最中だった。

折角なので参加した。

この拠点は周囲を水に囲まれているため橋を守れば良いのだけれど、塔周辺に居るNPCが橋上の戦闘に気づかずぼーっとしているので(笑)、ヴァレンラールの範囲WSで敵を引っ張って効率的?に敵を殲滅した。

HP を見てのとおり、集中攻撃されて結構ヤバかったけどw

そうこうしているうちに高レベルPCがやってきてバッタバッタと敵を倒し、あっという間にバトルが終わった。

しかも、そのPC様の戦利品を残しておくと言うイケメンぶり。ありがたや~。

ブンカール浦に居るオークや巨人は Lv69踊 から見て「とて~とてとて」くらい。

囲まれるとやばいので、スペクトラルジグを使用して探索を続ける事にした。

ちなみに先ほどの塔はクエストの対象ではなくて、更に別の場所にある塔が正解だった(笑)

塔に呪符を貼るクエストなのだけれど、

そのためにスペクトラルジグを解除したら大変な目にあった件。

この状態でも TP さえあれば立て直しができる踊り子ってスゴイと思いました。まる。

結局、4カ所ある橋の最後で

イベント。

(たぶん)「シフート」を調達してくれたあのゴブリンが鼻歌を歌っていた。

その隣には何故かラーアル。

どうしてここに?と問いかけてきたラーアルに理由を説明したのち、その代わりに何故ゴブが?と問うたら、どうやら巨人の通訳らしいそのゴブリンを

ラーアル「あ、彼女はリーダヴォクス。えーと、いいゴブリンだよ」

と紹介されて目を見張った。

え? 彼女!? 勝手に男性だと思ってた・・・スマヌ。

一瞬唖然としてしまったけれど何をしているの?と更に問うと、

ラーアル「僕ら、さっきそこで 釣りをしている巨人・・・」「そう、そのクリュティオスを 見つけたんだ」

と言う。

釣り? 巨人?? イマイチ状況が飲み込めないのだけれど、ロロンが言っていたように橋に居る巨人を偵察していた事は確からしい。

で?と首をかしげると、

ラーアル「巨人が凶暴なのは知っていたから、草の茂みに隠れてそっと観察していたんだけど・・・」「エグセニミルのやつ、いきなり『釣り勝負だ!』とか叫んで 跳びだしてしまったんだ」

・・・偵察とは(笑) と言うか、巨人を観察してどうしたかったのだろう。

色々と疑問符が浮かぶばかりで全然まったく何が何やら判らないのだけれど、

ラーアル「ほら、あそこ」

と指さす先に

釣竿を手にしたエグセニミルが確かに居た。

ホント何してんのw

エグセ「お前の釣った魚なんかより、何十倍も でかい魚を釣りあげてやるからなッ!」

と鼻息の荒いエグセニミル。

一方、リーダヴォクスに拠れば巨人は「大物を釣りあげた方が力持ち」と言っているらしく、イマイチ話が噛み合っているのかそうでないのか判らない。

まあとにかく、エグセニミルと対戦?している巨人は「神の血を引く、とぉっても、怖い巨人。ウラノス兄弟のひとり」で、勝負に負ければ「きっと 食っわれるぅ♪ 食っわれるぅ♪」状況らしい。

歌っている場合かーっ!と声を大にして言いたかったが、

そんな危機的状況を本人だけが知らず、

エグセ「きたっ! この手がシビれるような感触! これは大物だぞ!」

と大興奮したのち、

エグセ「・・・」

急に黙り込むと、

エグセ「・・・根がかり」

と意気消沈していた。釣り針をどこかに引っかけただけらしい。

巨人「グヴァッ ハッハッハッハ!」

と笑い出す巨人に「チックショー!!」と叫んだエグセニミルは、

エグセ「こうなったらヴァナ・ディールごと 釣りあげてやらあ~!!」

と腰を入れて竿を引き始めた。

ホント何やってるのw

その瞬間、

巨人「ウゴ、ウガガガッ!!」

橋が揺れ、

地面が揺れる!

堪らず倒れ込む巨人。

エグセ「じ、地震か! 最近多いな・・・」

お前が驚くんかーい。

偶然の地震によって勝負はついていた。

ゴブ「巨人、子供に負けたと 悔しがってる。子供、ヴァナ・ディール動かした。勝負、だから子供の勝ち」

倒れた巨人は戦意を喪失したらしい。

何事もなく済んだことに喜んでエグセニミルの許へ駆け寄ると、

エグセ「はぁ?」

と、本人だけは解っていない様子で気のない返事をしていた。

が、巨人が「ヴグッ・・・ ヴグググゥゥ」と奇妙な声を上げたことでその顔色が変わった。

エグセ「どうした? もしかして転んだ拍子に足でもケガしたのか?」

どうやらそうらしい事を気配で感じたエグセニミルは、

エグセ「これからお前に緊急任務を与える」「耳かっぽじってよく聞けよ」

冒険者に向かって言う。

どうやら「ブンカール浦にだけ生える 即効性の薬草」があるらしく、それを採ってくる任務らしい。

薬草を手に入れるにはコツが要るようだ。

団長はラーアルが持っていた薬草に関するメモを読み上げた。

エグセ「読み方はわかるな? 左の数字は時間を表しているんだ。そして右のこの文字が示すのは・・・」(見当もつかねえ・・・)

おおおおぃぃぃいいぃいいいいいいい(笑)

そのまま任務をぶん投げられた(笑)

ちょwひどっwwと思ってメモについて聞くと、

エグセ「は? 右の文字の意味? そ、そんなの自分で考えろ! これは脳を鍛える訓練だ!」

と適当な顔で適当な事を言われた。

(それにしても、アルタナになってキャラクタの表情が見違えるほど豊かになった。さすがに最新のゲームには及ばないけれど、気分の盛り上がり方が違ってとてもイイ)

仕方がないのでメモを見返す。うーん。

4カ所ある橋のうち北にある橋でイベントが起こった。

残りの3カ所は西、南西、東にあり、これがそれぞれサンド・バス・ウィンを意味しているのではないか?と考え、

時刻に照らし該当する東の橋に向かったのだけれど、何も無かった(笑)

(実はラーアルが台詞のなかでヒントを言っていたのだけれど、この時は見逃していて見当違いの事を考えていた)

結局良く判らないので別のチェックポイントを一つずつ確認していたら、

青・緑・赤色の草が生い茂る場所があり、いかにもソレらしい選択肢が出た。

今の時刻、それに紐づく国名、その国を代表する色。

答えはサンドリアの赤じゃぁああああ!と鼻息荒く草を摘み(笑)、

急いで巨人の許へ戻ると、

無事に痛みは癒えたようだった。

さすが即効性の薬草。

エグセニミルは彼をじっと見つめる巨人に何故か胸を張って、

エグセ「なんだ? まだ勝負をあきらめてないのか?」「お前も根性あるじゃねーか」「でも、お前は足にケガをしていることだし ここはいったんお預けだ」

と場を仕切っていた。

この破天荒ぶりと言うか向こう見ずぶりはタブナジアの彼女にソックリだなあ・・・。

治療の礼なのだろうか、巨人は別れ際にエグセニミルに何かを渡して橋の向こうへ去っていった。

エグセ「おい! 無理しねぇでとっととケガ治せよ!」

と、通じないはずの会話を交わすエグセニミルは、本当に不思議な人物だなと改めて思った。

ムチャクチャだったけれど巨人とはずいぶん仲よくなったものだなと思っていたら、

エグセ「あ、そうだ」「これやるよ。せっかく巨人にもらったけど オレには必要のないものだからな」

と、その贈り物を冒険者にアッサリと渡していた。えぇぇえええ。

不思議な人物と言うか、計り知れない人物と言うか・・・、彼は単に何も考えてないのでは(白目)

ココへ来てから良く判らない状況に巻き込まれ、エグセニミルのペースに付き合わされ、そもそもココへ来た目的がまったく果たされていない。

ようやくそれを思い出してエグセニミルへ「お姉さまが・・・!」と切り出そうとしたら、

エグセ「よし、『ゲアルバン島の巨人偵察作戦II(ツー)」は完了だ!」

と言って彼らはさっさとサンドリアへ戻ってしまった。

・・・偵察とは。

いったい何をしにココへ来たのかすら判明せず、物凄い徒労感を覚えながら遠ざかる彼らの背中を見送った。

冒険者の手には巨人の「カーボンロッド」。

・・・どうしろと(笑)

疲れた足取りでサンドリアに戻り、ロロンの溌剌な様を見て元気を分けてもらう。

癒される・・・。

団長の帰還を待ってビスティヨ作戦本部長からの緊急招集に応じる。

エグセ「つまんねー用事だったら タダじゃおかないからな!」

と息巻くエグセニミルだったが、(巨人との釣り対決は彼にとってどの程度重要な用事だったのだろう・・・)と疑問が湧く。

ビステ「・・・・エグセニミル団長。落ち着いて聞いてください」

オーク戦車の中から聞こえる声はいつも通り冷静沈着そのものだった。

ビステ「いま、例の盗聴用リンクパールからの情報を聴いていたのですが・・・」

それを聞いた団長は慌てた様子で

エグセ「お、おいっビスティヨ!」

と発言を遮り、マズいと言った表情で大声を張り上げた。

エグセ「金の羽根に リンクパールが仕かけてあったことは まだ冒険者に・・・」

ハッ。

エッ。

エグセ「あ・・・」

三者がそれぞれの反応で事の次第を理解する。

ラーアル「自滅だ・・・」

団長の失言により、金の羽根の謎が明らかになるのだった。

(やっぱり何も考えていないのでは 笑)

にも関わらず、ビスティヨの声は冷静なままだった。

ビステ「これあ団長の父上に渡した金の羽根・・・いえ、リンクパールからの情報です」

仕かけられた盗聴器によって王国大騎士からもたらされたその情報は、周囲の雰囲気を一瞬で変えてしまうものだった。

ビステ「アルテニアの属する隊が、ジャグナー森林でオーク軍に襲撃を受けました」

エグセ「なんだって!?」

ラーアル「じゃ、じゃあ アルテニアは・・・」

不安を口にする少年騎士団の面々に、ビスティヨはなおも冷静に答える。

ビステ「・・・わかりません。ただ騎士団では、一隊が壊走したという 噂も流れています」

そこまで言うとビスティヨは何かに気が付く。

ビステ「・・・!? 待ってください。みなさんお静かに」

それは別のリンクパールから漏れ聞こえる声だった。

ゾッグ「ここにおられるサンドリアの 大騎士ダルヴィーユ殿の手引きで 神殿騎士団長ムシャンの抹殺につづき、オーク族の捕虜救出にも成功し・・・」

目の前に居るデーモンにヘコヘコしながら、あの人語オークことゾッグボッグが状況を報告していた。

ゾッグ「そして今回、王立騎士団の急襲にも成功しまして。へへぇ」

「上首尾だ」と満足げに頷くデーモンは傍に控えるエルヴァーンに顔を向ける。

デーモン「・・・ダルヴィーユよ。貴殿のような立場の者が、われわれに 手を貸すこと、誠に後顧なきことか?」

あまりに順調すぎる状況に、そこまで手を貸す敵方の将に、デーモンは素直に疑問を口にしていた。

だがダルヴィーユは無言を貫く。

その据えられた目で何を見、閉ざされた口で何を考えているのか、その無表情からは何も伺え知れない。

デーモン「・・・冗句だ」

デーモンでも沈黙に耐えられないことがあるのだろうか。微妙な空気を避けるように、一足早くデーモンは魔法陣の向こうに消えた。

デーモン「戦に大義は問わぬ主義。それにしてもこの光景、何とも奇遇な邂逅よ・・・」

北方に最も近いサンドリアはオークとデーモンとの二正面作戦に晒されている。それらの関係者が一堂に会するこの場を、それぞれがそれぞれの思惑で利用しようとしていた。

神殿大騎士ダルヴィーユが血盟軍と通じている。

リンクパールがもたらしたその事実は、王国全土を震撼させるほどの情報に思えた。

ビステ「こっ、これは大変なことですよ!!」

ラーアル「どういうことだ? ビスティヨ。説明してくれ」

冷静なはずのビスティヨが声を荒げている。事態の深刻さを即座に理解したラーアルは、ビスティヨにその意味を問うた。

ビステ「つまり、国内で起きた暗殺や 捕虜の脱走、そして今回の襲撃にまで ダルヴィーユが絡んでいたということ」「サンドリア内部の情報は、ダルヴィーユの手によって、オーク帝国側に 筒抜けになっていたということです!」

騒然とする騎士団員たちにビスティヨは再度静かにするよう声をかける。

ビスティヨが耳を傾けるリンクパールからはダルヴィーユの声が微かに聞こえていた。

ダル(此度捕らえた 捕虜が、私が内通者であることに 勘づいている・・・)(「アルテニア」と名乗っていたか・・・)(生かしておくのは 何かと不都合だ。今のうちに、始末しておきたい)

一同が息を呑む。

ロロン「ア、アルテニア様は 生きているでありますか!?」

ビステ「隊は急襲を受けたけど、アルテニアは捕虜に なったおかげで生命が助かった・・・」「つまり今はまだ生きている」

ラーアル「だ、だけどダルヴィーユが 始末しようとしている従騎士の名前は・・・」

思考が追い付かず、皆が一言ひとことを慎重に口にしていると、

エグセ「・・・アルテニア!」

団長は最後まで話を聞かずに駆け出していた。

ラーアル「待て! エグセニミル!」

だが、ラーアルの声は団長に届かない。

路地裏に消えるその背を横目に、副団長は即座に指示を出していた。

ラーアル「このことを大人たちに報告するんだ!」「金の羽根のことも大人たちに話せ。アルテニアの生命には代えられない」

ラーアルの声は既に落ち着いていた。団長の暴走は日常茶飯事なのだろう。

作戦本部長も冷静さを取り戻していた。

ビステ「オークの隊は現在、ジャグナー森林で待機していると 思われます」「たぶん、ラヴォール村の近く・・・ジャグナー森林の南のほうだと思います」

冒険者と共に団長を追うと言う副団長に、向かうべき場所を的確に指示する。

ビステ「それと!」「くれぐれも用心してください。王立騎士団の精鋭が不覚をとった連中です」

もちろん忠告も忘れない。少年騎士団は一度敗走しているのだ。

ロロン「副団長! 冒険者殿! アルテニア様をお願いしますであります!」

いつもの朗らかな笑顔ではなく、初めて見せるロロンのキリっとした敬礼にラーアルも冒険者も気が引き締まる。

「分かっている」、そう返事をする暇すら惜しい。

ラーアルと冒険者は団長を追いジャグナー森林に向けて駆け出す。

 

「今のうちに、始末しておきたい」

ダルヴィーユの声がいつまでも耳の奥でこだましていた。