Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

業を負おうとする者

f:id:vana_wanderer:20200616192532j:plain

暗黒騎士になるため,業を負う旅に出るのだった.

 暗黒騎士になるにはザイドに渡された大剣「カオスブリンガー」を暗黒の業で染め上げねばならない.では,「暗黒の業」とは何だろうか.

騎士の負う業は,自らが生きるためには相手の命を奪わなければならない,と言う不文律に起因する.命に軽重は無い.だが,自分の命を差し出すわけにはいかない.等しき命の駆け引きにおいて,己の中の天秤が僅かに自分へ傾く矛盾.エゴイズム.

なぜ生きねばならぬのか,なぜ命を奪わなければならないのか.己の剣は相手の命を奪うに値する剣なのか.騎士の負う業とは,絶え間ない命の重さへの問いかけだ.

そう漫画で教えられた.

ザイドは「暗黒騎士の剣はその先に希望は無い」「人の悲しみ,憎しみを背負うことを義務付けられている」と言っていた.「暗黒の業」で剣を染め上げるということは,つまり多くの悲しみと憎しみを背負い,自問自答の無間地獄の中に自らを投げ込む覚悟を持て,と言うことなのだろう.ヒュームとの確執に悩むガルカが暗黒騎士と言う点が興味深い.懊悩の末に辿り着いた結論が暗黒の力だったのだろう.

と語ってみたが,結局,カオスブリンガーで敵を指定数倒すことで「暗黒の業で染め上げた」フラグが立つことになる.ザイドの話を聞いて直感で分かるか?と言うと若干微妙で,前世では「まぢかー」と思った憶えがある.

倒す敵の数は確か100匹だったと思う.限が良いし,適度に面倒な数字で妥当だろう.丁度クエストアイテムが不足していたので,ウィンダス方面で殺戮に耽ることにした.f:id:vana_wanderer:20200616205539j:plain

二つの誤算があった.

取得したばかりのナイトを育てつつカオスブリンガーのフラグを立てるか!と思ったらカオスブリンガーを装備できなかった件.ナイトも両手剣を装備できるのに.なぜカオブリはダメなの・・・

クエアイテムを集めつつ宝箱ドロップを店売りして小銭を稼ごうと思いブブリムに行ったら両手剣スキルが低すぎて攻撃がまったく当たらず1戦闘に15分かかった件.そもそも振りが遅いしダメージが低くて全然HPが減らない.

邪な意図をもって暗黒の力は手に入れられないということか・・・ ガクッ.

なお,カオスブリンガーで止めを刺す必要があるのか分からなかったので,フェイスは呼ばずにソロで倒すことにした.

f:id:vana_wanderer:20200616210249j:plain

横着なので頭の中で敵の数を数えていたのだが,宝箱を開ける際に数字を弄っていると何体斃したのか分からなくなる件.誤算は二つと言ったなあれは嘘だ.

落語の「時そば」かな.

f:id:vana_wanderer:20200616210437j:plain

エミネンス・レコードの中に,指定のエリアで一定数の敵を倒す目標がある.経験値が入らない敵でもカウントされ10匹単位で繰り返し自動受注されるので,今回の目的にピッタリだ.少なくとも100ではなく10数えれば良い.

と言う事に,30匹くらい斃してから気が付いた.

f:id:vana_wanderer:20200616210613j:plain

最終的に,東サルタバルタで乱獲して無事100匹以上を斃す.たぶん実際には130匹を下らないと思う(笑) 目標数を斃すと何かメッセージが出るわけでもないので多い分には困らないが,無駄に時間を使った感は強い.

カオブリが装備できる戦/シ構成でやってきたが,シーフの「ぬすむ」や「トレジャーハンター」でクエストアイテムも適当に集められ,イイ感じに1日がつぶれた.

f:id:vana_wanderer:20200616210817j:plain

いったんジュノに戻ったらあの酒場に入れた.

以前入った際に「条件が揃っていればメッセージで知らせるアイテム」をもらったが,ジョブが条件の場合は該当ジョブでないと教えてくれないので,結局酒場まで行って確認する必要がある.日記には明示していないが何回も確認を行っていて,とにかく面倒なのだった.

もうちょっとなんとかならなかったのだろうか,このクエスト.

f:id:vana_wanderer:20200616211047j:plain

店長?に話しかけ,嘆願書の著名が無事集まる.

f:id:vana_wanderer:20200616211117j:plain

行政サービスに嘆願書を提出すると,あっさりと受諾されて時計塔破壊は撤回された.

稟議とか無いのだろうかと一瞬思ったが,そうするとハンコを取りに回るクエストが発生するだろうからこれでいい.もうやめて私のライフはゼロよ.無茶苦茶たらい回しにされた挙句にカムラナートの鶴の一声で決裁が通るとか,そんな感じになりそうだ.

f:id:vana_wanderer:20200616211357j:plain

元ヤンガルカの許へ行くと,老人の説教が始まる.

老「今のお前さんは,とまった時計と同じじゃ」

時計塔を理由に自らの針を止めてしまったガルカは,キツイ一言にハッとさせられ自らの過ちを恥じる.

f:id:vana_wanderer:20200616211548j:plain

ガ「オレ,これからもあの時計を大切に守っていくよ」「あの時計はオレとみんなをつないでくれる,かけがえのないものだから・・・」

虐げられてひねくれていたけど,素直な気持ちを口にできる奴なんだよな.街中では誰もが彼の事を心配していた.それだけの人柄を持つ人物なのだ.老人を含めた周囲の献身と立ち直っていくガルカの様がすがすがしい,良いクエストだった.

嘆願書さえなければ.