プロマシアミッション2-2「忘却の町」
どよーんとするのだった.
20年前の水晶大戦時に,獣人軍の囮とされ滅びたタブナジア侯国.
「岩」から飛ばされたその先で,その名を冠する地「タブナジア地下壕」へ思いがけず辿り着くのだった.
なるほど,タブナジア都市部への道が閉ざされたがために,止む無く人々がここに住み着いてるらしい.
街?の入り口は洞窟にあったが,奥にある厚い扉の向こうへ進むと,
開けた場所に出た.
どうやら巨大な竪穴の周囲をくり抜き,通路や部屋を作る事によって街の体を成しているようだ.どうしてこのようになったのか理由はまだ分からないが,なかなか面白い作りだ.強いて言えばマウラも,崖を主体とした同様な作りの街だった.
ぽっかりと開いた中央の穴には吊り橋がかかり,周囲の崖に沿って,上りと
下りの道が作られていた.
つまり,ここは3層構造の街のようだ.
街の入り口から吊り橋を真っ直ぐに進んだ正面には祭壇が設えられていた.,随分と簡素な見た目ではあるが,まだ新しそうな蝋燭は赤々と燃え,周辺は綺麗に片付けられており,よく手入れされていることが伺える.
確かタブナジアはサンドリアと交流があったはずだから,サンドリア教会の分派?かも知れない.
祭壇の前には経典が開かれており,折角なので中を覗いてみた.
そこには,「神の扉」計画とその顛末が伝承と言う形で綴られていた.
「メルトダウン」によって世界にばら撒かれた「小クリスタル」は,女神アルタナの涙に例えられていた.
「岩」で見た夢でエルドナーシュが口にした「5」という数字は,やはりこの時に生まれた 5種族を指しているだろうか.
経典には続きがあった.
曰く,男神プロマシアが女神アルタナの所業を咎め,人と人,人と獣人が相争うようにしたのだ,と.
「人がもう二度と,神の扉を開くなどという 大それたことを考えたりしないように」.
ミスリーディングの可能性もあるが,これが何かの暗喩だとしたら.
「岩」の中枢であるデルクフの塔で起こったあの異常事態は,再度「神の扉」を開かんとする何者かの影響だった可能性がある.そして,プロマシアの再度の怒りは「虚ろなる闇」によって人と世界を滅ぼすまでに至った,と.
うーん,安直か.
2階をウロウロした後に3階へ上がった.
マップで見ても良く分からないが,実際に歩いてみても良く分からない複雑な構造をしていて迷う.
線対称な構造をしていることから,ほとんどが人の手によるものなのだろう.ただ,こんな上下に入り組んだ形にする必要があったのかは良く分からない.無駄に広い坂道を多用している点も気になる.穴を掘り道を均す労力は相当なものだったろうに.
3階の奥まった所には長老の部屋があった.
なるほど,薄々気が付いていたとおり,ここは「タブナジア侯国」から逃げ延びた人々が築いた街らしい.
奇妙な構造をしているのは,「タブナジア大聖堂の地下にあった運搬路」を基にしているからのようだ.中央の竪穴は荷物の上げ下げに,坂道が目につく階層構造は,物資の運搬・蓄積に利用されたのだろう.地中は温度が低く,かつ,一定だから,食品などの保管にも便利だ.運搬路兼倉庫に 20年暮らしていると言う感じだろう.
かつては栄華を誇ったタブナジア.
20年前に侯国が滅んだことは確かだが,長老の口ぶりからは,その原因が「獣人軍を引き寄せる囮」であった事は知らないようだ.
・・・敢えて言う必要もないが.
「タブナジア大聖堂」に逃げ込んだ人たちは,「ミルドリオン枢機卿」によって運搬路への道を示され,生き残ったらしい.
老「しかし・・・,ここには既に船はなく,クォン大陸へ続く道も恐ろしい力にてひどく壊され,私たちはここに閉じ込められてしまった」
なるほど,タブナジアの生き残りたちの事が,「地下壕」の事が,三国に全く知れ渡っていなかった理由はこれか.
「船はなく」と言っていたから港はあるのだろう,ならば周辺の木を使って外洋に出る事は叶わなかったのだろうか.
・・・叶わなかったのだろう.「恐ろしい力」は,彼らをここへ閉じ込める何者かの意思を感じるから,海路も閉ざされただろう事は想像がつく.どのような罪によって侯国生き残りたちがそのような境遇に会わねばならないのか,その理由はまったく想像がつかないが.
街中を歩き回り,キーワードを色々と拾った.
街の入り口で出会ったあの男はボスでは無かったらしい.ボス代理と呼ぼう(笑)
あの長老はボスっぽさと無縁だから・・・ 意外にあの「少年」がボスなのだろうか.無口な所だけはそれっぽいが(笑)
結局,街中では出会わなかったが,ここには「忌むべき子」と言う娘がいるらしい.
・・・ヒドイ.
ゴルベーザなんて名前を付けられたなら悪に走るよなぁと FFIV では思ったものだが,「忌むべき子」なんて言われたらプロマシアと一緒に世界を滅ぼす子になってしまうのではなかろうか.ならないで欲しい.
他にも,「(タブナジア)大聖堂には歌えない歌があったらしい」とか,
「タブナジア大聖堂のどこかには,随分と昔にサンドリア王家から託されたものや,大聖堂の手で厳重に封印された危険なものがあるそう」だとか.
物語に関係あるのか無いのか,まだ分からないけど.
街中は相当物資が不足しているらしく,商店で手に入るものは数も少なければ質(対象レベル)も低い.・・・悲しいなぁ.
倉庫にあるものが無くなりそう,とか,宝の持ち腐れとか,そんな話ばかりを聞く.
冒険者がこの地に辿り着けたのだから逆もありでは? と一瞬思ったが,「虚ろなる闇」を通らないと砂漠を行き来できないのだから,この地の普通の人々は往来に耐えられないかも知れない.「岩」の調査で何人も行方不明らしいし,闇に飲まれる犠牲者の姿は既に目にしている.
ちなみに,一方通行ながらも稀に旅人(迷子)がこの地へやって来るらしい.冒険者と同様に,何等かの理由でこの地に飛ばされた人なのだろう.元の地へ戻る事は叶わなずいずれこの地に定住することになり,そのまま同化していくようだ.・・・悲しい.
またメタな話だが,プロマシアで見かける装備品はテクスチャが随分と細かい.背景の祭壇と相まって,この壮年はかなり見栄えがしてカッコイイと思った.チェインメイルを着込んで要所は革鎧で守るなんて,お主は分かってる(誰目線?).お腹は大事よ.
この後,クエストをクリアしたらお駄賃(2,000ギル)をくれた.
他にもいくつかのクエストが発生したが,海が恋しい老婆とか,
大戦で記憶を失った男とか,
行方不明になった娘の手掛かりを探す夫婦とか,
過去ばかりを語る老人たちに嫌気がさす男とか,とか,とか.
・・・・・・暗い! 暗いぞ!! と思わずにいられない.
20年の停滞で倦んでしまった街なのだろうけど.
そんな中,奇妙なポーズを取る少年に出会って癒された(笑)
なんでこんなポーズを取るのかさっぱり分からないけど,上体を横に90度くらい倒す姿が面白くて,しばらくニヤニヤした.
1階の南側には気になっていた港があったのだが,
そこに至る扉は閉ざされていた.
誰かが使っている様子もなく,潮風によって錆びた扉は二度と開かない気がしてくる.
なんとかできると良いのだが,おそらくこの地の「呪い」のようなものを解かない限り,外地との往来は叶わないのだろう.
竪穴の底の北側には,
またしても扉があり,この奥は「フォミュナ水道」と言うらしい.
門番?曰く,生き残った人々を逃がすために,ミルドリオン卿は都に残って「大聖堂」「地下礼拝堂」「フォミュナ水道」を封印したと言う.獣人たちが「地下壕」まで手を伸ばさなかった理由だ.
聖人として崇められてもおかしくないエピソードに聞こえるし,実際,長老はミルドリオン卿が戻ることを心待ちにしているらしい.まだ生きているとはとても思えないが・・・.
扉を調べたらスカウター男がやってきた.
そう言えば忘れてた(笑)
どうやら「フォミュナ水道」には「ミノタウロス」が現れており,討伐されるまでは危険らしい.ボス代理からそう言われて足止めされるが,
スカウター男改めナグモラーダは「ミノタウロス」討伐を進言する.
こちらを見ながら「私たち」なんて言って,巻き込む気マンマンに.
なんで OK しちゃうかなーと思わずにはいられないが,ボス代理はミノタウロス退治を任せてくれる.貴重な戦力を魔物討伐で損耗させるのも馬鹿らしいし,見ず知らずの冒険者の手を借りても痛くも痒くも無いからなぁ.・・・寂しい.
こうして,ナグモラーダ改め南雲氏の奸計によって,なぜか迷宮に巣くうミノタウロス退治をさせられる事になるのだった.
JRPG っぽい!