アトルガンミッション15「漆黒の柩」/16「幽冥の海賊」
門前払いをくらうのだった。
イフラマド王国の亡霊に出会った件はナジャ社長にすこぶる不評で、幽霊船に関する調査依頼は振り出しに戻ってしまう。社長の言に従い、「ドゥブッカ島の西」で調査を進める「傭兵」に合流せんとアラパゴ暗礁域を西進する冒険者だったが・・・地形の複雑さに心が折れそうになる(笑)
ワープ本経由でアラパゴ暗礁域を西へ進み、地図で数えて 3 葉目のマップでようやく終わりが見えてきた。
このあたりになると兵士の亡霊たちを見かけるようになった。Imperial が王国と皇国のどちらを指すのか分からないが、とにかく、かつてこのあたりでは大きな戦いがあったのだろう。目的地が近い気がした。
チェックポイントを探しつつ時計回りにマップを進むと、
カギのかかっていない扉があり、
隠し通路?に出た。
地図によればカダーバの浮沼へ抜けられるようだったので、そちらに進むと、
あの地図の場所へ出た。やたーーーー!
浮沼は大きく 3 つの広場?に分かれており、北西の広場の傍にはワープ本が見える。あそこがボス部屋、つまり目的地だろうか?
ナシュモ東の浮沼が地図に無い通路で繋がる地形だったことを思い出し、どうにかして北西方向へ向かえないか、とりあえず周辺を探索することにした。
このあたりにもクトゥルブ族が多く生息していた。ただし、暗礁域で見かけた者より少しレベルが高い。
彼らを「アイドルの追っかけ」的な名称とうろ覚えしていたが、よくよく見たら「ラミアの崇拝者」だった(笑) 当たらずとも遠からずかな?(いや遠い)
ムッチャ集まってるんですけど。
予想通り、地図にない通路によって広場が繋がっており、
まずは東側の広場のアチコチをフラフラと探索していたら、
「ドゥブッカ島監視哨」にたどり着いた。
おおおおおおーーーーー。
さっそく移送の幻灯を起動して、
アルザビへの道を開通し、
またドゥブッカ島へ戻った。
レベルも 75 に到達した。
時計回りでドゥブッカ島を巡ることになったが、このあたりに、
「アルザダール海底遺跡群」へ繋がる通路があった。また、この後に、最初の広場の南にも同じ通路を見つけた。
「バフラウ段丘」から遺跡群へ進む道を辿ったが、それ以外にも遺跡へ至る道があるらしく、その複雑さに眩暈がしそうだった。これまでのエリアと違い、アトルガンエリアはアチコチのマップが複雑に繋がっていて、理解するだけでも一苦労だった。と言うか、理解しているとは到底思えなかった。やだなー・・・。
相変わらずクトゥルブ族の魔法が痛い。
スタン系が使えるジョブの方が対処がしやすいのだが、一方でカギの問題があるためシーフで我慢する。ああしまった、街に戻った時にカギを調達すれば良かった・・・。
隠し通路を通って中央広場に戻る。
このあたりにはシャドウ族が現れるようになった。
フォモル族とシャドウ族の違いがよく分からないが(笑)、こっちは「イフラマド王国の影」っぽい名前なので、先ほどの「Fallen Imperial ほにゃらら」は皇国軍兵士の亡霊なのだろう。
中央広場のこのあたりに、
(向こうに敵の名前が見えてバレバレの)隠し通路があり、
道に沿って進むと、「お? 北西の広場に行けそう???」と思った頃に、
エリアチェンジした。
ここを北に抜ければ北西広場に行けそうだったが、
船着き場にチェックポイントがあったのでそちらに向かうと、
イベント。
先ほどのシャドウ族と同じ出で立ちをしている彼女は、王国の亡霊なのだろう。
彼女は、冒険者が持つ「イフラマド金貨」を「棺への渡し賃」だと告げた。
?「あたしの連絡艇は、あなたの捜す・・・柩へ、連れていくわ。きっとね・・・」
そう言う彼女に金貨を渡すと、連絡艇は独りでに外洋へ漕ぎ出した。
その先に見えるあのシルエットは・・・
横付けされた連絡艇から帆船の甲板へ上がると、
そこには殺気立った海洋騎士の亡霊たちが待っていた。
ここは王国の船上。皇国の傭兵たる冒険者にとっては当然の事ながら敵地だった。
???「提督、皇国のネズミが船内に入りこんだようです・・・」
亡霊の一人がそう呼びかけるその先に、
お? イケメン??
漆黒の出で立ちをした提督と呼ばれるその男は、冒険者に興味がない素振りを隠すことなく、ただ「始末しろ」の一言を残して奥に消える。
これまでに見たことが無いクールなイケメンじゃないですかねこれは。
何も考えず敵地に乗り込んでしまった事を後悔する冒険者だったが、どこからともなくゲッショーが現れると、
ゲッショー「ここは死地、一旦、退かれよ!」
と、煙幕を張って冒険者ともどもこの場から逃げ出す。
冒険者が探していた「傭兵」こそがゲッショーだった。
彼は「物の怪どもを指揮しておった、あの男・・・」「全身の羽根が総毛立つほどの妖気でござった・・・」と言い、彼こそが船のキャプテンだろうと察していた。
更に、「拙者が思うに」と前置きしつつ、あの男の正体を暴くことが幽霊船の正体を暴くことになるだろう、と推測していた。
唐突に敵地に踏み込むことになったが、今ならば心の準備もできている。
更に 2 枚の「イフラマド金貨」を持つというゲッショーは、「いま 1 度あしゅたりふ号に斬り込むでござる!」と鼻息を荒くしていた。
と言うことでボス戦。
再度、連絡艇でアシュタリフ号、いや、ブラックコフィン号へと向かう。
当然の事ながら渡し賃は手元から消え、
先ほどの「海洋騎士」たちと甲板で戦うことになった。
敵は 5 体。両脇に狩人2、その内側に赤2、中央がモンクに見えた。
まずは魔法が邪魔な赤を積極的に倒すことにしたが、
戦闘に参加しているゲッショーが、勝手気ままに?敵と戦っていることに気が付く。
しかも、この時点で HP が残り 20% くらい!!!! ちょ、何やってるのwww
ゲッショーの相手を攻撃してタゲを奪うも、今度は別の敵へとターゲットを変えるゲッショー。ちょwwwwww
結局、助けが間に合わずにゲッショーは「無念でござる・・・」と言い残して倒れる。
いや無念とかそーゆー事じゃなくて、ああああああああ。
NPC が倒れたので強制終了されると思ったが、倒れたゲッショーを横目に戦闘は続いていた。おおお、ラッキー(????)
尊い犠牲を払ったが、なんとか 5 体目を倒したぜ! と思った瞬間。
あれ? え? うそ??
「次の 5 体」が出現した。しかも、中央には「アシュタリフ号キャプテン」の名。
しまった、こっちが本体だ!
集団戦のセオリーとして、まずは弱い敵から倒して敵の数を減らすことにした。
のだが・・・、クピピ殿もトリオン王子も残り MP が枯渇しつつあり、一方でキャプテンの HP はほぼフル。雑魚を相手にしていたらボスを削りきれないかも知れない・・・。
雑魚を 2 体残した状態で止む無くボスへターゲットを変えるも、キャプテンの WS でシャントットが落ち、
トリオン王子が倒れ、
ギルガメッシュが膝をつく。
やばい、ボスの WS が強すぎる・・・。
ヒーーーーーーーーィィィイイイイイイイ。
Lv75 シ/忍なので一生懸命空蝉を張って攻撃に耐えようとするも、雑魚の攻撃で蝉が剝がされてリキャストが間に合わない。しまった、やっぱり雑魚が先だったか・・・?
やばいーーーーーー銃口がこっちを向いてて死ぬ予感しかしないーーーーぃぃぃいいい。
でもボスの HP も残り 20% ぐらい! こちらが削りきるか WS で殺されるか、チキンレース(またか)の様相を呈した時に・・・不意に戦闘が終わる。
あれ? もしかして死んだ? あるいは魅了とか・・・?
え? イフラマド金貨が無くなったけど、ボスの再戦ってできるの? あれ? もしかして金貨を取るところからやり直し? いや、ゲッショーがまだ持っているとか??
ゲームオーバーな予感に震える冒険者だったが、
黒衣のイケメンがその両手を振りかざし、
何らかの強大な力がその身に集まった瞬間、
目の前が光に包まれ、
気が付くとナシュモに居た。
逃げられたのか。それとも、逃がしてくれたのか。
キャプテンの正体を暴けなかったゲッショーは「無念なり」と言うが、何か心当たりがありそうでもあった。
ゲッショー「あの頭目が内に隠していた奇怪な気・・・」「・・・いや、失敬。拙者の取り越し苦労でござろう」
いやいや、話そうよコミュニケーション取ろうよ仲間なんだからそこ大事よ(笑)
ドゥブッカ島で偶然?に出会ってから何ら情報交換をしていなかった事に気が付き、ゲッショーは彼の調査結果を共有してくれた。
曰く、あの船の名はおそらくブラックコフィン号。その船にはイフラマド王国の海賊、通称「コルセア」が乗っていた。
だが、コルセアはただの海賊ではなかった。
彼らは王国復興のためにアトルガン艦隊と戦った、亡国イフラマドの末裔なのだった。
ゲッショー「そして、その『コルセア』を束ね、率いていた提督こそが・・・」「るざふ王子」「鬼神の提督と恐れられた武人でござる・・・」
黒衣の黒髪クールイケメン王子か・・・、やばい(何が?)
そして、ナシュモを中心としたアラパゴ諸島は、王都を失ったイフラマド王国最後の領地であり、ルザフ王子最期の地でもあったらしい。
ゲッショー「ともかくも、御主も見聞したように、幽霊船は夢幻ではなく、現を漂う船であったことは確か」「まっこと信じ難きことなれど、われらは事実をありていに報告するしかござるまい」
なるほど、姿かたちも定かではない「幽霊」船ではなく現実の船の話ならば、ナジャ社長も納得するのでは?と一瞬思えた。
だが、「拙者と御主が別に証言すれば、さしもの疑り深い社長も信じようというもの」「我らの勤務評価もうなぎのぼりではござるまいか?」と言うゲッショーの言葉を聞いて、むしろ不安になる。そもそも、あの社長は一筋縄では行かない存在ではないか。彼が言うように簡単に話が進むようにはとても・・・。
「御主も早々に戻られよ」、そう言ってゲッショーは姿をくらます。
社長が望む情報を掴んだ気がしたが、モーニングスターをぺちぺちする社長の姿が脳裏を過り、アルザビへ向かうことを少し躊躇う冒険者なのだった。