Vana'daily

Vana'diel 一人旅の日々.ばなでいり.

アルタナミッション3「ケット・シー、馳せる」/星唄ミッション2-14「暗中模索」2-15「流浪の旅」

この感じ・・・誰かに似てる・・・と思うのだった。

 

踊り子のレベルを上げていたら「禁断の口」に吸い込まれた件。

気が付くと「あの場所」に居た。

そしてまた、声、いや唄声が聞こえてくる。

猫「マガーツ、ボシーの あるトコロー♪」「アーカツキーの シンペイさんが、おりたちてー♪」

とても気持ちよさそうに歌う彼女?を見ていたら

目が合った。

無視された。

猫「あらン? ・・・おりおちたー、だったかしら?」「最初のトコロは マガーツ、カミーの・・・だったような?」

などと現実逃避を始めた彼女だったけれど、

猫「ああ・・・! 信じたくないわ。見てませんわ、見てませんもの」

(チラッ)

もう一度目が合うや否や彼女はその場に崩れ落ちて

猫「アタクシってば なんてドジ子さんなんでしょう・・・ 人の子がここに入り込んできたことに ちっとも気づかなかったなんて」

と何やら大げさに嘆き始めた。

が、突然ガバッと立ちあがったかと思うと、

猫「って、アラヤダどういうこと!?」「人の子の背中に アンナモノが見えるなんて!!!」

と、大きな目を更に大きく見開き驚愕した風でいた。零れ落ちそう。

背中? アンナモノ??

全然身に覚えのないことを言われ、その事について何かを問おうと口を開いたその瞬間、

猫「あらあらン? ・・・もしかして アータが手にしてるその力は・・・」

猫「アタクシと同じ力・・・?」「おヒゲがピンピンするわっ。間違いないわっ」

と忙しなくて口を挟む暇がない。

猫「教えてさしあげるけれど それは『時を自在に舞う力』。祝福されし者だけがもつ力よ」

舞う・・・? 祝福・・・??

いかにも重要な話に思え、それはどう言った事なのかと問おうとすると、

猫「ま、いいけれど」

と気の抜けた事を言われて気が削がれる。

なんだろう、この、言葉だけで右へ左へ振り回されるこの感じ。自分の言いたいことだけを言って周囲を振り回すこの感じ。どこかで・・・。

脳裏に響いたオホホホホ・・・と言う笑い声に一瞬気を取られると、いつの間にか彼女がこちらを真っ直ぐに見つめて呟いていた。

猫「おかげで ひとつ望みを見つけられたんですもの」

猫「アタクシ、実はね この戦争が、世界に深い深い傷を残す前に 少しでも早く終わるようにって ひそかにこっそり翔けまわってたの・・・」

唐突に秘密ごとを語り始めた彼女は、いかにも悲しいと言った表情で目論見が上手く進んでいない事を嘆いていた。

猫「それなのに エルヴァーンの騎士の国は・・・」「ヒューム族は・・・」「ミスラ族は・・・」「タルタルたちは・・・」

猫「そのうえ、結成されたばかりの アルタナ連合軍は、まだよちよち歩き。四国どうしの不信から、崩壊しかねない状態よ」

愚痴をこぼす彼女だったが、そこまで言うとこちらをジッと見ながら意味ありげに呟く。

猫「アタクシの手ひとつだと ぜんぜん足りないってことに気づいちゃったわ」

猫「・・・」

一瞬の間を置いた彼女は、先ほどの振舞いと打って変わって冒険者の目を覗き込むようにしながら優しく呟く。

猫「ねえ、アタクシのおシゴトを 手伝ってくださらない?」

ネコナデ声とはこう言った声なのだと思わされる、甘ったるく柔らかい、それでいてどこか警戒感を覚えさせるあの声。

猫「このまま放ってしまったら たくさんの悲しみを生むにちがいない戦禍が ヴァナ・ディールに拡がってしまうわ」

彼女はただ立ってこちらを見ているだけなのに、まるで品を作っているかのように冒険者には映る。

猫「どーお? まったくのボランティアになると思うけれど アタクシのお願い、聞いてくださるかしら?」

ただの猫なわけが無い。そう分かっていたのだけれど、既に彼女から目を逸らせない。その瞳に魔力が込められていたのだとしたら最初から術中にハマっていたのだろう、彼女の願い事には知らず首を縦に振っていた。

猫「あら、うれしい! 快く引き受けてくださるなんて」

しらじらしいと思わずには居られない。

猫「よろしく頼むわね。人の子の未来は、おもに アータの肩にかかっていますのよ!」

彼女の仕事の手伝いのはずが、気が付けば冒険者にその責任を転嫁しているこのやり口・・・。今にも「オホホホホ・・・」と笑い出しそうに思えたが、

猫「・・・あ! そうそう 『暁の神兵』のことを言いわすれていたわ」

と、またしても話題を逸らされる。

猫「暁の神兵さんは いくさの時代にあらわれて、世界を危機から 救うと伝えられているの」

猫「アタクシ、このおヒゲのアンテナで シンペイさんを探して歩きますわ」

猫「あー、忙しい忙しい・・・」

先ほどまで歌を歌っていた猫の台詞に思えなかったが、

猫「あらン? アタクシ、自己紹介がまだだったわね?」

と、いかにも肩の荷が下りた風のさっぱりとした表情でポーズを取ると、勿体ぶりつつその名を口にした。

ケットC「アタクシの名前は ケット・シー・・・」

猫「近いうちに、また ここでお逢いすることになると思うわ」

口元を手で覆うけれど、しめしめと言わんばかりの笑顔を隠し切れない。

言いたいだけ言って去ろうとする彼女に、冒険者は咄嗟に声をかける。

ケットC「・・・あららン? アタクシにどうしても今すぐ、尋ねたいことがあるの?」

彼女に尋ねたいこと。それは近い未来に訪れる闇の話だった。

彼女が言う「時を自在に舞う力」があれば、過去のコノ世界だけでなく未来のアノ世界を救う事もできるのでは?と思い、彼女にその術を問いかける。

ケットC「白き未来と黒き未来で 大変なことになってるっていうのに、闇の未来まで待ち構えているなんて」

猫「あ、そっか。その翼は、未来に必要な可能性を 示しているってことなのかもしれないわね」

次々と彼女の口から出てくる言葉はどれもさっぱり意味が判らない。

猫「うーん。とにかく、アトモスと一緒に お話した方がいいかもしれないわ」

そう言うと何かを差し出した。

猫「これがあれば『ウォークオブエコーズ』へ来れるわ」

またまた意味の判らない事を言って彼女は冒険者を煙に巻く。

猫「じゃ、またね」

え?待って!?と声をかける間もなく彼女は背を向け、

気がつくとバタリア〔S〕に居た。

手には「露光蟲」。

何が何やらさっぱり判らないまま、またしても放り出されていた。この世界ではこんな事ばかりだ・・・。

「禁断の口」が云々と猫は言っていたが、とりあえず周辺にあったチェックポイントを調べると、

イベント。

またしても、

「禁断の口」に吸い込まれた・・・。

 

気が付くとアノ場所に居た。

ケットC「アータのこと、待ってたわよ」

その言葉どおり、まるで待ち構えていたかのように猫が目の前に居た。

ケットC「ここは ウォークオブエコーズ」

ケットC「あそこにいるのが 大いなるもの『アトモス』その本体・・・」

ケットC「・・・とみえるでしょうけれど、このウォークオブエコーズそのものが、アトモス本体なのよん」

茶目っ気を含む弾んだ声で猫は言う。

ケットC「そして、簡単にいえば、アトモスっていうのは、いらない未来を食べる存在ね」

・・・前回以上に難しくて話が飲めこめない。

ここがウォークオブエコーズ? アトモスの本体? 未来を食べる?

それでは、食べられた未来はどうなる? アトモス本体にあるコノ世界は、その「食べられた未来」の成れの果て??

冒険者の頭の中は様々な疑問がグルグルと渦巻いていたけれど、そんな事にはお構いなしに猫は続ける。

ケットC「アータが 軽く説明してくれた世界の終わり。その未来も食べてほしいところだけど・・・」「それって『いらない未来』じゃないみたい」「アタクシたちには手も足も出ないわ」

彼女の話を最後まで聞いて、ようやくその意図が理解できた。

彼女は「闇の未来」をどうにかする方法について思案していた。そしてそれが無理な事を、もう一度この場所に冒険者を呼んで説明したのだった。この世界とアトモスについての説明を交えつつ。

「未来を食べる」なんて言っている事がハチャメチャな気もしたが、いずれにせよそれが無理なのならば次善の策も確かめたい。

世界に拒絶されたイロハを救う手立てを。

「時を自在に舞う力」があれば、イロハは世界に拒絶されることなく時間を行き来できるはずだ。今の冒険者のように。

ケットC「そういうことなのね・・・」

イロハについて説明を終えると、猫はその大きな目を伏せる。

ケットC「アタクシには女神の加護。アータたちには・・・純白の羽根があって、その力によって守られてる」「でもね。そういったものがない人たちには、時間移動なんて無理なのよ」

だからイロハを救う手は無い。

そう言い切る猫に「本当に救う手はない?」と食い下がる。

土偶 アレキサンダーは、「アルタナの子、新しく生まれた神の一人、世界の見張り番『ケット・シー』ならばイロハの存在を世界に認めさせることができるかも知れない」と 言っていた のだ。

ケットC「わかって。アタクシもアータから、とても 怖い話を聞かされて混乱してるのよ」「大いなるものまで閉じ込められてしまう 未来がやってくるなんて」

アレク曰く「新しく生まれた神」である猫にはまだ力が無いのだろう。饒舌だった彼女の声が珍しく弱弱しくか細い。

ケットC「アタクシも その闇の前には為すすべがないはず」

だが、俯き加減だった彼女が不意に顔を上げる。

ケットC「・・・そうだわ。アルタナさまはご存じなのかしら?」

「アルタナの子」であるケット・シーは、その生みの親の名を口にして目を輝かせる。

ケットC「アータ。もしかしたら、アータなら」「いつか たどり着ける日が来るかもしれないわ」

ケットC「その翼が そんな未来を運んでくるような気が ちらっとしたのよ」

ケットC「アルタナさまなら、イロハの存在を認めてくださる」「それに、何もかも解決してくださるかも」

そう言う猫の顔は紅潮し、声は期待に上ずっていた。冒険者にはその姿はまるで敬虔なアルテナ教徒のように見えた。神の力に無謬性を求める一途な信者。母の存在に揺るぎない信頼を置く無垢な赤子。

ケットC「だって あの御方の『愛』は すべての理を超えるものだから」

確かに女神の奇跡はこの目で見た。だが・・・果たしてイロハのためにアルタナが動くことなどあるのだろうか。最後の最後までこの世界には干渉しないことが神の意志なのでは・・・。そうでなければ、プロマシアの物語はもっと短いものになったはず。

ケットC「ただ、大問題として・・・どうやって、アルタナさまに 会いにいくかということなんだけど」

理由は判らないが、ケット・シーはアルタナの元にはたどり着けないらしい。にも関わらず、ただの人間である冒険者にそれが可能なのだろうか。

ケットC「まずアータは、世界の嘆きの涙を、すこしでも減らすために 尽力してちょうだい」「その間に、アタクシも 別方面からいろいろ調べてみてあげる」

様々な疑問が脳裏に浮かび上がったが、今の冒険者に縋れるモノは猫の語る希望以外には無い。それに、無理だと分かっていても挑む者が冒険者ではなかったか。ダメだダメだと言って動かないよりも、奇跡を信じて足を踏み出した方が良い。

ケットC「じゃあね! 決して諦めずに、その翼を信じて羽ばたくのよ!」

その言葉を聞いて冒険者は猫の事を少し見直していた。冒険者に対してあれだけ饒舌で天真爛漫だったのは、困り果てた矢先に現れた一つの希望に昂ったからなのかもしれない。「世界の見張り番」としてこの世界に独り存在する彼女にとって、その救いの手はどのように見えたのだろう。その境遇を考えれば、この猫は某悪魔と違って意外に好い奴なのかも知れない。

 

・・・いや、あの悪魔も根は悪くはないのだ。ただ、物事を引っ掻き回す無遠慮さが埒外規格外なのだ。軽くスプーンで混ぜればよいモノを、それを竜巻にして嵐にするのが彼女だ。台風の目の中心で我関せずと一人高笑いをする、その質の悪ささえなければ・・・。

グチグチとアレコレ考えていたらバタリア丘陵〔S〕に居た。

猫に従うのならばアルタナミッションをもう少し進める必要があるのだろう。「世界の嘆きの涙」が単なる比喩表現なのかが少し気になったが、まだ全然ミッションが進んでいない事もあり、とにかく前に進むしかないように思えた。

 

そもそもは経験値稼ぎに〔S〕へやってきたのだけれど、

ゴブはまだ無理そうに見え、

まずは赤トラを釣っては戦闘を繰り返したのだけれど、

事故死が多くてキツイ。

ゴブならギリ行けるのでは?と試してみたのだけれど、

危うく全滅しそうになり逃げた(苦笑)

 

もう少しレベルが上がれば楽になるとは思いつつ、死と隣り合わせのレベル上げはなかなかキツイので別の狩場を探した。

と言いって良い狩場が思い出せないので適当にベドーへ向かうと、

奥に居るカメが丁度良さそうだったので、

ギミックを思い出しつつ奥へ向かい、

経験値を稼いだ。

地上側のベドーは2層になっていて低層⇒上層で敵のレベルが上がるのだが、上層の奥側は更にレベルが高い。

狩りを続けることで Lv39踊 から見て丁度良い相対レベルになったので、

奥地でのレベル上げに切り替えた。

最終的には Lv48 になり、いったん帰宅する事にした。

調子に乗ってレベルを上げてしまったが、ちょっと上げ過ぎてしまった感。

ま、いいけれど。